好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「ふぅー。じゃこっちも始めますか」
タバコを吸いながらそう語ったのはサンジ。
相手のクロオビはいまだにチュウが倒されたことに動揺していた。
そしてそのチュウを倒した相手であるウソップはというと
「あれは……ハジメか?
やっと追い付いたみたいだな」
バックから単眼鏡を取り出してこちらに向かってくる小舟を確認していた。モームの猛スピードのせいで離れ離れになっていたがどうやら追い付いたようだった。
しかしその小舟に向かって波が細かく揺れて動いている。
「おいおい…あれって魚人の群れか!?」
「なに!!?あそこにはくいなちゃんやカヤちゃんやロビン様もいるんだぞッ!!!!」
「カヤをちゃん付けで呼ぶな」
「くいなもだ」
「うるせぇリア充共ッ!!!!」
サンジからしたら二人はリア充である。
しかし当の本人達は
「なに言ってるんだアイツ?」
「エロコックだからな、気にするな」
「てめぇら…二人を泣かせたら俺がオロすぞ!!!!」
と言っても何を言っているのかいまだよくわかっていない。
「というかロビンを様付けって…」
「アイツはやめとけ」
「うるせぇ!!!ただロビン…様っていうしかないんだよッ!!!!」
それは本能的なものである。
仕方ない。あれは規格外なのだから
「とにかくウソップッ!!レディ達を守ってこい!!!」
「いや、ハジメもロビンもいるんだから問題…」
「い・い・か・ら・い・けッ!!」
「こえぇよッ!!ったく…いけばいいんだろう!!」
涙目で訴えてくるサンジに観念したウソップ。
サンジ的には自分が助けに行きたいがこの距離も未だに倒していない相手がいることも、全てがそれを邪魔しサンジの心はダメージを負っていた。まだ戦ってもいないのにダメージを負っていた。
ウソップは取り出したハンマーに乗りハジメのいる船に。しかしそれを大人しく見ているはずもないクロオビは
「逃がすわけには…いかんッ!!」
と、ウソップとの距離を縮めて攻撃を喰らわせようとしたのだが
「させるかよッ!!」
サンジがすぐに対応しクロオビの攻撃を止めた。
それと同時にハンマーは宙に浮きハジメ達の元へ向かっていった。
「本当に…邪魔ばかりしてくれる」
「それはこっちのセリフだ。てめぇらがいなければ俺は…俺はレディ達のナイトになれていたんだッ!!」
どうしてもくいな達の前でいいところを見せてチヤホヤされたいらしい。それが相手がいるだろうレディでもサンジには関係ない。レディは等しくレディなのだから。
……まぁ、ついこの前その概念を打ち砕く出来事があったのだが、その傷はまだ癒えてはいないのだが……
「ナイトだと?貴様が?」
するとクロオビをサンジの言葉に対してクククッ笑いだした。それに対してサンジの瞳は厳しくなった。
「聞いているぞ。貴様はナミと一緒にいたやつだろう。それもまだ日が浅いと聞いた」
「……それがどうした?」
「だから教えてやる。ナミという女が助けられる価値がないというのことをなッ!!」
それを聞いただけでもぶちギレそうになるサンジだったがそこを堪えてクロオビの話を聞くことに。
どんな形であれナミのことを知っていることには変わらない。いまはその情報を知ることが大切だと判断したのだ。
「あの女は
「そうでなければ次々に船を難破させ、俺達に奴隷として扱っても壊れずにいたことに説明がつく!!」
「知っていたか?
アイツは
「それだからアーロンさんはナミを手放さない。
あんなに奴隷としての資質があるやつはハジ、ゴボブバッッ!!!」
クロオビの話している最中にも関わらずにサンジはクロオビの顔面に蹴りをお見舞いした。それにより吹き飛ばされたクロオビは壊れた柱に激突し口から血を吐く。
「……もう…口を閉じてろ……ッ!!」
僅かな時間だった。ナミとはコックと客との間柄しかなかった。
それでも"ナミ"という人物がどういう人なのか分かっているつもりだ。
いつも隣にいるノジコが大好きで、お姉さんであるロビンのことが大好きで、可愛いものが大好きなレディ。
…そんなレディを、レディを、レディを……
「……てめぇが、"魚"で良かったぜ……」
「な、なんだと…俺達を…"魚"だとッ!!!??」
魚人は自分達を"至高の生物"だと思っている。
そしてそれをバカにされることを極端に嫌う。
それが人間から言われたものならすぐさま殺したくなるぐらいに
「魚人を…ナメるなッ!!!!」
完全にキレたクロオビは怒りに任せて突撃する。
一方サンジは同じキレているが頭の中は冷静を保っている。
料理にとして"調理"するさいは常に冷静であれ。
怒りなどの感情を出したままだとそれが料理に現れて不味くなる。
常日頃からオーナーゼフに言われ鍛え上げられ、こうして一流の料理人になったサンジ。
向かってくるは"魚"であり、自分はコック。
そして常に腰に装備しているのは"包丁"
「料理人には、どんな場所でも、どんなものでも、それが"食材"である限り"調理"することが一流」
包丁を手に取りサンジは向かってくるクロオビに向かって包丁を……
「まずはエラの外を沿うように切る。
いくら軟骨魚類とはいえ、エラの周りの骨は分厚い。
少しエラから外れた場所は軟らかいので、無理に切り込むよりも外側を切っていく」
そして包丁を布で拭いたところでクロオビに異変が
「……カッ、アッ……」
「とはいえ、俺は料理人だ。
それが"魚"であれ自我があり生きているならこの手で傷つけることは俺のポリシーに反する。
だから…お前の"神経"を切らせてもらったぜ」
そう、サンジが切ったのは神経。
「とはいえ、本当に切られると思ったか?
