コミュ障ぼっち、ガイアを行く   作:犬西向尾

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9話

 気怠い空気の中、確かな満足感を感じる

 そして<ライコー>を抱きしめ、あるいは抱きしめられながら

 <ライコー>にとって神社で起こった話を聞いた

「本霊?」

 なんだそれ

「私は【源頼光】の分霊で、つまり娘で、彼女は私の母だそうです」

 ……彼女って誰? 頼光の奥さん? 

 それに分霊に本霊、座学の時間で聞いた覚えがあるような……うーん思い出せない

「魔界でお菓子用意していつか来る日を待っていてくださるそうです」

「親族にも連絡したから何かあったら頼れと」

「それで力を授かりました」

「ただ、私の器が小さいのでちゃんとしたのは成長してからになると」

 ごめん、さっぱりわからんからやっぱり明日、リーダー頼るわ

「はい、おやすみなさい」

 寝た

 

 

 朝っぱらから電話を掛けたのに関わらず、すぐに出てくれた

 早速、昨日起きた事と<ライコー>から聞いた話をそのままリーダーに伝え

 意味が分からないから教えてくださいと頼った

 完全に泣き言である

「本霊?」

 一瞬怪訝そうな声出してから

「なんでそんな面倒なのに関わりたがるんだ?」

「いえ、こっちも良くわからないんですが……」

「ちょっと待て、俺も無縁だと思って聞き流してた類の話しだ」

「一度詳しい奴に聞いてから連絡するわ」

「今日の夜に掛けるから出ろ、じゃあな」

 切られた

 さすが出来る男は話しが早い……

 

 その後、退廃的な時間と休憩を繰り返していたらリーダーから電話が来た

「結論が出た」

「おお!」

「おめぇが悪い!」

 そんな結論言われても困ります

「まずおめぇのシキガミの<ライコー>は頼光のらいこうからで良いな?」

「はい、その、この見た目のゲームのキャラの名前で……」

「んな事はどうでも……良くないが、大事なのはまず名前だ」

 はぁ

「まず【源頼光】由来の名前を付けたことで縁が生まれた」

「おめぇの認識では<ライコー>と【源頼光】は繋がりがある」

「その認識のおめぇが<ライコー>へMAGを注げば上納金として魔界にいる本霊にも注ぎ込まれる

 良くわからねぇならフランチャイズ契約だと思っておけ」

「名前が似てるだけで?」

「おめぇが【源頼光】を意識して名付けたら、もう単なる似た名前じゃねぇよ霊的には」

「で、それを放置しておけば良かったもののおめぇはわざわざ祀ってる神社に行って」

「マッカまで差し上げてしまい」

「見事、おめぇのシキガミは分霊と認められた、まあマッカは関係ねぇかもしれねぇがな」

「母、娘云々はよくわからねぇ、恐らく分霊の事を理解させる為にそういう話しにしたんだろう」

「だから結論、おめぇが悪い」

「そしてその時力を貰った結果、シキガミが人間に近くなった、人間から神になった奴に近くなったわけだからな」

「神様直々のシキガミのアップデートだ」

 

「あの、それで俺が注いだMAGが魔界の本霊に行く事で何か良い事や不具合は?」

「そういうのは本霊の性格によるらしい」

 性格次第かよ

「おめぇの話し聞く限りじゃ力もしっかりくれたそうだし、過大な要求もねぇ」

「良い話だぞ、その分どんな面倒が来るかわからんが」

「【源頼光】、変な恨み買ってなきゃいいな! ひゃひゃひゃ!」

「ちなみに源氏は基本身内との戦争ばかりしてるし、身内以外とも戦争しまくってる」

 怖い事言わないでくださいよ! 

 そういえば気になったことが

「あのそれで、結局その力くれた女性はどこの誰だったんです?」

「今の話しに登場人物なんて一人しかいねぇじゃねぇか、【源頼光】様だよ」

「この世界では女性なんですか」

「男だと思うぞ」

 ?? 

