ぷよぷよテトリス2 ~ シュルッツの冒険者達   作:アヤ・ノア

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クルーク戦です。
公式で日に日に彼の扱いが悪くなっている事に私は不満です。
あのキャラは後に被害者じゃなくなったのに……。
誤解を防ぐために言っておくと、私は彼を好きでも嫌いでもありません。


7 ~ 救出、そして……

 アルカ遺跡で、スケルトンを使役しているクルークとの戦いが始まった。

 

「たぁっ!」

「ネブラ」

 ラグナスが飛び上がり、スケルトンウォリアーを叩き切ろうとするが、

 クルークの目晦まし魔法で撹乱される。

 レイリーは素早くクルークに近付き、ジルヴァは弓から光の矢、アリアは杖から光の弾を放つ。

「フォッサ」

「あつっ!」

 クルークは素早く呪文を詠唱し、黒い波動をラグナスにぶつける。

 ラグナスはギリギリで抵抗し、ダメージを抑えた。

「うあぁっ!」

「きゃぁっ!」

 スケルトンウォリアーはラグナスを斬り、スケルトンアーチャーはアリアに矢を放つ。

「ド・オヴァ・デ・シー!」

「ルフィーネヒール!」

 ジルヴァはセリリから貰った魔晶石を使い、魔力消費を軽減したヒーリングでラグナスを回復。

 アリアは光の精霊ルフィーネを召喚し、同じく魔晶石で魔力消費を軽減し回復魔法を使う。

「ムーンウォーク!」

 レイリーは前に歩いたと見せかけて後ろに下がり、

 フェイントをかけてスケルトンウォリアーを斬る。

 スケルトンウォリアーはレイリーのスピードに反応できずダメージを受け、バラバラになった。

「たぁっ!」

「テクトニック」

 ラグナスはスケルトンアーチャーに剣を振り下ろそうとするが、

 テクトニックで行動を制限される。

「我に力を、ス・ステラ・イネランス」

「何するのだ~!」

 さらに、クルークは増幅呪文を唱え、星の弾をレイリーに乱射して攻撃した。

 スケルトンアーチャーも容赦なく彼女を矢で射る。

 何とかジルヴァに回復してもらいながらレイリーは小剣で舞うように斬るが、

 骨の身体なので剣が届かない。

「今度こそ……ホーリーアロー!」

「ミスティウェーブ!」

 ラグナスは体勢を整え直し、手から光の矢を放つ。

 アリアが水の精霊ミスティを召喚し、スケルトンアーチャーを流しばたんきゅ~させた。

 

「……キミ達は、楽しい勝負をしないのか……?」

「あなたが魔物を使役している時点で、楽しいとは言えませんよ」

 アリアは毅然とした表情でクルークに杖を向ける。

 彼の瞳は淀んでおり、暗い表情をしている。

 どちらかというと陰側の人間だが(失礼)、あやしくないのにこんなに暗い彼は見た事がない。

 そんな勝負をしたい感情に囚われているクルークを解放するために、四人は武器を構え直した。

「ならば、無理矢理にでも楽しい勝負をさせる! 我に力を、プ・プロミネンス!」

うあああああああああああ!!

 クルークは増幅呪文を唱え、強力な炎をラグナス目掛けて放つ。

 炎はラグナスの身体を包み、中から焼いていく。

「ラグナスさん!!」

「く……っ、油断してしまったようだ……。

 奴は魔力が尽きるまで、諦める事はないだろう。今は、勝負病にかかっているらしいからな」

「魔力が尽きる……そうか!」

「何を思いついたのだ?」

「水の精霊よ……」

 ラグナスの言葉を聞いたアリアは、呪文を詠唱し、水の精霊ミスティに呼びかける。

 彼女が何をしているのか、レイリーとジルヴァ、そしてラグナスは知らなかった。

 もちろん、クルークは訳が分からないまま、呪文を詠唱し、アリア達にとどめを刺そうとした。

「ウィス・アトラヘン……」

「マナリーク!」

 アリアが魔法名を言うと水の精霊ミスティが現れ、クルークの身体にそっと触れる。

 すると、クルークの顔が青くなっていった。

「な、何をした……」

「水の精霊ミスティに働きかけて、あなたの魔力を漏れ出させました。

 魔力がなければ、あなたはただの男の子と変わりませんからね」

 アリアはクルークの魔力を切らすために、水の精霊ミスティを呼んで魔力漏出させたのだ。

 その狙いは的中し、アリアは見事クルークを戦闘で倒さずに無力化に成功した。

「不服だけど、ボクの負け、だ……」

 クルークが降参すると同時に、残っていたスケルトンアーチャーは崩れる。

 戦闘は、終わった。

 

