汝、新橋の皇帝の神威を見よ   作:アあゝ

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ご無沙汰してます。
今回は次章への繋ぎ的な話です。


シリウスとシンバシとボク

 

 

 夏休み明けの最初の登校。

 各々が合宿での思い出や夏休み中の出来事を語り合ったりする筈の空き時間、教室の中で集まって駄弁りあっている内容は考え得るそれらとは一変していた。

 

 その内容とは編入してきた生徒会長シンボリルドルフにそっくりなウマ娘について。

 全校生徒の前で編入生を紹介するなんて前例は、編入してくるウマ娘が珍しくはないトレセン学園でも前代未聞の出来事。

 そのことについて語る生徒もいたが、話題性が強かったのはやはり容姿について。学校内の何処かしこでシンバシルドルフの見た目について盛り上がりを見せていた。

 編入したクラスに野次ウマしに行った生徒もいる中、ここにも渦中の話題に話を咲かせるウマ娘達がいた。

 

 

「今日来た子、会長さんにそっくりだけどテイオーは何か知らないの? 会長さんの事なら何でも知ってそうだし……そういえばドッペルゲンガーの噂ってテイオー発祥じゃなかった?」

「──そうだよ」

 

 

 テイオーの机に椅子を寄せ、肘を預けたツインテールのウマ娘──ナイスネイチャ。

 テイオーはその問いかけに口早に答えた。

 怯えていた影法師の正体に気付いたその時から、テイオーの中では黒歴史になった噂。

 夏休みで忘れ去られることを願っていたが、風化するにはもうしばらくの期間がかかりそうだった。

 

 噂の事を誤魔化すように事の経緯を説明すると、少し残念そうにナイスネイチャはぼやく。

 

 

「──じゃあもうスピカに内定が決まったわけですか……折を見て声掛けようかなって思ってたのに」

「欲しいって言われたってあげないよ~? この前のオープンキャンパスの時にサブトレーナーがスカウトしたんだ」

「……もしかして有望株? これから数年はスピカの天下になっちゃうのかあ、あはは……」

 

 

 手を出す隙すら無いスピカの盤石の体制に驚きを見せ、乾いた笑みを浮かべたナイスネイチャ。

 ナイスネイチャの所属するチームカノープスは、スピカのメンバーとレースで時折かち合うことが有った。

 他ならないナイスネイチャも現在海外遠征中のサイレンススズカと競い合ったこともあり、現状打破のための大物新入部員を募集していたのだ。

 

 彼女の乾いた笑いには、この後スカウトしに行って玉砕する他のチームへの同情の念も交じっていた。

 

 

「ふふん、そうかもね~ カイチョーと一対一で競い合えるんだから見込みはあると思う。まだまだ技術は足りないけど、ボクがカイチョーのそっくりさんとして恥ずかしくないくらいに仕上げてみせるつもり!」

「会長さんと!? ずぶといというか何というか……ネイチャさんには出来そうもないことをやってのける、これは有望ですわ~……でも、これからはテイオーも先輩になるわけか」

「実感わかないなあ~」

 

 

 テイオーの言葉を聞いたネイチャは、その口ぶりに既視感を覚えた。

 

 後輩に向ける想い、まるで自分の事のように期待して喜んで、悲しんで──感情を共有してくれた先輩が持っていたもの。

 興味を抱いた理由が憧れの対象とそっくりだったから……なんてものだとしても、チームスピカではメジロマックイーンと並んで末っ子だったテイオーに新たに芽生えた成長の兆し。

 

 ──想いを抱くウマ娘は強くなる。

 

 ”カイチョー”への強い想いによって、デビュー前にもかかわらず強いテイオーが、後輩への想いを背負ってより強くなる。

 ナイスネイチャはそんな未来を幻視して、ライバルとしては危惧を、クラスメイトとしては喜ばしい気分になった。

 

 

 

 

 

 

「お腹空いた~、今日のランチは何にしよっかな~?」

 

