戦国武将がIS世界で生きていく   作:とあるP

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お久しぶりです。生きてます。


臨海学校
第壱拾六話 忠勝と臨海学校の準備


タッグマッチトーナメントが終わり、数日過ぎたある日の朝の事であった。いつも通り布団で寝ていた忠勝達であったが様子がおかしかった。

 

何故か忠勝の布団だけ異様に大きくなっていたのだ。寝苦しさを覚えた忠勝が布団をめくるとそこには…

 

「う~む。どうにも寝苦しいのぉ。うん?誰かおるのか?」

 

「…」

 

「どれ…ラ、ラウラ殿!?どうしだのだ一体!?」

 

「なに、夫婦とは水入らずの仲だと聞いた事がある。だから、夫である私が妻の忠勝を起しに来たのではないか」

 

何とそこに居たのは先日クラスメイト達に『オレの嫁』宣言をし、忠勝とキスをしたラウラがいた。しかもその格好は…

 

「な、何も着てはないのではないか!?」

 

何とラウラは下着を付けずに忠勝の布団の中に入って来たのであった。薄暗くて忠勝には直接的には見えなかったが、感触で分ってしまったのだ。

 

「夫婦とは包み隠さずいると部下から聞いたことある。だからこそ、裸でのコミュニケーションが大切なのだ」

 

「しかし、拙者達は学生でござる。それに拙者はまだ所帯を持つ気はないでござるよ」

 

「“まだ”と言うことは、いずれは持つと言うことだな」

 

「それは…」

 

「忠勝…私は嬉しかったんだ。こんな私でも必要としている人がいる。何よりもお前に言われた言葉が嬉しかった」

 

『拙者が微力ながら力になろう』そうVTシステムから救い出す時に言った事だ。忠勝はその意味を知っている。そう思った忠勝はラウラを安心させるべく頭を撫でるのあった。

 

「…そうであったな。確かに拙者が言った通りでござった。これからは力を合わせて行こうではないか」

 

「それでこそ私の嫁だ!」

 

そこは夫ではないか?と思っていたがその事は第三者の乱入によって終わりを告げるのであった。

 

「ラウラいる~?あー!どうしてそんな所にいるの!?しかも何も着ていないじゃん!」

 

「無粋だなシャルロット。夫婦の出来事に水を差すとは」

 

「ふ・う・ふ~!?誰と誰がなの!?」

 

「無論、私と忠勝だ!どうだ良いだろう」

 

そこに居たのはシャルロットであった。先日のタッグマッチトーナメント後に女の子として通うことになったため、部屋割りが行われてシャルロットとラウラが同室になったのだ。

 

 

そんなルームメイトが居なくなったシャルロットが心配して探していたところ、案の定忠勝の部屋にラウラがいたのであった。

 

「うらや…じゃなくて!ほら、もう行くよ!忠勝にも迷惑かけて…もう…」

 

「うむ!それでは嫁よ!暫しの辛抱だぞ」

 

「わ、分ってござる。ラウラ殿」

 

そう言って、シャルロットは忠勝の布団にラウラを包めて、部屋を出て行くのであった。後日シャルロットが自分の布団と忠勝の布団を取り替えて、顔を真っ赤にしながら返しに行くのは別の話し…

 

 

 

 

 

夏服に衣替えした忠勝は、栄子と翔子を連れて食堂へと向かうのであった。そこに現れたのは、同じく夏服を着ていた一夏と箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ。そして、ロゼッタと紗菜であった。

 

「おはよう忠勝!」

 

「おはよう一夏。それに、箒殿、セシリア殿、鈴殿、シャルロット殿、ラウラ殿、ロゼッタ殿、紗菜殿」

 

『おはよう(おはようございますわ)』

 

「うむ。それでどうして、ここにいるのでござるか?」

 

「それはな「我が主を待っていたのです。忠勝殿」あ、芦屋さん!?」

 

待っていた理由を箒が説明しようとしたら、紗菜が話しの腰を折ってしまった。

 

「我が主を差し置いて、私が朝食を食べるのはおこがましいと思いまして。こうして待っていた次第でございます」

 

「…芦屋殿勘違いしては困る。拙者は其方の主ではない。クラスは違えど同じIS学園の生徒でござる。だから、この様な真似はよしてくだされ…」

 

