普通少女のヴィランアカデミア   作:火ノ鷹

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予約投稿は初めて使うからできてるか不安

アジト(研究所)建設回です。さらっとエグイことしてるけど特に酷いとか成生ちゃんは思ってないです。

使えるものは使うだけ。


成生ちゃん「秘密基地だー!」
オールフォーワン「気持ちは分かる」
ドクター「童心忘るるべからずというやつじゃな」


Ms.ダークライのアジト建設

遠隔人形操作を再開して一日ほど休み、転送でマキアがいた近くへと飛ぶ。マキアから相対的に500m程の位置だ。

 

キョロキョロと誰もいないことを確認し、透明色の指先発光を周囲へ知覚のために飛ばす。……誰もいない。

 

ふぅと一息吐き、自らの身体へと意識を傾ける。最適化の際に身体の中の個性因子がどう動いているのかが少しだけ認識できた。今でもまるで個性因子が脈打つかのように煌めいているのがよく分かる。

 

輝きを放っている個性は放っておき、光量が弱くなったり強くなったりと不安定な個性へ意識を向ける。土流の個性だ。

 

「……個性最適化、数が増える速度は半年で二つでも早すぎるね。一つは最適化できるけど、一つは間に合ってないし」

 

今時点で私が持っている個性で最適化を行ったものと元の個性を頭の中で羅列してみる。

 

・最適化

・指先発光(熱量無効・異形変化)

・思考加速(思考速度自由化)

・人形操作(身体操作最適化・光速反射)

・エアウォーク(空中地面化)

・転送(瞬間転送)

・瞬発力×2(超瞬発力)

・土流

 

ほとんどの個性の最適化は進めているが、超瞬発力と瞬間転送はもう少し足りていない。歩いていれば勝手に上がるような個性と、自身を目標に相対瞬間転送しまくれば勝手に上がるから問題ではないが、土流が入りどこから手を付けるか悩ましいところだ。

 

ただ新しい個性を手に入れるのは解決方向に進んでいる。研究所が欲しい理由の一番はそれだ。訓練場所も欲しいけどね、一番はこっちだ。

 

「個性因子の保存場所って意味が一番かなぁ……研究所が必要な理由」

 

新しく個性を手に入れる時、個性因子関係のものが何かしらあればいい。であれば自らの管理下に個性因子そのものがあれば即座に手に入れられる。

 

モチベーションも出てきたところで工事開始といこう。少しだけ歩き、マキアを呼ぶ。

 

「マキアー」

 

「Ms.ダークライ、呼んだか?」

 

匂いから向こうも少しずつ近づいてきていたらしく、呼んだらすぐに姿を現してきた。それじゃあ一つずつ指示を出していこう。

 

「いつも過ごしてるとこ案内して」

 

マキアがコクリと頷き、私を掴むように手を伸ばしてきた。

 

「わっ」

 

掴むとそのまま背中に乗せてくれた。マキアの方が身体が大きいし、長距離移動ならこっちの方が速い。

 

相対距離移動でそれなりに近くだったからか、数分も立たずに到着した。

 

「ここだ」

 

何の変哲もない、ただの山の中腹。こんなところにいたら誰かに見つかるなんてことは中々ないだろう。

 

マキアの背中から遠くを見ても似たような風景が続くだけ。これなら紛れるし、問題なさそうだ。

 

「土の中にいる感じかな。じゃあさ、一つ横の山……あそこに行ってくれる?」

 

「分かった」

 

指さした先へとマキアが歩いていく。風が頬を撫でる感覚……爽快感がすごい。

 

数分ほどで目的地に到着した。一応透明色周囲知覚発光もしておく、問題なさそうだ。

 

「ここでいいか」

 

「じゃあ次はここに穴を掘ってくれない?200mくらい」

 

地下深くと言っても空気とかを考えるとそれほど深くにするのは難しい。200mでもかなりきつい距離だ。私が土流の個性伸ばしを行う前提でなければ絶対にやらないことだっただろう。

 

「背中にしがみついていろ」

 

指示にマキアが応える。指先が土竜のような爪になり、地面を勢いよく潜り始めていく。私が圧死しないように空間を空けて掘り進めてくれているのは流石と呼ぶべきか。

 

それとも「穴」を指定したからそうしてくれたのか。……後者な気がする。

 

「これでいいか?」

 

縦穴を200m程掘ってくれた。直径5mくらいの大穴だ。僻地だからできる行為だ、人気がある場所なら即座にバレることだろう。

 

「んーちょっと大穴過ぎるけど……まぁ埋めるからいいか。それじゃ次はここから横穴を30m四方くらいでよろしく」

 

「分かった。ここで待ってろ」

 

マキアの背中から降り、ドガガガと掘り進めるマキアを眺める。ちょうどいいと土流の個性を使ってみると、確かに土が動いていた。固めれば石にも岩にもなれるはずだ。土流の最適化は間違いなく土操作なのだから。

 

1~2時間ほどどれくらいの範囲が現状使えるかといったことを確認していると、マキアが帰ってきていた。マキアもいい汗かいたとどこか嬉しそうだ。

 

「終わったぞ」

 

「ありがとう。じゃあここ登って、元のとこ戻っていいよ。私は戻れるから大丈夫」

 

「何かあったら呼べ」

 

マキアが穴をよじ登り帰っていく。地上に戻ったのを視認し、マキアの下へと自身を転送させる。

 

私の転送は座標移動じゃない。ここに来るための何かしらが必要になる。適当な動物を捕まえて穴の中に放り投げておけばいいのだが、それを捕まえるための移動だ。

 

透明色知覚発光で適当な鳥を一匹知覚する。あとは転送させて手元に呼べばOKだ。バサバサと動こうとするのを抑え、相対移動で地下へと移動する。

 

土流で簡単な檻を作成し、その中へと放り投げて閉じ込める。これで移動先が確定だ。私の転送は最適化により死んだ者でも対象になっている。まずは私だけ、いつでも移動が可能になった。

 

「名前は……ルトでいいか。それじゃあ地上に戻って……」

 

相対移動で地上へと移動する。直上200mで地上なのだから簡単だ。

 

「まずは大穴を橋をかけるような形で蓋をするところ」

 

穴を塞ぐところからだ。今の私では最適化個性のブーストがあってもギリギリになるはず。

 

土流の個性により少しずつ穴が塞がれていく。人が乗れば落ちるような程度だが、上から見えないだけでも十分カモフラージュにはなる。

 

そして一時間程で穴に蓋をしただけ後、パタリと倒れた。体力の消費ではない、新しい個性の使い過ぎで慣れていない感覚にずっと襲われていたからだ。

 

「……これだけで限界とは……先は長そう」

 

新しい武器は、意外とじゃじゃ馬だった。

 




ここから時系列は飛びます。具体的には林間合宿前まで


成生ちゃん「新しい個性難しい」
オールフォーワン「最初はそんなものさ」
ドクター「範囲攻撃・質量攻撃系持ってないからむしろ当然じゃな」
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