好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「ど、奴隷って……」
「何をいっとるッ!!」
初めて聞く言葉に動揺を隠せないベルメールとゲンさん。もちろん村の皆も何が起きているのかと慌て出している。
するとロビンはナミに近づいて、ナミの左肩の袖を破った。
「ニ、ニコルッ!!?」
「ベルメール。これが真実よ」
娘の現状を確認させるためにロビンはナミの長袖を破り、その内側にあるものを見せたのだ。そこにあるのは"ある刺青"だった。その刺青はまるでさっきナミを奴隷と言った魚人のようで……
「この刺青はそこの魚人の海賊旗。そしてその刺青を入れられた人間は"奴隷"となる」
「なっ!!?」
「そ、そんな……」
「そしてナミには沈めたい船に乗せてわざと難波させて沈没させて、ノジコはその船や海賊船などから盗みを働いていた。それを約五年間」
それを聞いたベルメールは涙を流しその場に座り込む。ゲンさんはベルメールに付き添っているが表情はやはり険しい。
それを見たナミは初めてロビンに向かって睨み付け胸ぐらを掴み
「どうしてこんなことをするのッ!!!??」
「あなた、まだ誤魔化す気でいたの?
ナミ、あなたがあの時、ゴーイングメリー号を見捨ててあの場から逃げなかった時点で
その言葉に思わず手を離してしまう。
しかしその言葉に気にくわないと睨み付けてくるやつがいた。
「……なんて言った、下等生物がッ!!」
「聞こえなかった?魚人が人間より優れていると言っている割には耳が遠いのね」
その瞬間にアーロンはロビンに攻撃をしようと動作を起こそうしていた。しかし、相手が、悪い。
「そこを動かないで。黙ってなさい」
刹那。アーロンの身体の周りに手が生えて全身をロックした。ついでにアーロンの口元も塞ぎ目が見えている状態。
「暴れたいならもう少し待ってなさい。相手はルフィだけど」
それいいアーロンから視線を外す。
もちろんもがくアーロンだが
そしてロビンは改めてナミと向かい合い
「ここはお兄ちゃんがカッコよく言うところだけど…」
と、そこで何故ハジメが出てきたのか謎だが
「もう相手にも自分にも誤魔化すのは止めなさい。
苦しんで苦しんで、やっと見つけた"仲間"を手放す必要はないの。奴隷?なにそれ?そんなの誰が決めたの?そんなものはあの魚人が言っただけ。それだけで自分が
「私がいまここで、殺してあげるわ」
「ッ!!!??」
その言葉に我慢が出来ずにボロボロと涙を流しその場に座り込むナミ。
それを見たノジコ、ベルメールはすぐさまナミの元に。
「ノジ…ゴ…ベル、メールざ…ん……ごべん…なざい……」
マトモに言えていないがハッキリと言い切ったナミに、二人も泣きながらナミを許した。いや元々怒ってもいなかった。ただいま、ロビンのキツイ言葉だが救われた言葉に涙を流すだけだった。
「ひでぇな師匠~」
「私が普通に言うとでも?」
ねぇ!!とあまりにもハッキリ言ったものだからルフィから一回り大きな手が生えてその頬を思いっきり叩いた。
もちろん大ダメージを食らったルフィだが
「に、ニッシシシ…でもやっぱり師匠だぁ!」
「何がやっぱりなのか…聞かないでおくわ……」
面倒くさくなったのかこれ以上ルフィの相手をするのをやめた。その変わりにずっと抵抗し続けるアーロンの方を見て
「さて、これで私の実力は分かったはずよ。
まぁそれでも怒りが収まらないならルフィとやりなさい。ルフィ以外に手を出そうならこの時点でその命は消えるわよ」
その言葉にアーロンの瞳は更に鋭くなる。
どうせ言っても聞かない。まぁそれでも少しは牽制になればと言った程度だった。
「ルフィ。その海楼石取っていいわ。
能力は……一撃だけ。武装色も一回だけ。工夫して使いなさい」
「おうッ!!!!」
