好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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第16海軍支部、攻防戦⑤(ゾロVSハチ)

サンジの戦闘が始まるタイミングでゾロの戦いも始まった。

 

 

「ニュ~?なんだお前?素手で戦う気か?」

「さっきから()()を使っていただろうが…」

 

 

ウソップとサンジへの妨害をしようとしたハチをゾロが妨害する。相手はタコの魚人もあって6本腕で6本の刀を使ってくるのだが、対してゾロはガレキに埋もれた()()を使って足止めをしていた。

 

しかしタコの魚人特有の腕の多さと軟体とその剣術、そして一本300㎏の剣を軽々と振り回す力。それには鉄筋もすぐにダメになり鉄筋を捨てて今は何も持っていない状態。

 

 

「素手で俺とやる気か~」

「…そうだな。それも面白いかもしれねぇな」

 

「バカめ。素手で魚人に勝てるわけが…ないニュー!!

いくぞ!蛸足奇剣ッ!!!」

 

 

そういってハチはゾロに向かって刀を振り下ろす。

それも斬り込む場所もタイミングも全て違う。

タコの魚人だからこそ使える"6刀流"

 

そんなハチに対してゾロはミホークに敗れ折られた刀の先端をポケットに忍ばせておいたことを思い出した。

長年連れ添った刀。簡単に折られたがそれでもゾロにもその刀には愛着があった。

 

そしてその一本が昔からくいなと共に過ごしてきた刀。

簡単に手放すことが出来ずに一部だけでも持ってきていた。

 

 

(…まだ……いけるなッ!!)

 

 

咄嗟に刀の先端を取り出し人差し指と中指で挟み込み

 

 

「"小太刀""一刀流""刀狼(とうろう)流し "」

 

 

次々に斬り込んでくるハチの刀をすり抜けていき、ハチが気づいたときには後方へゾロが抜けており

 

 

「ニュ、ニュウウウウゥゥゥー!」

 

 

ハチの手の甲に無数の刀傷がつけられており、6本中2本も刀を握れなくなってしまった。

 

 

「な、何をした……」

「避けた。切った。だ。」

 

「ふ、ふざけるなッ!!そんな折れた刀でッ!!」

 

「信じられねぇか?6本扱うお前がこの折れた刀で()()()()()()()……」

 

 

その瞬間、ハチは殺気のようなものを感じた。

それは獰猛な動物が放つような殺気。

思わず後ろに下がってしまったハチ。

 

ハチがいたところには手放した刀があり、ゾロはそれに目をつけて

 

 

「ニュ、ニュ~!!お前じゃそれは扱えねぇ。

その刀は一本300㎏あるんだ。人間じゃ無理だニュ~」

 

「……そうか」

 

 

ハチに言われ興味を持ったゾロ。

一本300㎏、それを振れるなら……

 

いったん折れた刀を腹巻きに納めてゾロは300㎏の刀に手を伸ばした。

 

束を握り持ち上げようとするが流石300㎏、びくともしない。

 

 

「言っただろう。人間じゃそれを扱うのは無理だニュ~」

 

「……そうか」

 

 

確かにびくともしなかった。いつもの感覚で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

300㎏もあるのだ。普通に持ち上げることは出来ないと分かっていたがどうしても確かめたくて普段通りに持ち上げてみようと思ったのだ。

 

つまり力を入れ腰を入れれば

 

 

「ニュ、ニュウウウウゥゥゥー!!?」

 

 

300㎏の刀でも普段通りに持ち上げられる。

そして普段通りに振れるかと何回かその刀を振ってみたが違和感なく使えそうだった。

 

 

「な、なんで人間が!」

「そこら辺のやつと一緒というのは心外だ。鍛え方が違う」

 

 

ニヤリとゾロが笑うと悔しそうに睨むハチ。

しかしそれでも相手は1本でこっちは4本も差がある。

 

 

「その刀が持てたところで、お前と俺様には圧倒的な差があるんだ!」

 

