コミュ障ぼっち、ガイアを行く   作:犬西向尾

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閑話5話

 その日、神の力を見た

 

 

 結局のところ、全て【メシア教過激派】の掌の上だったのだ

【メシア教穏健派】と米軍の行った米国民の比較的スムーズな脱出も

 彼らの政治力を使っての【一神教】と関わりが深い国々との対メシア協調も

 多少改善された対メシア教戦線も

【メシア教穏健派】と【ガイア連合】の協力関係も何もかもが

 そう思わざるを得なかった

【メシア教過激派】は苦境を演じる事で敵と味方の選り分けを行った

【メシア教穏健派】に流れるままに難民もメシア教構成員も見逃し

 選り分け、自らの組織の思想的純化を図った

 そして外に敵を作り、危機感を煽り、意識を統一させ

「こうなっては仕方ない」とそれまで取れなかった手段を取れるようにした

 その結果が【ICBM】による核攻撃だったのだろう

 全て俺の想像だが

 

 日本に【ICBM】を撃ち込まれるというのは【メシア教穏健派】が【メシア教過激派】内に

 送り込んでいたスパイによる報告で

 これは確度が高いものらしい

 そして【メシア教過激派】は日本のみならず

 世界中に同様の【爆発式悪魔召喚機】付き【ICBM】を撃ち込むというのだ

 そうなればもちろん米国もただでは済まない

 米国もまた報復核を撃ち込まれるだろう

 しかしそれもまた【メシア教過激派】の狙い通りというのだ

 何せ「即座の報復核攻撃」を主張するのも【メシア教過激派】の信者の予定なのだから! 

 なお報復対象は別に米国に限らない、途中で情報を捻じ曲げ無事な国がなるべく減るよう

 しっかり考えて「報復核攻撃」するらしい

【メシア教過激派】は世界に【終末】を招こうとしている

 世界を核の炎と、【爆発式悪魔召喚機】で崩そうとしている

【メシア教過激派】が【終末】を招こうとする理由はまだわからないらしい

【終末】到来からの【メシア】を待っているのか

 自らがこの世界の覇者となりたいだけなのか

 あるいは人間を粛正、選別したいのか

 その全てかもしれないし全く関係ないかもしれない

 まあ人間に非ざる者の、それも狂信者の思想なんてあんまり追っかけても意味がない

 彼らの世界観の、彼らの論理で構成されている思想である

 

 

【ICBM】を撃たれる日までの三日間を長く感じる

 守秘義務があり、またシキガミ製の契約書に判子を押した

 だから人に相談する事も言って回る事も出来ない

 当然である、スパイ行為によって敵の攻撃の具体的な日時を知ったことで

 十全な迎撃態勢を取れるという事のアドバンテージは大きい

 それがましてや【ICBM】の迎撃ならば! 

 その重みは何よりも重く、人命で数えても万の単位の重みになる

 その値は千金どころではない

 だから【メシア教過激派】に知っている事を知られてはならない

 

 世界に【終末】は来るのだ

 例え【ガイア連合】が完璧に迎撃できても、日本が無傷でも

 来るように【メシア教過激派】は手を打っていた

 積み上げるのは難しいが崩すのは容易い、陳腐な言葉であるがそれを感じる

 人類の文明、歴史がこれによって崩されるかもしれない

 核だけならまだ良い、いや良くないが崩壊に直結するものではない

 しかし【爆発式悪魔召喚機】はやばい

 それによって召喚される悪魔は【ガイア連合】の予想では

 こういう時の為に保護した【外様】の神々(悪魔)を動員しなければならない程である

 では、これが着弾した地ではどうなるか

 世界に崩壊をもたらす為に選ばれた【強大な悪魔】が暴れまわるだろう

 この【爆発式悪魔召喚機】は【悪魔召喚プログラム】の発展形だという

 であればレベル30の天使が異界でもない戦地で暴れまわれていたように

 その悪魔もある程度は活動できるはずだ

 これから世界は【神の雷】である核で焼かれ、それを苗床に【強大な悪魔】が召喚される

 人々はその悪魔に塗炭の苦しみを味わわされ、尊厳を失うだろう

 そしてGPが上がる

 世界は異界に落ちる

 