「しかし…私は「まぁまぁ!忠勝がやめて欲しいって言ってるから、今はやめておいたら?」ロゼッタ殿…」

 

紗菜が熱くなる前に止めたのは意外にもミリアンヌだった。そして、彼女は早く朝食を取ろうと言って来たのだ。

 

「ほらほら、忠勝も来たことだし早く朝ごはん食べようよ~!アタシお腹減っちゃたからさぁ」

 

「…そうでござったな。では、行こうか」

 

そう言って、栄子と翔子を加えたメンバーで朝食を取るのであった。

 

朝食後鈴と紗菜、ロゼッタは2組へ。栄子と翔子は保健室へ。その他は1組へと向かうのであった。

 

その途中で話題になったのは来週から始まる臨海学校の事だった。

 

「そう言えば来週末から臨海学校だな。楽しみだぜ」

 

「そうでござったな」

 

「けど、向こうに行っても僕たち専用機持ちは、自国からのテスト運用とかあるから遊ぶ時間は無いかもしれないよ」

 

臨海学校では、各国の代表候補生達は自国の追加装備のインストールや運用テスト等で忙しい。

 

2年生になると、整備科と操縦科に別れるため、操縦科になる生徒達はISに触れる滅多にない機会である。整備科になる生徒達は操縦科の使用したISを整備できる絶好の機会である。

 

そんな臨海学校でも自由時間はある。1日目は自由時間で思い思いに過ごし2日目から、それぞれの分野に別れて行う。

 

「臨海学校って言うぐらいだから海とかで遊べるんだよぁ?」

 

「どうだろうね。そ、それよりもさぁ///」

 

「うん?どうしたのだシャルロット殿?」

 

シャルロットが頬を赤く染めながら忠勝の方を見る。思い出されるのはこの前の事だ。まだ、男性操縦者と偽ってお風呂に入った時の事だ。

 

タオル一枚越しとは言え、忠勝の身体に触れたのだ。その時の感覚を思い出したのであろう。

 

「忠勝はさぁ…水着とかどんなのが好きなの?」

 

「水着か…拙者はよく分からんのでござる」

 

『え?』

 

「実を言うとな。拙者は海に行ったことがないでござる」

 

 

 

 

『ええええええー!』

 

 

 

 

 

 

 

次の日。忠勝が海に行ったことない宣言を受けて、一夏とその他のメンバーは『レゾナンス』に来ていた。目的は、来週末に行われる臨海学校へ向けての準備である。1日目の自由時間で使用する水着を見に来ていたのだ。

 

水着コーナーに行くと、7:3の割合で女性用水着の割合が多く占めていた。女尊男卑の世の中では仕方ない事だと思いつつも、一夏と忠勝は男性用の水着を見に行く事にしたのだ。

 

男性用に行くと色とりどりの水着があり、忠勝はどれにすればいいのか決めかねていた。

 

「うむ~どれにすれば良いのだろうか」

 

「直感的にいいのがあれば、それでいいじゃないか?俺はこれにするぜ。先に会計しているから、忠勝はゆっくりと考えなよ」

 

そう言って、青色のサーフパンツを手にした一夏は会計へと向かうのであった。忠勝も黒色のサーフパンツを手にして会計へと向かうのであった。

 

「やはりここは一夏と同じ物にしておくべきか…では、これにしようかのぅ」

 

水着が決まった忠勝は会計を済ませると、一夏が見当たらない。スマホには「少しだけトイレに行ってくる」とだけメッセージが入っていた。

1人で待つことになった忠勝は、他のメンバーが帰って来るのを待っていた。すると女性陣が買い物を終えて出て来る所であった。

 

「あ、忠勝!もう、買い物は終わったのか?」

 

「おお、箒殿。今しがた終わったところでござる。一夏は席を外しているがのぉ」

 

「そうなんだ…」

 

「…」

 

「…」

 

自然と無言になる2人。箒は忠勝を意識して、初めての2人っきりなのだ。柄にもなく照れてしまったのである。忠勝は箒と2人っきりになるのは剣道部で試合した時以来なので、どう話題を切り出せばいいのかわからなかった。

 

「箒殿はどのような水着を買ったのだ?」

 

