好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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海のかいじゅう

「なぁ、ハジメ。

俺たちはいまどこに向かってるんだ?」

 

 

バラティエを出発して1日。

まだ目的地に着かないことに、行き先を知らされていなかったためかウソップからそんなことを言われた。

 

 

「第16支部」

「………はっ?

いやいや、そんな支部とか言われても」

 

「海軍支部か」

「へぇ?」

 

「そういうこと。

いまルフィ達はココヤシ村に着いたみたいだけど、どうせ落ち合うのはその支部だからね。直接向かうことにしたんだ」

 

 

しかし未だにウソップは固まったままである。

そして数秒してやっと覚醒したウソップは

 

 

「な、何いってるんだお前はよッ!!!」

「まぁ、そう言いたくなるよねー」

 

「なるよねー。じゃねえよ!!!

海賊が海軍支部に乗り込むって…正気かあッ!!?」

 

「でも乗りこまないとナミ達やメリーも取り返せないよ」

 

 

それにぐっ!!と思わず声が出て図星のことを言われたためにそれ以上ハジメに言い返せないウソップ。

 

 

「ならメリーだけでいいじゃねえか!」

「ちょっとウソップさん!?」

 

「だってよあのナミやノジコっていまいち信用出来ねぇ。

元は海賊専門の泥棒なんだろ。たまたまロビンがいたから一緒に船に乗っていたけどよ。俺達からすれば敵みたいなもんじゃねえか」

 

 

ウソップの言いたいことは分かる。

そしてカヤが引き留めることも分かる。

 

いまナミやノジコは危うい立場にいる。

仲間なのか、敵なのか、一緒に過ごしていたけどそこまで関わりを持っていないというのが全員の意見だろう。

 

 

「ふざけんなウソップ!!!

ナミさんもノジコさんも、レディを助けるのが男だろうが!!!」

 

「いや、お前は下心が大きいだろう」

「ええ。姉が太鼓判を押すわ」

「うるせぇぞレイジュ!!」

 

 

しかしサンジはこれがゾロだったら正直助けるのか…

もちろん助けるだろうが文句をいいながら、嫌みをいいながらになるだろうなー

 

 

「でも、なんでルフィさん達はそのココヤシ村に?

直接向かった方がいいじゃないんですか」

 

「それは私がそこに向かわせたからよ」

 

「ロビンさんが?」

 

「その村はナミとノジコの故郷。

それに今回の出来事に関することを聞けるかと思ったからなの」

 

 

…………………………

 

 

時間は少し戻りルフィ達が乗る船の出来事。

 

 

 

「し、師匠……どうして…ダメなんだ……」

「弱るか文句をいうか、どちらかにして」

 

 

海楼石のブレスレットを付けたルフィは力が抜けており、なんとか歩くことができるがフラフラの状態。言わば高熱を出して力が出ないような感じである。

 

 

「どうしてナミ達が拐われたか、理由も分からず乗り込むのは無能がすることよ。それとも何??ルフィは私が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()としたいのかしら」

 

「……ご、ごめんなざい………」

 

 

それでいいのよ。とぐうの音も言わさずに目的地をココヤシ村に変更したロビン。ガープに対する苦手意識よりも数段ロビンに対してダメな感じなのだろう。

そして海楼石の効果もあるのだろう。

いつも以上にメンタルが弱い……

 

 

「お二人の故郷ですか…そこにいけば分かるんですかい?」

 

「少し違うわ。私は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言ったほうが正しいわ」

 

「は、はぁ…」

 

「理解しなくてもいいわよ。

私を理解出来るのはお兄ちゃんだけだから」

 

 

いや、ハジメも理解出来ない。なんて突っ込んだら最後なんだろうなー。とルフィの頭を考えが駆け巡ってすぐに消え去った。

 

 

「……いくぞ…師匠の言うとおりに……」

「い、いいんですかルフィの兄貴」

 

「……師匠が決めたんだからな。俺には…分からねぇけどきっとなんか意味がある。……理解出来るか分からねぇけど……」

 

「ええ。半分は無理ね」

 

「よし!………ぃごぅ………」

 

「「ハッキリしろッ!!!!」」

 

 

…………………………

 

 

「と、いう感じよ」

 

「ル、ルフィさん……」

「…同情するぜぇルフィ…」

 

 

