ぷよぷよテトリス2 ~ シュルッツの冒険者達   作:アヤ・ノア

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オリぷよARS組のターンです。
彼らは初代ARSみたいに、RPGから始まったキャラなので、
アミティやりんごよりも戦闘に慣れているのです。


33 ~ 地の迷宮

 スクエアスが作った地の迷宮には、アリア、レイリー、ジルヴァが挑んでいた。

 

「ここに挑むのは久しぶりですね。地属性で迷宮に限って言えばですが」

 アリア達は以前、地の国にある迷宮に挑戦した事がある。

 そこには強大な魔物がいたらしいが、アリア達は軽く退けられたので、

 今回も余裕をもって挑戦していた。

 だが油断してはならない事は当然である。

 

「おっと……」

 アリアが一歩歩くと巨大な岩が出現して道を塞ぐ。

「これは危ないですね。慎重に進みましょう」

「ああ、そうだな」

 レイリーによれば、岩が現れる前は、前兆があるという。

 その前兆に気を付ければ、怪我をせずに済むとか。

 

「おっと、魔物なのだ! アイソレーション!」

 レイリーが襲ってきたモグラの魔物を撃退すると、突然、地面がぐらぐらと揺れ出した。

「危ないのだ!」

「きゃっ!」

「うわっ!」

 アリアの足元に巨大な岩が現れ、三人はとっさに身をひるがえす。

 レイリーが教えてくれなかったら、きっとアリア達は串刺しになっていた事だろう。

「ここなら安全ですね……」

 アリアがそう言って足を踏み出した瞬間、彼女の身体に岩が突き刺さる。

「きゃああぁっ!」

「うあぁぁっ!」

「うわっ!」

 レイリー達も巻き込まれてしまい、全員、浅くない傷を負った。

「まずいですね……早めにダンジョンを突破しなければ」

「そうなのだ」

 アリア達は慎重かつ大胆にダンジョンを攻略していく。

 現れる岩を避けながら、レイリーが宝箱の罠を調べて開け、らっきょを入手する。

「これさえ食べれば、大丈夫なのだ」

 前に出て体力が減っているレイリーが、らっきょをもぐもぐと食べる。

「なかなかの味なのだ。アルル達はこうやって体力を回復してるみたいなのだ」

 森のエルフ(シルヴァン)であるレイリーは、野菜であるらっきょが好評なようだ。

 その後も歩いていくと、床一面に蛇が蠢いていて、今なら引き返す事が可能だ。

「うわ、気持ち悪いのだ」

「ここは避けよう」

 蛇を倒さなければ先に進む事はできないが、ガーディアンはいるはずだと思い、

 三人は北へ北へと移動した。

「危ないのだ!」

「きゃぁっ!」

 岩はたくさん出てくるが、全てレイリーの指示で回避したため当たらなかった。

 そして一番奥に進むと、手足を持たない巨大な岩のような魔物がアリア達の前に立ち塞がった。

 この魔物が地のガーディアン・ランドアンバーだ。

 

「大きいのだぁ~」

「だが、ここで怯んでは冒険者の名が廃れる」

「伊達に私達が冒険者でない事を、この魔物に思い知らせてあげましょう!」

 アリア、レイリー、ジルヴァは武器を構える。

 今、三人の冒険者と、地のガーディアンとの戦いが始まろうとしていた。

 

「アイソレーション!」

 レイリーは小剣を構え、真っ先にランドアンバーに突っ込んで切り裂いた。

 だが、刃は軽く弾かれてしまう。

「くっ、固いのだ!」

「ならばこれでどうだ、エレメントウィンド!」

 ジルヴァは補助魔法を唱え、レイリーの小剣に風を纏わせた。

「おお、なんだか身体が軽くなった気がするのだ」

 レイリーがランドアンバーに切りかかると、切りかかった場所から旋風が吹き荒れ、

 ランドアンバーを切り刻んだ。

 地属性のランドアンバーの弱点は、風属性だ。

「うわっ!」

 ランドアンバーはいきなりレイリーの目の前に岩を落としてきた。

 ギリギリで避けられたものの、当たっていたら押し潰されていただろう。

「ですが、幸い動きは遅いようで……きゃ!!」

 ランドアンバーは鈍足なので攻撃が当たりにくい。

 なので、早め早めの回避を心掛けたアリアだったがうっかり足を滑らせてしまい転んでしまう。

 その隙を突いたランドアンバーはアリアに大量の石ころを落とした。

「いた、いた、いたたたた!」

 石ころは一つ一つが小さかったが、何度も当たったため体力を減らされてしまう。

「ヒーリング!」

「エアカッター!」

 ジルヴァは回復魔法でアリアの傷を癒し、ランドアンバー目掛けて矢を放つ。

 怯んだランドアンバーにアリアが放った風の刃が命中、ランドアンバーを切り刻む。

「何するのだ!」

 ランドアンバーはアリア達に気が付くと、前にいたレイリー目掛けて突進してきた。

 レイリーがギリギリで回避し、剣舞で反撃すると、

 ランドアンバーはアリア目掛けて岩を落とした。

「プロテクション!」

 ジルヴァは瞬時に防御魔法を唱え防ぐが、次の体当たり攻撃は防ぎきれなかった。

「レイリー……」

 ジルヴァは距離を取り、弓を構えて矢を放つ。

 だが、ランドアンバーは応えておらず、そのままレイリーを握り潰そうとする。

 アリアはランドアンバーの腕がレイリーに届く前に風の刃を放って吹き飛ばした。

「次で決めますよ!」

「ああ!」

「「レインボー・シュート!!」」

 アリアが光の精霊ルフィーネを召喚してジルヴァの矢に虹の光を纏わせ、

 虹の光の矢がランドアンバーを貫く。

 その一撃で、ランドアンバーの身体は崩れ去った。

 

「終わりましたね……」

「ああ……」

「やっと勝ったのだ……」

 ランドアンバーを倒すと同時に、アリア、レイリー、ジルヴァの身体が光に包まれる。

 そして、光と共に三人の姿が消え去った。

 

「お疲れ様、よく頑張ったね」

 エックスは戻って来た三人を優しく労う。

 相当な強敵だったが、無事に帰ってきたためエックスは微笑みを浮かべていた。

「これで残る迷宮はあと一つ」

「闇の迷宮……」

 スクエアスが作った迷宮は、残り一つ。

 最後の迷宮にはアルル達が挑んでいる。

 闇というだけあって、この迷宮は恐らく最も難しい場所であろう。

 だが、アルルと仲間なら、きっと、闇の迷宮も攻略できるだろう。

 

「アルル……絶対に、生きて帰ってきてくださいね」

「あたし達の、約束だよ……!」

「きっと、きみなら、スクエアスを止められる」

「私達の努力を無駄にしないでくださいね」

 アミティ、りんご、アリア、ティは、アルルと仲間の無事を祈るのだった。




次回は魔導ARS組のターンです。
気合を入れて、いっきま~す!
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