好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「さっさとスピードを出しやがれクソウシ」
「モ、モウウゥゥッ!!!」
散々とやられたモームの地獄はその後からだった。
ロビンの大きな手により平手打ちで起こされたモームに待っていたのは、モームから見たらロビンと同じように見える悪魔三人だった。
剣を持った者。タバコを吹かす者。小さなハンマーから5㌧ハンマーに変える者。
その三人を見た瞬間に逃げだろうとするモームだがロビンから逃げれるわけがなく
「モ、モウウウウウウウゥゥゥゥッッ!!!!」
ただ叫ぶしかなかった。
で、強制的にハジメ達が乗っている小舟を引けとロープを繋がれていま第16支部へ向かっている。
逃がさないように頭にサンジ、背中にウソップ、尻尾の付け根にゾロが待機している。
「………鬼か、お前らは」
流石にハジメもドン引きである。
特にウソップに関しては本編ではそんなに強いわけではないのに、狙撃手として活躍していたのに、もう主力メンバーになっているなんて……
「しかし…アーロンか……」
ロビン分身からの連絡で聞いた名前。
確かにこれからのストーリーでは"アーロン"はとても重要なやつではある。
しかしそのアーロンがこの海に来る原因であるタイガーは生きていて、いまは7武海として活躍している。てっきりタイガーと一緒にいると思いきや本編通りにこの海にきてナミを苦しめていたとは……
ナミには悪いがベルメールがまだ生きていたことにはホッとした。そしてベルメールが、いや、ココヤシ村が平気だった理由ってのは……アーロンと契約みたいなものをしたからだろうな。
さらにアーロンとネズミ大佐がドップリ繋がっているとは……
「お久しぶりですハジメ様ッ!!!!」
「おっ、マカナ。久しぶり」
「はい!!元気過ぎてウザいですよね!!死にます!!!」
「だから勝手に死んだらダメよマカナ」
いつの間にか背後に現れたマカナ。
この子、この子が"ハジメ信者"や"ロビン信者"を作った張本人。悪魔の実を食べたわけでもないのに不思議とマカナの目を見たものは精神支配される。
小さいころからそうやって言うことを聞かせていたマカナが唯一ハジメだけは操れなかった。そして…何故かそんなハジメに魅了され最初の信者と化した。
ちなみに昔、応援要請で向かった村がマカナの力で支配していてそれを止めさせた。そしてマカナはハジメに会い信者とかして速攻海軍へ入隊。そしてハジメの下で働くことになった瞬間にロビンと結託して"ハジメ信者"を作ったのだった。
そう、ロビンが海軍に来たのとマカナの入隊は同じ時期なのである。
そしてその後、オックスさん率いる
「それでナミとノジコの詳細は分かったの?」
「はい。こちらがその書面です」
「読むのが面倒だわ」
「すみません!死にます!」
「止めなさい」
そして信者と化したマカナはやたら死のうとする。
どうやらハジメやロビンに対して失礼なことだと判断したらすぐに死んでもいいほど大好きらしい。
……ロビンに続いてこの子も危ないのだ。
「ロビン。みんなに聞こえるようにして」
「で、私が読み上げるのかしら?」
「ダメかな?」
「むしろご褒美だわ。お兄ちゃんに読み聞かせできるなんて……」
「いや、他のやつらにも……」
「もちろん。お兄ちゃんのためなら他の奴等なんて些細なことだから。全然問題ないわ」
……いや、その思考が問題あるよ。
と言ってももう絶望的に元のロビンに戻ることはないだろう。それにいまのロビンも……
「ッ!!!??いまお兄ちゃんが私を"好き"って言った!!?」
「言ってない。心の奥からでも言ってない。
言ったとしてもそれは"妹"としてな」
「…最高だわ。マカナ巨大でんでん虫を持ってきて。
全世界に読み聞かせするわ」
「アホかあッ!!!!バカなことをしないでいいから!!!
マカナも動くなああああッ!!!!」
「すみません!死にます!」というマカナをいつも通りロビンが静止する。
……もう、心の中でも思わないようにしないと……
どんだけ人の心が読み取れるんだか……
「お兄ちゃんだけよ」
「いいから早く読みなさい。そして入ってくるな」
もう!怖いッ!!!
やっとのことでロビンが能力を使い、モームの上に乗っているサンジ達とココヤシ村にいるルフィ達の所に「口」と「耳」を咲かせてナミとノジコのこれまでのことと、いま起きていることを話すことになった。
「ことの始まりは10年前。
私とお兄ちゃん、二人が"消えた"後の話になるわ」
…………………………
「ロビンさんが消えたッ!!!」
「どういうことなんですかッ!!!」
ロビンが消え、ハジメが消えて数ヶ月。
ハジメの代わりになったモーガンが、ハジメに関わり深い人達に直接話をすると回っている時の話。
今回はココヤシ村にいるベルメールの元へ。
愛人とはいえハジメと関わりが深く、目の前のモーガンを
「それだけじゃねえ。恐らくロビンを探しにハジメも消えた」
「…そ、そんな……」
ショックを受けるナミ達。
しかし一番ショックを受けたのはもちろんベルメールで、
「……ぁ……」
「「ベルメールさんッッ!!!??」」
その場に倒れこんでしまったベルメール。
すぐさまナミとノジコは駆け寄るがベルメールの意識はなかった。
それを見ていたモーガンは頭をかきながら
「……こうなること…分かっていただろうが…バカ野郎…ッ!!」
それは自分自身へのか?それともここにいない者への言葉か?
