好き勝手にONE PIECEで過ごします。 作:ガイドライン
「おっ。安いなこれ」
「ウソップさん。これなんかどうです?」
「ナイスだカヤ!!あとは…」
「向こうのほうにありましたよ。行きましょう」
仲良くお買い物。
それは周りからしたらなんとも可愛らしいカップル。
そしてそのカップルはあるお店に着いた。
「いらっしゃ……い……ませ……」
「へぇ~いいの揃ってるな」
「でしょう!これなんていいじゃない?」
なんともカップルらしい会話。
しかしこの店の主人、このカップルの様子をみて言葉を失っていた。
「に、兄ちゃん、それは……」
気になった主人はウソップが抱えているものを指差した。
それはあまりにカップルとして持つには相応しくないもの。
「千枚通しか?それとも万力か?」
「きっとその"やっとこ"じゃないですか?」
(全部なんだけどなッ!!)
閻魔が罪人の舌を抜く道具を"やっとこ"ということを初めて知った主人。
一体何をするつもりなんだと思いながらとにかく接客をすることに。
「え、えぇーと、な、何にしますか?」
「そうだなー。ノコギリあるか?」
「ええ。切れ味抜群の」
「いや、
「…………はっ??」
ノコギリは切れやすいのがいいに決まっている。
なのにこの客は、切れにくい、と言った。
ハッキリと、そう言ったのだ。
「でもウソップさん。それで大丈夫なの?」
(お、おう。お嬢さんのほうがまと…)
「途中で引っ掛かると
「なるほどな。ならナイフのほうがいいか。
おっちゃん!!ナイフをあるだけくれッ!!」
「ちょっとウソップさん。お金が…」
「大丈夫だカヤ。ちょくちょく隣の島にいって稼いできたお金があるからよ」
もう主人はなにも考えずに言われた通りにあるだけのナイフを売ったのだった。
「きっとあれは"拷問"に使うんだ。関わるな」と心に何度も言い聞かせて接客をした。
そして、お店を一週間お休みしたのだった。
「でもこの工具、マジックに使えるの?」
「こういうのは人に使わないと分かっているからこそ、そういう風に使っていると思わせればマジックにかかりやすいからな~」
それを、主人に教えてあげてほしかった…
「ねぇ、ウソップさん…」
「うん、なんだ?」
「私も…ウソップさんみたいに強くなりたい」
「俺は別に強くは」
「ううん。強いわ。ウソップさんは強い」
「そ、そう言われると、何か、照れるな……」
カヤを喜ばせるためでもあったウソップのマジックは十分に戦力となっている。それに加えて狙撃が含まれている。カヤにとっては身近な人のそんな一面を見たら自分にはと考えてしまった。
「ハジメさんとロビンさんからは"交渉術"を教えてもらったけど…」
「いや、あれは交渉じゃなく"脅し"だからな」
「きっとこの先私1人でも戦わないといけない時がくる。そのためにも私もッ!!」
「無理する必要はねえだぞカヤ。
まだ体も
Dr.くれはから教えてもらった調合した薬を飲み続けて少しずつ体調が良くなってきたカヤ。だからこそいま何かをしたいと思ったのだ。体調のために出来なかったことをやりたいと強く思い始めてきたのだ。
「だから少しずつでもいいの。なにかしたいの」
「………カヤ……」
「………お願い、ウソップさん………」
「………まだ先だと思ってたんだけどな……」
するとウソップはバックの中からトランプを取り出した。
「今日から練習だ。これを投げて最終的には
「ウソップさん……」
「言っておくけど俺はまだカヤが前線に出るのは反対だからな!!でもこれなら中距離からだし移動手段も考えているから……」
「ありがとうウソップさんッ!!!!」
思わずウソップに抱きつくカヤ。
それにはビックリしてしまうウソップはもう顔を真っ赤にしててんやわんやとなっている。
その姿に町の人達は「若いな~」と微笑んでいたという。
…………………………
「こいつはいいな~」
「兄ちゃんお目が高いなー!!」
魚を目利きするサンジに素直にお店の主人は褒めた。
主人としては常に良いものを提供することを求めている。しかしどうしても全てが"同じ"良いものを提供できるわけではない。
そしてそれは素人はもちろん、何十年目利きした人さえも分からないことだってある。
この主人もそれなりに自信はあるほうだが、目の前の客はその物を目利きする時間が異常に速い。
触ったりしなくても見ただけですぐにそれが良いものかを見分ける力。
「まさかそれを分かるなんてな…
兄ちゃんは名の知れた人かい?」
「船長がそうなるかな。それを支えるコックだからな」
「なるほど。どうりでいい目利きしてるわけだ」
この世界の"サンジ"に対してやったこと。
料理に対しての更なる向上心のためにあのナイフを上げたことだけ。
しかしサンジにはそれだけで十分なくらい。
まぁゼフさんには色々書いたような、書いてないような気がするけど……
「オニトラフグはないのかしら?」
「んなもんあるわけないだろう!!!