お陰で"肝が冷えた"だろう?保存するにはこれが一番だ」
包丁を収めて改めてクロオビと向き合う。
しかしクロオビはすでに倒れる寸前。サンジは呼吸器官にもある神経も切ったのだ。死ぬほど切った訳ではないが過呼吸になっているクロオビ相手に負けるわけがない。
「
クロオビの肝臓にあたる部位を蹴るサンジ。
くの字に曲がった身体は吹き飛び再び壊れた柱にぶつかるが、今回はそれだけでは終わらずにサンジも一気にクロオビとの距離を縮めて
「てめぇはレディに対して…マナーがなってねぇ!!」
前屈みになりそうなクロオビの懐に入り
「
そのままクロオビの腹部を蹴りあげた。
血を吐きながら空へと舞い上がったクロオビはすでに意識はない。
しかし、サンジがそれで終わるはずもない。
落ちてきたクロオビに対して
「
瞬間的に複数の部位を蹴り僅かの間、地面につく前に宙に留まったクロオビの身体。その間にサンジはトドメを指すべく体勢を整えて
「
後ろ蹴り(ソバット)を叩き込んだ。
後ろにあった壊れた柱ごと吹き飛ばされたクロオビはそのまま海へと落ちていく。
そんなクロオビに向けて咥えていたタバコを向けて
「デザートは……要らねぇか」
…………………………
「ハデに飛んだなー」
もう数分で支部に到着するハジメ達の乗っている船。
しかしそんな船を妨害しようと魚人達が攻めているが
「三十六
「「「ぎゃああああぁぁぁ!!!」」」
くいながゾロが見せた飛ぶ斬撃を放ち
「2時9時4時10時」
「ほい、ほい、ほい、ほい!」
「11時1時7時3時12時」
「ほら、ほら、ほら、ほら、ほらよッ!!!」
カヤをハンマーに乗せたウソップは、その的確なカヤの指示に従い狙撃し
「
レイジュの口から放たれる毒により魚人達は次々に倒れていき
「違う。一撃で沈めなさい」
「はいッ!!」
「そこじゃない。何度言えばいいの??」
「すみませんッ!!」
「謝る暇があるならあの子達に奪われる前に一撃で倒せるようにしなさい。ほら、まだ意識があるわ」
「イエスッマイロードッ!!!!」
……いつの間にかギンを完璧に手中に納めたロビン。
なにやってるのかな?まだギンを"飼う"か決まってもないのに。
確かに普段はいい人だよ。でも戦闘時に人が変わるのはいただけないだよねー
それって理性がないということ。つまりは暴れまわる可能性がある。
………まぁ、もうその可能性はないだろうけど。
ロビンが手を加えたならもう暴走の心配はないけど……
最終的にはルフィが決めることだからなー
この大人数を受け入れるか……多すぎるよねー
まぁそこを心配しても無駄だと考えたハジメはのんびりと船を漕いでいる。
みんなが頑張って魚人と戦っているから何かしようと漕ぎ手に回ったのだ。一緒にコビーも手伝ってくれている。
「楽出来るのはいいけど…さて、どうしようかなー」
「何かするんですか?」
「うん、何かしたい」
「…なんか…ルフィさんにスゴく似てますね……」
そうか?と思いながらも何かしたいなーと考える。
そこにロビンのポケットに入っているでんでん虫が鳴り始めた。
気づかれないように抜き取ったハジメはでんでん虫からの応対をする。そして聞こえたきたのは
『おいニコルッ!!特急で来てやったんだ!返事しろッ!!』
その声は聞き覚えのある声。
そういえばロビンが呼んでいたなー
『なんだあの船はッ!!
なんの動力を持ったらあんなスピードがッ!!
………い、いや……やっぱ……いい………聞きたくない……巻き込まれ……たくない……』
なんか一人で勝手に盛り上がっているなー
やっぱり大将は荷が重たかったかなー
いきなり大将だもんねーそれも僕の影武者だし。
ストレスを相当抱えているだろうなー
『と、とにかく…近くに待機しているッ!!
俺は何をしたらいいんだニコルッ!!』
指示待ちしているようだし、ここは
「待機」
『ふざけんッ!!っておいッ!!お前ッ!!!??』
すぐさまでんでん虫を切って一時停止をかけてやった。
これでこっち連絡は取れない。
というかさっきの一言で分かるんだ。流石ー
「えっ。よ、良かったんですか?」
「いいのいいの。
ロビン。もう来ているみたいだけどどうするの?」
「お兄ちゃんに任せるわ。私はなんとなく呼んだだけだから」
「分かった。じゃ放置で」
「放置ね。分かったわ」
その時会話を聞いていた人達は思った。
特に一番近くにいたコビーは思った。
(この人……マジ不憫……)