 

 午前中の授業も終わり、昼食時になったことでカフェテリアは賑わいを見せている。

 午後は各々の自由時間。

 主目的は夏季休業を挟んだチーム同士でのミーティングの為の時間ではあるのだが、それでも普段の昼休みよりは時間に余裕があるからか、人の流れも穏やかだ。

 

 テイオーもカフェテリアでゆったり過ごすことを選んだ生徒の一人だった。

 チームスピカも他のチームと同様に、この後ミーティングを控えているのだが、夏休み中に合宿をしていたこともあり、大方正式に入部したシンバシルドルフを交えての軽い練習と軽い交流をするだけと、あまり長くはならないのではと推測していた。

 

 そんなわけで授業が終わってから少し間を開けてカフェテリアにやってきたテイオーだが、広い空間の片隅でざわめきが起きている事に気付いた。

 

 

「あれ、カイチョーだ! おーいカイチョー! 一緒に食べよー……?」

 

 

 カフェテリアの片隅にあるカウンター席に見覚えのある姿を捉えたテイオーだったが、少しの違和感を覚えて立ち止まる。

 ルドルフはあるウマ娘と会話をしていた。

 隣の席に突っ伏している薄ピンク色の髪のウマ娘ではなく、鹿毛のウマ娘。

 

 シリウスシンボリ。

 尊敬するカイチョーによく突っかかっている印象を抱いているウマ娘。

 以前そのことについて聞いてみたら、はぐらかされた上に子ども扱いされたので少し苦手意識を持っている相手だった。

 

 だから特段珍しい事ではない……のだが、テイオーがいつも感じている雰囲気をカイチョーから感じないのが違和感の原因だった。

 普段であれば向かい合った瞳と瞳の間には電撃が走っている幻を見ることもあったのだが、今日に限ってはそうではなかった。

 シリウスシンボリからはビリビリとひた走る雷光を感じるのに、対してシンボリルドルフは絶縁シートで覆われているのかというほど平然としていた。

 

 

「……もしかしてシンバシ!?」

 

 

 浅からぬ因縁を感じる二人にはあり得ないその光景を見て、テイオーはある結論に至った。

 授業とランチについてで頭から抜け落ちていた可能性、渦中のウマ娘は何処に居るのか。

 

 質問責めにあったか何かしらの要因で昼食を食べるのが遅れたシンバシ、今朝の時点で全校生徒に否が応でも存在を認知されているのだから、シリウスが絡みにいかない訳が無かった。

 カフェテリアの視線が其処に集中している理由を突き止めたテイオーは足早に騒動の中心に飛び込んだ。

 

 

「シンバシになにやってんのー!」

「あっ、テイオーさん……」

「オマエか……いやなに、皇帝サマのモノマネをするなんてどんな気狂いかって思ってな、直接見物しに来ただけさ」

 

 

 シリウスはそう言ってシンバシを顎で指す。

 こっちに顔を向けたシンバシとカイチョーの相違点は、耳飾りとメガネとオーラ。

 それ以外の類似点全てが彼女の意図しないモノだというのだから驚きである。これを意図的にやっているとなれば、シンバシの言う気狂いというのは概ね間違った評価では無いのかもしれない。

 

 

「……それにしてもオマエら、どうやら顔見知りみたいだな? 思えば普段からアイツにベッタリなオマエがこんなに落ち着いてるわけもない。ハン、そういうことか」

 

 

 浮かんだ疑問を自身で消化したシリウスは、再びカウンター席のシンバシに突っかかる。

 丸椅子を回転させ、体をテーブルからテイオーとシリウスに向けていたシンバシの顎に伸びる手。座っていたシンバシと立っていたシリウスの身長差の分だけ顎が持ち上げられ、息が届くほどまでに顔が近寄る。

 