「あと、お兄ちゃんが来た時点で終わってなかったら……私が相手してあげるわ、
「頑張りますッッ!!!!」
さらに気合いの入ったルフィを見てロビンはアーロンの拘束を解く。その瞬間にアーロンはルフィではなくやはりロビンに向かっていくのだが
「お前の相手は、俺だッ!!!」
「どけぇ!下等生物がッ!!!」
…………………………
「酷いこというなロビン」
「お兄ちゃんが隠れていれば問題ないわ」
そう、すでにハジメはこの場にいたのだ。
ただ姿を一時停止で消しているため誰にも見えていない。……いないのにどういうわけかロビンだけには見えるのだ。いや、見えてないけどハジメがそこにいることが分かるらしい。
……流石ストーカー。能力よりも"ハジメ"が上らしい。
「くいな達はどうしたの?」
「残党狩り。あとは上で喧嘩している二人を回収しに」
「ったく…お仕置きが必要かしら?」
その言葉にハジメがクスクスと笑いだした。
それに対して珍しく不機嫌な表情をみせ
「何がおかしいの、お兄ちゃん?」
「あのロビンが
そう、あのストーカーがこんなにも人間らしく……
「だって、
「うん、黙れ」
やっぱりダメだった。
…………………………
「くそがッ!!!!」
さっきから海から掬い上げた水を、
人間とは地力の違う魚人の腕力にアーロンの実力もあり、放たれた水しぶきの衝撃力は散弾銃並み。
しかしそれは当たればの話。
そうルフィは先ほどからその撃水を避けているのだ。
といっても大きく仰け反ったり、その場から離れたりなど動作があまりにも大きいのだが、アーロンからすればまるで
そしてそんな撃水の中をルフィがうまく潜り抜けてアーロンの懐に入り
「ゴム無しの…"
アーロンの顎を思いっきり殴り付けた。
その力は凄まじいものでアーロンの身体は吹き飛び軍艦一隻に激突しそのまま沈没した。
「す、スゴい…」
「な、なんなのあの子は……」
ノジコもベルメールも驚いていた。
いや、ルフィのことを知らない村の皆驚いていた。
魚人の身体能力がどれ程のものか分かっているつもりだ。
例え
それなのに
その出来事に誰もが驚いているのだ。
「あの人と同じ…能力者、というやつか…」
「ですが"ゴム無し"って…」
「それに普通のパンチに見えましたが……」
なんかルフィの強さが能力なのか実力なのかと議論になっているようだ。まあ僕としては
「しかしよく能力使用を許したね」
「だって、ルフィがやらなかったら私が
いや、それダメって言えないよね?
言うことはまずないけど、アーロンがアーロンじゃなくなるって……流石に同情するな……
すると軍艦が沈んだ所から水柱が立ちその中からアーロンが飛び出してきた。
「くそがッ!!」
天井に一瞬張り付いた後に足場にしてルフィに突撃をする。さっきのように避けようとしたルフィだったが"直感"がさらに避けろと警告してきた感じを受けた。
だから直ぐ様その場を飛び退いたルフィ。
するとそこをアーロンが通過したのだが
そして地面に激突したと思われる場所はクレーターと
「な、なんだそれぇーッ!!!」
「てめぇが折った歯だが、鮫の歯はすぐに生え変わる。そしてこんな風に…」
するとまるで豆腐を箸で切るかのように僅かな力でコンクリートを粉々に砕いたのだ。
「圧倒的な力を持っているッ!!
分かるか?これが魚人の力ッ!!!」
誰もが息を飲んだ。
あんな簡単にコンクリートが砕けるなんて…
と、そんな中でルフィが壊れた壁の塊を掴み
「俺にでも出来るぞ」
「…て、てめぇ……」
どや顔、ではなく普通にアーロンを見るルフィ。
しかしアーロンにとってはそれは挑発しかなかった。
だがそこでアーロンは無闇に向かっていかなかった。
行ったとしてもさっきのように避けられるなら意味がない。
しかしさっきよりも速いスピードならどうだ?