「うぇ!そ、それは……その///」

 

「言いたくなければよい。拙者とて、海に行くのは初めてでござるからな。年甲斐もなく興奮しておるのだ」

 

「…そ、そうなのか///」

 

「うむ」

 

忠勝がここまでするのは珍しいことで、箒も嬉しかった。箒は自身が買ってきた水着について、話そうとした途端、セシリア達が戻ってきた。

 

「その忠勝…私が買ったのは「ちょっと箒さん!」む?セシリア達か?」

 

「ちょっと箒さん!抜け駆けはよろしくありませんわよ。ちゃんと淑女協定を守りなさいな」

 

「セシリア…分かった。それよりも買い物はいいのか?」

 

「ええ、いい物が買えましたから。ビーチで忠勝さんを悩殺するのは、このセシリア・オルコットで決まりですわ!」

 

「フッ、その自信がどこまで持つだろうかな」

 

バチバチと火花散る両者を尻目に、シャルロットとラウラはある密約を交わしていたのだ。それは、互いに譲り合って忠勝を世話しようと言うものであった。

 

「いいラウラ。ちゃんと約束守ってよね」

 

「無論だ」

 

だが、心の中では(忠勝(嫁)は誰にも渡さない!!)と並々ならぬ闘志を燃やしているのであった。鈴もお気に入りの水着を買って来て全員が揃ったところで、時刻はお昼の12時になろとしていた。

 

「お待たせ~ってどんな状況よこれは…」

 

「鈴殿も買い物が終わったでござるか?」

 

「ええ、アタシってすぐぱっと、決めるタイプ何たけど案外時間がかかっちゃったわね」

 

「そんな事はござらんよ。大事な物はじっくりと決めることに限るでござる」

 

「そ、そう…あ、ありがとう///」

 

突然忠勝に褒められたことにより鈴は少しだけ、ほんの少しだけときめいてしまった。自分には一夏が居るのに、最近忠勝の事を考えてしまう。ダメだと思っているが、抑え込もうとしてもドンドン気持ちが溢れて来る。

 

そんな鈴の気持ちを他所に、他の人達はお昼をどうすればいいのか考えていた。この人数ではお店に入るのは容易ではないので、近くのフードコートで済ませようと思っていた。

 

「よし。それじゃあ飯にするか!」

 

「そうね。何処にしようかしら?」

 

「この人数だから、フードコートでいいだろう。あそこなら色んな種類の食べ物があるからな」

 

「そうですわね」

 

「シャルロット殿。フードコートとはどんな所なのだ?」

 

「えっとね。色んな食べ物屋さんがある所かな?そこで、自分が好きな物を頼んで食べるんだよ」

 

「もしかして、嫁はフードコートに行くのが初めてなのか?」

 

「拙者、休日は学園の用務員である轡木十蔵殿の手伝いを行っておるのでな。それに、シャルロット殿と行った時は、お昼は取らなかったからのぉ」

 

 

 

『シャルロット(さん)と一緒に行った~!?』

 

 

「どういうことか説明してもらうか!?」

 

「事と次第によっては、オルコット家が動きますよ」

 

「ちょうど、どうことよ!?」

 

「嫁とどんなことをしていたのだ!?言え!シャルロット!」

 

「うぇ!?えっと…その…」

 

チラッと忠勝を見るシャルロット。忠勝は次のフードコートで何を食べようかと考えていた。観念したシャルロットは事の真相を話すのであった。

 

「えっと…まだ僕が男装をしていた時の話しなんだけどね。僕が「忠勝と一緒に暮らしたい」と言い出したんだ。それを織斑先生が忠勝の部屋に行って、忠勝の了承を貰った。その時に住むために必要な物を買うために、忠勝と『レゾナンス』に来たんだ///」

 

初デートの様な内容を聞かされた忠勝ラバーズ&鈴。既にシャルロットは夢の中へと旅立とうとしているが、忠勝が早くフードコートへ行こうとせかして、それ以上の事は聞けずじまいとなってしまった。

 

そんな忠勝の前に懐かしい人達が現れるのであった。

 

「お、あったぞ。あれがフードコートだ」

 

「おお、色々な食べ物が揃っておるのだな…っむ?あの方はもしや…」

 