 黄色い悲鳴。

 辺りの野次ウマ娘達から漏れ出た嬉しい悲鳴に、テイオーも何をしているのか理解するにつれて顔が赤くなる。

 顎クイだ。まさか現実で見ることになるとは……。

 シンバシの横で沈黙しているアグネスデジタルが見ていたら爆発していたかもしれない。

 

 

「悪いことは言わねえ。真似するなら別のウマ娘にしな、生半可な想いで背負えるものじゃあない」

「……。嫌です、私の背中に乗った想いは一人分じゃない」

「言うじゃねぇか、面白れぇ」

 

 

 耳を絞って、尻尾を立たせながらも平常時を装いながらそう返すシンバシ。

 自分自身に向かってシリウスから強い威圧感を向けられているというのに、頑なに自分を貫き通す姿。そんな姿が尊敬して止まないカイチョーの姿と重なって見えた。

 見た目とかじゃない、心の在り方みたいな不定形なものが。

 

 結局のところ只のそっくりさんだったシンバシへの認識がいま改められる。

 彼女の想いはきっとカイチョーとは違うものだ、だけど目標の為に折れない姿、それは同じ。

 

 

「ねえ、シリウス」

「なんだ、言っておくがほっとくつもりはないぞ」

 

 

 シンバシとシリウスの間と外野の間に隔絶した隙間が生まれる前に、咄嗟に割り込む。

 テイオー自身の在り方に影響を与えた会長の走りは、当然のごとく多くのウマ娘に影響を与えている。

 シンバシの姿がシリウスの逆鱗に触れたのは、彼女もカイチョーに少なからぬ影響を受けているから、そうに違いない。同じシンボリの名を冠するシリウスにはひと際深いモノがあるのだろう。

 

 だけど、シンバシにその思いを向けるのはお門違いだ。

 なぜか。

 シンバシの根底にはきっとシンボリルドルフとは違うウマ娘がいるから……。オープンキャンパスの日、カイチョーに追い縋るシンバシは独自の走法で走り抜けた。

 そっくりだからという理由でシンボリルドルフに関連した思わぬ出来事に遭遇することはあったのかもしれないけれど、走りには影響を与えることが無かった。

 

 思うに、シンバシルドルフが装いを変えないのは、憧れとか尊敬に由来するものではなく、自然体を維持するためなのだ。

 

 ──テイオーも先輩になるわけか……。

 

 さっきネイチャが言っていたことが脳裏に浮かび上がる。

 困っている後輩を助けるのがかっこいい先輩の姿。

 シリウスにも事情があるのかもしれない、シリウスが上手くいっていないウマ娘達を取り仕切っているのは知っている、カイチョーでも手を出せない分野がありながらトレセン学園がバランスを保っているのはシリウスのお陰でもある。

 

 悪意じゃないのだろう、それどころか善意なのかもしれない。

 そっくりだからと上手くいくものではない、自分自身と重ね合わせるな。

 

 身近の三冠ウマ娘に眼を灼かれ、ドロップアウトした生徒たちを見て来たからこそ出せるアドバイス。

 捻くれた言い方だったが、考えてみればそう捉えることもできる。

 

 ──だけど、ボクはシンバシのセンパイになるんだ。

 

 シリウスがしている根本的な勘違いを正すことが必要だ。

 シンバシが憧れに宙吊りになっている訳じゃないことを証明する。シンバシに代わってチームのセンパイとして。

 

 

「シリウス、ボクと勝負だ!」

 

 

 

 

 

 

 。 。 。

 

 

 

 

 

 

 

「一体何を言い出したかと思えば、オセロとは……。私とやり合うには分が悪いことくらい知ってるだろうに」

「くうぅ~」

 

 

 カフェテリアから場所を改めてチームスピカの部室内。

 テーブルの上にはオセロ盤が置かれ、白一色に染まっている。シリウスが白、ボクが黒で始まったオセロ対決は圧倒的敗北に終わった。

 負けた……。

 対面したボクとシリウスを横から固唾を呑んで見守るシンバシと面白そうに見ているゴルシ。

 