触るどころか近づくだけでも毒にやられる超危険魚なんだぞッ!!!!」
「まさにその通りだが…ここら辺なら"カームベルト"の近辺にいるって話だな……」
「あら。ならあとでノジコに頼もうかしら」
あんなものに何の用があるのか?と疑問に感じた主人だが「とにかくこれとこれと…」とサンジの注文により考えをやめた。
沢山の食材を手にしたサンジは直ぐ様近くを通った美女へ向かっていったために結局あんな猛毒物をどうするのか聞けなかったが
「ねえ。ここら辺に"薬"を売っているお店はないかしら」
「あるが、なんだ?怪我でもしたのか?」
「いいえ。
どうして食事の物足りないで"薬"が関係するのか?
結局あの二人組はなんだったのか………
で、その二人はというと
「この町はいいな~!美女・美少女が多いくて~ッ!」
「お父様もお母様もあの子達…は別として。あの人達は"そんな性格"ではないのに…やっぱり遺伝子操作に失敗したせいかしら?」
「だとしたらそれだけは感謝してやってもいいかもな」
「まだ"感謝"出来ること、あるわよね?」
「……知るか……」
そっぽ向くサンジ。隣のレイジュはクスッと笑った。
こうして並んで歩けばちゃんとした兄妹。
あの家柄さえなければきっと上の兄達とも……
「……あいつら…どうしてる?」
「気になるの?」
「なわけあるか。くたばったかと思っただけだ」
「元気よ。相変わらずサンジを弟だと思ってないけど」
「そっちのほうがいい。俺も思ってねぇしなッ」
「でも、私とお母様は"家族"なんでしょう?」
「ッッ!!?」
ニヤリと笑うレイジュにサンジはギクッと反応を。
図星をつかれたように、的を得るような言葉に
「……あ、あぁ~もう~ッ!!!!
さっさと次に行くぞッ!!ルフィのバカのために買い貯めないといけないんだッ!!!!」
話を変えて急ぎ足になったサンジ。
その後ろ姿を見てクスクスと笑いながらレイジュはその後ろをついていく。
…………………………
「くっ! コビーッ!!!!」
「はいッ!!!!」
ククリ刀で攻撃を弾き、その隙にコビーが攻撃をする。
しかし相手はあのドン・クリークの右腕だったギン。
そしてついこの前ハジメにより戦闘力がグンッと上がったためヘルメッポ・コビーのタッグでもなかなか攻められずにいる。
そしてコビーがギンに迫るが、ギンの武器"仕込みトンファー"がそれを遮る。
「簡単に、近づけさせるかッ!!」
トンファーの短い方の先端が
咄嗟に飛び退いたがすぐに何発も撃ってくるために近づけないコビー。
するとその隙にと反対側からヘルメッポが攻めてくる。が、今度はトンファーの長い方の先端が
外れた部分、接続していた部分にはチェーンで繋がれており、さらに先端部分から根元にかけて何回も外れていく。それはまるでしなる鞭のように、しかし鞭なんて生易しいものではなく、当たれば致命傷になりかけない代物。
それがヘルメッポにむけて飛んでいく。
向かってくる先端部分はトンファーの中でもとても高く簡単に岩を砕く物。
「ッッ!!!!」
2本とククリ刀で弾くヘルメッポ。
しかし力いっぱい入れてやっと軌道を反らしてだけ。
そしてヘルメッポはその攻撃でククリ刀を弾かれる。
しかし冷静なヘルメッポはそのままギンへ。
コビーをある程度遠ざけたと判断したギンは攻撃をヘルメッポだけに集中することに。
接近戦において必要なのはその人の戦闘スタイルによって変わるが、ギンにとってはトンファーによるパワーとさらに回転させることによる更なるパワー。
一方ヘルメッポはギンほどのパワーはないが、昔から地獄の修行から
最近になって"再教育"されたためにその2つは
「オラッ!!!」
「ッッ!!!!」
いまのギンよりも上手である。
接近戦では強いギンでもいまのヘルメッポは苦戦する相手。
ギンの繰り出された攻撃をそのスピードと身のこなしでかわしたあとにボディ目掛けて拳を。しかしそこはギンもトンファーで防ぐ。
そしてその瞬間。ギンが秘策に残しておいたボタンを押し
「アバッアバッアバッババッッ!!!!」
ヘルメッポの体に電流が流れた。
それもそれなりの高圧で。
一般人なら下手したら死ぬかもしれない電流を「まぁ大丈夫だろう」と使用してみたら一部の髪が逆立ち目が虚ろになりながら倒れてしまった。
「………もう少し電圧抑えててもらうか……」
きっと、そういう問題ではない。
と、次は僕に回ってくるのかなーとビクビク怯えるコビーであった。