とにかくモーガンがベルメールを抱き抱えて自宅へ。
それからベルメールが目を覚ましたときはすでに3日たっていた。それほどのショックを受けていたことを改めて自覚したベルメールだったが、
「…ナミ……ノジコ?」
ようやく意識がハッキリと覚醒したベルメールはナミとノジコがいないことに気づいた。
するとそのタイミングで扉が開いて
「ベルメールさんッ!!?良かった目が覚めたんだぁー!!」
「本当に良かった……」
「う、うん……」
娘達が心配してくれることはとても嬉しい。
しかしどうしてか二人の体は汚れて、服が破けていたり、小さいが怪我もしている。
「二人とも、どこに行っていたの?」
「そ、外で遊んでいただけよ!」
「うん!ちょっとヤンチャし過ぎたかなー」
二人がそういいお風呂に入ってくるとその場を離れたので深く追及出来なかったが、いままで一般的な子供の遊びより航海術を学んでいて、ノジコもそのサポートをしようと一緒に勉強していたぐらいだ。
それがここに来て外で遊んでいた?
なんか怪しい。と違和感をもったがその時はまだ追及するほどはなかった。
それから2年経ったある日。
「どうしたの二人ともッ!!!??」
二人はいつもの非じゃないぐらいボロボロで帰って来た。アザや切り傷、もしかしたら跡が残るんじゃないかというぐらいに。
流石にこれまで干渉しなかったベルメールだったがここまできたらそんなことを言えなくなり
「二人とも何をしてるのッ!!?
こんなになるまで一体何を!!!??」
それからはナミもノジコも言う覚悟をしていたのだろう。素直にいままでやっていたことを話した。その内容は
「…か、海賊から…お宝を盗んでいた…って…」
気まずそうな表情する二人にベルメールは一人ずつ平手打ちをして、抱き締めた。
「なんてことッ!!!もっと自分を大切にしなッ!!!!」
それを聞いた二人は大泣きをして、ベルメールも一緒に泣いたという。
そしてどうして盗んだかというとベルメールの結婚式のため。
いつかハジメが帰ってくると信じているベルメールにとやったことだった。もちろんそれを海賊から盗んだことにベルメールは怒った。
けど、それは娘たちのまえで。
いつかの夜、ゲンさんと飲んでいたいたときに口を滑らせて「あの子達が私のために結婚資金を貯めてくれていたのよー!」と喜んでいたようだ。
それを聞けただけでナミもノジコも嬉しかった。
それまで盗んだ宝は近くの海軍に引き渡しそれからしばらく平和な時間が過ぎた。
そしてそれから一年後。
とうとうナミは航海術と海図の知識を習得し、ノジコと一緒に海へと出た。ナミが舵をきりノジコがサポート。
自身で航海をして海図を書くナミはとても楽しそうだったという。
しかしある日、突然ナミがこんなことを言い出した。
「………サイクロンが、来る…」
「えっ。こんなに晴れているのに?」
周りを見渡してもサイクロンが起きる天気ではない。
しかしナミは急いでここから離れるようにとノジコに指示を出す。
普通はあり得ないとバカにするところかもしれない。
しかしノジコは知っている。ナミがどれだけ優秀な航海士かを。
指示通りにこの場から離れようと急いでいるなか、海軍の船がまさにそのナミ達が離れようとした場所へ向かおうとしていた。
このままではサイクロンに飲まれると思ったナミは
「ダメッ!!!ここから離れてッ!!!!
もうすぐここにサイクロンができるのッ!!!」
「サイクロンだと?こんな天気で出来るわけがない」
誰もがナミの言葉に耳を傾けなかった。
しかし船内の奥から聞こえてくる声が
「…そいつの言うとおりにしろ」
「はっ?いやしかし、子供の戯れ言にガバッ!!!」
「早くしろ」
大きな軍艦で何が起きているかナミには見えなかったがどうやら偉い人がナミの言葉を信じてくれたようだ。
しかし何か暴力的なことが起きたのは声で分かった。
あまり関わりを持ちたくないと思い、すぐさまここから離れようとしたときだった。
「な、なんだ…急に雲が……風が…」
「ッ!!!??急いで離れてッ!!!!」
突然変わりだした天気にナミや海軍も大慌てでその場から離れる。そしてその判断が良かった。
安全な場所に逃げたタイミングで、さっきまでいた場所から大きなサイクロンが発生したのだ。
それは今いる場所さえ危険が及ぶもの。
それでもあの場所にいたら間違いなく船はなくなっていた。
とにかくさらなる安全な場所へ避難する2つの船。
やっとの思いで難を逃れたときはもうナミもノジコもクタクタだった。
そんな二人の元へ軍艦からある男が降りてきた。
「チィチチチチッ。感謝するぞ娘。
こんな素晴らしい航海士は見たことがない」
「…ありがとう……良かったわね…」
「あぁ。本当に。
これが地獄への始まりだった。