好き勝手にONE PIECEで過ごします。   作:ガイドライン

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―幕間― 指名手配書が出る、前と後

・出る前(海軍本部)

 

 

「ニコルが東の海(イースト・ブルー)にねぇ…」

「何を考えとるのじゃ!!」

「……考えがあると思うか……」

「ニコルだからな」

「流石、ニコル様です!!」

 

 

海軍のトップ。3大将から4大将、そしていまは異例の()()()まで増えた。

上からボルサリーノ、サカズキ、クザン、ハジメ(モーガン)、オックスとなっている。

 

そしてその上に立つ元帥センゴクは

 

 

「ニ、ニコルが…ニコルが反抗期に……」

 

 

いまだにショックを受けていた。

いままでやってもクザン(これ当たり前)にしか攻撃しなかったのに、まさかの()()()()()()()()()()なんてあり得ない。

 

そしてセンゴク的にニコルは"孫"みたいなもの。

いくら"お兄ちゃん愛"が強くてもセンゴクから見れば、兄を慕う可愛い妹としてか見えなかった。

 

で、その孫が喧嘩を…それもあの"大好きなお兄ちゃん"を攻撃したのだ。反抗期と呼ばずなんという。

 

 

「ひとまずそれはおいといてだ」

 

「おくなッ!!可愛いニコルがッ!!」

 

「なに言ってるんだアンタはッ!!?」

 

「こんなに小さいころから見てきたんじゃ!!!

ようやくガープの言っておったことが分かった……孫は可愛いッ!!!!」

 

「……やめてくれ…ほんとうに……」

 

 

()()がニコ・ロビンだと知ったときはどうなるのか……考えただけで胃が痛くなる……と、胸を押さえるクザン。

 

 

「ともかく、ともかくだ!!

真っ先に考えるのはこの女だッ!!!!」

 

 

そして自らその危険をおかしているのだ。

ニコル=ニコ・ロビンとバレても仕方ないと、ものすごく胃が痛くなったとしても。

 

ニコルが()()()()()()として出てきてしまったのなら問題として上げるしかない。

 

 

「ニコ・ロビン……まいったね~」

「いままで何処に隠れておったんじゃッ!!!!」

 

(ずっぅぅぅぅぅぅぅぅぅと隣にいました……)

 

 

言いたくてしょうがない。

髪型を変えてメガネをかけていたとしても、こっちとしては「なんでバレないのッ!!!!」と当初凄く気にしていたのに………慣れってコワッ!!!!

 

 

「…でだ。ニコ・ロビンを()()()()()()という話だが……」

 

 

懸賞金を1億5000万ベリーに()()()()()

間違いなく実力と懸賞金の金額がおかしいと分かっているが、あくまでもそれはここにいる6人中3人だけが事実を知らない。というか、知られるわけにはいかない。

 

なら、()()()余計な戦力を投入しないようにしないといけない。

 

 

 

「それはもちろん捕まえないとね」

「悪は消さんとならんわッ!!」

 

「……まぁ、捕まえるだな……」

「……ですね……」

 

 

後半二人は「いや、無理だろう」と分かっていて簡単にしか言わなかった。クザンももちろんそう思っている。

しかし建前上「なら止めとく?」なんてできない。

 

 

「……当面は、いま"麦わらの一味"を追いかけている"ヘルメッポ大佐"に任せるしかないと思っているけど……」

 

「いいじゃないかい?

目立った行動はしてないみたいだしね~。それにどういうわけかその船に()()()が乗っているんだろう。なら大丈夫じゃないのかい?」

 

「…………まぁ」

 

 

あのニコルの()()()()()()()については報告してない。

したら絶対に"バスターコール"が麦わらの一味に向けられる。でもそんなことしてもあそこには"ハジメ"がいる。そんなことしても返り討ちになるのが目に見えている。

 

だから戦力を()()()()()()()いかないので言ってはない。

 

そしてヘルメッポの船にニコルがいる。

それだけで十分だと判断してくれたようだ。

 

 

「グランドラインに入れば終いじゃ!!

