ぷよぷよテトリス2 ~ シュルッツの冒険者達   作:アヤ・ノア

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スクエアスとの最終決戦です。
最後まで見守ってください。


41 ~ 最後の戦い

 闇に乗っ取られたスクエアスとの最終決戦が、始まった。

 

「まずは私達が弱らせますわよ!」

「ああ!」

 ラフィーナ、クルーク、アリア、エスが前に出る。

 一番前にラフィーナ、彼女の後ろにエス、クルークとアリアは最後列だ。

 

「ネージュ!」

 ラフィーナは氷を纏った掌底を闇にぶつける。

 攻撃はクリーンヒットし、闇が少しだけ散った。

眠れ……

「ラフィーナさん!」

「きゃあぁ! Zzzz……」

 闇はラフィーナに向けて白い煙を飛ばす。

 白い煙がラフィーナを包むと、眠ってしまった。

「ラフィーナさん!」

 そのまま闇はラフィーナに黒い煙を飛ばし、抵抗できないラフィーナの力が弱まる。

「何をするんだ! テクトニック!」

 クルークは光の矢を闇に放つが、闇はスクエアスを隠すように覆う。

 光の矢は簡単に防がれてしまった。

「アイラッシュ!」

「エアブレード!」

 エスが風の衝撃波を放ち、アリアが風の刃を闇に飛ばすがそれも闇がスクエアスを覆って防ぐ。

「予想以上に闇の影響は強いようだな……。ラフィーナは眠ってるし……」

 四人はラフィーナの眠りを覚ます方法はない。

 なので、衝撃を受けて目覚めるしか方法はないのだが……。

石になれ……

「きゃあっ!」

 闇は彼女の身体を闇で包んだ後、鈍く光る。

 すると、エスの身体が灰色に包まれていく。

「な、何よ、これ……」

「石化が始まったんだ! 抵抗するんだ!」

「く、こ、この……!」

 エスは石化から逃れようと何とか抵抗している。

 だが、彼女を覆う灰色のスピードはそこそこ速い。

我が軍勢に下れ……

 さらに、闇がアリアを包んで鈍く光ると、アリアの表情が虚ろになった。

「どうしたんだ、アリア」

 クルークがアリアに近付くと、アリアはいきなり杖でクルークを殴った。

「ど、どうしたんだ、アリア!」

「これ……洗脳光線みたい、よ……」

 アリアはクルークの声に反応せず、無表情で杖を振り下ろし続ける。

 もうすぐ石像になろうとしているエスが、力を振り絞ってクルークに言う。

「洗脳光線……アリアは操られているのか!」

「そ……う……よ……」

 エスはそう言うと石像になり、地面に転がった。

 

「……エス……」

 ラフィーナは行動不能、エスは石化、アリアは洗脳光線で操られる。

 つまり、戦えるのはクルークだけだった。

「フン、ボク一人だけでやってやろうじゃないか。来なよ、スクエアス! ボクが相手だ!」

 クルークは闇に包まれたスクエアスを挑発する。

 スクエアスは漆黒に染まった瞳をクルークに向け、クルークに向けて闇の塊を飛ばす。

「デフェクチオルナエ!」

 クルークは防御魔法で放たれた闇を防ぐ。

「闇はボクには効かないのさ。それよりも、これがお似合いじゃないのかい?

 我に力を、ス・ステラ・イネランス!」

 クルークは増幅呪文を唱え、星型弾を飛ばす。

 光属性を持っていたので、闇属性のスクエアスには効果が抜群だ。

「……」

 スクエアスを包む闇は自身の形を大きな槍に変え、眠っているラフィーナ目掛けて突き刺す。

 ラフィーナは抵抗できず大ダメージを受けたが、その衝撃でラフィーナは目を覚ます。

「う……痛い、です、わ……」

「ラフィーナ!」

「よくもやっ……Zzzz……」

 ラフィーナはふらつきながらも攻撃しようとしたが再び白い煙で眠らされてしまう。

「く……またボク一人か……。アリア……」

 クルークは必死で闇の攻撃を避け続けていた。

 アリアも、杖を持ってクルークに襲い掛かるが、クルークは何とかアリアの攻撃をかわす。

 だが、体力のないクルークは、徐々に動きが鈍くなっていく。

「せっかく……一矢報いたかったのに……」

 クルークの手から、弱々しく光の矢が放たれる。

 光の矢は、ゆっくりとスクエアスの闇に向かった。

 攻撃は闇で打ち消される……はずだった。

 

「!?」

 攻撃が命中した事に、クルークは驚いた。

 あんな攻撃、簡単に打ち消せるはずなのに、あの闇は打ち消さなかった。

 何故だろうとクルークが見ていると、スクエアスの顔が青ざめていた。

「こいつらは……殺させない……!」

 スクエアスは自分を操っている闇に、必死で抵抗しているのだ。

 クルークは「ベタだな」と思っていたが、固唾を呑んでスクエアスを見守っていた。

貴様……抵抗する気か?

「ああ……こいつらを消す事は、正しくない。お前に操られるのも、正しくない。

 俺が俺として生きるのが、正しい!」

正しいのは我の方だぁぁぁぁぁっ!!

