【ここは】クロスオーバー系転生掲示板【何の世界だ?】 作:ファルコン・Σ
この事件の真相が明かされます
「ゼロワンニキ!? どうして……」
「いやあ、なんつーか……っと!!」
【ブレードライズ!】
現れた仮面ライダーゼロワンはアタッシュカリバーをブレードモードに展開し、背後から迫りくるマギアを両断。
その無駄のない一閃は彼が如何に戦いの止まない環境で生きていたかを想起させる。
「シドー、この者は一体……、お主もカメンライダー、なのか?」
「ああ、仮面ライダーゼロワン! それが俺の名だ。一応コードネームは【リアル】だからそのつもりでよろしく!!」
「ゼロワンニキ……じゃない、リアルさん、アレは一体……」
仮面ライダーセイバーに変身している五河士道が雷霆聖堂の上に立つ仮面ライダーエデンを指差して問うと、ゼロワンは少し困ったような声音で返した。
「前掲示板で少し話したよな? 虹6コラボの話」
「ああ……。異世界からの傭兵達、だよな?」
「そうそれ。それがちょっとばかり厄介ごとを引き起こしててな! っと! 詳しくはドクターに聞いてくれよ!」
【FANG!】
【AUTHORIZE!】
「うわっ!? な、なんですかぁこれ!?」
「さ、サメ!? ジョーズ!?」
「疑問。何故空中を泳いでいるのでしょうか」
ゼロワンがターコイズブルーのプログライズキーをドライバーにスキャンすると、ドライバーから飛び出したサメのライダモデルが空中を泳ぎ回り、それに精霊達は驚いたり慄いたり不思議がったり。
それを尻目に プログライズキーを装填。
【プログライズ!】
【キリキリバイ! キリキリバイ! バイティングシャーク!】
【Fangs that can chomp through concrete.】
「さあ、どんどんガブガブ切り刻んでやるぜ!!!」
ゼロワンの黄色い装甲が移動し、分解されたサメのライダモデルがデータ変換されることで装着。
「バイティングシャーク」にハイブリッドライズしたゼロワンは両腕に装着された刃を振るい、次々と敵を引き裂いていく。
「やっぱ、格が違うな………」
『仮面ライダーセイバー、そしてフラクナシスの者達。聞こえるかな?』
「うぉっ!!? 誰だ!?」
『ちょ、通信に介入!? 誰よアンタ!!』
セイバーがゼロワンの戦いに見とれていると、装着していたインカム及び通信回路に謎の声が割り込んできた。 どうやら回線そのものに介入しているらしく、五河琴里も想定外の事態に焦ったような声を出す。
『私はロドスの代表者のドクターだ。簡単に説明するならば、ラタトスクが仮面ライダーセイバーを支援しているように、別の世界で今そちらに現れた仮面ライダーゼロワンを支援している組織と思ってくれていい』
『別の世界ですって!? 精霊界でもないのにそんなこと……』
『信じるか信じないかを此処で論争する意味はない。だが、現実問題今そちらに起きている問題の原因を此方は知っている』
「なんだって!? どういうことですか!?」
セイバーとしては、【仮面ライダーゼロワン】に登場するエデンが現れたということは、間違いなくその世界が関わっていると推測しているのだが、実際確証があったわけではない。 そんな彼の疑問に答えるかのようにドクターは話を続けようとする。が、そんな内心を知らない琴里は抗議した。
『ちょっと士道! こんな怪しい奴の言葉を聞くの!?』
「今は少しでも何か分かればいいんだ! 一先ず聞こう!」
『助かる。さて、元々此方の世界には一度、異世界から人間がやって来たという事件があった。それの首謀者は、此処とも、其方の世界とも異なる、また別の世界のマッドサイエンティストだ』
―――アークナイツというソーシャルゲームにおいて、『コラボイベント』というものが一つある。
FPSゲーム、『レインボーシックスシージ/虹6』。『オペレーション・オリジウムダスト』と呼ばれるそのイベントは、虹6世界にてある実験を行っていたレヴィという研究者が、彼を確保する為に動いていたAsh、Bliz、Frost、Tachankaというチームを巻き込んでアークナイツの部隊、テラへ転送したことがきっかけである。