 

「それで? こいつがスピカに入ってることは分かったが、私を納得させるにはまだまだ甘いぞ?」

「まだまだ! ゴルシ!」

「応!」

 

 オセロをゴルシに渡すと、ゴルシから将棋盤が渡される。

 テーブルに置くには少し大きすぎるからと、いつの間にか用意されている座布団に正座し対面に座ることを促すと「いいぜ、乗ってやるよ」とシリウスも反対側の座布団に座る。

 第二回戦、将棋対決が始まった。

 

 

「王手だな」

「くっ、参った……」

 

 

 またもや鮮やかな手腕で敗北を喫する。

 当然と言えば当然、シリウスが同室のナカヤマフェスタと何かを賭けて勝負している事は耳に入っていた。

 ボクだってトレーニングの一環でゴルシと将棋をすることはあったが、シリウスは場数が違った、それが敗因かもしれない。

 

 

「まだまだ……!」

「テイオー、お前の心意気は分かった、したいこともな。だが結局は本人の意思だ、だろ?」

「……その通りです」

 

 

 シリウスの言葉に反論を返す余地もなく、またシンバシからも同意がされる。

 

 

「わざわざありがとうございました、でもここからは私の出番です」

「そう来なくちゃな」

 

 

 くいッと眼鏡を持ち上げて、先ほどまでにボクが座っていた座布団に陣取るシンバシ。

 度の入っていない伊達眼鏡ではあるが、将棋盤を挟んでシリウスと向かい合う姿はとても様になっていた。

 ……もしかしたらかもしれない。

 そんな期待をさせてくれるシンバシの堂々とした姿を、ボクはゴルシと確りと見守った。

 

 

 

 。 。 。

 

 

 

 

「ハ、ハハハ、笑わせてくれるな全く。まさかここまで弱いとは……一瞬期待したのがパーじゃねえか」

「おいおいマジか……」

 

 

 声を失うというのはこういう事なのか、ボクは目の前で起こった出来事を受け止めきれずに茫然としていた。

 将棋のセオリーをガン無視した運びで一瞬にして牙城を崩されたシンバシは崩れ落ちている。

 ボク以上のストレート負け。

 ゴルシも珍しくうろたえている。

 

 ……そういえばボクよりも年下なんだよね……。

 

 ボクだってレース展開を読む為の柔軟な発想を得るという目的でトレーニングに組み込んでこそいるが、元々はやったことが無かった。

 シンバシだってこれから将棋を学ぶことはあるかもしれないが、如何せん今日は入学初日。

 わけわかんない状態で対局したのだろう。

 

 

「アイツっぽさを出しといてその様か……はは、粗末な物真似だな」

 

 

 確かにそうだ。

 モノマネをするならシリウスが求めているように、緻密なところまで求めなければいけないと思う。

 惨敗したシンバシに対して、失笑を漏らすシリウス、その姿にボクはチャンスを見出した。

 

 ──シンバシはシンバシである、シンボリルドルフではない。

 

 カイチョーに憧れて真似をするウマ娘から、そっくりだけど自分というものを持っているウマ娘へと意味を逆転させるチャンス。

 誰でも簡単にカイチョーみたいにはなれない、シリウスが伝えようとしていることを逆手に取った発想。

 

 カイチョーのような完璧なウマ娘ではなく、完璧じゃないただ一人のウマ娘としてシリウスに認めさせる。

 それがボクたちに与えられた勝利への道だ。

 

 

「まだだ、いけるよね! シンバシ!」

「……勿論!」

 

 

 ゴルシに目配せすると、待ってましたと言わんばかりに今度は床にマットが広げられる。

 白地にカラフルな水玉模様が均等に並べられたマット、なぜか備品に有ったツイスターゲーム用のマットだ。

 

 

「本気か……?」

「えぇ……?」

 

 