ハジメ!!オックス!!お前らで潰してこいッ!!!!」

 

「分かりましたッ!!!!」

 

「……はい……」

 

 

しかしサカズキはそれでは終わらない。

勢いよく返事をするオックスはともかくハジメ(モーガン)は歯切れが悪い。それに対してサカズキが

 

 

「なに腑抜けた返事をしているッ!!!!

貴様がもっとよく探しておればこんなことにはならなかったはずじゃ!!!!」

 

「行きますよ!行きますって!!!」

 

 

モーガンが東の海に行ったことはみんな知っている。

その時ニコルから罪人を受け取り、いつの間にかニコルが消えたので探したが見つからずにこっちに向かっていたオックスと合流。

 

その後どういうわけかニコルがヘルメッポの船にと分かり、罪人をそのままにするわけにも行かずに帰って来た。ということにしている。

 

つまりニコルを探す過程でどうして麦わらの一味を見つけられなかったのかと怒られているわけだ。

 

しかし流石に大将二人を向かわせるって……

面倒くさいがここは止めるしかない。

 

 

 

「あのさサカズキ。やっぱり大将二人を向かわせるのはやめた方がいいよ」

 

「はぁっ!!なにを言っておるのかワレわあッ!!!!」

 

「そんなことしたら()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()だって思われるよ。

それにあのニコ・ロビンだ。ただの海賊があの女を扱えきれるとは思えない」

 

 

それっぽいことを言っているけど、向かったら倒すどころかヘルメッポはロビンに、オックスはハジメにある意味やられるのだ。

そんなこと本当に海軍の地位を一気に落としかねない。

 

 

「確かに、そいつは困るね~」

 

「だからいまは様子見だ。

それでもあの海賊が残り続けて問題を起こすようなら……君ら二人で。いいね?」

 

 

その言葉に二人は頷き、サカズキもボルサリーノも納得してくれたようだ………

はぁ~本当に胃が痛いと胸を押さえていると

 

 

「私はいくぞッ!!」

「ふざけんなよッ!!立場を考えろッ!!!!」

 

 

突然バカなことを言い出すセンゴク。

それに対してさらに胃も頭も痛くなるクザン。

 

 

「直接ニコルに会って話すをするッ!!」

 

「やめろ!!マジで止めろッ!!!!

ニコルはいま……そう!!"家出"だ!!

だから帰ってこないんだ!だから落ち着くまでは止めとけッ!!!!」

 

「い、家出……なんでそんなことに……

……ハジメッッ!!!!ニコルに何をしたッ!!!!」

 

「俺ッッ!!!!??

なにもしてねえってんだよッ!!!!」

 

 

親が兄に対して怒っている様を見ているようだ。

もう、ハジメがいなくなったらなったらでめちゃくちゃになっている海軍。

 

 

……本当にこの海軍、大丈夫なのか………

 

 

 

…………………………

 

 

・ココヤシ村

 

 

「…………ニュ~?」

 

 

目が覚めると一隻の小舟に乗せられていたハチ。

周りを見渡すとそこにはチュウとクロオビも。

 

 

「た、確か……ッ!!?」

 

 

思い出そうとすると全身が震える。

呼吸も荒くなり心拍も早くなる。

とにかく落ち着かせようとするハチ。

 

……ハジメの"アレ"がトラウマになったようだ……

 

 

「はいはい。落ち着いて」

 

「に、ニュ~ッ!!!?」

 

 

さっきまで三人しかいなかったのにいつの間にか海の上に人が立っていた。

 

 

「な、なんだお前ッ!!?」

 

「だから落ち着いて。

ハチ、レイリーさんの所にいかない?」

 

「な、なんでオレの名前を?

