吸血鬼・・・
古来より人間を襲い、その血を喰らう怪物である。
その怪物を退治する者達がいる。
それが・・・
“吸血鬼ハンター”である。
ーとある城ー
「ハァ・・・またか・・・」
「どうされたのです?“メアリーヌ”様?」
「御婆様からでな・・・またな。」
「あぁ〜またお見合いですか。」
「まったく、妾にはそんな暇などないというのに・・・」
この城に住むのは高等吸血鬼であるメアリーヌと使い魔であるサキュバスのキュアが住んでいた。
「まぁ、仕方ありませんよ。その歳でいまだに恋愛経験無しのヒキコモリ吸血鬼では心配にもなりますって〜♪」
「オマエ・・・妾の使い魔だよね?もう少し言い方なかったんですかね?喧嘩売ってんなら買うぞ処女サキュバスが・・・」
カチン
「ふっふっふ・・・言ってくれたな!この恋愛ベタなクソ吸血鬼がァァァッ!!」
「それはキサマだろうがァ!エロサイトでハードプレイの動画見てからプレイに奥手になったダメサキュバスがァァァッ!!」
「うるさーい!貴女なんて少女漫画読んで恋愛ベタになっていまだに壁の向こうからパン咥えてれば王子様が現れるとか思ってるバカじゃないですかァァァッ!」
「言ったなァァァッ!少女漫画で一番の定番をバカにしたなァァァッ!」
「バカにしてるのは少女漫画じゃなくてメアリーヌ様にですよッ!!」
この痴話喧嘩はこの城では定番と化していた。
ー数時間後ー
「まったく、あのサキュバスめ〜!もう少し主に対する労りというものがないのか!?」
ボロボロになったメアリーヌは自室に戻ると自室にある少女漫画を手に取ると棺桶(と言う名のキングサイズベッド)に横たわる。
「御母様は言っていた。いつか・・・いつの日にか妾の愛しき方が現れると・・・」
メアリーヌは少女漫画を胸に抱きしめる。
「妾の愛しき・・・“ダーリン”///」
そう呟くとメアリーヌはスヤスヤと眠りにつくのであった。
一方その頃・・・
とある酒場にて・・・
「貴方があの有名な吸血鬼ハンター“ロクサス”さんですか?」
「・・・誰だアンタ?」
酒場で食事をしてる青年、ロクサスの前にスーツ姿をした男が現れると男は厚く膨らんだ包をテーブルに置く。
「依頼をしたいのです。あの吸血鬼・・・絶世の美女の姿をし、人々を支配する・・・あの吸血鬼“メアリーヌ”を退治して下さい!!」
「吸血鬼・・・メアリーヌ・・・」
本来交わることの無かった運命がいま混じり合うのであった。
「うん?」
「どうしたのだねロナルド君?」
「いや、なんか主役なのに出番を取られた気が・・・」
「え、やだ何言ってんのこの人?」
「ヌー」
「うるせぇ!」
「アァァァッ!暴力反対!!」
「ヌー(泣)」
The Next Time