本当は明日上げる予定だったけど書き終わっちゃったから上げるね。不定期更新だから仕方ないね
ストックは完全に無くなってるので去年みたいな投稿はできません。週一あればいい方くらいになるかも。エタる予定は今んとこ無し。一次創作別作品書いてるときもあるから、半年くらいはエタったな判定はしないでくれると嬉しい
前置きはこれくらいにして、本編合流です。これで遂に成生ちゃんにショッピング仲間ができる!
成生ちゃん「テンション上がってきた!」
オールフォーワン「煽ったの僕だけどさ」
ドクター「遂に増強系も克服するのか」
「え、嘘」
ショッピングの後にヒーローの情報を調べていたのだが、完全に忘れていた情報がポロッと出てきた。『ラグドールは見なければサーチ出来ない』。見つからなければ私も無造作に行動出来るのだ。
アジト建設しながらヒーローの情報を調べてはいたのだが、個性伸ばしに夢中で気づくのに1ヶ月遅れた。
orzって跪き頭を垂れるくらいには愕然とした。こんな見落としで無駄な警戒してたなんて馬鹿らし過ぎる。
もう夏休みに入るっていうのに……。時間間隔がおかしくなってた。
だが特性が分かったなら対策できる、
戦闘には右手しか使えないが、足先や髪先からもレーザーは放てる。たいした問題ではなかった。
これで好きに動ける。アジト建設の際に転送、超瞬発力の個性習熟も終わったことだし、オールフォーワンから超再生を貰いに行こう。
まずはオールフォーワンのところへ自身を転送させる。
相変わらずの研究所だ。たまーに来るが、ドクターの研究所と違い培養カプセルみたいなのは無い。
あるのは生命維持装置?みたいな機材ばかりだ。
「おや、1ヶ月ぶりかな。新しい個性でも欲しくなったかい?……超再生かな」
「約束ですよ」
「新しい研究所建設をしてると聞いてるよ。僕の転送ではまだまだだ。成生の個性は流石だね。こちらに来てくれるかな」
座っているオールフォーワンの手が届くように、オールフォーワンの足元にしゃがむ。
オールフォーワンが手を伸ばす、それは協力者というより……孫を撫でる祖父のような手つきだった。
「これで付与完了だ。個性もだいぶ増えてきたね」
「あなたのお陰でもありますよ。あ、そうだ。筋骨バネ化って複製あります?」
前に何か個性見せてと強請った時があったのだが、その時にオールフォーワンが見せてくれた個性だ。超瞬発力と超再生とコンボすれば自傷無視によって増強系の個性には十分対抗できるようになる。
「あるはずだ。ドクターに聞くといい。ああ、そうだ」
オールフォーワンがパチリと指を鳴らす。三年近い付き合いだ、何か思いついた時によくする行為だと知っている。
「どうせなら弔のところに遊びにでも行ったらどうだい?仲間も集まっていたよ」
「ふぅん?」
仲間も集まった。その言葉に惹かれて成生はニコリと笑う。普通の女の子の笑みで。
「それなら喜んで」
■■■
弔へと転送先を指定。どうせバーにいるだろうと予想し、案の定だった。
「わ、人増えてる」
突如何もないところから現れた成生に、バーにいた弔と一人以外の面々が即座に臨戦態勢に入る。
臨戦態勢に入ってない唯一、トガヒミコが首を傾げて問い掛ける。
「誰ですかー?」
「Ms.ダークライ。気紛れだろ」
成生が答えるよりも早く、弔が問いかけに答える。バーの面々も弔の知り合いであると分かり臨戦態勢を解いていた。
しかしそんなことより成生は、弔に叱りつけるように注意を口に出す。青筋を一つ、額に立てながら。
「とーむーらー?私は依光成生だって言ってるだろー?」
「……悪かった」
頭を下げる弔を横目にキョロキョロと見渡す。つぎはぎだらけだったり全身タイツだったり、仮面をした紳士風だったりと個性的な面子だ。それなりに名のあるヴィランもいるし、指名手配されてる吸血鬼のような歯をした女の子もいる。
「中々面白そうな面子を集めたね」
「あんたは何だ」
つぎはぎだらけの男──荼毘が疑問を口に出す。弔と黒霧以外は誰も成生のことを知らないのだ、当然の疑問だった。
だが一つだけ荼毘は間違いを犯した。自らやヴィラン連合の方が目の前にいる女よりヴィランとしての格が上という認識ミスによる、上から目線の言葉使いだ。
一瞬の瞬き、そして成生の両目が深淵へと堕ちる。荼毘には余りにも理解不能な変貌が瞳に映り、身体が強ばっていた。
「まず自分から名乗りなさい。私は弔の先生の協力者、皆より弔との付き合い長かったりするよ」
「だ、荼毘だ」