ルフィ達の大まかな会話をロビンが話すとウソップとカヤは項垂れた。ロビンやハジメという強い人はいる。いるけどその分"人として足りないものが多すぎる"と改めて自覚してため息をつくしかなかった。

 

……この海賊団で、大丈夫だったのか、と。

 

 

「そこがルフィのいいところよ。お陰であや……操りやすいから」

 

「言い直してないッ!!?」

 

「止めなさいロビン。アレでも船長なんだから」

 

「……楽しんでるよな。絶対にルフィで楽しんでるよなッ!!?」

 

 

知らない。僕は知らない。

あんな純粋な思考の持ち主で遊ぶなんてこと。

 

 

「昔に比べたら数は減ったかな」

「そのお陰で私やお兄ちゃんには逆らえない」

 

「お前らは本当の鬼かあッッ!!!!」

 

 

失礼な。

 

 

「……っるせえな。寝てられぇだろうが」

「だとしても横になってて」

 

「おい、コック。酒だ」

「ふざけんなクソマリモッ!!!俺を顎で使うなんていい度」

「コップ一杯の水でいいですので」

 

「喜んでぇー!!!」

 

 

あっちはあっちで面白いことをしている。

酒じゃねェ。と文句をいうゾロ。いまはそれで十分。と言い聞かせるくいな。特製ドリンクはどうですかー!!とくいなに接近するサンジ。

そして近づくサンジの前に立ち「近づくなエロコック!!」と睨みをきかすゾロと、「邪魔だクソマリモ!!!」とにらみ返すサンジ。そして「二人とも止めて!!」とヒロインのような扱いのくいな。

 

 

「仲が良くていいですね」

 

「「「どこがだッ!!!??」」」

 

 

そういうところが。

 

 

「いや、もういい。

とにかく飯にするぞ。あと半日以上はかかるんだろう」

 

「そうですねー。それぐらいはあるかと」

 

「なら食べとけ。腹が減ったら勝てるもんも勝てねぇ」

 

「俺はチャーハン!!!!」

 

「分かったよ…どんだけチャーハン好きになったんだコイツは……」

 

 

飯の話をした途端にギンがチャーハンと言ってきた。

どうやらバラティエで飢餓状態で食べたあのチャーハンが大好物になったようだ。……あれ??本編はピラフだったような……別にいいけど。

 

サンジが料理の支度をしている間に

 

 

「ロビン。ナミとノジコに何があったのか、話してくれる?」

 

「もちろんよお兄ちゃん」

 

 

…………………………

 

 

それからサンジが料理を作り終えるまで話は続いた。

思っていた以上に過酷な過去。

そして……間違いなくそれは"ハジメが改変したことによるもの"だってことがハッキリと分かった。

 

……ルフィの旅だ。手出しをするつもりはなかったけど、どうやら僕自身がケジメをつける必要がありそうだなー

 

 

「……なるほど。それは"航海"をしたくなくなるな」

 

「……ナミさんに、そんなツラいことが……」

 

「…………」

 

「…酷すぎるよ……」

 

「おのれー!!クソ野郎共が!!」

 

「人を…なんだと思ってやがる……」

 

 

それぞれ思うところがあるみたいだ。

さて、どう潰してやろうか……

 

 

「……お兄ちゃん、悪い顔してるわ」

「たまには、やる気、ださないとね」

「じゃ、その支部()()()()()()

 

 

誰もが意気込んでいると、突然近くの海面が競り上がって

 

 

「ぎゃあああああぁぁぁー!!!

()()(()()()()())()()()()()()()()()()()!!!!」

 

 

海面から顔を出したのは大きな牛。

いや体は魚のような姿をしているので海牛だろう。

というか、これって……モームか?

 

……ってか、ウソップ五月蝿い。

 

 

 

「…こ、こんな…化け物……()()()しか見たことなかったのに……」

 

「ギン、知ってるのか?」

 

「グランドライン。あそこにはこんなやつがウヨウヨいたんだ……で、一隻がこいつらに沈められた……」

 

「ぎゃあああああぁぁぁ!!!行きたくねぇぇぇぇ!!」

 

 

どうやら根っから変わったわけではないみたいだ。

でも五月蝿いのでロビンにアイコンタクトを送り、強制的に静かにした。正確には生やした二つの手でウソップの口を塞いだ。

 

 

「……旨そうだ」

「こら、ゾロ!やめなさい!!」

 

 

舌を出し口元を舐めるゾロをくいなが止める。

うん、止めてあげて。これでもモームは臆病なんだから。本編ではこのあとトラウマを埋め込まれるだから。

 