「神になりゃ性別だのなんだのは意味を成さねぇって事だ、現世に降りたわけでもねぇしな」

「見ている側の見たいように見られる、で見たのが【源頼光】を女と思ってる奴のMAGで染まってるシキガミだから」

「女として見た、多分その程度の話しだ」

「あと多分、今後はおめぇとおめぇのシキガミは【源頼光】を見ても、

 女の【源頼光】としか見れなくなる、一度そう見ちまったからな」

「神様の世界も移り変わりが激しいねぇ、性別まで変わるんだからよぉ」

 

「こういうのを本霊通信と言うらしい」

「大体はシキガミの素材に使った悪魔がその縁で本霊になるそうだが、

 おめぇのシキガミのようにそれまでやった事の縁で本霊が変わる事もある」

「本霊と会ってもMAGやら生贄やらを対価に色々貰ったり、何故か敵視されたり色々だそうだ」

「名称が生まれる程度には確認されていて、まだ一般的じゃねぇ程度には珍しい現象だ」

「ってかおめぇ、今更だがなんで神社になんか行ったんだ?

 ここは女神転生世界だぞ?」

 

 

「まあどちらにせよ、おめぇはフランチャイズ契約を解約して」

「せっかく変わったシキガミを紙切れに戻すつもりはねぇんだろ?」

「はい」

「じゃあこの件での多少の面倒は男の甲斐性のうちだ」

「何かあったらうだうだ言ってねぇで、まずはてめぇで何とかしてみろ」

「それが男ってもんだ」

 そういうもんか

 

 

 礼を言い電話を切る

 とりあえず

「<ライコー>、御朱印押してもらって、それとお札くらいは買っておこうか」

 なんかよくわからんが力貰ったおかげで良い事あったし

「はい、それがよろしいかと」

 そういうことになった

 

 

 

 

 今回は良かったものの

 観光で変なところ行って変な神様に目を付けられても怖い

 まだちょっと時間があるがO県の派出所に行く事にする

 する事がないと人は快楽に浸るもんなんだなぁ、という新しい発見をしながら待つ事五日ほど

 ようやく武器が届いた、<ライコー>の霊刀である

 休んでた時期に回したガチャで装備品は何一つ出なかったので更新はない

 しかし困った

 実はこの異界、ちょうど俺たちが来た辺りから異変が生じているのだ

 異界に入れなくなったのである

 

 異界に入れない、となると当たり前だがマッカも経験値も稼げない

 悪魔からの戦利品もないから回された依頼も達成しない

 そんな所に居たってしょうがねぇや、となるのはまあ自然な事だろう

 しかし自然な事とは言えまだ一回も一緒に仕事していない紹介されたPTに

 「という事でPT解散するわ」されてしまったのは予想外だった

 そりゃそうだよなぁ、多分この異界向けに組んでただけの臨時PTだもんなぁ

 俺、何のために遥々O県まで来たんだっけ? と微妙な気持ちになる

 とはいえ仕事にならないならしょうがない、俺も帰る

「自分も異界に入れなかったんで帰ってきました」

 と言える為に入れなくなった異界を<ライコー>と見に行く事にする

 一応ちゃんと装備整えて行くが、まあ無駄だろ

 

 

 入れてしまった

 この異界はピクシー異界と同じく山一つが異界となったものである

 その異界が入れなくなったとはどういうことか、異界が消滅したのではない

 入ろうとしたらその入り口にぶつかる様になった、らしい

 人通りがあるような山じゃなくてよかったとその話を聞いて思った

 その壁のように拒むらしい入り口に手を当てたら

 普通に入れてしまい、慌てた<ライコー>も突入、そして入った入り口が勝手に消えて、

 つまり<ライコー>と一緒に異界に閉じ込められたのである

 やべぇ

 

 そして今、<ライコー>の不自然な無双を見ている

 

 

 自慢じゃないが俺は自然の山の山歩きなんざ全く経験がない、方向もわからない

 だから全部<ライコー>に言われたまま進む

 山なのか崖なのかわからん所を霊能者として底上げされた身体能力で乗り越え

 時には<ライコー>に抱かれ、時には<ライコー>に負ぶされ、彷徨い歩く事暫く

 知識がないため「公家が住んでそうな木造建築」としか表現出来ない大きな屋敷を見つけ

 とりあえず火付けすればいいのか、するならどこが良いのか

 隠れながらそんな事を考えて見つめていたら

 その屋敷からわらわらとオニが出てきた

 やはりオニの住処だったか

「<ライコー>、どう思う?」

「全て撫で切りにして見せましょう」

 えっ行けるの? 

