普通少女のヴィランアカデミア   作:火ノ鷹

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悪夢が始まります。原作よりヴィラン側の戦力が強大なのでどうなることやら

全部で7話かな?。今書いてるけど7話は最低あるかと


あと全く関係ない私事です。作者は9年前からシンフォギアの適合者なのですが、10周年でモチベ下がるようなことがあったのでがっつり執筆速度が落ちてます。







……代わりに成生ちゃんに暴れてもらおう

成生ちゃん「変身!Ms.ダークライ!」
オールフォーワン「成生の素って割とMs.ダークライ寄りだよね」
ドクター「というか「普通」の少女って演技じゃろ。あれ変身の個性並の化け方じゃぞ」




悪夢と惨劇とデビュタント その1 ~ヒーロー強襲~

一日程で疲労も抜き去り、電花を地上へと転送して適当に遊ぶよう指示してオールフォーワンの下へと自らを転送させる。

 

服装はコスチュームを全て装備してだ。白色発光を使えば私の髪は白くなり、暗闇色発光を使えば黒くなる。今は白にしていた。

 

そして後ろ髪を常時レーザーでスパッと斬り裂く。地に落ちた分は後で渡すとして、今やりたいのはそこではない

 

「こんな形でどうでしょう?」

 

「髪を伸ばしたのかい?超再生はそこまでできなかったはず……最適化かな?」

 

「ええ、自切したら自身の任意の形状に変えれるようなものです」

 

髪を超再生で腰まで届くようなロングヘアーへと伸ばす。これも変化(へんげ)超再生の応用だ。見た目を変えれば雰囲気も変わる。ショートボブの「普通」の女子からロングヘアのヴィランへ。

 

そのままオールフォーワンが見ているパソコンのモニターを横から覗き込む。そこには自由になった爆豪・常闇と弔たちの姿があった。こちらの会話や姿は届いてない、バーのモニターと繋がっているものだ。

 

「おや、弔たちですか。説得でも?」

 

「ああ。爆豪くんはオールマイトが勝つ姿に憧れたと言っていたよ」

 

「ふふ、それは面白いことをしてしまいましたね」

 

ヴィランらしい邪悪な笑みを浮かべ、Ms.ダークライは両手を頬に当ててどこか愉し気だった。

 

「私がオールマイトを地に伏せる映像を、ヒーローの道へ進めば進む程脳裏にフラッシュバックする催眠をかけてしまいました

 

爆豪にかけた催眠、それはヒーローとして成長すればするほどに食い込む呪い染みたものだった。

 

しかも脳裏に焼き付いたといってもトラウマというレベルではなく、催眠光は()()()()()()()()()()()()()()()()()()。例えセラピスト系の能力やリカバリーガールの力を持ってしても届かない領域だった。

 

「ハハハ!それは中々に面白い。一介のヒーローの卵にやることじゃないぜ?」

 

「仕方ありません。苛立たせた方が悪いのです」

 

笑うオールフォーワンにぷいっと可愛らしい女性のような表情をするMs.ダークライ。

 

二人がそんなことをしている最中、バーを映すモニターから弔の声がこちらへ届く。モニターを凝視しているところを見るに、ようやく決断できたようだった。

 

「仕方がない、ヒーロー達も調査を進めていると言っていた……悠長に説得してられない」

 

使わなかった一手、オールフォーワンに力を借りることを。

 

「先生、力を貸せ」

 

「……良い。判断だよ、死柄木弔」

 

 

 

 

 

その言葉から数秒後、私達のいる建物の一角をMt.レディが踏み潰した。

 

 

 

 

さらに即座にベストジーニストが内部に侵入、目に付いた脳無を片っ端から強靭な繊維で縛っていく。

 

 

 

 

「脳無格納庫、制圧完了」

 

 

 

 

 

思考加速開始。弔とのモニターが途切れ、さらに私達がいる建物の一角が攻撃された。間違いなくヒーローによる奇襲だ。

 

建物の一角……私達がいるところではなく、脳無が保管されている場所だ。脳無が目的か、それとも脳無に目印を付けていたといったところだろう。

 

