好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
第16海軍支部
表向きは東の海の半分近くの海軍の指揮を任されているとても大きな支部。
しかしその裏では気に入らない村、海軍などを次々に
その大元で、海軍支部のトップネズミ大佐。
そして協力者でもある魚人アーロン。
支部の最上階にある大広間には捕まったナミとノジコが座らさせられていた。
「アーロンッ!!!ネズミ大佐ッ!!!!」
「チィチチチ。そう睨むな。
まさか海賊と
「あぁ。だから俺達が助け出した」
「そんなの頼んでないッ!!!!」
ノジコが睨みをきかせるがそんなの聞くわけもなくずっとニヤニヤしながら二人を見下している。
「しかし本当に
「ッ!!!??」
「あんたらッ!!!あんたらのせいでナミはトラウマになってるのよッ!!!!この子はもう……船を動かせないッ!!!!」
「チィチチチ。それは甘えだろう。
それとも
その言葉にビクッと反応するナミ。
両手で自分を抱きしめ震えを止めようとする。
しかしそれは止まらずいつの間にか涙も流れていた。
そう、ナミはロビンが乗っているあの船を、"仲間"が乗っているあの船を扱いたくなかったのだ。
三年もの間、いくつも沈めてきた船。
それはもう息をするように難破させてしまうだけの航海術を身に付けてしまったのだ。
それが無意識にその"仲間達"に向けてしまったら…
そう考えただけで震えが止まらない。
ずっと会いたかったロビンを、気の許せる"仲間"を……この手で殺さないように……
「シャハハハハッ!!!
こいつは傑作だ!五年もの間、海賊船から逃げるために何度も難破させたやつの態度とは思えんなッ!!!」
「ッッ!!!??なんでそれをッ!!!
……あんたらまさか!!!?」
「あぁ。ずっとつけさせてもらった」
「くそ野郎がッ!!!」
「誉め言葉としてもらっておくよチィチチチッ!!!」
そう、ナミは航海出来ないわけではないのだ。
ただそれをすると難破させて沈めてしまう。
ノジコのために、村のためにしてきたことが、いまナミを一番苦しめている。
海図を書くことも止めてしまい、舵の前に立つことも出来ない。
海図を見れば"どこにいけば沈めれるか"と考え、舵の前に立てば"どの海流に乗れば沈めれるか"と考えてしまう。
それがノジコや、ロビンや、仲間と思える人達の命を預かる。そんな航海術をその手でやろうとするなんて……いまのナミには出来ない。
「さぁ、ナミ。お前に沈めてもらいたい船がある」
「あんたらッ!!!」
「これが
その言葉にナミが反応した。
「……それ、どういう意味??」
「ナミッ!!!」
「いいのノジコ…。で、どういう意味??」
「言葉の通りだ。お前を縛っているもの全て返してやる」
「……で、その船は?」
「大将ハジメが乗っている船だ」
「………えっ?」
訳が分からなかった…
沈める船が……ハジメお兄さんの…船……
いや、違う…だってお兄さんはロビンさんを探しに向かって消えて……
……そうだ。あの時。
ロビンとお兄さんが同時に消えたあの時。
"ハジメ"と呼ばれていた別人の人がきて……
……そう、そうだ!
どうして今まで気づかなかったのか!
確かウソップと出会う前にそんな話を……
…………
………
……
…
「ヘルメッポ。海軍本部に向かうにしても足がないわ。グランドラインまで運びなさい」
「は、はああぁぁッ!!?
い、イヤだよッ!!なんであんなところにッ!!!!」
「いいじゃない。私達まだ船がないの」
「だったら船を見つけろよッ!!」
「船があっても航海士がいないわ」
「航海士も見つけろよッ!!」
「見つけてもヘルメッポを海軍本部に届けるの。
そして
「イヤだあああああぁぁぁぁッッ!!」
「いくら
「……ば、ばい……」
…
……
………
…………
(ヘルメッポのお父さんッ!!!??)
「知っているぜナミ。
お前と大将ハジメは知り合いなんだろう?」
(お兄さんの影武者。その影武者がヘルメッポのお父さん。
つまりいま向かっている"お兄さん"は別人!!)
「なら簡単に乗り込めるはずだ。
そして船を難波させ、沈めてこい」
(……そ、そんな…の………)
「楽な仕事だ。それで全部」
「で…出来るわけないじゃないッ!!!!」
アーロンの言葉に頭に血が登りアーロンの胸ぐらをつかむナミ。その姿にアーロンの部下達がナミに近づこうとしたがアーロンが手を上げてそれを止めた。
もしアーロンが止めなかったらナミはとても危険な状態に陥るところだった。いや、いまもそれは変わらない。
ナミも理解している。アーロンなら簡単に自分を始末出来ると。出来るからこそこうしていまは何も手を出さないということを。
それでもアーロンは、魚人は、いつその態度を変えるか分からない。常に危険と隣り合わせの状態なのである。
しかしナミには引けない。
例えそれがハジメじゃなくてもその人は……
「やれナミ。じゃないとお前の大切なものが無くなる」
「………ダメ、ダメよ。……あの人はッ!!!」
すると突然、扉が開いたと思いきや突風が吹き、その瞬間にナミはどうしてか床に顔をつけていた。
いや無理やりつけられている。ナミの体の上から頭を押さえつけられているのだ。
「これ以上喋るな」
「へ、ヘルメッポッ!!!??」
「あ、あんたッ!!!」
「お前も黙れ。
こんなに聞き分けがないとはな。
ネズミ大佐、アーロン。俺に任せてくれないか?