 家の中で一通り、嘆き、喚き、<ライコー>に甘えていたらいくらか不安が和らいだ

 来ると思っていたもの、来ないで欲しいと思っていたものが来ると

 分かっていても衝撃らしい

 元々【俺たち】は【終末】に備えていたじゃないか

 その時が来ただけだ

 それに日本に限って言えば、迎撃にさえ成功すれば

 最悪は避けられるはず

 利己的かもしれないがそう思えば少し楽になった

 

 

 当日、【ガイア連合山梨第一支部】から【トラポート】をしてもらい

【ガイア連合】が神々(悪魔)を動員して作らせた人工島の一つに着く

 見ればそこそこ立派な建物がいくらかあるだけで、森も畑もない簡素な孤島だ

 多分この島は人が住むことはあまり考えられてないな

 そこの建物のうちの一つが今回の仕事場である

 

【メシア教過激派】が日本含む世界中に【爆発式悪魔召喚機】付き【ICBM】を撃ち込む

 これはもう妨害できない、規模的にも戦力的にもだ

【メシア教】は米国の霊的国防を担っていた

 そして米国の首脳部を洗脳、あるいは最初から息の掛かっていた人間を送り込み

 米国の【ICBM】を手中に収め、【爆発式悪魔召喚機】を付け撃ちこむ

 人類と天使の共同作業である

 出来上がるのは【終末】

 出来の良くないブラックジョークみたいな話だ

 だがジョークでは済まない、実際に【ICBM】を撃ち込まれるのだから

 

 この建物に集められた【俺たち】の仕事は

 その【ICBM】の爆発で召喚される悪魔

 つまり【メシア教過激派】が「君なら世界に終末を作れるよ!」と太鼓判を押した悪魔

 それと戦う神々(悪魔)の蘇生である

 神々(悪魔)はショタオジ謹製の特別なシキガミを依り代に高位分霊として顕現

 現地にて悪魔と戦闘する

 そしてその様子をこの時の為に作られた偵察特化の高レベルの鳥型シキガミ

【スーパーシルフ】と名付けられたそれが確認

 この部屋の至る所にあるモニターにリアルタイムで映像として投射する

 俺たちはその様子を見て死んだ神々(悪魔)がいたら

 事前に切っておいた神々(悪魔)の髪や爪を媒体にして蘇生

 蘇生された神々(悪魔)は回復等を受けた後、【トラポート】持ちが現地近くまで輸送

 戦線復帰という流れである

【スーパーシルフ】は13匹もいるからまずモニターが切れる事はない、見込みだそうだ

 

 この部屋の床には高度な魔法陣が複層的に描かれている

 殆どが「遠くで死んだせいでここに死体がない神々(悪魔)の蘇生」の補助的なものだ

 こんなじっくり見ても理解できないような複雑な魔法陣と

【神の身体の一部】という縁を使って無理やり蘇生させるのだ

 普通のリカームより負担が大きいらしい

 だから部屋の隅には魔力回復のためのアイテムが積み上げられている

 その中に【宝石メロン】もあった、ちょっと嬉しい

 神々(悪魔)が切った張ったしてるような所にぶち込まれる可能性を少し考えていたので

 この安全を配慮したやり方は大変ありがたい

 このやり方、今後【俺たち】のスタンダートになったりするのかなぁと思って

 説明してくれてた人に聞いてみたけど

 こんなやり方で蘇生できるのは悪魔ぐらいのものらしい

 人間や実体がある生き物はどうしても遺体との縁が強すぎてこんな蘇生は無理

 コストも掛かりすぎでとても使えないとか

 そりゃそうだなぁ

 

 この場所の説明や、やる事、使われてる技術に対する説明を聞き終わり

 少し手持ち無沙汰にしていたら俄かに外が騒がしくなった

 神々(悪魔)の到着である

 

 