最終的にそのイベントは現場に遭遇したオペレーター達と転移したレインボーチームの活躍によって未曽有のパンデミックを防ぐことに成功する、といった所で終結した。
『その例の研究者だが、どうやら我々の世界の他にも狙っていた世界があるらしい。報告によれば、元々いた世界では決して得られない未知の技術やエネルギーを狙っていたそうだ。その目的の中には我々の世界でいう源石やアーツがある。そちらはどうかな?』
「………精霊、ですね?」
『!』
セイバーの言葉に琴里が息を飲み、同時にドクターが肯定する言葉を連ねた。
『そういうことになるのだろうね。恐らくそれらを手にする為の二次、三次的な計画があったのだろう。幸い私達の世界でその野望は一旦は止めることは出来たと思っていたのだが……』
『……その、レヴィとか言う奴の置き土産みたいなのが、あの天使に影響を及ぼしてる、ということなの?』
『恐らくは。実は我々の世界でもその、今そちらで大量発生している怪人達が実験施設の後から溢れ出していてね。恐らく此方と其方両方での大規模なバイオハザードだろうと私は見ている』
少し時を遡り、滅亡迅雷の四人が調査の為に訪れた際に感知した粒子は、当人達は知る由もないが所謂『霊力』、つまりは精霊達が引き起こした空間震によるもの。
その時点で『セイバーとデート・ア・ライブの世界』と『ゼロワンとアークナイツの世界』は繋がってしまったのだという。
そして、雷霆聖堂から溢れ出したシミーやマギアがその空間の繋がりを辿ってアークナイツ世界でも溢れ出たのである。
「…………(ドクターの言っている事は筋が通ってる。けど、どうして雷霆聖堂なんだ? それに、どうしてエデンが……!?)」
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185:魔王オーマジオウ・トリニティ
セイバーニキ、ゼロワンニキ、見てる?
186:テラの運命を変えられるのはただ一人。俺だ!
ジオウニキ!何か分かったのか!?
187:魔王オーマジオウ・トリニティ
うん。観測したり、Wニキ達にも考察してもらって、恐らくこれだろうっていう推測が出来た。とは言ってもセイバーニキは忘れてるのかもしれないけど
188:ラタトスクの炎の剣士@劇場版的展開中
え、どういうこと?
189:幻想郷が俺の世界DCD
ほら、デート・ア・ライブの世界で『エデン』と言えば何か思いつかないか?
190:カブト@ユニオン&重桜指揮官
ヒント:ゲーム
191:テラの運命を変えられるのはただ一人。俺だ!
あ、そうか!! 凛弥か!!
192:横浜を守る二色のハンカチ(右)
そう。 セイバーニキは忘れてしまってるみたいだけどね。
193:カブト@ユニオン&重桜指揮官
以前掲示板にもその時の内容を普通に書き込んでいたが、突然パタッと途切れたからな。恐らく再構築によって記憶から消されていたんだろうな
194:ラタトスクの炎の剣士@劇場版的展開中
け、けどそれがあのエデンとなんの関係が!?
195:魔王オーマジオウ・トリニティ
まず確実なのが、あのエデンはエス・一色理人とは何の関係もない。というか変身者すらいない、仮面ライダーコアのような概念に近い存在だよ。 その上でまず、ゼロワンニキの世界はあくまで【アークナイツ】と【仮面ライダーゼロワン】の二つの要素で成り立っている。どっちかがおまけなんていうことは無いからね。
196:魔王オーマジオウ・トリニティ
恐らく、【仮面ライダーゼロワンの歴史】という要素、そして虹6コラボイベの変異ウイルス、それが【デート・ア・ライブの世界】に流れてしまったから、【凶禍楽園】の残滓と混じり合って、世界のシステムそのものであるシステムケルブに癒着した。
そうして色々な要素が混じり合った結果、あの雷霆聖堂はアクナイ・虹6・デトア・ゼロワン・セイバーっていう要素がごちゃごちゃなキメラになってる。
197:幻想郷が俺の世界DCD
そして万由里に変わって新たな管理人格となったアバターがあの「エデン」だろう。 要は………「進化の本質ver雷霆聖堂」といった所か
198:ロドスに左遷された可能性1000%
はっはっは。ふざけんな
199:テラの運命を変えられるのはただ一人。俺だ!