「へぇー」

 

「人間と魚人。そして1本と4本。

どう考えても俺様の方が強いに決まっているッ!!!」

 

 

確かに普通に考えればそう思うだろう。

人間と魚人。その身体能力の差は明らかに違う。

そして刀の本数も違えば攻撃の手数も変わり差が生まれる。

 

でもそれはあくまでも()()()考えればの話だ。

 

 

「だったらまずは……」

 

 

そういってゾロは落ちていたもう一本を掴み

 

 

「てめぇの手数を減らす」

 

 

両手合わせて600㎏の刀を平然と掴んだゾロ。

それには驚いた表情を見せたハチだがすぐに冷静さを取り戻し

 

 

「そんな状態でマトモに刀が振れるか!!

それに2本に増えてもこっちが優勢だッ!!!」

 

 

そういってゾロに突っ込んでくるハチ。

対してゾロは両手の刀を外へ広げて独特な構えを見せる。

ハチはそれに気にもせずに

 

 

「食らえ!!六刀改め、四刀の円舞曲(ワルツ)ッ!!」

 

 

六刀流の剣技にして六刀流の「奥義」。

6本の刀を扇風機のように回旋させ、巻き込まれた相手を挽肉のように切り刻む。

 

しかし現在は4刀しかなく威力も落ちるがそれでも当たれば同じ結果を招く。

 

 

だがそれは、当たればの話。

ゾロは小さく息を吐き

 

 

「"二刀流"……"(たつ)"」

 

 

目を見開いた瞬間。

ゾロは身体を軸に刀を外側へと振るう。

 

 

「"巻き"ッッ!!!!」

 

 

その遠心力により何度何度回転が発生しながらハチを斬っていき、ゾロの身体が停止した時にはハチの身体は宙を、ゾロの頭上には竜巻が発生したように宙を舞った。

 

ハチは刀全て手放し意識もなく、これで終わりに見えた。しかし

 

 

「に、ニュウウウウゥゥゥ!!!!」

 

 

根性だろう。意識を取り戻し真下にいるゾロに向かっていく。刀はないがそれでもこの6本の手で繰り出されるパンチは柱も簡単に破壊し当たれば海の彼方へ吹き飛ばす。

 

 

「タコ焼きパンチッ!!!」

 

 

相手は2本の刀を捨てている。すでに勝負が決まったと油断している!!これで勝ったとハチは確信した。

 

しかしゾロはそんなミスはしなかった。

 

腹巻きから折れた刀を取り出し人差し指と中指で挟み込み、落ちてくるハチの方を向いて

 

 

「言ったろう。"てめぇの手数を減らす"ってな」

 

 

そう、最初からこの折れた刀でトドメを指すつもりだったのだ。だからトドメをさせただろうあの龍巻きでは加減をしたのだ。

 

敵の刀で終わらせるよりも、己の長年連れ添った刀で終わらせたかった。ただそれだけの理由なのだ。

 

 

「"小太刀""一刀流"……"獅子(しし)(とう)"」

 

 

その瞬間、ハチは獅子を見た。

指に挟んだ折れた刀がまるで獅子の牙のように…

その牙がまさに自分を喰らうべく狙っているかのように……

 

 

「"渦羅歯(がらし)"ッッ!!!!」

 

 

刹那に刻まれたハチの胴体に大きな歯形。

そして猛スピードで放たれた斬撃によりハチの身体は吹き飛ばされた。

そのタイミングで隣で戦っていたサンジも同じようにトドメを指しクロオビが吹き飛ばされていた。

で、ハチとクロオビの間に倒れていたチュウも巻き込まれ三匹一緒に海へと落ちていった。

 

 

「……俺の方が飛んだな」

「ああっ!?どう見ても俺だろうがッ!!」

 

 

せっかく終わったのに、不毛な戦い(喧嘩)が始まった……

 

 

 

…………………………

 

 

「あった。ゴーイングメリー号ッ!!」

 

