【ここは】クロスオーバー系転生掲示板【何の世界だ?】   作:ファルコン・Σ

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セイバー×ゼロワン最終回です
無事年内に終わりました


剣士フィナーレ

「っと!」

「着いた!」

 

ようやく雷霆聖堂最上部、エデンの下へたどり着いたダブルライダー。

それを目視したエデンは即座にナノマシンを形成し、無数の円錐状の槍を生成して飛ばしてくる。

 

「シャインシステム!!」

 

それを迎撃するはゼロワン・シャイニングホッパー。

シャインクリスタが槍を次々と相殺している隙にセイバー・エレメンタルドラゴンは右手に烈火、左手に黄雷という装備で一気にエデンに切り込む。

 

「おおおおおおっ!!!」

 

『黄雷居合!』

『読後一閃!』

 

稲妻響鳴斬!

 

必冊ホルダーから引き抜いた黄雷に合わせ、自身を電光に変化させたセイバーがすれ違いざまにエデンの腕を切り飛ばす。

が、即座にその傷口からナノマシンが生成されていき、すぐに腕が再生された。

 

「く、やっぱり再生能力持ちか!!」

「その通りだ、この力こそ科学の真髄!!」

「!?」

 

吐き捨てた瞬間、管理ユニット故に自我などないと思っていたエデンから声が発せられ、セイバーが驚愕に振り向く。

槍を相殺し終えたゼロワンが高速移動で突撃し、オーソライズバスターのアックスモードでエデンに斬りかかりつつも叫ぶ。

 

「お前、まさかあの時の科学者か!」

「久しいじゃないか仮面ライダー。君のお陰でこの力を生み出す事が出来たよ」

「あんな怪物を生み出しておいて、まだ飽き足りないっていうのか!」

 

【ZERO-ONE AUTHORIZE!】

【ゼロワンボンバー!】

 

黄色い閃光を纏った刃を全力で振り下ろし、胴体を叩き斬るゼロワンだが、噴き出たナノマシンが形成した針によるカウンターを食らう。

そう、このエデンが宿している人格こそ、かつて「アークナイツの世界」で進化の本質を生み出したマッドサイエンティスト、レヴィだったのだ。

 

「クッ……!」

「ああ、満足などしていないとも、私は科学者だ。未知というものは大好物でね。あの世界も、この世界も、ひとえには語りつくせぬ素晴らしさがある」

「はあああっ!!」

 

烈火と黄雷という二つの剣を振るうセイバーと、血しぶきのようなナノマシンで応酬するエデン。

聖剣でエデンを押し込みながらもセイバーは問い掛ける。

 

「素晴らしい、だと!?」

「そうとも。源石、精霊……人はそれを人智の及ばない領域と諦める。なんと愚か。その深奥までを解き明かしたいというのが科学だというのに」

「何を……! グッ!」

 

エデンの回し蹴りがセイバーを吹き飛ばし、その背後から斬り込んできたゼロワンを、キックの軌跡で生成されたナノマシンのブレードが弾き飛ばす。

 

「がぁ!?」

「ゼロワン!」

「精霊、実際にこの《凶禍楽園》と《雷霆聖堂》を見て思ったが素晴らしい力だ。もっと知りたい、もっと調べたい。この力を持つ精霊という存在を徹底的に解剖し、その深奥を知りたい。手にしたい。それが科学を突き詰めるということだ」

「ふざ、けんな!!! 精霊は、生きている命だ!!」

「それがどうしたかね?」

「ッ!?」

 

ガキィン!