 最初のうちは島に顕現してきた神々(悪魔)を眺めているのも楽しかったが

 途中で飽きてきた

 俺、アナライズとか持ってないから見ただけだと何の悪魔か分からないんだよな

 なんか強そうな神(悪魔)とか美女な神(悪魔)ってだけだとあんまり感動しない

 名前もわからないし

 短い間の同僚となる【俺たち】も似たような感想を持ったのか

 最初はちらほら見てたのがだんだんいなくなった

 俺も持ち場に戻るかと思っていたら

 微妙に見覚えがある神(悪魔)の姿があった

【クシナダヒメ】様だ

 何やら男を連れている

 夢枕で会ったくらいしかなかったからこうして肉体付きで見るのは初めてだ

 そして何やらきょろきょろした後こちらの方を見て

 手を振ってきた

 これひょっとして見つかったっぽい? 

 神(悪魔)様、それも【クシナダヒメ】様と関係がある男なんて

 ちょっと関わりたくない気がするが、段々近づいてくる

【クシナダヒメ】様は笑顔だ

 うーん逃げられなさそう

 機嫌損ねないようにここは自分から寄っていくべきか

「<ライコー>、警戒しすぎない程度に警戒、接触する」

 微妙に分からない指示だけど、あんまりびくびくして足元見られたりするのも嫌だ

 <ライコー>もわかったのか頷いてくれている

 

「この子が私の氏子なの! いい子でしょ?」

 なんか自慢の種にされている

 自慢されている方も、うんうん頷いて

「我が妹(いも)の持ちたるものに何の不足があろうか、なかなかの者よ」

 とか言って、俺を褒めるふりして【クシナダヒメ】様をよいしょしている

 微妙に居心地が悪い

「我が背の君に譲られた子だから紹介しようと思ったの」

「そのような事、気にせずとも良いのに」

 譲られた? 俺が? 何言ってんだろ

 その俺の顔に気づいたのか、【クシナダヒメ】様が説明してくれた

 俺の地元の神社は何も【クシナダヒメ】様だけを祀っている訳ではない

 神社であれば三柱程度は同じ神社で祀っているのが普通で

 一つの神社の中にも摂社、末社と別の神社が境内にあり、何柱もいる事も珍しくない

 さすがに同じ境内にある神社、となら取り合いにはならないが

 きちんと祭神として祀られている神々(悪魔)同士だとそうはいかない

 それを「自分は良いから」と言って先を譲ってくれたという

 そのおかげで縁を辿って夢枕に立てたと

 やばい、予想はしてたがやばい

【クシナダヒメ】様と一緒に祀られている神(悪魔)なんて

 相場が決まっている、どれでもやばいけど

【クシナダヒメ】様を「我が妹」なんて呼びかけれる神なんて一柱しかない……

 聞かなかった事にしてスルーしたい、しよう

「私の背の君である、【建速須佐之男命】よ!」

 スルーしたいのに名前言わないで! 

 

【建速須佐之男命】、漢字だけだとあまり見慣れた名前ではない

 そもそもこの神様、表記ブレが多いのだ、どれを原典にするかで変わる

 だから女神転生ではこう表記する【スサノオ】

 

【スサノオ】、日本神話にその名を刻む神である

 暴風雨、嵐、雷、農耕、林業等々司るものが多く

 日本各地に神社があり、色々と習合もされているから何でもありである

 またその子供も有名所が揃っている

 スセリヒメ、宗像三女神、一説にはお稲荷さんであるウカノミタマも入る、子孫には大国主もいる

 このあたりは特に有名な神だろう

 その父である【スサノオ】は国津神で1.2を争うビッグネームではないだろうか

 神を切り殺して五穀ゲットしたり、ヤマタノオロチ切り殺して嫁(クシナダヒメ)ゲットしたり

 変な勘違いされてから色々あってから姉と子供を作ったりした神様である、ちなみにマザコン

 ちなみに女神転生では何故か種族破壊神である事が多い

 