「どうもありがとうございました」

「これで生徒はみんな、助かったね~」

『感謝するニャ』

「どういたしまして」

 アリア、レイリー、ジルヴァ、ラグナスは、クルークをアコール先生に引き渡した。

 アコール先生とルゥ先生は四人にお礼を言い、四人はそれにお辞儀で返す。

「貴方達はどんな困難にも屈せず、乗り越えてきましたね。先生は嬉しいですよ」

「今のプリンプタウンには魔物もいたよね~? よく無事に帰ってこられたね~」

「わたし達は伊達に冒険者をやってないのだ」

 涼しい顔でレイリーが言う。

 そこそこ苦戦したのだが、仲間のおかげでここまで戻ってこられたのだ。

「うん、ならこれからも安心だね~。でも、もう生徒はみんな助かったんだよ~。

 きみ達はもう何もしなくていいからゆっくり休んで~」

「いいえ、それはできません」

 アリアはルゥ先生の頼みを穏やかに断った。

 今は、休息どころではないのだから。

「プリンプタウンが本当に平和になったのか、確かめたいですから」

「そうだね~、それがいいのかもね~。それじゃ、行ってらっしゃ~い」

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 ルゥ先生は、アコール先生と共に、

 プリンプ魔導学校を後にするアリア、レイリー、ジルヴァ、ラグナスを見送った。

 そんな中、アコール先生は顎に手を当てていた。

「アコール先生、きみは何か知ってるの~?」

 ルゥ先生が、アコール先生に声をかける。

 彼女の表情はいつもの笑顔だが、ルゥ先生は微妙な表情の変化に気づいていた。

 アコール先生はこの異変の詳細を知っている……ルゥ先生はそう確信して声をかけたのだ。

「ここで全て話したら、面白くないでしょう?

 それに、誰かが感付く可能性も、ないとは限りませんからね」

『そいつが口封じをするなんて御免だニャ』

「そこまで考えていたんだね~」

 常に余裕綽々で厄介事は大きくしたがるアコール先生だが、

 その目は常に先の先を見通している。

 もし詳細が元凶に知られれば、間違いなく元凶は消しにくるだろう。

 だからあえて、アコール先生は何も話さなかった。

 アコール先生はまさしく、賢人に相応しい知を有しているのだ。

「私達にできる事は、あの子達を信じて見守り、そして生徒達と、この町を守る事です」

「うん。アリア、レイリー、ジルヴァ、そしてラグナス……」

『お前達がこの世界を救う事を信じているニャ……』

「美味しいところだけは貰っていくね~、ポポイ」

 

 その頃、アリア達は、魔物を避けながらプリンプタウン各地を回っていた。

 あちこちにテトリミノが落ちている。

「生徒は全員助かったのに……」

「まだ終わっていないだと……」

 プリンプ魔導学校の生徒を全員救出したのに、

 テトリミノはまだ残っているし、各地には敵対的な魔物がたくさんいる。

「どうして、魔物は姿を消さないんでしょう。どうして、世界は元通りにならないんでしょう」

 生徒は助けたはずなのに、異変は終わっていない。

 それに疑問を抱くアリア。

「でも、本当に生徒が行方不明になって、暴走しているだけだったのだ?」

「あの『不気味な女の子』が関わっていたようだが、そもそもあいつは一体誰なんだ?」

「というか、異変の元凶は誰なんだ?」

 不気味な女の子の正体は、一体何者だろうか。

 レイリー、ジルヴァ、ラグナスが原因を考えようとした、その時だった。

 

大変だよ!!

 赤ぷよ帽を被った少女、アミティが慌てた様子でこちらにやってきた。

「どうしましたか、アミティ」

「魔導学校のみんながおかしくなっちゃったの!!」

「ええっ!?」

 助けたはずの生徒が、また、おかしくなっている。

 アリアは驚きを隠せなかった。

「そんな、助けたはずなのに……。アミティさん、どうしてですか?」

「話は後でするよ! まずはあたしについてきて!」

「は、はい……」

 アリア達はアミティに連れられて、再びプリンプ魔導学校に向かうのだった。




ここから物語は3章に進んでいきます。
アリア達はプリンプ魔導学校に行きますよ。
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