ナノマシンの剣が黄雷を弾き飛ばし、エレメンタルドラゴンの身体に傷を負わせる。

 

「グッ!!?」

「命を大切に。そんな言葉は科学には何も意味を齎さない。脆弱な感情だ。そんな無意味なものは科学には意味はない。科学の本質、進化は争いによってもたらされるものだからな」

「セイバー! ッ、く! 邪魔だ!」

「ゼロワン、君もそうだろう? その力は、あの争いの絶えない世界だからこそ、より多くの相手を虐殺する為に生まれたものだ」

「何だとォ!!!」

 

シャインクリスタでエデンの攻撃を防ぎつつ、セイバーの救援に向かおうとするゼロワンだが、あまりに激しい猛攻がそれを許さない。

 

「精霊は生きている命。そうだろう。だが私にとっては命の有無は――命がある精霊だろうが、他の人間だろうが、一切関係が無いのだよ」

「ッ……!! 狂っている……!」

「凡人はそう言って、自分の理解の出来ないものを言い表すのが好きだ。まあ、話は此処までだ。そのセイバーの力も、私の実験素材に相応しい」

「! セイバー、逃げろ!!」

「!」

 

【エデンインパクト!】

 

エデンの指先から滴り落ちた、血の雫のようなナノマシンから、全体に広がり、その血の池から無数の棘柱が出現。

元素化を駆使して回避し続けるセイバーだが、やがてそれにも限界を迎え、包囲された棘柱がドームを形成しセイバーを閉じ込め、爆発させる。

 

【エデン     

   インパクト】

 

「ぐぁあああああああああっ!!!」

 

原典において仮面ライダーゼロツーをも追い込んだその一撃に耐え切れず、セイバーは変身が解除され、傷だらけになった士道が地面に倒れ込む。

 

「が、はっ……!」

「感情など、大脳から生成されるただの情報に過ぎない。そんなもので科学に打ち勝とうなど出来んのだよ」

 

倒れ伏した士道を蔑むようなエデンの声。

それにとうとう怒りを爆発させた者が居た

 

「………いい加減にしろよお前」

 

ゼロワンは、リアルは普段の明るい声からは想像もつかない程の低い声でつぶやく。

 

「俺らの世界であんなもんを生み出しただけじゃ飽き足らず、この世界でも色んな人を巻き込みやがって……。貴様みたいなバグは、二度と好き勝手出来ないように……徹底的に駆除だ!」

 

【EVERYBODY JUMP!】

【オーソライズ!】

 

「教えてやるよ……お前の言う科学が、お前が無価値と言った人の想いで進化する姿を! 変身!」

 

【メタルライズ!】

【Secret material! HIDEN・METAL!】

【メタルクラスタホッパー!】

【"It's High Quality."】

 

ゼロワンドライバーから飛び出した無数の、夥しい数の、寧ろ不気味とまで言えるほどの量の「クラスターセル」が巨大なバッタの姿を見せ、そこから素体に群がるようにして装甲となる。

 

「メタルクラスタホッパー」。悪意で生まれ、善意で制御したゼロワンの更なる進化形態。

 

「お前を、止める!!」

 

右手に握った「プログライズホッパーブレード」を構え、全身から放つクラスターセルによってエデンのナノマシンに応戦し、直接斬りかかる。

 

「ふん! 先程の姿以上の力を感じる! やはりその技術はすさまじい! 幾多もの存在を滅ぼしうる兵器だ!」

「違う! これは、あの世界で、それでも懸命に生きる人たちの善意の力だ!!」

 

【プログライジングストラッシュ!】

 

トリガーを連続で引き、エデンを切り付け、更に今度はゼロワンドライバーにブレードをスキャン。連続で技を放つ!

 

【ファイナルストラッシュ!】

 

「ハァッ!!」

「ぬおおおお!?」

 

刀身から放たれた無数のクラスターセルがエデンの身体を貫く。

穴だらけになったエデンだがその身体は即座に再生していく。

 

「無駄だよ。このナノマシンの身体はどう足掻いても、どれだけ傷つこうが再生する。無意味だ」

「無意味かどうか、試してやるよ!!」

 

クラスターセルが再び無数に生成され、メタルクラスタを模した集合体を二つ生成。本体のゼロワンと共にエデンに挑みかかる。

とはいえ相手も屈指の戦闘力を持つエデン。ナノマシンを巧妙に扱い、ゼロワンと二体のクラスターセルコピーを相手に立ち回る。

 

だからこそ、もう一つ力が必要だ。

 

「………立て、立てよ……!!」

 