「【クシナダヒメ】様には日頃からお世話になっております」

 反応に困りとりあえず礼を言っておく

 何を言えばいいのか困る

 というか、【スサノオ】も【クシナダヒメ】様も妙な概念を

 ビシバシ感じさせるからあまり直視したくない

【スサノオ】の方は【強そう】とかそんなのを感じさせるだけだからまあ良いけど

【クシナダヒメ】様の場合は【美しい】と感じさせる概念を感じる

 しかも自然物や宝の類への美しさじゃなくて、美女に対するものだ

 強制的に「美女」を感じさせられて、気持ち悪い

「その心がけ、大儀である

 これからも我が妹を頼むぞ」

 

【スサノオ】との会話はそれで終わった

 後は【クシナダヒメ】様が【スサノオ】への氏子自慢したりとか

 今この島にいるのは【ICBM】迎撃の為に国津神も動員されたからだとか

 この前のメロンを一緒に食べたとか、そんな話ばかりしてくる

 いや良いんだ、【スサノオ】に話し掛けられても困るし

 

 

 じゃあまた後でね! と手を振る【クシナダヒメ】様を見送る

 気疲れした

「あの、あなた……」

「ああ、<ライコー>もご苦労だったね、何もしてないのに疲れたよ」

「いえその、【加護】を頂きました、【スサノオ】様から」

 なんで? 

 

 後の会話で判明した事

 <ライコー>の元ネタが牛頭天王の化身であり

 牛頭天王は【スサノオ】様に習合されているからその縁で力を送ったのだそうだ

 俺=クシナダヒメの氏子、<ライコー>=スサノオの力を受けたもの

 という関係が【スサノオ】様の琴線に触れたらしい

 よくわからなかったので【クシナダヒメ】様に聞いたら

 恥ずかしそうに「電は稲の夫(いなのつま)だから」とだけ言われた

 調べた、惚気かよ! 

 電=稲妻=稲の夫(昔はツマは夫も妻も含めた言葉だった)で、【スサノオ】様は稲の夫である雷の神だ

【クシナダヒメ】は奇稲田姫とも書く

 俺をクシナダヒメと見立ててそれの妻の<ライコー>を自分に見立てさせたのだ

 惚気で

 神様の世界はわからない……

 

 ほどほどに時間が潰れた

 そろそろ現場に待機する

 

 

【ICBM】が発射された

 

 今回の【ICBM】の撃墜は

 まずは通常兵器による撃墜から始まる

 広範囲に散らばった自衛隊と在日米軍で構成される艦隊が

 洋上を飛ぶ【ICBM】を撃墜し、不発に終われば良し

 その場合は神々(悪魔)の出番はない

 何発か飛んでくる【ICBM】を撃墜したら【メシア教過激派】は対策を施した

 着弾、爆発、召喚の流れではなく

 空中にて爆発、召喚を行った

 これによって「通常兵器による撃墜」は不可能となった

 神々(悪魔)の出番である

 

 モニターに見入る

【スーパーシルフ】より伝わる映像に音はない

 召喚されたのはどうやら天使のようだ、それも恐らく【大天使】だろう

 天使らしい見た目と、強さからそう思っただけで確証はない

 その【大天使】が召喚された後は、その【大天使】が今度は無数の天使を召喚してくる

 配下がいるという伝承があるのか、【サバトマ】を持っているのか、力技で召喚しているだけなのか

 それすらもわからない

 そしてその無数の天使たちに向かって神々(悪魔)が突っ込む

 鎧袖一触、有象無象の天使を瞬く間に切り殺し、あるいは魔法で皆殺しにする

 そして【大天使】に群がり

「勝った……」

 あっさり勝った

 まさか、こんなに容易く? 

 直後、モニターが光を発した

 戦闘直後、神々(悪魔)のいる付近に【ICBM】が着弾、召喚

 それも、天使や神々(悪魔)が死んだ事で出たMAGを吸い取り更に強力な悪魔が召喚された

 再びの戦闘である

 