まぁ、初見である僕達にまだ恐怖心はないのだろうけど……

 

 

「面白いわねココは」

「それはなによりで」

 

 

さっきから傍観していたレイジュはそんなことを言ってきた。基本的に関わりは持たずに必要な時だけやるみたいだ。

 

するとモームはこっちに近づきながら鼻をクンクンと動かしている。

 

 

「……お腹、空いてるみたいですね……」

「ふぅがうがんんが!!!」

 

「多分サンジさんの料理じゃないかと思うけど」

「うんががんふふん!!!」

 

「うん、試しに何かやってみたほうがいいかも」

「どうして会話が成立しているのかしら?」

 

 

何を言っているのか分からない。

それでもウソップとカヤには分かるようだ。

そして珍しくあのロビンがマトモなツッコミをした。

今日は何かとんでもないことが起きるかなー

 

 

「ったく、海牛にやる飯はねぇってのによ……」

 

 

そういいながらサンジは皿の1つを手にして

 

 

「ほらよ。食うか?」

 

 

そういってモームのほうに皿をつきだした。

するとモームはゆっくりとサンジの方に近づき

 

 

「死ねぇ!コラッッ!!!!」

 

 

と、モームの顎をダイレクトに蹴り飛ばした。

 

 

「何やってんだおめぇはッ!!!」

「俺を食おうとしやがったからだ」

 

 

いや、サイズ感的にそうなるよ。

すると怒ってきたモームがモウウウゥ!!!と突っ込んできた。

 

あぁ~止めたほうが……

 

 

「やる気か?」

「このクソウシが」

「や、やってやるぜッ!」

「お兄ちゃんに危害を出すものは、許さない」

 

 

あまり直接的に海に能力は使いづらいみたいだが、それでもロビンは海中にある一番高い岩石2つから大量の手を生やして海面へ伸びそのまま空へ。それを大きな2つの手を作り出したのだ。

 

その手はモームの頭と尻尾を掴み空中にあげて。

 

 

「"万紫万紅(ディミル・フルール)""巨大樹(ヒガンテスコ・マーノ)""ブリッジ"」

 

 

大きな橋がかかったようにモームをガッシリと固定。

そしてゾロがくいなから刀を借り抜き構え、

サンジがウソップの空飛ぶハンマーに乗り頭上に、

ウソップはどこから出したのかモームの背後に巨大な雲が現れていた。

 

 

「…うわぁ……」

 

 

これから起きることにハジメは予想できた。

出来たのでモームに対して可哀想にと本気で同情した。

 

 

 

「眼・耳・鼻・舌・身・意…

人の六根に好・悪・平!

またおのおのに浄と染……一世三十六煩悩」

 

「口を閉じろ、風味が逃げる。

コショウを最高のミニョネットに仕上げたければ大切なのは強く粗くためらわず……砕ききることだ。

そうすれば閉じ込められた素晴らしい風味はこれによって一気に開放される」

 

「レディース、アンド、ジェントルマンッ!!!

これからお見せしますのはかの有名な孫悟空が愛用していたあの武器ございます。

さてさて、出せることが出来たら拍手喝采お願いしたします!!」

 

 

ゾロが居合いをするかのように刀を振るい斬撃が空中

を走り

サンジはハンマーから上空へと飛び回転しながらモーム頭上へと

ウソップは大きな雲の中央から突然と巨大な棍棒を出現させて

 

 

 

「"一刀流"!"三十六煩悩砲(ポンドほう)"ッ!!!」

「"粗砕(コンカッセ)"ッ!!!」

「"天上(てんじょう)如意棒(にょういぼう)"ッ!!!」

 

「モッヴヴヴヴウウウウウウウゥゥゥッッ!!!!」

 

 

うわっ。

やり過ぎ。マジでやり過ぎ。

煩悩砲とか粗砕とか、本編ではまだ先の技なのに…

そこにさらにウソップの棍棒って…それもあの孫悟空の如意棒って、マジかよ……

いくらマジックでもやり過ぎたからね。

ってか、それ本当に種も仕掛けもあるのか!!?あるほうが怖くなってきたよ!!!!

 

さらにロビンがモームを完全ロック。

悲鳴をあげているけど、アレだけの攻撃でもビクともしないなんて……マジで強くなりすぎだ……

 

 

……モーム。泡ふいてるけど…生きてる?

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