一瞬の変貌に恐れを抱いたのは荼毘だけではない。トガヒミコと弔を除いた全員が「恐ろしいヴィランが仲間に居る」と認識せざるを得なかった。
そしてトガヒミコはと言うと、その「恐ろしいヴィラン」が即座に元の普通の目に戻り、目にも止まらぬ速さで抱きつかれていた。
「か~わ~い~い~!指名手配のトガヒミコちゃんじゃん!」
「わっ!?」
瞬間転送+光速反射+超瞬発力。強力な個性を無駄極まりない使い方をしている自由人がそこにいた。
「野郎ばっかりで集めたと思ってたからびっくりだよ!弔も男の子だったんだね!」
わたわたとするトガを背後から抱いて弔を煽る成生。弔は嫌そうに口を開いた。
「こいつはステイン信奉だ」
「あ、そう?ステインは私と同じ立場だったし、残念だったよ。でも悪くない倒れ方だったね」
「ステインを知ってるのか!?あ、俺はスピナーだ」
トカゲのような異形をした少年──スピナーが思わず口を出す。この中ではステイン信奉者でもトップ、ステインと同じ立場の人と言われて話を聞かない訳がなかった。
「捕まってないそれなりのヴィランなら知らない人はいないでしょ。私も好きな方だったよ」
「ってことはあなたもヴィラン?あたしはマグネって呼んでくれると嬉しいわ」
ロン毛に女口調の男、マグネが確認をとるように口に出す。成生はむすっとした顔をし、胸を張って返答した。
「失礼な、私は世間的には悪さなんてしてない普通の女の子だよ」
世間は私がUSJ襲撃にいたことを知らないのだ。人形だけの視点で言えばただの女子高生だ。
「普通の女の子が「ここにきちゃダメだろ!」」
全身タイツの男が至極真っ当な正論を成生へと飛ばす。何か言い方が二重人格みたいな言い方になっていたが特に気になどしない。それより、まったくもって否定できない事実を言われたことに思わず言葉が詰まってしまっていた。
「えーと……「すまねぇな!「トゥワイスだ!」」トゥワイス?いい人だね。でも大丈夫、ここに来る私はヴィランだよ」
「なら「ヨシ!」」
「で、弔。なーにを考えてるか教えてくれる?私も行けるよ」
今回の参加は面白そうだからだ。こんなに仲間を集めておいて何をやるのか、楽しみで仕方ない。これでつまらない目的なら……ちょっと愛想尽かすことになりかねないけど。
「合宿中に襲撃、雄英の生徒を拐う」
弔の言葉にニタリと笑みを浮かべる成生。さっき見せた雰囲気に近いものがそこにあった。
「うん、いい目的だね。ただ、こんだけの戦力あってもヒーローは越えてくる……分かるでしょ?」
「
「頼むなんてらしくないね」
ハハハと弔が渇いた笑い声を上げる。確かにらしくないと苦笑の笑いだった。
「黒霧と退路を
「ふふふ、構わないよ。それでこそ弔だ」
■■■
決行当日、先んじて荼毘と私は山の中腹、崖の上にいた。先に来たのは大まかな地形の確認がメインだ。いろいろ教えてくれる人がいるらしく、雄英の合宿プランは分かっているらしい。
オールフォーワンには友達が多い。雄英にスパイを送ってたりするのだろうなと見当を付け、頭の片隅に置いておく。
「ヴィラン連合、開闢行動隊が地に堕とす。愉しみだ」
「荼毘くん中々いい戦略眼してるじゃん」
「そうか?」
地形も、雄英生徒が肝試しするという動きも分かっているなら打つ手は変わる。プロヒーローがポイントごとにいるとかなら隠密襲撃か、同時各個撃破が考え方の中心になっただろう。
今回がそうでないなら戦略も変わる。きちんと対応できていた。
「制御不可のマスキュラーは大外周りの遊撃、一番厄介な雄英プロヒーローには時間稼ぎのための複製と範囲攻撃の二人。殺傷能力の高い面子で生徒を襲い、それ以外が残りを詰める」
時間稼ぎが徹底してるところがいい。範囲攻撃と複製なんてどちらも逃がせない相手だ。
「私的には好みだね。ただ一つ言えるなら……ヒーローってのは追い込んだところからが怖い」
「肝に命じておくよ。……アンタの役割は?俺何も言ってないよな?」
どうやら今回、目的は弔が指示したらしいのだが、実働は全て荼毘くん以下に任せているらしい。そして私も実働側に入っているので荼毘くんと話していたのだが、何も指示を受けていなかった。
言い訳は「あんたほどのヴィランを扱える気がしないから勝手に動いて」ということらしい。いやまぁ……荼毘くんの作戦がイラッとしたら無視しかねないのはその通りだけどさ。
それはさておき今回の私の役割は簡単、レスキューだ。
「ん、弔くんのためを考えると……マスキュラー、ムーンフィッシュ、マスタードは捨て駒。雄英プロとは戦いたくないから、そこ以外の面子を助けるのと退路確保するってことで」