「リカーム!」

 もう何度目かわからない【リカーム】を掛ける

 その後、復活した神(悪魔)には目も向けずに【チャクラドロップ】を口に頬張り水で流し込む

 厳しい

 蘇生係をしている俺の同僚のうち何人かはもうリタイアしている

【宝石メロン】や【チャクラポット】を食べ飲み過ぎて腹がいっぱいになってもう詰め込めないのだ

 いや、これは冗談じゃない

 飲み食い出来なければ魔力が回復しない

 その結果、何人かは腹に入れたものを吐き出し、また飲み食いして魔力を回復させている

 俺のステータスは魔特化である、だから俺はまだ余裕がある

 いつ見ても魔しか伸びていなくてアナライズがつまらないステータスだったが

 こういう時は役に立っている

「リカーム!」「リカーム!」

 モニターを見る

 戦況は有利なのか不利なのかすらわからない

 湧いて出る天使なんぞはあっという間に駆逐されるが

 ボスが強い、倒したり惜しい所まで行くと再び、着弾

 ボスや天使、神々(悪魔)ごと吹き飛ばしまたボスが湧いて出る

 多分【メシア教過激派】、何かで観測してタイミングを見て味方ごと撃ってる

 切りがない

「リカーム!」

 余裕はあると言っても比較的、だ

 このままだときつい

「リカーム!」

 リカームを使っているからか、あるいは【神を蘇生】させるという

 神話で見てもあまりない経験を積んでいるからか

 自分の霊格が少し上がってるのが分かる

 その結果多分【サマリカーム】を使える感覚がある

「リカーム!」「リカーム!」「リカーム!」

 だけど【サマリカーム】の方が魔力を食う

【リカーム】で済むなら【リカーム】を使うべきだ

「リカーム!」

 

 その後、吐き出した【俺たち】が復帰したりまた吐き出したりしながら余裕ができた

【ICBM】の着弾間隔が少しずつ開いているような気がする

 そしてこちらの神々(悪魔)の攻撃も散発的になっている

「おお、こんな所に居たか我が妹の氏子よ」

【スサノオ】様が【クシナダヒメ】様と一緒にやってくる

 こんな所はこっちのセリフなんですがね

 魔法陣に掛からないようにゲーゲー吐いてるのもいるからここは汚いぞ

「戦闘に加わらなくてよろしいのですか? 見ての通りまだ戦闘継続中ですが」

「我ら国津神は後詰よ、それも見せ札に近い」

 見せ札? 

「これから本命の攻撃が始まる故な、どうせなら我が妹の氏子と見学しようと来たのだ」

 こればっかりは国津神たちとは楽しめないからな! と続けて笑う【スサノオ】様

「モニターがあるならちょうどいい、ここで見る」

 はぁ

「【クシナダヒメ】様、ここは見ての通りですよ?」

「我が背の君がこう言ってるし」

 とおっとりした事を言ってる

 この神様、なんか「良い所のお嬢様」な感じがあるんだよなぁ

 

【スサノオ】様の言う本命の攻撃というのが何かすぐ分かった

 モニターに「光り輝く女性」が映る

「あれは……」

「我が姉上だ」

 まじか

「見ておけよ、我が妹の氏子

 あれこそが天下の主者(あまのしたのきみたるもの)として産まれた女神

 世に神は多かれど、尊い神を意味する「ムチ」の名を持つのは三柱のみ、

 その一柱が我が姉上である」

 残り二柱は我が娘と娘婿だ! と機嫌よさそうに笑っている

 もしやこの神様(悪魔)

「身内自慢をしたかっただけ?」

 何も言わずに【クシナダヒメ】様が頷いていた

 

 瞬間、光が走り、【大天使】と思われる敵が消滅した

 それからは【ICBM】は降ってこなかった

 

 

 

 

【ガイア連合】の作戦は成功に終わった

 本土には一切、【ICBM】は着弾しなかった

 人と天使(悪魔)の共同作業であった【終末】の到来は

 人と神々(悪魔)の共同作業により部分的に防がれた

 今は【半終末】と呼ばれる

 

 日本は無傷だったがやはり世界はダメだった、当たり前ではあるが

【爆発式悪魔召喚機】付き【ICBM】の着弾

 被害を拡大するためだけの報復核

 そして召喚された【大天使】や【魔人】の手によって人類は生存圏を失った

 もはや人の世に国単位での安寧はない

 日本を除いて

 そしてそれが【ガイア連合】の成し得た最大の成果であった

 

 

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