ぷよぷよテトリス2 ~ シュルッツの冒険者達   作:アヤ・ノア

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アリアとジルヴァのターン。
例によって原作にないシーンがあるのでご注意を。


16 ~ ヘンタイ闇の魔導師

 ラグナスの後についていったアリアとジルヴァは、やがてプリンプタウンの商店街に辿り着く。

 八百屋やパン屋、果物屋、お菓子屋など、たくさんの店が並んであり、

 おしゃれコウベが運営するおしゃれなお店もある。

 

「もしかして、あなたが探してる人って……」

「ああ、アルル・ナジャだ」

「やっぱりそうでしたか」

「だが、他に誰かいるかもしれない」

 ラグナスによれば、アルルはカーバンクルと共に商店街に向かっているらしい。

 だが、他にも悪影響を受けている人物がいるかもしれないと、ラグナスは考えているのだ。

「他に誰か来てるんですか?」

「ああ、そいつはな……」

 

 そして、アリア、ジルヴァ、ラグナスの三人は、アルルがいる商店街に辿り着いた。

「あっ、ラグナス! 久しぶり~!」

「ぐぐぐぐぐ~!」

「来たか、ラグナス。今回は小さくなってないな」

 そこには、アルルとカーバンクルの他にも、銀髪の闇の魔導師シェゾがいた。

 ラグナスが大きくなっている事に気づくシェゾ。

「ああ、メダルの力だからな。それで、アルル、大丈夫か?」

「うん、ボクは平気……だけど、ここにも魔物がやって来てね」

「ぐぐぐ~」

「くそっ」

 アルルによれば、商店街にも魔物がいるようだ。

 一見、商店街は安全なように見えるが、マールの影響はここにも及んでいた。

「ひゃぁっ、来たよ!」

「ぐー!」

 アルルに襲い掛かって来た魔物は、キャンディ。

 その名の通り、キャンディに混沌の力が宿り、魔物になった存在である。

「ファイ……あれ?」

 アルルは炎の玉を放とうとするが、何故か魔法が発動しなかった。

 アリアは落ち着いてキャンディについて説明する。

「キャンディがいる間、力が出なくなります」

「くそ……」

「幸い、キャンディの耐久力は低いので、迅速に攻めれば勝てるでしょう」

「そ、そうだな」

 キャンディを倒すのは気が引けるが、放っておいたら大変な事になる。

 アルル、ラグナス、アリア、ジルヴァ、シェゾは身構えてキャンディを迎え撃った。

 

「ふぅ……これでみんな倒したな」

「でも、これってお菓子でしたよね」

 危なげなくキャンディを撃退したアルル達。

 しかし、お菓子を倒したため、アリアは少しだけ罪悪感を持っていた。

「そ、そんなの気にしなくていいってば!

 とにかく、これで魔物はみんないなくなったはずだよ」

 アルル達が商店街を去ろうとした時、どこかからドスン、ドスンという音が聞こえてきた。

 恐らく、商店街の魔物の親玉なのだろう。

 戦闘に慣れている五人はすぐさま身構える。

 足音はどんどん大きくなっていく。

 そして、やって来たのは……なんと、巨大なウェディングケーキだった。

 しかも、そのケーキには牙が生えていて、目もつり上がっていて鋭い。

「……」

 シェゾはごくりと唾をのむ。

 以前、水晶の洞窟でケーキを作った事はあるが、

 ここまで巨大で凶暴なケーキは見た事がなかった。

 ケーキは今にもアルル達に襲い掛かろうとする。

「フェーゴボム!」

 アリアは炎の精霊フェーゴを召喚し、凶暴化したケーキを燃やす。

 ラグナスは斬りかかり、ジルヴァは矢を放つが、

 柔らかい身体を持つ凶暴ケーキにダメージは与えられない。

「どうやら魔法がよく効くみたいですね」

「そっか、じゃあボクの出番だね! ファイヤー!」

 アルルは手から炎を放ち、凶暴ケーキにぶつける。

 凶暴ケーキは叫び声を上げて、燃え上がっていく。

アアアアアアアアアアア!!

「ケーキは大人しく俺達に食われな! スティンシェイド!」

 凶暴ケーキは暴れ回るが、シェゾは攻撃をかわし、無数の闇の針で反撃する。

 アリアは炎の精霊フェーゴを召喚して炎を放つ。

「食らえ、連続攻撃!」

「フォトンアロー!!」

 そして、ラグナスが凶暴ケーキを連続で斬り、

 ジルヴァが光を纏った矢を放つと、凶暴ケーキは崩れ去る。

 最後にカーバンクルが舌を伸ばし、凶暴ケーキを丸呑みにするのだった。

 

「カ、カーバンクルはあんなのも一口で食べちゃうんですか!?」

「ぐぐぐ~~~」

 巨大な魔物を一口だけで丸呑みにしたカーバンクルを見て、アリアは驚いた。

「カーくんは好き嫌いなく何でも食べるからね、

 やっとの思いで買ったぷよまんアイスを食べられた時はショックだったよ……」

「ぷよまんアイスって……その、幻のお菓子?」

「うん」

 さぞ、ショックだったでしょうね、とアリアは苦い顔をして呟いた。

 ともかく、これで魔物はいなくなったため、商店街は平和になった。

「そろそろ帰ろうか」

「ああ」

「ぐーぐぐー」

 アルル達が商店街を後にしようとした、その時。

 

「……おーっほほほ!」

「こ、この声は……」

「チッ、もう来たのか」

 向こうから、少女の高笑いが聞こえてきた。

 アルル、シェゾ、ラグナスは、その少女について知っていた。

「ぐぐぐぐぐ……」

「まさか……キミなの!?」




最後のアルルのセリフは、別所の短い話を読めば分かると思います。
次回も魔導キャラが登場します。
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