好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

84 / 268
第16海軍支部、攻防戦③(ウソップVSチュウ)

「な、なんだ、なんだ!?」

 

 

支部にたどり着いていたルフィはちゃんとした陸地ということもあり、向かってくる魚人を次々と沈めていた。

そんな中突然支部の上空から爆音がして見てみると

 

 

「な、なんだありゃああああああああああぁぁぁぁぁ!!!??」

 

 

それは叫びたくもなる。

なぜなら空から巨大なウシが、いや、下半身は魚なのでウシではない何かが支部の上部を破壊して瓦礫と一緒に落ちてくるのだ。

 

そしてこのままだと巻き込まれる。

 

 

「ぎゃあああああああああぁぁぁぁッ!!!!」

 

 

 

…………………………

 

 

「お前が俺の相手か?」

「お、おう!」

 

 

支部の中段ではウソップとチュウの戦いが始まろうとしていた。

チュウは完全にウソップのことを舐めている。

見た目てきにも他の二人より弱々しく、それ以前に人間と魚人という圧倒的な差があるのだ。

 

負けるはずがない。と。

 

 

さて、ウソップはというと内心ビビっている。

というかそれがおもいっきり表に出ている。

 

 

(は、ハジメにあんなこと言われて盛り上がったけどよ……相手魚人なんだろう!!?人間の何倍も力があるっていうじゃねえかよッ!!!!)

 

 

ここにきて相手が"魚人"だということに気づいた。

それを気づかないほどハジメのご褒美は魅力的なのだ。

 

マジックはとにかくお金がかかる。

もちろんそれを思わせないようにマジックとは奇術・能力などと思わせて相手をビビらせるのが目的。

 

というのは建前である。

正直ウソップは戦力になっていると実感している。

さっきのモームへの攻撃も威力的にはゾロやサンジには劣るがそれでもいいところまで来ていると感じている。

 

 

そして更なる力を手にするためにはマジックの道具などが必要なのだ。

バレないための仕掛け、相手を倒すための武器、そして閃きと工夫で麦わらの一味の主力メンバーになるために。

 

だから自然に笑みがこぼれた。

それを見たチュウはそんなウソップに不信感を覚え

 

 

「何がおかしいチュウ?」

「……なーに。これから俺が見せるマジックに驚くお前の姿を思ったらな……楽しくなってきただけだ」

 

「マジックだと??」

 

 

バカらしい回答。何を言い出したのかと唖然としたチュウだが次の瞬間には笑いに変わってしまった。

 

 

「な、なんだそれッ!!?

そんなんで俺様に勝てると思ってるのかッ!!!!」

 

 

バカにせずにはいられなかった。

そんな"こけおどし"みたいなもので勝つ気でいる人間をバカにせずにはいられない。

 

しかしウソップにとっては好都合。

マジックを信じない。つまりは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それだけでマジックはより良く輝くことが出来る。

 

さらにそのマジックで戦うなんて端から否定するだろう。それは不意打ちなどウソップにとってやり易い戦闘スタイルなのだ。

 

 

「レディース&ジェントルマンッ!!!」

 

 

両手を上げそう叫ぶウソップ。

それに対してチュウは呆気にとられていた。

チュウだけではない。ハチもクロオビも何が始まるんだと疑問を持ち目の前の戦闘に集中出来なかった。

 

その二人の対戦相手、ゾロとサンジはニヤリと笑い

 

 

「終わったなあの魚人」

「ウソップ相手じゃ力不足だ」

 

 

ウソップが勝つと信じお互いの相手に攻撃を始めた。

一方、チュウはこれから何が始まるかと気が気でなかった。

 

 

「今回のゲストはキスの魚人だぁ!!

果たして俺はこの魚人に勝つことは出来るのか?

さて会場の皆様、最後までごゆっくりと」

 

 

そうしてウソップがまず取り出したのはトランプ。

 

 

「さて、ここにあるのは普通のトランプ。

種の仕掛けもございません。ご確認…お願いしますッ!!」

 

 

そういってトランプ一枚を手首のスナップで飛ばしたウソップ。そのトランプは回転とスピードが速く当たれば刺さるほどの威力を持っていた。

 

しかし、それは人間だったらの話。

 

 

「…これがマジックか…チュウ!」

 

 

チュウの皮膚に当たったがやはり魚人。

壁に当たったように弾かれ地面に落ちた。

そして仕掛けしとばかりにミネラルウォーターのビンを手に持ち口に含んで、それをウソップに目掛けて吹き飛ばしてきた。

 

人間ならそれはただ含んだ水を飛ばしただけ。

しかし魚人がそれをやったなら…その水は"弾丸"と化す。

 

拳銃から放たれた弾丸かのようなスピードでウソップに目掛けて飛んでいく水の塊。当たればウソップは…

 

 

「えぇ。これが"マジック"だあッ!!」

 

 

二枚目のカードがウソップの手から離れて瞬間、突然に巨大化しチュウの放たれた水弾を弾いた。

それだけじゃない。カードが巨大化するタイミングでチュウの所で落ちたカードもまた巨大化したのだ。

 

そのためまるで足払いされたかのように両足が宙に浮き、身体ごと宙に投げ出された。

 

しかしウソップのマジックはそれで終わらない。

宙に投げ出されたチュウの身体はそのまま()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「な、なんだッ!!?」