またアポロチョコかよぉおおおおおお!!!!
200:ラタトスクの炎の剣士@劇場版的展開中
なんでこの世界でアレを見る羽目になるんだああああああああ!!!?
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ジオウの仮説を裏付けるかのように、雷霆聖堂はボトボトとシミーやマギア、更にはメギドやアバドンまでもを生み出していく。
その様はまさにみんなのトラウマ「進化の本質」である。
「ちい! こいつら、一体一体はそこまで強くは無いけど……」
「一体、何体出てくるのじゃ……!」
精霊達も限定展開では戦力に限界があり、いくらゼロワンやセイバーが強くてもその圧倒的な物量はやはり脅威である。
「くそ、本当になんでこの世界には俺しかライダーがいないんだよ!!!」
「嘆いてる場合じゃないって、の!!」
【Progrise key confirmed. Ready to utilize.】
【Tigers ability】
【フレイミングカバンストラッシュ!】
『烈火抜刀!』
炎の斬撃が交差するように振るわれ、無数の敵を斬り払うが、直後すぐに増量された敵がワラワラと群がってくる。
「くそ、ホント……多すぎる……!!」
「士道! くっ、邪魔をするな!」
「ああもう、いい加減しつこいっての……!」
「もうちょっとだけ堪えてくれ!! ドクター、まだか!!」
『あと少し………いや、来た!!』
「バラージュ!!」
「抜刀!!」
直後、上空からばら撒かれた弾丸と光剣が次々と降り注ぎ、敵を蹂躙する。
さらに続けて、上空の亀裂から次々と人が降って来た。 ――――正確には普通の人間とは異なり、獣の耳や尻尾が生えているが。
「来たかドクター!!!」
『君の行動が早すぎるだけだ。全員! 相手は以前交戦した特異生命体に酷似しているが、全くの別物! 能力も別格と心得ろ! テラではないがこの地に生きる者の為、殲滅しろ!!!』
「「「「「「「了解!!!」」」」」」」
そう応じた増援、オペレーター達はそれぞれが武器を取り、無数の敵を蹴散らして突き進んでいく。
『これは……増援ってことでいいのね。士道! あんたはとにかくあの本体を叩きなさい! 十香達は湧いてくる奴らを、今出てきた人達と協力して倒して士道と、もう一人の仮面ライダーの道を切り開くのよ!!』
「うむ! 任せよ!」
「ダーリンの為なら頑張っちゃいます!!」
「我らが怒りの槍にて混沌を蹴散らしてくれようぞ!」
「承諾、その程度なら楽勝です」
「……まあ、やれるだけやってやるわよ」
「むくが主様の道を切り開いて見せようぞ」
「私も、負けていられないからね!」
「頼んだぜ皆! 行こうかゼロワン!!」
「ああ! たまには世界を救ってみちゃいますか!!!」
「ま、待って!」
各々が気概を上げる中、士道に声を掛ける者が一人。 万由里である。
「私を……私を消して。そうすれば、雷霆聖堂は制御を失って崩壊する。だから……!!」
「ごめんな。もうあれは雷霆聖堂とは別の「怪物」なんだ。君を消したとしてももはやあれが止まる事はないんだ」
「そんな……」
「それに、仮にそれが出来たとしても、俺は絶対に君を消さない」
「……どうして? 私はそもそも消えるべき存在なのよ!?」
「そんなこと、絶対に認めない」
落ち着いた、しかし絶対に折れない信念を以て告げる士道。 烈火の柄をぎゅっと固く握りしめ、決意を固めるように。
「俺は、自分一人が犠牲になればいいなんて考えは認めない。君を死なせて得られる未来なんて認めない」