 珍しく顔色を変えたシリウス。

 ホンキも本気、マジと読んでもいい。

 

 勝つまで続けるんだろうな、とは思っていてもまさかツイスターゲームをすることになるとは思っていなかったらしく、驚きをあらわにしている。シンバシも。

 

「やるって言ったらやるよ! さあ動きやすい服装になったなった!」

「っち、狂気の沙汰も一興か……、待ってろ! すぐ戻る」

 

 

 。 。 。

 

 

 

「それで……? この衆目の中でやれと?」

「アハハ……。ゴメン、ゴルシが勝手に」

 

 

 ジャージに着替えたシリウスから零れる小言を甘んじて受け入れながら、辺りを見回す。

 

 少人数で行うつもりだったツイスターゲームをスピカメンバーとシリウスの大所帯で行うことになり、スピカの部屋内で行うつもりが、外に出ることになった。

 チームの集合時間が近づいてきたことも相まってスピカのメンバーが勢揃いしたところに、ゴルシの一言で新入部員歓迎オリエンテーションという名目でツイスターゲームが行われることになったのだ。

 

 シリウスがいることにマックイーンが突っ込みを入れたけど、ゴルシ提案の事もあって放置されてる。

 

 他の部室にも人が集まり始める関係上、多くの生徒がチラチラと見物していく。

 ……ちょーっとボクは遠慮したいなあ。

 

 

「……まあいい、やるぞ」

「ハイ……お手柔らかにお願いします」

 

 

 読み手はボク。

 シリウスにとって負けられない勝負が始まった。

 

 

 

 

 

 

「今日は色々と遊んでくれてありがとうございました……」

「遊びか、そうだな……勝負だなんて言えたもんじゃない出来だった」

 

 

 シリウスさんとのツイスターゲームを終え、次の二人としてウオッカさんとスカーレットさんの勝負が始まったところを眺めながら私はシリウスさんに声を掛けた。

 今回の勝負も私が負け、負けではあるが将棋よりかは白熱した戦いになった。

 

 

「……念の為聞いておくが、それが素か?」

「口調を除けば、ですが……」

 

 シンバシルドルフになってから容姿の変化だったりはしていない気がする。

 口調は馴染んでいけば崩れていくこともあるだろうが、他は今のままでいいと思っている。本来のシンバシルドルフの為にも。

 素である事を告げれば、シリウスさんは納得をした様子。

 

 

「なるほどな……。つまりその容姿で皇帝サマの事を全く意識してない訳だ、面白いなお前。……アイツとお前を重ねるつもりは無いと先に言っておくが、普段見ない姿を見たみたいで楽しめた」

「それは、良かったです」

「お前は弱い、だが私やアイツみたいに終わったわけじゃない。これからだ、お前がお前として強くなることを期待してるぞ?」

「……はい!」

「──お前のこれから、見ててやるよ」

 

 

 シリウスさんはそう告げてこの場から去ってゆく。

 ……どうやら自分はシリウスさんに認められたらしい。

 果たして今日の交流が彼女にとってどう映ったかは分からない。

 でも、私がギンシャリボーイに強い想いを抱くように、シリウスさんが会長に抱く感情。大事なその感情を損ねるモノから外されたのなら嬉しいと思う。

 

 ツイスターゲームの方に視線を向けると、読み手をしているテイオーさんがこちらをチラチラ見ていた。

 シリウスさんが去って一体どうなったのか知りたい様子。

 

 今日の新たな出会いを充実したものにしてくれたのは間違いなくテイオーさんだ。

 テイオーさんが勝負を挑んでくれたおかげでシリウスさんとの溝は埋まった。

 

 感謝を込めて精一杯の笑顔とサムズアップを送る。

 グッジョブ、そう受け取ったテイオーさんも良かったと言わんばかりの笑顔とサムズアップを返してきた。

 

 トレセン学園生活、波乱に包まれた一日目は何とか無事に終わりを迎えようとしていた。

 

 

 

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