傷ついた身体に鞭を打ち、腕に力を籠め、震える足を踏ん張って、五河士道はそれでも立ち上がる。

 

「あんな奴に、俺の、大切な皆の、運命を、好きにさせるんじゃねえよ、五河士道……!!!」

 

まだ皆、戦ってる。自分を信じて送り届けてくれている。

ゼロワンも、彼の仲間達も皆、この世界の為に戦う自分に賛同して戦ってくれている。

 

「立って、戦え……!!! 物語の結末を、あんな間違った科学に委ねるな……!!!」

 

「士道!!」

 

はっ、と聞こえた声に頭上を見上げると、霊装に身を包み、翼を広げた万由里が士道を呼んでいる。

 

「万由里!!」

「受け取って!」

「っと!」

 

『エモーショナルドラゴン!』

 

「……! これは……!」

 

勇気!愛!誇り! 3つの力を持つ神獣が、今ここに…!

 

「………ありがとな。万由里……。そうだ。感情こそ、人間の進化の本質だ!」

 

士道は「エモーショナルドラゴンワンダーライドブック」を閉じるとソードライバーの神獣スロットに装填。

そのまま勢いよく烈火を引き抜く!

 

『烈火抜刀!』

 

愛情のドラゴン!勇気のドラゴン!誇り高きドラゴン!

 

士道の周囲を旋回するように赤き「ブレイブドラゴン」、白き「ルーンブライトドラゴン」、黒き「ルーンディムドラゴン」が飛び回り、三体の神獣がその身を鎧に変える!

 

『エモーショナルドラゴン!』

 

『感情が!溢れ出す!』

 

 


 

 

「ぐぁぁ!! 馬鹿な……炎の剣士のみならず、こんなやつに、この俺がァ!!」

「貴方が理性を保ったままであれば、私も危なかったでしょうね」

 

【サウザンドライズ!】

 

「もう眠りなさい。その誇りを穢さぬうちに。ハァッ!!」

 

【"THOUSAND BREAK"!】

 

サウザンドジャッカーに装填されたアメイジングコーカサスプログライズキーから、ジャックライズした様々な属性を集め、巨大な螺旋状のエネルギーとして貫き、レジエル・フォビドゥンに風穴を開けた。

 

「ぐぅあああああああああああああああああ!!!!!!」

 

「ふう……性能テストはまずまず、といったところでしょうかね」

 

 


 

 

「行くぞ、迅」

「うん」

 

  煉  

滅   殲

  獄  

 

バ ー ニ ン グ レ イ ン ラ ッ シ ュ

 

「「ハァァァァァァァ!!」」

 

バーニング    

レイン    

ラッシュ    

    スティング

    ディストピア

 

 

滅と迅。二人のライダーキックは一気に相手を薙ぎ払い、大量の敵を纏めて消し飛ばす。

その後には何一つ残らない、まさに「殲滅」であった。

 

 


 

 

雷霆聖堂は再び形を変える。

これまで維持していた球体の形すらも変え、ドリルのように鋭く尖り、その先端にエネルギーが収束する。

 

「………ふう、はあ……」

 

その正面に立っているのは夜刀神十香。

彼女がドクターから任されたのは雷霆聖堂の最強の一撃、「ラハットヘレヴ」を止めること。

精霊の中でも最大級の威力を誇る技、「最後の剣《ハルヴァンへレヴ》」を持つ十香で無ければ止められない。

そう判断したドクターによる采配である。

 

「…………私が、これを止める……」

「弱音を吐くなら引っ込んでろ。足手まといは要らない」

「…………」

 

そしてドクターが配置しているのはオペレーターの中でも別格の攻撃力を持っている赤髪のサルカズ、スルト。

そして深淵に属するスカジ。

本来ならもっと人数が必要と思われるが、下手な力では巻き込まれてしまうと判断し、この三人が任されている。

 

「何を! 士道があそこで戦っているのだ! ならば私は士道が悲しまぬようにこれを止めて見せる!」

「そう。まあいいわ。とにかくぶっ壊しましょう。あそこであの人も戦っているのだし」

「来るぞ―――」

 