「どうだ?魚人が宙に浮くなんて考えたことないだろう!」

 

 

必死にもがいて地上に戻ろうとするが全然効果無し。

諦めてのか今度は口に水を含み水弾を放ってきた。

しかしこれも宙に浮いているためか狙いが定まらずに当たらない。

 

 

「下ろしやがれッ!!」

「下ろすわけないだろう。さて、これから見せますのは……マジックの定番ッ!!」

 

 

指をパチッと鳴らすとチュウの身体の周りに煙が発生してすぐに消えた。消えたと同時にチュウの身体は箱の中に入れられてしまった。

 

 

「チュウッ!!!??」

「おい、これは…なーんだ?」

 

 

驚いているチュウにウソップは呼び掛けた。

その声に反応し見てみるとそこには取手がついた仕切り板。しかしその仕切り板の先端は刃物のように鋭くその仕切り板をウソップは二枚手にしている。

 

 

「な、なにを……」

「何をって……分かるだろう」

 

 

そう言いながらウソップは仕切り板を持ちながらチュウに近づく。そしてチュウは気づいた。閉じ込められている箱の中央に切り込み線のようなものがあると。

 

 

「ま、まさか……や、やめろッ!!!」

「そう。いまから"人体切断マジック"をお見せしますッッ!!!!」

 

 

チュウも気づいた。

確かにマジックの定番かも知れないが…いまこれは、戦いの真っ最中なのだ。ウソップのいうことを、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

 

「や、やめろ…そんなことしたら…死ぬッッ!!!!」

「ご安心を。これは"マジック"。死ぬことはありません」

 

 

笑っていうウソップだが、チュウはその顔が楽しんで殺しをする表情に見えた。ウソップが何を言おうがこの状況でマジックなんてあり得ない。そう、この男はいまからこの身体を切断しに……

 

 

「やめろッ!!!やめろッッ!!!!やめろッッ!!!!」

 

 

気が動転して暴れまわるチュウだがびくともしない。

その仲間のピンチにハチもクロオビも助けに入ろうとするが

 

 

「おいおい、邪魔するな」

「あれはマジックなんだぜ」

 

 

ゾロとサンジがそれを邪魔しチュウを助けにいけない。

その間にもウソップは仕切り板をチュウの胴体の上に持っていき

 

 

「や、や、やめろおおおおぉぉぉぉッッ!!!」

 

 

ザックリ!!

その仕切り板はチュウの胴体を()()した。

続けて二枚目も刺したウソップはその仕切り板を境目に箱を動かして、完全にチュウの身体が真っ二つに割れてしまった。

 

 

「チ、チュウウウウウゥゥ!!!」

「て、てめえええぇぇッ!!!」

 

 

それを見たハチとクロオビは怒り叫ぶ。

しかし次の瞬間

 

 

「ぎ、ぎゃあああああああああぁぁぁぁ!!!お、俺の身体がああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

そう、チュウは身体が真っ二つになっても生きていた。

ウソップがいった通りにマジックで切断しただけなのだ。

 

しかしチュウにはそれだけで十分に効いた。

切られたと、真っ二つになったと錯覚したチュウは泡を吹いて気絶し戦意喪失となったのだから。

 

 

「おいおい。まだまだやることがあったのにな…」

 

 

そういいながら割れた箱をくっ付けたあと仕切り板を外した。そして指をパチッと鳴らすと箱が一瞬で消えて胴体の繋がったチュウが現れた。

 

 

「マジックを否定するやつほどマジックにハマるんだ。良く覚えとけッ!!!」

 

 

 

…………………………

 

 

 

「っぶねえな……」

 

 

なんとか落ちてきたモームから回避できたルフィ。

そのモームは泡を吹いて二度目の気絶。

そしてさっきまでルフィに襲いかかってきていた魚人達はモームの下敷きになり撃沈。

 

何が起きてるんだ?と建物の上を見てみると何やら戦闘音だけが聞こえてくる。この中で聞き覚えのある声が

 

 

『レディース&ジェントルマンッ!!!』

 

「……ウソップか?

ということはハジメ達も来ているのか~ニッシシシ!!」

 

 

笑いが止まらないルフィ。

ここの一番強いやつをぶっ倒すのは間違いないがハジメがいるならどんな状況でも必ずどうにか出来る。

なら安心して戦えるとつい笑ってしまったルフィ。

 

するとルフィの勘が危険を察知した。

反射的に身体を動かした瞬間に海から何が飛び出したきたのだ。

 

それはルフィの服を裂き通りすぎて建物へ突き刺さる。

間一髪よけれたルフィだったが動かなければ胴体に穴が空いていただろう。

 

 

「勘のいいやつだ。これを避けるとはな」

 

 

後ろを振り向くとそこには鼻がノコギリのような形をした魚人がいた。そしてその魚人の横にはさっき空いた穴が、分厚い壁に穴が空いていたのだ。

 

 

「お前が…アーロンか」

「なんだ貴様は?あの村の住民ではないようだが…」

 

 

常にナミ達を観察するように部下の魚人に任せていたが、報告では()()()()()()()()()とその仲間しか報告を受けていなかった。

強すぎてルフィ達の印象があまりにも低くなったようだ。

 

それでも"麦わら帽子を被った男"という報告を思い出したアーロンは

 

 

「そうか。お前か。俺様の"奴隷"に手を出したのは」

「………アァッ!?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。