「あの数を?」

 頷く<ライコー>

 俺としては「まずストーンを使って挑発、追いかけてきた奴らを山中におびき寄せ分散させ、

 孤立したのを1匹ずつ<ライコー>が始末、出来そうにないならそのまま逃げる」

 のつもりだった

 <ライコー>に聞きたかったのは「1対1なら勝てそうか」という事で

 あの集団に勝てるか、なんてつもりは微塵もない

 見た所8匹はいる

 しかし、<ライコー>がそこまで言うなら試すべきだ

「じゃあ一当たりする、ダメそうなら撤退する、撤退の合図と支援は俺が」

「はい」

 あっという間に8匹仕留めた

 

 

 おかしい

 その後屋敷から出てくるオニたちを次々と切り殺している<ライコー>の様子を見ながら気持ち悪いものを感じる

 無論<ライコー>が気持ち悪いのではない、彼女は美しい

 問題はオニたちだ、やけに弱い

 刀だ薙刀だ槍だ弓だ、いろいろ持ち出しているが全く<ライコー>に通用しない

 もちろん神社の件で<ライコー>が強くなったのはある

 派出所にある簡易アナライズであるためステータスは見れなかったがおそらく上がり

 スキルも一つ増えていた【物理激化】、物理攻撃の威力が上がる強力なスキルである

 自分はこれだけで【源頼光】様への深い感謝の念を抱いたほどだ

 なるほど、ステータスが上がり、スキルを得て威力が上がり

 元々勝てそうだと見込めていたオニ相手なら楽勝になるのは当たり前かもしれない

 しかし、攻撃が掠っただけでオニが死に、<ライコー>には攻撃が一切当たらず、

 それでもオニたちが真正面からぶつかり続けるのは

 絶対におかしい

 

 幻惑か混乱か、とにかく何らかの状態異常を掛けられている可能性を考慮していた頃

 オニたちの方で動きがあった

 屋敷の門の方を見ている、そして現れた

 髪は赤く逆立ち、角が頭に二本、髭も眉も茂ってる

 身長6メートルはありそうなでかい鬼、実に鬼らしい見た目だ

 なるほど

 これが本命か、おそらく雑魚オニたちを使って<ライコー>の戦力を分析

 勝てそうになったから親玉が出てきた

 捨て駒にオニたちを使ったほどだ、おそらく勝てそうにないなら逃げるつもりだったのだろう

 そうでないなら最初からこの親玉+雑魚オニでライコーを仕留めた方が良い事になってしまう、

 そして今までの雑魚オニは無駄な犠牲になる

 そんなアホな話はない

 

 つまりこの謎の鬼は鬼視点で「勝てそうだから出てきた」これだろう

 であれば退くべきだ

「<ライコー>!」

 撤退だ、そう意思を込めて強く言う

「承知!」

 

 くらましの玉とアギストーンを適当に放る

 撤退に成功した

 

 

 

 気持ち悪い敵だった

 謎ばかりが残るのが特にいやだ、オニを使い捨てた理由はまだ想像できたから良い

 残った謎は3つ

 1、掠っただけで死ぬ雑魚オニ

 2、撤退する俺らに追撃してくる様子が全くなかったこと

 3、後方にいた俺が何故か一切狙われなかったこと

 

 気持ち悪い

 やはり状態異常か? 俺は今眠りこけているのでは? 