そこに居たのは、かつてのクラスメイトで副委員長の佐藤葵であった。

 

「え?もしかして、忠勝君?」

 

「おお、佐藤殿!久しいのぉ?息災であったか?」

 

「ウソ!?忠勝君なの!?え!?ど、どうしよう!?メイク崩れてないよね!?///」

 

そんな葵を他所に他の人達もドンドン集まってきた。どうやら他のクラスメイト達も一緒に来ていたようだ。

 

「どうしたんだ…お、忠勝じゃないか!久しぶりだなぁ」

 

「え?忠勝君居るの?」

 

「む?忠勝君か…久しぶりだな」

 

「村田殿に吉田殿、それに佐々木殿も…皆どうしたんだ?」

 

「なに、葵が急に水着が欲しいと言い出して来てな。暇だった俺たちに声がかかったってわけ」

 

「この子ったらまだ、忠勝君の事諦めてなくてね。『絶対にこの夏で勝負かけるんだ!』って言ってたのよ」

 

「僕は…試験勉強で忙しかったんだけどね…」

 

忠勝が元クラスメイト達と話していると、現実世界に戻って来たシャルロットを連れて、一夏達も合流してきた。そして、忠勝は彼らを紹介するのであった。

 

「忠勝この子達は?」

 

「ああ、紹介しよう。拙者の中学時代のクラスメイト達だ。先ずは佐藤葵殿だ。拙者の良き話し相手だった。佐藤殿のおかげで学校生活にも馴染めた」

 

そう言って、黒髪ロングに白いブラウス。紺色のスカートを履いた、大人しそうな雰囲気の葵が照れながら答えるのであった。

 

「そ、そんなことないよ///」

 

「次に村田和彦殿。拙者と良く遊んで貰っていた。良き友人の一人である。いつもクラスメイトの人気者であったな」

 

茶髪にそばかすに半袖Tシャツと言った格好をしているのは、忠勝の数少ない男友達である和彦。武士言葉で浮いていた忠勝の為に日々声をかけていた。

 

「よろしく!」

 

「吉田清美殿は佐藤殿と同様に拙者の良き話し相手出てあった。生徒会副会長であった彼女は、よく拙者の間違いを指摘してくれた」

 

茶髪のショートヘア。へそ出しTシャツとホットパンツを履き、葵と正反対の格好をしているのは、忠勝が生徒会長時代だった時の副会長である清美。中学時代は阿吽の呼吸で、生徒会業務を行い数々の企画を成功に導いた。

 

「いやぁ~忠勝君から面と言われると照れちゃうな///」

 

「そして、最後になるが中学時代の良き好敵手であった佐々木一也殿。切磋琢磨しあい共に高みを目指したものだ」

 

黒縁メガネに七三分けのガリ勉タイプで無愛想に返事をした一也。しかし、忠勝に好敵手と呼ばれて内心は少しだけ嬉しかったりする。

 

「…よろしく」

 

そんな風に忠勝がクラスメイト達を紹介して、今度はIS学園側の人達を忠勝が紹介する番であった。

 

「そして、こちらに居るのがIS学園の仲間たちだ。織斑一夏殿に篠ノ之箒殿、セシリア・オルコット殿、凰鈴音殿、シャルロット・デュノア殿、ラウラボーデヴィッヒ殿だ」

 

『よろしく!(よろしくお願いいたしますわ)』

 

男子1人に女子5人を連れていく忠勝を見て、葵は壮大な勘違いをするのであった。

 

「へ、へぇ~た、忠勝君って意外にモテるんだね」

 

「モテる?どういうことなのだ?」

 

葵が内心焦っている中でとんでもない事を言い出した奴がいた。…ラウラである。忠勝を嫁宣言しているのだ。

 

「最初に言っておく……忠勝は私の嫁だ!手出しは無用だ!」

 

『よ、嫁~!?』

 

他の5人は(また始まったよ。)と思っているが、急に言われた葵と清美は慌てるしかなかった。

 

「これ、ラウラ殿。拙者達はその様関係ではないとあれ程言ったではないか……」

 

「しかし、この前は「まだ」っと言っていたぞ。それならば、する気はあると言う事じゃないのか?」

 

この発言に、一夏と和彦、一也を除く女性陣が驚くのであった。

 

『まだ!?』

 

「まだって言うのはどうことだ忠勝!」

 

「事と次第によっては、容赦はいたしませんわよ!」

 

「ちょっと、忠勝!アンタなんて事言ったのよ!?」

 

「忠勝…僕の事捨てないよね?そうだよね?」

 

「ちょっと忠勝君!どういうことか説明してちょうだい!」

 

「えっと…私にも教えて欲しいかな?