そう考えたアーロンは素早く移動しながら
「だったら…見せてやる。魚人が下等生物よりも優れていることをッ!!!」
そんなことを言いながらアーロンは海へと入っていった。
それをみたハジメは思い出した。いや、これから始まることを想像していた。これまでほとんど本編とは違うことが多かったがこれに関しては何が起きるか分かる。
あのスピード、いまのルフィなら避けられるだろう。
しかし本編から大きく逸脱した今はもしかしたらそのスピードも上がっている可能性がある。
簡単にやられるとは思っていない。
しかしあの一撃は……死を招く恐れもある。
(…どうする……どうする……?)
手助けすれば簡単にアーロンを倒せるだろう。
しかしそれでいいのか?これはルフィの物語。
確かにもう取り返しのつかないことばかりやらかした。
それでも"ルフィの冒険"だけは出来るだけ手出ししないように心掛けているのだ。
そう、これはルフィの冒険なのだ。
(…負けるな、ルフィッ!!)
そんな事を考えている中でルフィは何してるんだ?と迂闊にも海へと近づいていく。
もちろんそれはアーロンにとっては好都合。
海の中からルフィの姿が見えてきた。
頭から首、そして胴体がハッキリと。
そうこの瞬間だ。ここであの胴体を貫ければ…ッ!!!
「
鋭い鼻先を相手に向け、魚雷のように勢いよく突撃を仕掛けたアーロン。
その鼻は
だからこそ超スピードで突撃し壁や地面に突き刺さろうとも折れることはないのだ。
その強度とスピードにより壁などに風穴を開けるほどの威力を誇り、水中などで十分な加速を得ればその威力はさらに跳ね上がる。
つまりいまアーロンは水中からルフィに向けて最高のスピードで、最強の鼻をルフィの胴体に当てるべく飛び出したのだ。
「ッッ!!!??」
異変に気づいたルフィ。
しかしアーロンのスピードはルフィの回避する前に……その胴体に鼻を突き立てたのだ。
「ルフィイイイイイイィィィッッ!!!!」
ナミの声が響き渡る。
突然飛び出したアーロンの鼻がルフィの胴体を貫いたのだ。
あれではもう…ルフィは……
絶望で足に力が入らず倒れそうに…
「っぶねぇ!!!」
「なにッ!!!??」
その言葉に力が入り踏みとどまったナミ。
何が起きたのかとルフィの方を見てみると
「でも、ここで使っちまったな……」
何を言っているのか分からない。
でもアーロンの鼻はルフィの腹部に当たっている。
当たっているだけで刺さっていないのだ。
皮膚にその鼻を挟まれて留まっている状態。
アーロンの鼻先がルフィの
「なにを…なにをしやがったてめぇッ!!!??」
何が起きたのか分からずキレるアーロンに対してルフィはそのままアーロンの胴体を蹴りあげた。
すると抜けない鼻はその蹴りあげにより折れてしまい、それで鼻は抜けたが未だに勢いそのままにアーロンの身体は上空へ投げ出された。
天井に叩きつけられたアーロンは血を吐くがまだ終わってなかった。
「これなら……どうだッ!!!!」
アーロンは次に口を前回に開けて更に回転を加えてルフィに向かって突撃する。海からの突撃よりスピードは落ちるが、こちらは少しでも当たれば回転する歯で獲物の肉を抉り取る。
「
アーロンの必殺技のようなもの。
これが決まればルフィは負けるかもしれない。
しかしルフィにはまだ
「なら…これでも喰らえッッ」
まるでアーロンが何かすると予知していたようにすでに
そして親指を咥えて息を吹きその腕をまるで
「"ギア3""骨風船"ッ!!!」
その右手を、腕を、後ろへと十分に伸ばした。
だけでは終わらず
「ゴムゴムの……"
巨人なその拳はアーロンの開いた口をそのまま吹き飛ばし、後ろの停滞していた軍艦10隻以上と一緒に吹き飛ばし破壊したのだった。
もう、誰も何も言えなかった。
何が起きたのか…本気で分からなかったから。
ゆっくりゆっくり、出来事を思い返しても…分からないものは分からない。
そして元の大きさに戻った腕は
「よっしゃーッ!!!間に合ったああああぁぁぁッ!!!」
……よっぽどロビンとやりたくなかったようだ。
でも、大丈夫か?
さっきの技、無意識に武装色硬化使ってるんだけど…ほら、隣のロビンの表情ちょっと険しくなってるし。