 闇は再びスクエアスを乗っ取った。

 だが、スクエアスは相当抵抗していたようで、クルークから見ればかなり弱体化していた。

「頼んだよ、アルル、アミティ、りんご、ティ!」

 クルークは四人に後を任せた。

 彼の号令で、アルル、アミティ、りんご、ティがスクエアスの前にやってくる。

 皆、真剣な表情で身構えていた。

「クルークが手伝ってくれたんだ……。だから、ボク達は絶対にそれに応える!」

「ぐぐっぐー!」

「これがホントに最後の戦い……絶対に負けない!」

「スクエアス、きみは本当によく頑張った。後は、おれ達が何とかするからな!」

 ホントの最終決戦が、始まる。

 

「フレイム!」

効かんな

 アミティの炎が闇に向かって飛ぶが、闇はスクエアスを覆って攻撃を防ぐ。

「ホールド!」

「アイスストーム!」

効かん

 ティは光の輪で一瞬だけ闇の動きを止め、その隙に円月輪を投げて切り裂く。

 アルルも氷の魔法で応戦したが効いていない様子。

「こいつ、炎と氷が効かないみたいだよ!」

「うわ……」

「炎と氷が効かないなら、これです! サイン!」

うぐぅっ!

 りんごは手から電撃を放ち、闇の動きを封じる。

 闇はアルル達を攻撃しようとしたが、りんごの魔法のおかげで攻撃を防げたようだ。

「やるぅ、りんご!」

「えへへ」

「でも、油断大敵だよ! サイクロワール!」

「スピニング!」

 アミティの風の刃とティの円月輪が闇を切り裂く。

「サンダー!」

「コサイン!」

 アルルは電撃放射、りんごは雷の玉で応戦する。

 闇はスクエアスの身体を包んだ後、翼のように広がり、衝撃波を放った。

「やったなぁー!」

「うわぁー!」

「きゃぁー!」

「ぐっ……!」

 衝撃波をまともに食らった四人は、体中から力が抜けていくような気がした。

「なんだか、力が出ないような……サイクロワール」

 アミティは闇に向かって風の刃を放つが、風の刃は明後日の方向に飛んでいった。

 ティ、アルル、りんごの魔法も闇に通らない。

食らえ……

「うあぁぁぁっ!」

 闇は巨大な腕の形になると、ティを思いっきり殴りつけた。

「ティ!」

「まだだ……まだ、諦めない!」

 ティは吹き飛ばされながらも、立ち上がる。

「ターンオーバー!」

 ティの円月輪が激しく回転し、闇を切り裂く。

「サンダー!」

「コサイン!」

 アルルとりんごが雷を放って闇を貫く。

 追い詰められた闇は、ティの身体を持ち上げ、思いっきり地面に叩きつけた。

「ティ!!」

「う……ぐぅ……」

 ティの身体からは血が流れ出ている。

 今まさに瀕死の重傷に陥っているが、ティは決して諦めず、立ち上がる。

「ティ! 今……私が治しますっ!」

 マールはティに近付き、彼に手をかざすと、ティが負っていた傷が全て癒えた。

 彼が負っていた傷も、見る見るうちに塞がる。

「ん? 力が戻ってきたような……」

「時間逆行の力を使用しました、これであなたは元通り。でも、使えるのは後一回です。

 その前に決着をつけてください!」

「ああ……ロックダウン!」

 ティは勢いよく闇を押し潰す。

 乗っ取られたスクエアスも潰れたが、そんな事はどうでもよかった。

「ダイアキュート、ヘ・ヘヴンレイ!」

「タンジェント!」

 アルルは増幅した光の柱で攻撃し、りんごは雷を落として攻撃する。

 すると、再び闇が腕を伸ばし、アミティの身体を掴んだ。

死ね……

「……あたしは死なないよ! エクリクシス!」

 アミティは掴んでいる腕ごと爆発魔法を放ち、腕から解放される……が、激突してしまう。

 ばたんきゅ~したアミティに、マールは時間逆行の力を使った。

「ふぅ……後は自分で頑張って!」

「うん!」

邪魔をさせるかぁぁぁぁ!

 スクエアスを乗っ取った闇は、何としてでもこの世界を壊したいようだ。

 闇は衝撃波となってアルル達を襲い、身動きを取れなくした。

 その後、闇がとどめを刺すため、無数の闇の槍を生み出した。

 あれに刺されば、全員、ばたんきゅ~するだろう。

 マールの時間逆行はもう使えない。

 このまま、闇に敗れてしまうのか……と思った時。

 

「ヘブンリースフィア!!」

 マールが広範囲に光の玉を放つと、

 鎖が砕け散ったような音がして、アルル達は闇から解放される。

「……マール……!」

「スクエアス……いえ、闇よ。この子達も世界も、壊させるわけにはいきません。

 この子達の邪魔は、絶対にさせません!!」

 すると、マールの身体が眩く光り出し、それと同時にアルル達の身体も光に包まれる。

「これは……!?」

「あなた達に私の力を与えました。

 この力を使って、スクエアスにとりついた闇を払ってください!」

「うん!」

「ありがとう、マール!」

 マールは四人を助けるために、自分に残された力を使った。

 神に近しい存在であるマールの力なら、スクエアスの闇の力を払う事ができる。

 アルル、アミティ、りんご、ティは精神を集中し、自分達が持っている最大魔法を解放した。

 

パーミテーション!!

Tスピンバースト!!

フェアリーフェア!!

ジュゲム!!

 四人の最大魔法が闇に向かって放たれると、闇を飲み込み、スクエアスに着弾した。

ぬああああああああああああああ!!

 光に包まれた闇は、ボロボロと崩れ去っていく。

 そして、光と共に、闇は完全に消滅した。




最終決戦なので、熱く! を目指して書きました。
次回でぷよテト2の二次創作は最終回です。
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