 

その様子を一夏は遠巻きにしか見ることが出来なかった。和彦と一也も同様でこうなる事を予測していたようだ。

 

「なぁ昔の忠勝ってこんな感じだったのか?」

 

「ああ、本人は無自覚でやっているつもりでも、相手にとっては嬉しいことだからな」

 

「…それによって、どれだけの女の子が困惑したか」

 

「はぇ~そうだったのか。あ、俺は織斑一夏。一夏って呼んでくれ」

 

「俺は、村田和彦。俺のことも和彦って呼んでくれ。んで、この無愛想奴は佐々木一也だ」

 

「…よろしく」

 

「ほぉ~あの一也が他人に返事するなんてな。明日は雨でも降るのか」

 

「…茶化さないでくれ。僕だって多少の礼儀はある」

 

「なら、これからもよろしくな!」

 

そうこうしているうちに忠勝達も戻って来た。そして、4人を加えて改めてフードコートへと向かうのであった。

 

「いや待たせてすまんな。それじゃあ一夏。我々はフードコートに向かおうか。村田殿達はどうするのだ?」

 

「ああ、俺たちもフードコートへと行こうとしていたんだ」

 

結局全員でフードコートへと向かうのであった。その際一夏が先導することになった。

 

「なら、早速向かうか。これだけの大人数だ。場所の確保も難しいだろ」

 

そして、フードコートに入った途端葵と箒から、一緒に食べようと攻め立てられた。しかし、忠勝は久しぶりに会った和彦と一也達と食べたいと言い出す。

 

『忠勝君(さん)一緒に食べよう(ませんか?)!』

 

「あら?篠ノ之さん。貴方はIS学園で忠勝君と食べれるでしょう~。ここは、久しぶりに会った私に譲り合ってくださる?」

 

「ほうぉ。そう言う葵さんこそ、中学時代は席が隣同士だったと聞く。それこそがいつも一緒に居たんだろう。ここは、私に譲ったらどうだ?」

 

ムムムと言いながら忠勝を間に迫りくる両者。結局忠勝が2人の間に入って食事をする事になった。これを見ていたセシリア、鈴、シャルロット、ラウラは嫉妬していた。それを見ていた清美は苦笑いするしかなかった。

 

方や一夏と、和彦、一也はお互いに連絡先を交換し、和気あいあいと食べていた。そして、食べ終わって『レゾナンス』内で買い物を再開し、出る頃になると、夕日が差していた。

 

「今日は久しぶりに会えて嬉しかったぞ。佐藤殿」

 

「う、うん///私も嬉しかったわ///」

 

「村田殿、吉田殿、佐々木殿も息災で何よりだった。久しぶりに中学時代に戻れた感覚になったわ」

 

「こっちも楽しかったぜ忠勝。偶には連絡くらい寄こせよ」

 

「忠勝君が元気そうで良かったよ。また、遊ぼうね」

 

「…まぁ偶には連絡くらいしろよ」

 

そう言って、別れようとした時葵がとんでもない事を言い出してきたのだ。

 

「それでは、またでござる」

 

「…私決めた!」

 

「佐藤殿?」

 

「私……IS学園に転校する!!」

 

 

 

『ええええええ!?』

 

 

 

この発言に忠勝と一夏以外は驚くしかなかった。清美達はやめる様に説得するが、葵は頑として譲らない。

 

「ちょっと待ってよ葵!急に変な事言い出さないでよ!」

 

「そうだぞ。だいたい今の学校はどうするんだよ?」

 

「…葵が抜けられると、生徒会業務に支障が」

 

「大丈夫よ。和彦と一也がいるじゃない」

 

『ええ……』

 

この発言にげんなりする和彦と一也。するとIS学園側の人達も説得に入るのであった。

 

