【ここは】クロスオーバー系転生掲示板【何の世界だ?】 作:ファルコン・Σ
今回も(多分次回も)掲示板はありません
「はあああああああああああっ!」
「やあああああああああああ!!」
《鏖殺公》を振るう十香と《絶滅天使》を無数に飛ばす折紙が交錯しあいながら敵軍を殲滅していく。
精霊の中でもトップクラスの戦闘力を誇る二人の蹂躙劇は凄まじく、この程度の軍勢ならば余裕とばかりに薙ぎ払っていく。
「折紙よ、まだへばってはおらぬだろうな!」
「勿論ですよ。十香さんこそ音を上げないでくださいね!」
鳶一折紙は、憑依士道の活動によって両親は辛うじて生存している。
とはいえ重傷は負った為、復讐とまでは言わずとも、悲劇を断ち切る為にASTに加入し、精霊化した経緯は変わらない。
そんなことがありつつも現在は十香と共に良き相方として戦っている。
「しかし、いい加減こやつらの相手ばかりもしていられぬぞ」
「ですね……。士道君と、あのゼロワンっていうライダーがあそこに辿り着けるように援護しないと……」
「いよいしょおおおお!!」
「痛みはないのなら、一切遠慮しないからね…!」
と、そこにチェーンソーを唸らせるエリートオペレーターのブレイズ、戦術兵器ユニットを落とす同じくエリートオペレーターのロスモンティスが合流。
集結した四人は挨拶もそこそこに周辺の敵をどうすべきかの意見を交わし合う。
「どうすっかねえ、流石にうちのゼロワン君を狙ってる奴らも増えてきたしなあ」
「ぶれいずとやら、一気に殲滅できる能力などないのか?」
「いやあ、あたしはそういうの持ってないからねえ。正直自爆していいならやるけど?」
「駄目、ブレイズが命を削るのは」
「分かってるわよ小猫ちゃん、冗談だって」
「私の砲冠だと巻き込みかねないですし……。! 皆さん上を!」
折紙の焦った声に全員が頭上を振り向く。
雷霆聖堂が変形し始めていたのである。球体部分から角が生えた《牛》形態はその角から雷撃を放ち、四人の下へ怪人諸共に落とした。
辛うじて四人は回避するものの、その威力は地面を真っ黒に焦げ付かせるほどのものである。
「いやぁこれはヤバいってえ……」
「純粋な霊力……これは恐らくあの天使自身の攻撃です!」
「二発目、来る!」
ロスモンティスが自身の周囲の四基のユニットを前面に広げ、その雷撃を防ぐ。
彼女の念動力に近いアーツを全力で放ち、強烈な落雷をなんとか防いだ。
「長くは持たない。離れて!」
「私も手伝います! 《絶滅天使》!」
《天翼》状態にした《絶滅天使》で結界を生成し、ロスモンティスをサポートする折紙。
だが、雷霆聖堂は初期形態の翼が生えた《鷲》状態に戻るとその翼から縦横無尽に雷を放ってくる。
「折紙! 横だ!」
「!」
絶滅天使の全てを結界に回していた折紙に防御手段はない。
反応が遅れ、受けるダメージを覚悟して受けようと目をギュッと閉じる。
【INFERNO WING!】
【バーンライズ!】
しかし、その攻撃が折紙に当たることは無く、灼熱の不死鳥のライダモデルが電撃を全て弾いた。
「えっ……?」
「変身」
【スラッシュライズ!】
【BARNING FALCON!】
【"The strongest wings bearing the fire of hell."】
ついで現れた青年にその不死鳥が被さるように、灼熱の炎でその身体を包むと姿を変える。
【仮面ライダー迅 バーニングファルコン】はベルトの【ザイアスラッシュライザー】を外すと火炎の刀身で雷撃を次々と捌いていった。
「す、すごい……」
「油断したら駄目だよ? こういう相手はどんな能力を持ってるか分からないんだから」
「迅! あんた遅い!」
「無茶言わないでよブレイズちゃん! これでもある程度の敵斬って来たんだから、っと!」
炎の翼を展開し、アクロバティックな動きで飛翔しつつ切り裂いていく迅、その下を潜り抜けつつ、チェーンソーを赤熱化させて暴れまくるブレイズ。
二人の凄まじい熱気は炎の竜巻が如き熱風を撒き散らし、思わず十香は「あち、あち」と退避した。
「ドクター、僕はどうすればいい?」
『そこにいる精霊に伝えてくれ』
内臓通信機でドクターから指示を受けた迅は何度かうんうんと頷くと、通信を切り、十香の方に向いた。
「ねえ君。少し頼みたいことがあるんだけど」
「む、なんだ!」
「難しい事じゃないよ。ただ……君の全力を見せてほしいんだ」
「シャインシステム、起動!」
シャイニングアサルトホッパーは胸部のオービタルユニットから「シャインクリスタ」を複数出現させると、それを縦横無尽に飛ばし、オールレンジ攻撃やクリスタルの屈折で雷霆聖堂から放たれる雷撃の悉くを弾いている。
【仮面ライダーゼロワン】の中でもトップクラスの機動力を持つこの形態で無ければこの無数に放たれる雷撃を掻い潜ってエデンの下へたどり着くのは困難と判断しての変身だった。
「って、うげぇ!!?」
すると雷霆聖堂の中心に六角形の口が開き、そこから収束された高出力の雷がゼロワン目掛けて放たれる。
そこに割り込んだセイバー・エレメンタルプリミティブドラゴンが構えた雷鳴剣黄雷でその電撃をキャッチし、それを増幅させて跳ね返す。
「わりぃ。助かった!」
「気にすんな! それよりまた来るぞ!」
次々と休む間もなく放たれる雷撃をかわし、受け流し、跳ね返すことで二人は突き進む。
再び雷霆聖堂が変形し、《牛》形態となった瞬間にゼロワンは一気に加速して肉薄。
「そこだぁぁぁっ!!!」
【アックスライズ!】
武装、オーソライズバスターをアックスモードに展開し、そこに追加でプログライズキーを二つ取り出す。
【WAVE!】
【"Progrise key confirmed. Ready for buster."】
【BURST!】
【"Bustar Authoraze"】
【プログライズバスターボンバー!】
ベギィィッ!!!!