というかレイリーさん知ってるのか!?」

 

「色々お世話になったからねー」

 

 

そのあとハジメからレイリーさんとの出会いなどを話した。すると懐かしそうにするハチ。

 

 

「そうかーレイリーさん元気にしてるのかー」

 

「それでどうする?レイリーさんの所にいくなら手助けできるけど?」

 

「ううん。遠慮するニュ~

やりたいことがあるしな~」

 

「あぁ、たこ焼き屋ね」

 

「なんで知ってるッ!!?」

 

 

まぁ、色々とね。と誤魔化したハジメ。

ハチもそれ以上詮索しないことにした。

 

 

「でもどうして俺達だけ助けてくれたんだ?」

 

「さっき言った通りにレイリーさんと会ってるだよ。

その時に君のことをね」

 

「なるほど~」

 

「まぁ、ゾロ達や僕ので罰を受けたということにしてあげるよ。幸い主犯がアーロンとネズミだからね」

 

 

ということで残りの二人を叩き起こす。

 

 

「な、なんだ……」

「一体……」

 

「はい、注目」

 

 

こういう奴等にはハッキリと上下関係を分からせるために軽く殺気を放ちながら

 

 

「解放してやるからハチの手伝いをしろ。

もし、余計なことをしたら俺やレイリーさんがお前らを消しにくる。いいなッ!!」

 

 

言葉も言えず頷く二人。

これなら大丈夫だと殺気を消して

 

 

「よし。じゃ頑張ってねハチ。

今度会えたときにたこ焼き奢ってねー」

 

「ニュ~~!ありがとうなー!!」

 

 

 

…………………………

 

 

・出た後(東の海編)フーシャ村

 

 

「ふふふ……ふふふ………」

「…ど、どうしたんだいマキノの奴は……」

 

「今はそっとしておくんじゃ……」

 

 

ここはフーシャ村。ルフィが育った町。

そしてマキノを見て村長はそっとしておいてくれと村の人に言っている。

 

そのマキノはというと、"包丁をずっと研いでいる"

ロビンの指名手配書を見てからずっと。休むこともなく……

 

 

「あのバカ……どうしてくれるんじゃ……」

 

 

ハッキリとしたハジメに対しての好意を見せたことはない。それでもグイグイと攻めていれば誰でも分かる。分からないのはハジメだけ。

 

そしていまこうしてマキノが壊れてしまった……

 

 

「………どうして…あげましょうか…ね……」

 

 

いまは、自然に収まるのを待つしかない………

 

 

…………………………

 

 

・シロップ村

 

 

「頑張っているみたいですね……」

 

 

ルフィの後ろに立つ、2つの後頭部。

それはメリーから見ればすぐに誰か分かる。

顔は見えないがそこからでも元気よくやっているということは分かる。

 

そしてメリーぐらいになると

 

 

「それにして…ずいぶんと体調が良くなっている…

……何かあったということでしょうか……」

 

 

カヤがDr.くれはから教えてもらった薬を調合して飲んでいて、それがさっそく効果として出ているようだ。

しかしその違い、きっとメリーだからこそ分かる違い。

 

もしくは隣にいる少年にも……

 

 

「……頑張ってください、カヤお嬢様……

…頼みましたよ、ウソップ君……」

 

 

…………………………………

 

 

・バラティエ

 

 

「いきなりトータル2億ベリーオーバーかぁ……」

 

 

指名手配書を見ながら呟くゼフ。

ロビンとハジメがいる時点でとんでもない海賊になるとは思っていたが、たった二人でこれだけの懸賞金をかけられると改めて知ると

 

 

「……気張れよ……」

 

 

ちょっとだけ、サンジの心配をするゼフだった。

 

 

 

…………………………

 

 

・グランドライン、女ヶ島

 

 

「……は、はぁ~ん………」

 

「姉様ッ!!」

「気をたしかにッ!!」

 

 

目眩がしてハンコックはその場に崩れた。

すぐにマリーとサンダーが駆けつける。

どうやら指名手配書を見て体調を悪くしたようだが

 

 

「どうしたのじゃ蛇姫?」

「ニョン婆様ッ!!」

「急に姉様がッ!!」

 

 

すぐにハンコックから指名手配書を奪い取り見てみると、そこにはロビンの左手の薬指に指輪が

 

 

「………あの男…なんてことを……」

 

「それって…兄様のこと?」

「一体何をしたというの?」

 

 

ニョン婆もハンコックとハジメの関係性は知っていた。

普段は"男"に対して汚物を見るような目で見ているのに、ハジメに関してはもう"愛"すら感じるほど慕っていた。

 

それが、こんなものを見せられたらショックを…

 

すると突然ハンコックは立ち上がり

 

 

「……船を、出せ……」

 