雷霆聖堂の先端に膨大な量の光が集まり、それが一つに収束していく。

一体どれだけの霊力が集まっているのか、想像もできない。

だが、やるしかない。

 

「この身に纏う悪夢よ、唄え―――」

「レーヴァテイン、出番だ―――」

 

スカジから「形容しがたき力」が増していき、その身体能力を極限まで増加させ、スルトは自身が保有する灼熱の剣から炎の巨人を呼び起こす。

 

「止めて見せる……来い!」

 

そして十香の塵殺公が玉座と合体し、巨大な剣と化す。

三者三様に自身の力を解放し、雷霆聖堂と相対する。

 

「―――海嘯の悲歌」

「―――ラグナロク!!」

「―――最後の剣《ハルヴァンへレヴ》!!」

 

ゴォオオオオッ!!!!!!!!

 

三人から放たれた凄まじい規模の斬撃は、しかしそれすら上回るラハットへレヴとぶつかり合い、凄まじい力で拮抗しあう。

その余波は周囲の大気を震わせ、全てを破壊せしめんとする凶暴な爆発を引き起こし、それでも止まらない。

 

「く、オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

だが、拮抗だけでは勝ち目がない。

スルトの使う「ラグナロク」は自身の力を全て解放し、限界を超えた超火力を叩き出す代わりに使用後の戦闘継続は不可能となる。

それが出来るのはおよそ30秒。

つまりこの30秒で押し切る事が出来なければ――――――

 

「もっと、もっと……!!! もっと……!!!!」

 

「十香!!!」

 

その時、十香に万由里が駆け寄り、最後の剣を振るうその手に自身の手を添える。

 

瞬間、十香の身体が輝き―――否、他の場所で戦い続ける美九、耶俱矢、夕弦、七罪、六喰、琴里、折紙の身体も、共鳴し合うように光を放ち、その霊力は万由里を介して十香に集まっていく。

 

「お主……」

「士道の町を守るんでしょ? 私も一緒に戦う!」

「……うむ、共に往くぞ!!!」

 

万由里の中の「無銘剣虚無」が十香に収束する霊力を、暴走しないように制御・統制し、十香に最適な形を成していく。

一番の冠とベール、五番の羽衣、六番の星座模様のドレス、七番のケープ、八番の翼、九番の髪飾り。

それらが一つに集まり、十香に新たな力を齎す。

 

霊装〈神威霊装・十番〉【万《エンスフォール》】

 

そしてその左手には塵殺公とは別の剣、万由里から託された『滅殺公《シェキナー》』。

 

「「さあ、私達の戦争《デート》を始めるぞ/始めましょ」」

 

両手の剣を頭上に掲げ、天を貫くほどの巨大な光の柱を生成。

それを正面、拮抗するラハットへレヴ目掛けて振り下ろす!!!

 

「打ち破れえええええええええええええええええええ!!!!!!」

 

8人もの精霊の力が一つとなったその一撃はラハットへレヴすらも打ち破り、そのまま雷霆聖堂をも貫き、崩壊させた!!!

 

 


 

 

「何ィ!? 私の最高傑作が!?」

「お前の、もんじゃねえ!! 万由里の力だ!!」

 

純白の「セイリングマント」で飛翔しつつ烈火を振り下ろし、反撃の一撃を左手の「滅壊の盾」で防ぐセイバー・エモーショナルドラゴン。

エレメンタルプリミティブドラゴンよりも劣るスペックでありながら、エデンに猛攻を与え、追い込んでいく

 

「はぁっ!!!」

 

更に追撃でゼロワンがプログライズホッパーブレードとアタッシュカリバーの二刀流で追い込んでいく。

 

「なぜ、だ!? このライダーの力は、この程度では……」

「お前はエデンの力を、ちっとも使いこなしていない!」

 

【ドッキングライズ!】

 

二つの武器を合体させ、薙刀状にしたゼロワンはホッパーブレードをゼロワンドライバーにスキャンし、クラスターセルによる刃をホッパーブレードの刀身に収束させて放つ!