「スプラッシングホエール」と「ダイナマイティングライオン」という火力特化の二つのプログライズキーを装填して放たれた、海を割る程の爆発的な一撃は雷霆聖堂の角を一撃で叩き折った。
「うわすっご!! よし俺も!!」
『必殺読破マシマシ!』
『烈火抜刀!』
『エレメンタル合冊斬り!』
「森羅万象斬!」
続けてセイバーが放った虹色の斬撃は雷霆聖堂の反対の角を圧し折った。
「よし! 再生するだろうけど少しは……へ?」
「うぉおおおなんだこれ気持ち悪ッ!!!」
対して雷霆聖堂は更に形状変化。球体に無数の目が出現する【人】となって、その全ての目からこれまで以上の量の雷撃を続けざまに放ってくる。
「オオオオオオオオオオオオオオオマジやべぇえええ!!!」
「俺達東方やってんじゃねえんだぞ!!?」
流石にこの雷撃の量は洒落では済まない二人は、ゼロワンはシャインクリスタをフル稼働させ、セイバーは身体を様々なエレメントに変換させることでこの猛攻をしのいでいく。
「このまま、じゃ、近づくことすらままならねえって!!」
「ッ! セイバー! アレを見ろ!!」
と、ゼロワンは新たに雷霆聖堂から出現した怪人を指差す。
肉片が剥がれ落ちるように落ち、それが変化して赤黒い龍騎士のような異形の姿を……
「ッ、レジエル!!?」
そう、その怪人はかつて五河士道がエレメンタルプリミティブドラゴンの力を得た時に倒したメギドの幹部、レジエル・フォビドゥンだったのである。
「久しぶりだなぁ、炎の剣士ィィィィィ!!!!」
「クソ、アイツの相手までしている余裕は……クッ!!」
雷霆聖堂の攻撃をかわしつつ、突っ込んできたレジエルの剣を受け止めるセイバー。
「この野郎!!」
【ガンライズ!】
【PRESS!】
【"Progrise key confirmed. Ready for buster."】
【バスターダスト!】
「ぐぉおお!!?」
すぐにゼロワンはガンモードにし、「ブレイキングマンモスプログライズキー」を装填して砲撃を放った。
ブレイキングマンモスの足を模した砲撃はレジエルに直撃し、セイバーとの距離を大きく離すことに成功する。
「今のうちだ、行くぞセイバー!」
「ああ、助かった!」
「逃がすかァ!! 俺と戦えェ!!」
「いいえ、貴方の相手は私です」
「何ィ!?」
と、追いすがろうとするレジエルの前に白いスーツを着た男性が立ちはだかる。
その腰にはまた別のドライバーが。
「サイゴク!」
「もしかして、サウザーニキか!?」
「セイバーニキ。此処は私が引き受けます」
「邪魔をするなァ!! お前如きが相手になるわけねえだろ!!」
【ゼツメツ! Evolution!】
【BREAK HORN!】
凄むレジエル相手にも一切動じず、サイゴクと呼ばれた男性は「ザイアサウザンドライバー」に「アウェイキングアルシノゼツメライズキー」と「アメイジングコーカサスプログライズキー」を装填。
「相手にならないかどうかは、その目で確かめてみなさい。変身」
【パーフェクトライズ!】
【When the five horns cross,the golden soldier THOUSER is born.】
【"Presented by ZAIA."】
出現した二体のライダモデルが交差するようにサイゴクが変身した「仮面ライダーサウザー」は「サウザンドジャッカー」を手に持ち、レジエルに向ける。
「遂に完成したサウザンドジャッカーの性能テストにはふさわしい相手、ですね」
「ほざけぇ!!」
レジエルは自身から発生させた雷をサウザーに向けて飛ばすが、サウザーはそれを容易く回避しつつ、ジャッカーで受け止め、更に柄尻のジャックライザーを引くことでその電撃を吸収。
【ジャックライズ!】
「その雷。頂きました。フン!!」
【"JACKING BREAK"!】
「ぬぐぉあ!!!?」
「多彩な能力を持っているようですね。その力、1000%全て私の糧とさせていただきますよ?」
「ふ、ふざけるなぁ!!!」
「……根は1000おじとどっこいどっこいだろ、あれ」
「あ、あははー……」
どうにも悪人ボイスが似合うサウザーニキことサイゴクに白い目を向けるセイバーと苦笑しかできないゼロワン。
そんな二人の態度を知ってか知らずかサウザーはすぐに声を張り上げた。
「お二人共、今のうちに行きなさい!」
「分かった! ありがとう!」
「それとゼロワン! プレゼントです!」
サウザーがゼロワンに向かって何かを投げ、それを左手でしっかりとキャッチする。
それは、蛍光イエローにクリスタルブルーの刀身を持つ一本の剣だった。
「おっと!? ……! プログライズホッパーブレード!! 完成したのか!!」
「ええ、ギリギリですがね! それでメタルクラスタも安定するでしょう!!」
「サンキューサウザー! よし、行こうぜセイバー!」
「ああ!」
【アサルトチャージ!】
【シャイニングストームインパクト!】
『必殺読破マシマシ!』
『エレメンタル合冊撃!』
「五大原素蹴撃破!」
無数の弾幕を打ち破りながら、二人は閃光となって突っ込む。
そしてついに制御ユニット。エデンの下へ。
決着の時は近い―――!
