ぷよぷよテトリス2 ~ シュルッツの冒険者達   作:アヤ・ノア

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4人目の仲間が加入します。


3 ~ 勇者と共に

 ナーエの森で、黒みがかった茶髪に茶色の瞳の戦士が凶暴化したおにおんに囲まれている。

「くそっ! なんでこんなに魔物がいるんだ!」

 戦士は剣でおにおんをあしらっているものの、あまりにも数が多すぎる。

「メガレイブ!」

 戦士は手を掲げて、呪文を唱え、雷を生み出す。

 それを投げつけると雷が広がりおにおんを包んだ。

「ファイナルクロス!」

 おにおんの体が痺れ、行動不能になったところに、戦士は十字に剣を一閃した。

 全てのおにおんがばたんきゅ~した隙に、戦士はその場を立ち去り、森を出ていく。

 

「急いでこの森を出なければ!」

「オーン、オンオーン!」

 戦士がナーエの森を脱出しようとした次の瞬間、森の奥から、たくさんのおにおんが現れた。

 消耗していたが、おにおんは容赦しなかった。

「勇者に敗北はない……その、はずなのに……」

 

 その頃、アリア達は行方不明の生徒の捜索をしようとしていた。

 だが、ジルヴァがふむぅ、と唸っている。

「どうしましたか、ジルヴァ?」

「俺達の仲間に、前衛はいるか?」

「それはわたしの事なのだ?」

「違う、俺達は正直言って打たれ弱い。

 だから、前に出て安心して戦えるように、壁役を仲間にしたいんだ」

 アリアとジルヴァは後衛型なので論外として、

 レイリーは前に出て戦うタイプだが、軽戦士なので防御力は低い。

 敵から攻撃を連続で食らえばすぐに倒れてしまう。

 それを防ぐためにも、壁役はパーティーに必須だとジルヴァは判断したのだ。

「確かに敵の攻撃を受けるための前衛は必要ですね。全然気が付きませんでした」

「それで、その前衛はどこにいるのだ?」

「分からん。色んな奴に聞いてみるしかないようだ」

 

 アリア、レイリー、ジルヴァは新たな仲間の居場所を探すべくプリンプタウンで情報収集した。

 有力な情報はある程度見つかったようで、仲間はナーエの森にいるという。

「またナーエの森か……」

 リデルもライラックもナーエの森で見つかったためジルヴァは若干うんざりする。

 だが、ここで探索を諦めるわけにはいかない。

「あ、これって薬草にマジカルハーブ?」

 レイリーはどこかに茂っている薬草を発見した。

 それをいくつか拾って、鞄の中に入れる。

 その後も辺りをくまなく見渡すと、床に白い羽根が落ちているのに気づいた。

「この羽根、どこかで見覚えがあるのだ」

「見覚えがあるって……誰の羽根ですか?」

「あの、すっごい音痴な鳥人なのだ」

「ああ、そうですね……」

 恐らく、この森には「あの鳥人」がいるだろう。

 だが、気付かれなければ戦う必要はないため、三人は鳥人に気付かれないように歩いた。

「あっ!」

「はらららら~♪」

 だが、レイリーがうっかり草の音を立ててしまい、

 それに気づいた鳥人が三人の目の前に現れた。

 そう……この鳥人の名は、ハーピーである。

 だが、彼女も不穏なオーラを身に纏っていた。

「わたしの歌を聞きながら~♪ 勝負してください~♪」

「そうはいかないのだ!」

 そう言って、レイリーはアリアとジルヴァの手を引いてハーピーから逃げ出した。

 今は彼女と戦う必要はない。

 前衛を探して仲間にするのが目的だ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……ここなら、大丈夫なのだ?」

 ハーピーから逃げながら、三人は森の奥に入る。

 すると、膝をついている戦士の姿を発見した。

 戦士は虚ろな目ながらも、しっかりと三人の顔を見てこう言った。

「キ、キミ達、ここに、来たのか……?」

「あなたは、ラグナスさんじゃないですか!」

 その戦士こそ、勇者ラグナス・ビシャシだ。

 だが、ラグナスは魔物の攻撃で傷ついていた。

「大丈夫ですか、ほらっ……! 逃げますよ!」

 アリアはラグナスの手を握って、起き上がらせた。

 そして、ナーエの森を出るために転移呪文を唱えようとするが、

 アリアの大きな声のせいで魔物に気づかれ、とべない鳥とこうもりギャルが姿を現した。

「くそっ……!」

「こいつらも凶暴になっているな……。ラグナス、戦えるか?」

「ああ、無理はしない程度にやる!」

 ラグナスは立ち上がって剣を構える。

 アリア、レイリー、ジルヴァもそれぞれの武器を構え、魔物を迎撃する体勢に入った。

 