「じゃあどうするのよ!? まさかアイツがこのまま世界を滅ぼすのを黙って見届けるというの!?」
「いいや、違う!! お前も救ってこの世界も守る!! それが、俺が決めた物語の結末だ!!」
紛い物であっても士道は決して諦めない。絶対に見捨てない。
綺麗事と笑う人もいるだろう。甘ちゃんの我儘と蔑む人もいるだろう。
だが、そんな綺麗事を、我儘を、実現できる「力」と「覚悟」を持つ者を、人はこう呼ぶのである。
【仮面ライダー】と
「この世界の未来は、絶やさせやしない!!」
「覚悟を越えた先に、希望はある!!」
ゼロワンはアサルトグリップを取り付けた『シャイニングアサルトプログライズキー』を起動し、セイバーは『プリミティブドラゴンライドブック』に『エレメンタルドラゴンライドブック』をセットする。
「お前を止められるのは―――」
「物語の結末を決めるのは―――」
「「俺達だ!!!」」
進化の本質/雷霆聖堂
無限アポロチョコ製造ユニットの残滓がシステムケルブと癒着し、更にゼロワンのセイバーの要素、【凶禍楽園《エデン》】の残滓も混じって生まれたカオス・of・キメラ。
制御ユニットのエデンによって制御権が完全に支配されているため、もはや本来の管理者である万由里の制御は一切受け付けない。
破壊されない限り無限にセイバーとゼロワンの敵怪人を輩出し続け、本体は雷霆聖堂の攻撃機能を持ち、更に領域を拡大してやがてデトア世界を飲み込み、崩壊させるという危険な異物。
これのきっかけを引き起こしたのがたった一人のマッドサイエンティストの科学的好奇心というのだから始末に負えない。
ラタトスクの炎の剣士@劇場版的展開中 こと、五河士道
現在エレメンタルプリミティブドラゴンまで変身可能かつ、手に入れた聖剣は全て使える。
ただし「聖剣の所有者」と「士道が封印した霊力」はまた別物である。
例えば「風双剣翠風」を持っていたのは七罪だが、その真価である「双刀分断」を十全に引き出すには属性が一致する八舞姉妹の霊力が必要となる。
つまり現状、士道がフルスペックを引き出せる聖剣は持ち主と該当する霊力が一致する烈火(琴里の炎)、黄雷(六喰の空間)、最光(折紙の光)。
霊力の持ち主を封印した翠風(八舞姉妹の風)のみとなる。
界時の力に必要な狂三(時)、流水の力に必要な四糸乃(氷)、月闇の力に必要な二亜(未来予知)は未封印。 美九の力が適合する錫音(音)、七罪の力が適合する狼煙(幻覚)、十香の力が適合する激土(剣)は未所持。
テラの運命を変えられるのはただ一人。俺だ! こと、リアル
コードネームは「REAL RAIZ」から取った。 現在シャイニングアサルトホッパーまで変身可能。メタルクラスタはプログライズキーのみ完成しており、制御用のプログライズホッパーブレードは未所持。
ゼロワンのシステムで装置に直接アクセスすることで肉体を無理矢理デトア世界に飛ばすというとんでもないことをやった人。
原典以上のハイブリッドライズ用のプログライズキーを所持している。 ドクターとフラクナシスの通信を繋げる中継点も担っている。
亡
滅亡迅雷の一人のヒューマギア。今回の話に登場こそしていないがロドス側のMVP。
装置にアクセスしてハッキングし、次元の通路を開き、ゼロワンを送り込んだ上でフラクナシスとドクターの通信を繋げ、更にオペレーターをデトア世界に送り込むという、影の功労者。
テラでもシミーやマギアが暴れているが、現在雷のアニキや重装オペレーター達がハッキングで無防備な亡を守っている。