 

 

【アルティメットライズ!】

【アルティメットストラッシュ!】

 

「ハアアアアアアッ!!!」

「ぐぬおおおおおお!!!?」

 

ホッパーブレードからの銀色の斬撃を受け止めたエデンに、更にアタッシュカリバーからの稲妻の斬撃が加わり、防御を弾き飛ばしてエデンにダメージを与える。

 

「そのライダー……仮面ライダーエデンは、一人の男が、たった一つの尊い感情……大切なヒトへの「愛」の為に戦ったライダーだ! その感情を否定するお前に使いこなせる代物じゃないんだよ!!」

「何を……ぐぁ!?」

「そして、俺の力は、万由里と、十香、琴里、美九、耶俱矢、夕弦、六喰、折紙、七罪!! 精霊の皆と、仲間達の想いが集まっている! 科学じゃ解析できない程の、凄いパワーが俺にはある!!!」

 

『烈火抜刀!』

エモーショナル必殺撃!

 

「激情爆発斬!!!」

 

三色の斬撃がエデンに放たれ、その身体を大きく斬り裂く。

 

「ふん、そんな力、通じるわけが………な、に!?」

 

すぐに再生しようとするエデンだが、それは叶わない。

度重なるメタルクラスタの攻撃でエデンの体内に潜り込まされたクラスターセルが、その身体を食い破って再生を阻害しているのだ。

 

「こ、こんなことが……私は、まだまだ科学の真理を突き止め……」

「言った筈だ。お前は此処で駆除すると!!!」

 

メ タ ル ラ イ ジ ン グ イ ン パ ク ト

 

「お前の結末は、此処までだ!!!!」

 

『必殺読破!』

伝説神獣! 一冊撃!』

 

情龍撃破!

 

メタルライジング

       イ

       ン

       パ

       ク

       ト

 

「「ハアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」」

 

クラスターセルによる円錐状のドリルと、三体の神獣と一体化して放たれたゼロワン、セイバー渾身のライダーキックがエデンに突き刺さる!!

そしてそのままエデンの身体を蹴り飛ばす!!

 

「ガハァァァァァァァ!!!!? り、理解不能だ、私が、こんな感情などという認知信号の一つにしか過ぎないものなどにいいいいいい!!!!?」

 

最期まで自分の信条に反する出来事を認めない愚かな科学者は、十香と万由里の一撃によって崩壊する雷霆聖堂の中に叩き込まれ、その盛大な爆発に巻き込まれる形で最期を迎えたのであった。

 

 


 

 

「っと……!!」

「おっとと!!」

 

そして地面に着地したゼロワンとセイバーは変身を解き、お互いの顔を見合うと笑顔でハイタッチ。そしてそこに戦っていた者達も駆け寄ってくる。

 

「士道!」

「ダーリン!」

「主様、無事かの!?」

「ああ、大丈夫だ……皆は?」

「アレが倒されたら、敵正反応は全て消失したわ。お疲れ様士道」

「そうか……よかった」

 

「ゼロワン、大丈夫?」

「問題無いさ迅。それより……例の科学者、アイツが元凶だったよやっぱり」

「……そう、私も一発殴ればよかったわ」

「全くだ。一発、いや十発くらいしてもよかっただろ」

「スカジやスルトに殴られたら一発で木っ端微塵だろ……」

『滅、ドクター。此方の世界で出没していた軍勢も消失しました』

「そうか」

 

すると、オペレーター達やゼロワンライダー達の身体がキラキラと光り、透け始める。

 

「おや、どうやら次元の繋がりが途切れるようですね」

「元の世界に帰る。ということだ」

『ああ。亡。もう一仕事頼む』

『畏まりました。座標を安定させます』

 

「ゼロワン……」

「ってことでお別れだ。いやあー、こんなスッキリとした戦いが出来て満足満足!」

「……そっか。そっちにはこれからも過酷な戦いがあるんだな……」

「おいおい、それはそっちも同じだろ? まだ精霊はいるし、他にも厄介な奴らがいるんだからさ」

「……それもそうだな」

 