「そ、そうだぞ!だいたい葵さんが来ても今の勉強に追いつかないだろ」

 

「大丈夫よ。私勉強大好きだもの」

 

「それに、IS適性が無いと入学出来ないのでは?」

 

「それも大丈夫!この前測ったらIS適性は「C+」だったわ」

 

「えっと…学費とか結構するよ」

 

「大丈夫よ。パパに言って何とかするわ」

 

「アタシみたいに強くないと駄目なのよ」

 

「柔道、剣道、合気道は段持ちよ」

 

「嫁への愛が無ければ駄目だ!」

 

「忠勝君への想いは誰にも負けないわ!」

 

何その基準?と全員が思っているが、とりあえず葵はIS学園への転校する意思は強いようだ。そんな話しを聞いた忠勝は、また仲間に会えると思って嬉しそうにするのであった。

 

「おお!佐藤殿がIS学園に来てくれるのか!拙者は嬉しいぞ」

 

「え!?も、もしかして、忠勝君って///」

 

一瞬嬉しそうなる葵だったが、忠勝の言葉に葵は落胆するのであった。

 

「また、中学時代と同じ様に仲良くして欲しいでござる」

 

「あ、あっそ…あはははは」

 

これには、箒達忠勝ラバーズは同意せざるおえななかった。そんな事で葵は忠勝ラバーズに向けて宣言するのであった。

 

「いい事!私が転校したら忠勝君は渡さないわよ!!」

 

『!?』

 

葵は箒達に高らかに宣言して、和彦達が待っているところに行き帰るのであった。それを受けて彼女達の中には『望むところだ!』と心の中で決意するのであった。

 

そして、いよいよ明日から臨海学校が始まろうとしている。この夏で彼女達は忠勝に想いを告げる事が出来るのであろうか……

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

おまけ

 

箒達が店を後にした数分後。3人の女性たちが、水着コーナーへと向かう。その3人とは、千冬、真耶、和子の3人であった。彼女達は明日から始まる臨海学校で使う備品を購入するべく、レゾナンスを訪れていたのであった。

 

「あ、織斑先生!見てください水着コーナーですってよ。私寄って来てもいいですか?」

 

「山田先生。我々は遊びに行くわけじゃあないんですよ」

 

「でも、見るだけでもいいじゃないですかね~織斑先生♪」

 

「……まぁ見るだけなら」

 

そう言って、3人は店に入るのであった。店内には、所狭しと水着が並んでいた。『これで彼氏を悩殺!』

『この夏で決める!気になるあの子と距離を♡』などとホップが掲げられていた。千冬にとっては、どうでもいいと思っていた。

 

「フン。くだらないなぁ」

 

「織斑先生は選ばないんですか?こんなにたくさんの水着があるのに」

 

「山田先生。先程も言った通り、我々は遊びで行くのではないんですよ。そこのところをわきまえてください」

 

「え~偶には羽目を外したって罰は当たりませんよ」

 

そう言って、いる和子の手には白いセパレートタイプの水着が握られていた。かく言う真耶も手には、薄緑色のビキニタイプの水着を握っている。2人は思った。

 

あんな胸でも入る水着があったんだ……

 

そして、店内を歩いていた千冬にやって来たのは、この店の店員をしている女の子であった。彼女は千冬を見つけるや否やオススメの水着を進めて来たのだ。

 

「いかがですか。この水着は~」

 

「いや、私は別に……」

 

そう言って、店員が手にしていたのは黒のパレオタイプの水着であった。一瞬だけチラッと見た千冬を店員は逃さなかった。

 

「……」

 

「あら?興味がありますか~もしかして、意中の人が居るとか。だったらこの水着を着て悩殺しちゃいましょうよ!」

 

「う、う~ん…し、しかし///」

 

「大丈夫ですよ!お姉さんなら一発でその人を虜に出来ますって!」

 

「じゃ、じゃあ///」

 

そう言って、店員に言われるがまま黒のパレオタイプの水着を手にしていた。

 

(本多は喜んでくれるのだろうか……いかんいかん!アイツは生徒だ。私は教師だぞ!しかし…)

 

そう言う葛藤をして会計に行くのであった。因みに他の2人は、既に会計を済ませていたのであった。

 

 




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