その決戦の場に、一人駆けていく存在。万由里。
足掻いて見せろ。そう滅に告げられた彼女は一直線に戦場へ向かっていく。
「士道……アンタが私にこの感情をくれたのよ……。死ぬなんて、絶対に許さない……!!」
『―――足掻くんだね。君は』
「! アンタは……」
そこに現れたのは激しいノイズ。
『識別名:ファントム』として形容されている、始祖の精霊である。
万由里というイレギュラーな精霊に干渉することはこれが初めてであった。
「……ええ。結局、これを引き起こしたの大本は私の責任だし、ちゃんと止めないと。……それに……、システムでしかない私だけど……好きになっちゃったのよ。アイツのこと」
消えることが当然だと思っていた。
自分意思など無いと思っていた。
それでいいと思っていた。
けど、それを違うと断じた人がいた。
そんなの嫌だと、心が、魂が強く叫んでいる。
もっと、彼と話したい。もっと、彼を見ていたい。もっと、彼と―――。
『―――なら、この力を託すよ』
「え―――」
そんな万由里の下へ届いた光は、彼女の中に宿る「無銘剣虚無」と、そして彼女自身の抑えきれぬ感情と共鳴し、一つの形を成していく。
やがて、赤と金で彩られ、「赤、白、黒の三頭のドラゴン」が描かれたその本が、万由里の手に収まった。
「……これ……、アンタ、なんで……」
『―――彼を、守りたいって気持ちは汲んであげる』
そう言い残し、ファントムは消えた。
残された万由里はその本を胸に抱え、再び飛び立つ。
「待ってて――――――士道」
迅/仮面ライダー迅
既にバーニングファルコンに変身しているが、スラッシュライザーは出向時にサウザーがロドスに持ち込んだ代物。それまではフォースライザーを使っていた。
若干の無邪気性が残りつつもテラという過酷な環境でラーニングし、復活後の迅に近い精神性も持っている。
その性格から滅亡迅雷とオペレーターの交流を繋ぐ大切な存在になっている。
鳶一折紙
復讐ではなく、自分と同じような被害者を増やしたくないという純粋な気持ちでASTに入った。
その為、士道への依存は無く、原典の折紙と異なり髪はロング、性格も淑女。ヒロイン力が高すぎる。
十香とは良き相方同士で仲も良好。この世界のメギドに洗脳されたうえでファントムによって精霊にされており、それが士道がプリミティブになるきっかけとなっている。
スプラッシングホエールプログライズキー
ダイナマイティングライオンプログライズキー
原典であまりいい扱いをされてなかったので使ってみた。
組み合わせたプログライズバスターボンバーは破壊力だけで言えば断トツ。
海と爆発ってそれゴ〇ラ……
レジエル
折紙の時にプリミティブで手痛い傷を負わされ、七罪の時に覚醒したエレメンタルによって倒される。
原典同様、浄化されたと思われるが今回は進化の本質によって生成された「コピー」なのでその辺りが無い。
地味にサウザーとは相性が悪い。
サイゴク/仮面ライダーサウザー
名前の由来は10の44乗の載と、10の44乗の極。
あの態度はせっかくのサウザーならそれっぽいムーブを噛ましたいと思ってのこと。掲示板の際も語ったが基本的に常識人。
到着が遅れたのはロドスの技術班と共にプログライズホッパーブレードの完成を急いでいた為。
エデンに有利に立ち回れるメタルクラスタが必須と見越しての判断である。
《ファントム》
実は全知全能の書と繋がっている。タッセルに近い状態。
士道の中身については知っているが、彼女の目的を考えればそれは大した問題ではない。