言うことを聞かせてやるが」
「……いいだろう。俺じゃやり過ぎるからな」
「チィチチチ。連れていけ」
…………………………
ナミ達が連れてこられたのは牢獄。
そしてその牢獄の中でも拷問部屋があり、そこは囚人達から情報を聞き出すための部屋。
二人はヘルメッポにその部屋に入れられ
「あとは俺がやる。出ていってくれ」
「あぁ??てめえ誰に口を……」
一緒についてきた魚人。
ヘルメッポに任せるとアーロンは言ったが信じていないのだろう。
しかし、それは当たっていた。
「お前に…だよッ!!!」
「カハッ!!!……て、てめえ……」
的確に魚人の鳩尾を殴り、さらにエラに攻撃を加えた。
それによりヘルメッポでも魚人を気絶させることは出来た。
その様子を見ていた二人はなにが起きているのかと混乱している中でヘルメッポが二人の方を向き
「お前らは……バカかッ!!!」
「なっ!!?な、なによ!!その言い方ッ!!!!
貴方のお父さんなんでしょう!!いま"ハジメ"って名乗って大将しているの!!
だったらそんなこと……」
「だからバカって言ってるんだ!
船を難破して殺す?アホか!!仮にでも"大将"がそれぐらいで死ぬかッ!!!!
それよりあの場で口走っていたらお前らと一緒に俺もやられていたんだぞ!!!」
それを聞いたナミは冷静になった。
あの時口走っていたらヘルメッポが言うとおりに殺されていた。
「ったく……余計なことをしてやがって…」
「もしかして…裏切ってないの?」
「当たり前だ。お前ら"泥棒"なくせに見抜けなかったのか?あんなクソ共と一緒にするな」
その言葉になにも言えなかった。
最近ロビンに色々見抜かれていて精神的に参っていたこともあり、普段なら分かるものも分からなくなっていた。
「それにだ。お前らもよくあの時逃げなかったな。
いくらあそこに俺やフルボディがいても逃げることぐらいは出来ただろうが」
「…………………って…………」
「あっ?」
よく聞き取れなかったヘルメッポはもう一度とナミに近づくと
「…逃げたらアイツらの船……取られるって……」
「………」
その言葉に開いた口が塞がらなかったヘルメッポ。
そして次の瞬間には大声で笑いだした。
「アハハハハハッ!!!
マジか!そのために命張ったのかよ!!」
「な、何よ!!笑わなくてもいいでしょう!!!」
「あんだけ海賊嫌いみたいな態度しておいて…もう完全にお前らアイツらの"仲間"じゃねえか!!!」
「う、うっさい!!!//」
まさかの答えに笑うのを止められないヘルメッポ。
それに対してナミは耳を真っ赤にさせている。
ノジコはそんな二人をみて軽くため息をついて
「はいはい。そこまで。
それでこれからどうするの?」
「さぁな。なにも考えてねぇ」
「はあ!?ちょっとあんたね!!」
「でも大丈夫だ。
どうせ師匠がこっちに向かってる。俺達は来るまで生き抜いたらいい」
そうヘルメッポは最初からロビンが自分やナミ達を追いかけてくると考えていた。そしてロビンさえくればこの支部は終わる。
「もう…なにもかもあんたの掌の上ってわけね…」
「そういうなよ。
………これ終わったら俺は師匠に殺される……
…絶対に「私を利用するなんていい度胸」っていって殺される………」
「「………あぁ」」
それには激しく同意した。
だってロビンだから。下手したら想像より上をいくお仕置きかもしれない。
「あんたも苦労してるのね」
「してるよ!!!昔からアイツらのストッパーがどれだけ大変かあッ!!!」
「んとうに……今回は私もナミも…まんまと騙されたわけか……」
でも悪くない。そんな安堵感を感じているなか
「ナミイイイイイイィィッ!!!ノジコオオオオオォォォォッ!!!」
突然の大声。それはこの支部からではなくこの建物の外から……そして聞き覚えのある声。
拷問部屋から外が見える格子に近づき外を見てみると、こちらに向かってくる沢山の小舟。
そしてその小舟にはナミ達が大切に守ってきた人達が
「…ど、どうして……ゲンさん…ベルメールさん……」
武器を手に向かってくるのだ。
誰も皆その目はいまから魚人と海軍と戦うという意識がある。
そしてその小舟の先頭にはメリー号から突き落とした二人と、待ち望んでいたお姉さん。そして…いつでもどこでもこんな私達を"仲間"に引き込んでくれようと言ってくる少年。
「……なに…何してくれ…たのよ……ルフィ……」
せっかく皆を助けようとしたことが全てパァだ。
こうして来てしまったからにはもう逃げられない。
だけど……だけど、嬉しさが…込み上げてくるのだ。
「助けに、来たぞオオオオオォォォォッ!!!!」