 戦った本人に感触を聞かないと

「どうだった? 俺はおかしいと思うんだが」

「そうですね……」

 と一拍時間を置き

「私に任せてくだされば、誅伐してご覧にいただけます」

「なら任せる」

 そういうことになった

 

 

 

 何やってんだろ俺

 消えた異界の入り口まで戻り、何故か復活している入り口から外に出て

 それから<ライコー>に言われるがままに、買い物している

 買い物しているが意図がさっぱりわからない

 ガイア連合産の汎用霊装の兜を即金(マッカ)で二つ買って(高かった!)

 それからよくわからん服の専門店に行き二人分購入

 酒屋に行ってとりあえず強いのくださいと注文

 最後にジョークグッズの手錠を四つ買った

 これで勝てるのか? 

 

 翌日

 <ライコー>の指示で異界に入る前に昨日買った服(天狗のような服である、修験装束)を着る

 <ライコー>も着てるが恐ろしく似合わない

 そしてまたもや異界に入り、昨日とは違って入り口は消えず、変な異界だなぁと思う

 変な異界であるが一度行き来した道であるなら最初と比べれば余裕も生まれる

 水の流れる音が聞こえた、ちょっと気になって見に行こうとしたら

「めっ!」

 めって……

「私に任せてくださると仰ったはずです」

「それともあれは偽りだったのでしょうか?」

 いやそういうわけでは

「では気にしないでください」

「血塗れの服を洗う女なんぞと出会いたくないでしょう?」

 言ってることが分からない、が従っておく

 

 そして昨日と同じように

 屋敷まで辿り着き、そのまますたすたと門の前に行く

 門番をしているオニの前に行けば当然のように誰何される

「何奴!」「面妖な!」

 オニに面妖なんぞと言われる筋合いはないわ! 

 と言いたいのをぐっと堪える

 あらかじめ<ライコー>に「何も言わず私に従ってください」と言われてるのだ

 そして何故か手を出してこない門番にむしろこちらの方がイライラしてきた頃

 3メートルほどのオニがのっそりと出てきた

 小さくなってるが多分昨日見たオニだと思う

 化ける術を持ったオニか……種族妖鬼のどれなのか考える

 がどちらにせよやばい敵だ、オニとは比較にならないはず

 大丈夫なのかと<ライコー>を見れば平然とした態度

 そしてそのオニが言ってきた

 

「我が棲む山は常ならず

 石厳峨々(せきがんがが)と聳えつつ

 谷深くして道もなし

 天かける翼

 地を走る獣まで、道がなければ来る事なし

 いわんや面々人として、天をかけりて来たるかや

 語れ!」

 

 言ってる事を脳内で噛み砕いて見る

 要約すると「こんな田舎に何の用だ、怪しい奴め!」?? 

 そんな所に屋敷構えるな

 

 

「私どもは山陽道から迷い込んだ修験者です」

「道に迷ってここまで来ましたが、これも行者様のお引き合わせでしょう」

「一晩泊めてくださいませ」

「そしてお酒を飲み交わしましょう」

 その<ライコー>の言葉にオニは顔を綻ばせ

「さては苦しゅうなき人か」

「宴を一つ馳走せん!」

 宴会が始まる

 しかし違和感を覚える……

 

「絶対に、私たちが持ち込んだお酒以外飲んではいけませんよ」

 こくこく、と頷く

 怪しい奴らの怪しい酒なんて飲めない 

 しかしなんで昨日切った張ったした連中と酒飲む流れになるんだ

 そして俺は親玉オニの「俺の生まれは~」とかの下らない話に飽き飽きして

 つい煽った酒に瞬時に酔っ払い、眠りこけてしまった

 

 

 

「あなた、あなた」

 揺さぶりと<ライコー>の声に起こされ目が覚める

 目を開け周りを見回したら

「わっ」

 驚いた、6メートルほどに戻ったあのでかいオニが手足を手錠で拘束されてる姿で眠りこけていた

 そして数秒後に

 そうか、大江山の鬼退治か! と合点が行ったのだった

 今までの違和感の正体である、それは既視感だったのだ

 

 大江山の鬼退治、源頼光が酒に酔わせて酒呑童子という鬼を騙し討ちした伝説である

 前世で子供の頃、「教育に悪そうな話だなぁ」と思った覚えがある

 しかしなんでそれをなぞらえたんだ? 