狙いは私とオールフォーワンじゃない。弔たちヴィラン連合と脳無だ。そこの封殺だけならこれだけで完璧なのだから。

 

とはいえ弔が捕まるのは困る。オールフォーワンが後継として育てているのだ、私の兄弟子とも言える人を、簡単に捨てられるほど私の器量は狭くない。

 

「Ms.ダークライ」

 

オールフォーワンが一言声をかける。思わずため息が出てしまうが、言いたいこともおおよそ伝わってしまった。

 

「はぁ……まさかこんな形でデビュタントとは。オールマイトも来ているでしょうから、お相手としては十分ではありますか」

 

カツンカツンとハイヒールの音を鳴らしながらヒーロー達の方へと歩を進める。オールフォーワンが一歩先を行き、ヒーロー達を殲滅に向かう。

 

「うぇぇ~これ本当に生きてんのォ……?こんな楽な仕事でいいんですかねジーニストさん。オールマイトの方行くべきだったんじゃないですかね」

 

「難易度と重要性は切り離して考えろ新人」

 

Mt.レディにベストジーニスト。日本No4ヒーローと、物理殲滅能力ならトップクラスのヒーローだ。彼らが投入されているというだけで、ヒーローや警察がどれだけ事態を重く見ているのかが分かる。

 

それにギャングオルカと……虎。回復し切ってないところを見るに救助要員だろう。

 

トップヒーローを集めた上で、バーにメイン戦力をこちらにサブをと予想して配置したらこうなる、といった人員だ。おそらく弔の方にはオールマイトと他数人のトップヒーローあたりが居るのだろう。エンデヴァーが隣に並んでいても理解できる。

 

「機動隊、すぐに移動式牢(メイデン)を!まだいるかもしれない、ありったけ頼みます」

 

警察の機動隊まで入ってきた。奇襲にしては随分と周到にしてきたらしい。

 

「ラグドールよ!返事をするのだ!」

 

「チームメイトか!息はあるのか、良かったな」

 

「しかし……様子が……」

 

ラグドールは既にオールフォーワンが個性を奪った後だ。そのあと身体は脳無にしようと、思考能力を失くさせている最中だった。

 

ハイエンドには丁度いい個体だったが……まぁいい。それなら他所からとってくるだけだ。

 

「何をされたのだ……ラグドール」

 

カツンカツンとハイヒールの足音が鳴る。ヒーロー達にも聞こえたのか、こちらへ身体を向ける。

 

先に声をかけたのは、オールフォーワンだった。

 

「すまない虎、前々から良い”個性”だと……。丁度いいから……貰うことにしたんだ」

 

「!?」

 

「止まれ動くな」

 

ギャングオルカの制止の声。当然聞くべくもない。両手を前に揃え、従者のようにオールフォーワンの後ろを歩く。実際は対等だが、ヴィラン連合というフィルターを通せば間違いではないのだから。

 

「連合の者か」

 

「誰かライトを……」

 

「こんな身体になってから、ストックも随分と減ってしまってね」

 

カツンカツンと音が響く。オールフォーワンの足先だけがヒーロー達に見えた瞬間、ベストジーニストが即座にオールフォーワンへ着ている服による拘束をしかけた。

 

「ちょジーニストさん、もし民間人だったら……」

 

「状況を考えろ。その一瞬の迷いが現場を左右する。」

 

Ms.ダークライの足先もまた見え、ジーニストが先ほどと同様に拘束を仕掛ける。

 

(ヴィラン)には、何もさせるな」

 

グッと手を握りしめ個性による拘束をさらに強める。……その個性で、Ms.ダークライの衣服が動かせていないことにも気づかずに。

 

 

 

 

轟音だけがその場に響いた。

 

 

 

 

「せっかく弔が自身で考え、自身で導き始めたんだ。出来れば邪魔はよして欲しかったな」

 

 

オールフォーワンが宙に浮き、ヒーロー達を蹴散らした一撃の跡を見下ろす。三つ先の通りのビルまで倒壊させ更地にする威力、ただの一撃でヒーロー達ほぼ全員を戦闘不能へと追いやっていた。

 

「さて、……やるか」

 

オールフォーワンは静かにそう呟いた。

 