二人が会話を交わす中、精霊とオペレーター達は共に戦った戦友の、互いの健闘をたたえ合うかのように言葉を交わし合う。

 

「楽しかったですよ美九さん! 本当に、また歌いたいって思っちゃいます!」

「それでしたら私、ソラちゃんに会う為なら次元も超えていっちゃいますよぉ~!」

「やめてくださいね? ロスモンティスさん。ブレイズさん。ありがとうございました」

「ん、貴方にも助けてもらったからお相子」

「そーそー、本当ならこの後打ち上げでパーっとやりたかったんだけどねえ」

「じゃ、アンタも(主に相方の面倒で)大変でしょうけど頑張りなさい」

「惜別、其方も(主に相方の面倒で)大変でしょうが頑張りましょう」

「「どういう意味だ(よ)!!」」

 

そんな微笑ましい様子を見届けている士道の下へ、十香が降り立つ。

 

「シドー!」

「ん、十香……そうだ、万由里は!!」

「此処にいるわよ」

 

と、その十香の隣には万由里が、消えかけることもなく、しっかりと存在していた。

 

「万由里!!」

「雷霆聖堂の一部が、どういうわけか戻って来たのよ。元の力とは比較にならないくらいの僅かな分だけどね。それと虚無と、そのライドブックのお陰で肉体を維持できたわ」

「そ、そっか……そうか!」

「きゃっ!? ちょ、ちょっといきなり抱き着かないでよ!?」

「あ、わ、悪い!」

「もう……//// デートしてくれないと、許さないわよ?」

「!! ああ、勿論だ!!」

 

「…………」

 

喜ぶ士道を見て、リアルはふと上を見上げる。

エデンを倒した時、その一部のナノマシンが崩壊する雷霆聖堂の一部を切り取って、万由里の下へ飛んでいくのを彼は見ていたのだ。

 

「………(エデンを構成したのは《凶禍楽園》の残滓。そしてエデンの力の本来の持ち主は、愛の為に戦った男……その二人が奇跡を……なんて、な)」

 

推測に過ぎない。だが、そんな奇跡こそが万由里と士道の幸せを守った。

「愛」「勇気」「誇り」。

その三つの「感情」が起こした奇跡というのなら……そういうのもいいかもしれない。

 

「っと、そろそろ時間だな」

「! リアル……」

「じゃあな士道! お前と一緒に戦えてよかった。お前の勇気、俺もラーニングさせてもらったぜ!」

「礼をいうのはこっちだ。ありがとう。またいつか……今度は俺がお前を助けに行くからな!」

「こっちの世界はホントに過酷だからそういうの無い方がいいんだけどな……じゃあ、またな!!」

「ああ、また!!」

 

――――未来に向かって翔ぶ仮面ライダーと、物語を紡いで語る仮面ライダー。

二人の出会い、そして戦いはこうして幕を閉じたのであった。

 

 

《Fin》




レヴィ
「レインボーシックスシージ」の世界の出身であるマッドサイエンティスト
科学の追求しか考えておらず、実際イベント中でもそういった趣旨の発言が見られる。
だからこそエスのようにエデンの力を完全に引き出せず、【善意】と【感情】によって倒されるという因果応報な末路を遂げた


霊装〈神威霊装・十番〉【万《エンスフォール》】
本編のものと微妙に異なる。
この時点で封印していない四糸乃の要素が無く、代わりに折紙、六喰、七罪の要素が加わった。

ちなみに四糸乃だが、この世界では(狂三などを除き)一番最後の精霊となる。しかも追い込まれた結果、反転しており、心を開くことの難易度は原作の六喰に匹敵する。
六喰を早い段階で救えた代償とも言える。


万由里
全知全能の書の一部であるエモーショナル、無と無限を司る虚無。そして存在の核である雷霆聖堂を一部とはいえ取り戻したことで無事生存。
この後改めて士道とデートすることになった。


スレ民
出番は無いが掲示板でLIVEを見て大盛り上がり。
転生したとしてもやはり皆ライダーファンなのである。
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