「答え合わせを致しましょう」

 悪戯っ気を出した<ライコー>が微笑みながら声を掛けてきた

 

 

「恐らくここは不安定すぎる異界だったのでしょう」

「そこに【源頼光】(母様)の分霊である私が近くに来た」

「それに影響され変質」

「元々あった「ただ鬼がいるだけの異界」が【大江山を再現】する異界になった」

「しかし大江山の鬼、酒呑童子はその名が知られた大妖怪」

「そうやすやすと生まれる訳ではありません」

「よって異界は足らないMAGを元いた異界産のオニたちに求め」

「オニたちは弱体化、酒呑童子も「酒呑童子の役割をする酒呑童子の見た目だけのオニ」で補ったのでしょう」

「更にここはO県、大江山ではありませんしね」

 なるほど、だからオニたちがあんなに弱かったのか

 見た目だけのドンガラだったと

「異界の入り口が閉じたのは?」

「酒呑童子を退治するのは源頼光一党と決まっておりますので」

「異界から出れなくなったのは?」

「わかりません、MAGが足らなくなって不調を起こしたのでは? オニを切ったら入り口使えるようになりましたし」

「撤退時、オニたちが追いかけて来なかったのは……」

「彼らの中で私を倒せる可能性があるのは特殊なギミックボスとなった酒呑童子もどきだけ」

「これでは逃げる私たちを追いつめ殺す事は出来ないでしょう?」

「何故か俺が狙われなかったのは」

「あのオニたちは大江山の鬼退治の【源頼光】にやられる役割を果たしていただけだからです」

「……今の今まで説明しなかったのは?」

「女人の足と人の血で作った酒を飲み食いしてる様子を見たいのですか?」

「あなたは何も知らずに酔い潰して眠らせた方が良いと思いました、それに持ち込んだ酒を飲ませたいと」

「持ち込んだ酒?」

「神便鬼毒酒になると期待したのですが、なりませんでしたね」

「あれは人が飲むと力を付けられるのですが」

「そこの、酒呑童子もどきをすぐ殺さない理由は?」

「恐らく殺したらすぐこの異界の崩壊が始まるでしょう、だから殺したら」

 なるほど、そうか

「とっとと撤退する」「可能な限り金品を巻き上げます」

 ……?? 

「あの?」

「あなたがここに来てから少ししてPTを解散されたでしょう?」

「恐らく依頼はその時点で自動的に終了、この異界を攻略してもお金は出ません」

 えっ

「その補填をオニどもに求めます」

「弱体化しすぎて経験値にもなりませんでしたので、それくらいは要求してもよろしいでしょう」

 はい

「では始めましょう、酒呑童子もどきの首を刎ねてからスタートです」

「大江山の鬼退治では酒呑童子亡き後、鬼たちが仇討にやってきます、まずはこれが狙い目です」

 

 

 

「しけた異界だったな……」

 結局頑張って皆殺しにしたのに得られたのは

 購入した汎用霊装の兜を二つ重ねて、斬った酒呑童子もどきの首に噛ませて作った【鬼喰い兜】

 敵から(腕ごと斬って)ドロップした【籠手】(力を感じたから霊装のはず、腕は捨てた)

 それと150マッカだけ

 いや、装備品欲しかったから、得したと言えば得だったのか? 

 性能も市場価格もわからないと判断のしようがない、後で鑑定してもらわないと

 ピクシーの群れを一つオホーツクする方がマッカ収入良いってどういう事だよ

 

「でも私には得る物が多かったですよ」

「そうか?」

「だってあなた、相手がオニだから神社に参ろうと思ったのでしょう?」

 うん、鬼は有名だから強いと思った

「なら、鬼退治に来た意味がありました」

 そうか

 

 

「とりあえず帰ろう」

 <ライコー>の手を握った、少し恥ずかしかった

 心地よい恥ずかしさだった

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