「姉様?」

「体のほうは?」

 

「大丈夫じゃ。すぐに船を」

 

「待つのじゃ蛇姫。まさかお主ッ!!?」

 

 

そう、慕うハジメを取られたと腹いせにロビンを…

 

 

「わらわも…指輪が欲しい///」

「だと思ったわいッッ!!!!」

 

 

…………………………

 

 

グランドライン、とある島

 

 

「……久々の連絡がきたと思ったら…あの子、何してるのかしら?」

 

 

冷静に指名手配書を見るオルビア。

そして「ふふふ……」と微笑みながらクローバー博士に話しかける。

 

 

「どうして私より博士が涙を流しているの?」

「や、やっと…あの娘に……婚約者が……」

 

「といってもハジメよ。信用も信頼もしてるけど……」

 

「……ハジメ、だったな……」

 

 

嬉しい。それは間違いなく嬉しい。

しかし"ハジメ"と。というのが…どうしても100%喜ぶことが出来なかった……

 

 

…………………………

 

 

・ゴーイングメリー号、????

 

 

『…ありがとう。こんなにいっぱい人を乗せて走れるなんて夢みたいだよ』

 

「良かったね」

 

『僕、()()()()()()()()()()()()()()()()今度は君がいてくれるから大丈夫な気がするよ』

 

「最後まで来てもらうよ。その為に色々やらせてもらったんだから」

 

『こんなに人が多いのにどうして重たくないの?』

 

「"質量"と"重さ"。メリー号に触れた時にかかるエネルギーを()()()()させたんだ」

 

『どういうこと?』

 

「そうだねー

"重さ"は停止しているもの。例えば砲台とか。"質量"は重さを持った動くものかな。例えば僕とかね。

もっと簡単にいえばメリー号に一時停止の"膜"を張っていて、それに触れたものはメリー号に対して働くエネルギーがゼロになる。でもそれはメリー号に対してだから実際のものの重さは変わらない……って、分かるかな?」

 

『なんとなく、分かったと思う』

 

「それでも許容範囲もあるしあと三人までかなー」

 

『まだ乗せてくれるの?』

 

「出来るならねー。一時的に乗る人もいればずっといてくれる人もいるだろうし」

 

『これから楽しみだよ!

僕はずっと皆を運べるなんて!』

 

「よろしくねー。

それで、ちなみにここはどこ??」

 

『夢のようで夢じゃないところ』

 

「…………不思議空間かぁー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……大丈夫、お兄ちゃん?」

 

「……夢、だったのか……」

 

 

どうやらいつの間にか寝ていたようだ。

メインマストの柱にもたれ掛かった状態で。

 

 

「珍しいこともあるのね。お兄ちゃん、いままでお昼寝とかしたことなかったのに」

 

「……だな。なんか、つい眠たくなって……」

 

「…………奪っとけば良かったかしら………」

 

「おい、何をだ。何を奪う気だった?」

 

 

ったく、油断もスキもない……

 

 

「おいッ!!ハジメッ!!!!」

 

「なんですかウソップさん」

 

「なんで俺らの部屋が格納庫になってるんだよ!」

 

「いや、女性が増えましたから。

ロビンとレイジュとくいな。ナミとノジコとベルメールさんとカヤ。この2つの部屋を確保するためだったので」

 

「いや、だからってッ!!!!」

 

 

そう、部屋のスペースというか寝る場所が一気に足りなくなった。誤魔化しでやってきたけどこうなったら女性優先でやらないと。

 

 

「まさか女の子に格納庫やラウンジで寝ろ。なんて言わないよね?」

 

「そ、そうだけど……」

 

「それとも、()()()寝たかった?」

 

「なっ!!!?か、勝手にしろッ!!!!」

 

 

おおぉ!!面白い反応するなー。

ほら、少し離れたところでこっそりと()()()こっちをみて頬を赤くしてるよ。

 

 

「青春だねー」

 

「お兄ちゃんから聞かない言葉ね」

 

「あのー」

 

「なにギン?」

 

「俺の寝床は……」

 

「見張り台よ。文句あるかしら」

 

「……………」

 

 

あんな青春、いいねー

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