「よっこらしょ」

「あつっ!」

 とべない鳥は足についている枷を振り回し、ラグナスを殴りつけて攻撃する。

「まあ、アナタ勇者気取りの生意気さん?」

「何だとっ!? 俺は本物の勇者だっ!」

 こうもりギャルはラグナスに嫌味を言って精神的なダメージを与える。

 ラグナスは激昂してしまったようだ。

「ド・オヴァ・デ・シー!」

「ファイアホイール!」

 ジルヴァはラグナスに近付き回復魔法で傷を癒す。

 アリアはとべない鳥に杖を向けて、フェーゴを召喚して炎に変えて突撃させる。

「えぇーい! 邪魔するんじゃないのだー!」

「はぁーしんど」

 レイリーはとべない鳥に小剣を振り下ろすが、とべない鳥はジャンプで攻撃をかわす。

「アタック!」

「どっこいしょ」

「そんな攻撃!」

 ラグナスは飛び上がってとべない鳥を切り裂いた。

 直後にとべない鳥がラグナスに鉄球を振り下ろすが、ラグナスは剣でとべない鳥の攻撃を防ぐ。

「よっこらしょ」

「何だとっ!?」

「おほほほ、慢心して大ダメージを受けるなんて、なんてお馬鹿さんなの」

 だが、もう一体のとべない鳥の攻撃を許し、大ダメージを受けてしまう。

 さらにこうもりギャルの悪口が刺さってしまった。

「ド・オヴァ・ラ・ホル・ド・テネブ!」

「た、助かる」

 ジルヴァはヒーリングより回復力が高いホーリーヒールを唱えてラグナスを癒す。

「とどめです、ファイアーシュート!」

 アリアは炎の精霊フェーゴを召喚して、弱っているとべない鳥に向かって炎を放ち倒した。

「ライトスラッシュ!」

 ラグナスの光を纏った剣がとべない鳥を切り刻む。

「どっこいしょ」

「クリケット!」

 レイリーはとべない鳥の攻撃をかわして、小剣で華麗な斬撃を繰り出し反撃する。

 ラグナスはこうもりギャルに嫌味を言われ、ジルヴァはラグナスの回復に専念する。

「ちょっとばかし、痛いのだ!

 シャープネス、シャープネス、シャープネス、バ・バ・バ・バタフライ!!」

 レイリーは力を上げる呪文を唱えた後、華麗な舞でとべない鳥を切り刻む。

 とべない鳥は魔力が込められた連続斬りに耐えられず、ばたんきゅ~した。

「ライトスラッシュ・ファスト!」

「きゃぁっ!」

 ラグナスはこうもりギャルに素早く斬りかかる。

「あらまぁ、肌が黒い癖に性格は黒くないのね」

「うぐっ……許さないのだ!」

 こうもりギャルに悪口を言われたレイリーは激昂してこうもりギャルに斬りかかる。

「ウィンドカッター!」

 アリアも風の精霊エアを召喚して風の刃を飛ばす。

 こうもりギャルが吹き飛び、ラグナスはこうもりギャルに突っ込んでいく。

「とどめだ! ファイナルクロス!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 ラグナスは剣に光を纏わせ、十字に斬りつける。

 こうもりギャルは強烈な攻撃に耐えられず、空の彼方に吹っ飛ばされていった。

 

「ふぅ……終わったな」

 ナーエの森からは、魔物の気配が消えていた。

 ラグナスは汗を拭っている。

 かなり身体を動かしたので、疲れているようだ。

 アリア、レイリー、ジルヴァも息を荒げている。

「……ちょっと休みましょうか」

「あ、ああ、そうだ、な……もう、くたくただし」

 流石に連戦が続いては、体力がもたない。

 四人は一旦、休む事にするのだった。

 

 こうして、ラグナスを仲間にしたアリア達は、ナーエの森を後にし、休息するのだった。




私の中でのラグナスはSS魔導版をベースにしています。
ぷよSUN版だとあまりにも自己中心的過ぎるから……。
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