 

支部の船置き場に一隻だけ姿形が違った船を探すだけで良かったのですぐに分かった。ここには軍艦しかないのだ、見つけるのは楽だった。

 

そしてそこにはもちろんココヤシ村の人達が乗ってきた小舟もあった。で、その小舟の周りには倒れた海兵達が……

 

 

(…なんか、海兵の人数が少ないような……)

 

 

そんなことを思ったナミだったがそんなことする前に突然近くの壁が内側へと吹き飛んできた。

 

 

「きゃあっ!!!」

 

 

衝撃と突風に吹き飛ばされたナミ。

ノジコ達はすでに船に乗り込んでいたのだがナミが抱えたいた違和感のために乗り遅れていた。

 

 

 

「な、なんなの……」

 

 

何が起きたのかと壊された壁の方を見ると、辺りに舞った粉塵がゆっくりと収まっていき人影が見えた。そしてその人影には特徴のある"麦わら帽子"のような……

 

 

「ル、ルフィッ!!」

「おおぅ!ナミッ!!!」

 

 

いま立ち上がろうとしていたルフィはナミに気付き近付こうとした。しかしハッと何かに気づいたナミは咄嗟に

 

 

「……ッ!! なんで来たのよッ!!!??」

「……ナミ?」

 

 

一瞬安堵の表情をしていたナミがすぐに表情が険しくなり、何が起きたのかと驚いているルフィ。

 

それを見ていたロビンはせっかく船に乗っていたのにそこから飛び降りてナミ達に近づく。

 

 

「ナ、ナミ……」

「そこにいなさいノジコ、ベルメール。

いざとなったらその船で逃げなさい、いいわね」

 

 

いまゴーイングメリー号にノジコ、ベルメール、ゲンさんと複数の村の住人が乗っていた。ここに来るとき無理して小舟に乗っていたのでゴーイングメリー号に乗せてもらっていたのだ。

 

なのに肝心のナミが乗らずに、ここまで助けに来てくれたルフィにまるで敵対するかのように威嚇している。

 

誰もが何が起きているのかと心配する。

 

 

「……なんで、来たのよ……」

「そりゃ"仲間"だからな」

 

「私は仲間になんてなってないッ!!」

 

 

誰もが聞こえるほどの大声で叫ぶナミ。

しかし目の前のルフィには響いてないようで

 

 

「……そっか。まだ仲間じゃなかったな。

じゃ"同士"だ!一緒の船に乗ったんだ。助けるに決まってるだろう」

 

 

すぐに仲間という言葉から同士に切り替えた。

といってもルフィの中ではすでに仲間。

でもロビンからじっくりと仲間にしていきなさいと言われているため、あとナミの様子を見て言葉を変えた。

 

しかしそんなことナミにも当然分かっている。

 

 

 

「ふざけないでッ!!

仲間?同士?そんなものになったつもりなんてないッ!!」

 

「私は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!()!()

 

「お金が欲しかったのッ!!船が欲しかったのッ!!

それを全部あんたが持っていただけよ!!!」

 

「そこにたまたまお姉さんがいたから何もしなかっただけ。でももうそんなことはどうでもいいのッ!!」

 

「私が一番大切なのは"家族"なのッ!!村の皆なのッ!!」

 

「だから消えてッ!!!!私の前に二度と現れないでッ!!!!」

 

 

今まで溜まっていたものを吐き出すかのように叫ぶナミ。その瞳には涙が溢れていた。それでも泣かないように必死に堪えている。

 

 

「……ナ」

「まったく、その通りだ」

 

 

ルフィがナミの名前を言おうとした瞬間。

土煙のさらに奥から現れたのは

 

 

「…アーロンッ!!」

 

「ナミの言うとおりだ。麦わら。

てめぇはもうナミの前に現れないようにしてやる。

そしてナミ、お前はその"大切なもの"を守るために一生俺様の"奴隷"なんだからなッ!!」

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