捨て駒以外の面子が危機に陥ったら障害排除して救出、それだけだ。全員一度見たから私自身が転送で移動できる。逆に誰かをどこかへだとか、私のところへ送るとかは時間がかかるようになったが、自分だけを誰かの下へなら一瞬だ。
オールフォーワンのように複製したての転送は親しい人とかじゃないとできないのだが、今の私なら一度見ればOKだ。
「すげぇ仕事量になりそうだな。出来るのか」
「簡単。だって黒霧、トガちゃん、スピナー、マグネ、Mr.コンプレスを守ればいいんでしょ?最悪捕まった後に回収でもいいけど」
どうせ捕まっても生徒数人とプロヒーロー5人程度だ。全員排除できる。
「トゥワイスも頼む」
「いーよー、無線で助け呼んでくれたら行くから。あと言っておくと今の私、地形無視して戦っていいならヒーローとヴィラン全員相手どっても勝てるから」
空飛んで5km近い長さの常時レーザーを三分くらい振り回せばこの辺の山は全て斬り裂ける。全員皆殺しになるからやらないけど。
「弔め、とんだ化け物隠しやがって。スピナー達に付いてくれ」
「んー……戦力分析終わってから決めるね。じゃああとは無線でお願いね。私は姿見えないから」
透明化で姿を消す成生。その瞳には既にヒーローの姿がロックオンされていた。
■■■
夜、それはヴィランの時間だ。肝試しを始めた雄英生徒を目標に、崖の上に集まったヴィラン連合は荼毘の話を聞いていた。
「威勢だけのチンピラをいくら集めたところでリスクが増えるだけだ。やるなら経験豊富な少数精鋭」
既に戦略を決めていた荼毘に、突如現れた成生は完全に予想外の存在だった。
しかも底は見えず、性格もまた把握出来ていない
荼毘の声に透明のまま、ニタリと笑う成生。誰にもバレないからと、深淵色の瞳を、邪悪な笑みを、まったく隠さないMs.ダークライへと表情を変えていた。
「まずは思い知らせろ……てめぇらの平穏は俺達の掌の上だということを」
荼毘の言葉に全員が動き始め、Ms.ダークライはクスクスと笑う。何もないところから上がる笑みは、不気味そのものでしかなかった。
その不気味な存在も他の面子同様に行動を始める。その行動先はというと──
「私はあなたたちの支援ね」
「姿が見えない……透明化か?何で俺たちのとこなんだ?」
「そうよ。あたしたちそんなに弱くないわ」
──一番戦力の低いスピナーに付くのは当然の選択だった。
個性や体つき、武器の使い方を鑑みてもスピナーが最弱だ。弔と気が合いそうだし捨て駒にするにはもったいない。となるとここに付くのが最良だ。
それに、プロヒーローを舐めてる節がある。
「相手がプロで、チームだからねー。2対2になったら勝ち目薄いよ?」
「それでもだ」
「舐めてるって言うのよ、それ」
マグネは殺人を犯したりと、プロヒーローから逃げ切っているからともかく、スピナーは怪しい。1対1なら私も遠くから見るだけにしただろうけど、2体2だと連携の必要性が出てくるからダメなのだ。
ただこういう手合いは何を言っても反論してくる。だから言えることは一つだ。
「はぁ……結果出してから言いなさい」
「……アンタは結果出してるってか」
「雄英襲撃した時、駆けつけたヒーロー数人に対し、私は無傷でヒーロー二人を止めて弔を逃がした。これで十分?」
「十分ね」
森を移動しながらの会話だが、マグネが即答した。流石にプロヒーローの強さを知っているからだろう。ヒーローに応援がいて、自身には仲間がいて、その条件でヒーローに手傷を負わせて逃げきったというのが凄いことなのだ。
「それほどのヴィランだったのか……見かけによらんとはこのこと」
「さて、無駄話はここまで。基本助けないけど……緊急で助けて欲しかったら、ヘルプ!って言ってね?さぁ、ご対面といきましょうか」
遠くでは荼毘が炎で森に火をつけ、肝試しをしている近くではマスタードがガスの噴出を始める。
ヴィラン連合が、動き始めていた。
「さぁ始まりだ。地に堕とせ、ヴィラン連合『開闢行動隊』」
そして悪夢も、動き出す。
弔「あっ攫うやつの名前教えるの忘れてた……荼毘が教えるだろ」
Ms.ダークライ「そういや誰を攫うんだろう?麗日ちゃんとかならいいなぁ、着せ替え人形にしたい」
爆豪「寒気がしてきた」←こいついつも薄氷の上歩いてんな
林間学校襲撃にMs.ダークライが加わった!撃破にはプロヒーロークラスの範囲攻撃とプロを超える耐久が前提条件だ!
プロヒーローの範囲攻撃持ち:ピクシーボブ(スピナー・マグネと接敵)
プロを超える耐久持ち:なし
以上!解散!
作者「あーあ……」