■■■

 

「流石No4!ベストジーニスト!!!僕は全員消し飛ばしたつもりだったんだ!!」

 

パチパチと手を叩くオールフォーワン。そこにあるのは賛辞だけだった。

 

オールフォーワンはヒーローを舐めたりなどしない。だが自らの実力を低めにも見ない。だからこその拍手だった。

 

「皆の衣服を操り瞬時に端に寄せた!判断力・技術……並の神経じゃない」

 

オールフォーワンがベストジーニストと遊んでいる間に気絶しているMt.レディから髪を数本引っこ抜く。変化(変化)超再生なんていう最適化があるのなら巨大化も候補にあがる。持っておいて損はない。

 

「こいつ……」

 

Ms.ダークライがそんなことをしている中、ベストジーニストが思い出すのはこの戦いが始まる前の警察との話し合いのときだった。

 

 

「連合には間違いなくブレーンがいる」

 

「それも依光成生というブレーンとしての囮を準備して、さらに裏にいるという狡猾さだ」

 

「依光成生も恐ろしく強力で狡猾なヴィランだが、そいつの強さはオールマイトに匹敵する」

 

「そしてそいつも狡猾で用心深い……。己の安全が保証されぬ限り、表には姿を現さない」

 

「今回は死柄木の確保から依光成生、奴の捕捉までを可能な限り迅速に行いたい」

 

 

余りの一撃に話が違うと思いながらも、ベストジーニストは反撃を試み……オールフォーワンの追撃に沈んだ。

 

「相当な練習量と実務経験故の”強さ”だ。君のは……いらないな」

 

ベストジーニストが倒れ、この場にいるヒーローは敗北を喫した。

 

「弔や成生とは、性の合わない”個性”だ」

 

だが敗北したのはこの場にいるヒーローだけだ。ここよりも戦力が割かれている弔たちの方にはヒーローがまだまだいるはずだ。

 

「Ms.ダークライ、弔のところに居るならそろそろオールマイトが動くだろう。頼めるかい?」

 

「連合メンバーの転送はそちらでお願いしますね。片付けると弔に悪いですし、私はオールマイト以外と遊びましょう。」

 

長くなった髪をファサッとなびかせた後、深淵色の瞳を、邪悪な笑みを浮かべ……Ms.ダークライはカーテシーを一つした。

 

綺麗であるからこそ、美しいからこそ、惹かれるからこそ恐れる。Ms.ダークライというヴィランの姿がそこにあった。

 

「僕の知り合いなら放っておいていい」

 

「分かりました。それでは……悪夢の始まりです

 

転送は移動先に目標とする人が居なければ使えない。弔がいるならまだバーへ転送できるので、相対位置転送でバーの上空へと移動する。

 

空気地面化を使い宙に浮き、眼前の様子を見てみるとオールマイトはおらず、中位(ミドルクラス)の脳無が大量に現れていた。そしてそこには、エンデヴァーやエッジショット、シンリンカムイといった日本が誇るヒーロー達がいた。

 

深淵色の瞳を浮かべ、クスクスと笑いながら階段を下りるように時間をかけ、カツンカツンと音を鳴らしながら少しずつ地上へと近づく。そこでようやくエンデヴァーとエッジショットが気づいた。

 

 

それがMs.ダークライを、Ms.ダークライの姿を、初めてヒーローが目にした瞬間だった。

 

 

 




遂にMs.ダークライがヒーローの面前に姿を現しました。あと爆豪にやったことの詳細も追加。

刻まれてすぐにリカバリーガールに治癒されてればまだ助かりましたが、半日以上経過してるのでもうダメです。あーあ……


この話以降ではオールフォーワン側と時間間隔切り替わりあるので注意


わざわざ空気地面化でカツンカツンと音立ててる辺り、Ms.ダークライはヴィランムーヴにノリノリです


Ms.ダークライ「ヴィランムーヴ楽しい」

爆豪「あのモブ女がいねぇならまだ何とかなる」
常闇「……俺とお前では連携相性悪いのだが」

Ms.ダークライ「常闇……ダークシャドウ……閃いた!」

常闇逃げて超逃げて
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