普通少女のヴィランアカデミア   作:火ノ鷹

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クリスマスイブは性夜とも呼ばれる。つまりクリスマスは性夜明けだから子供の話とかをするべきだな?

邪悪達の性関係のお話やら成生のヴィラン名をどうぞ。

オールフォーワン「愉しいね!」
ドクター「めっちゃ面白いわこれ!」
成生「でしょでしょ!」

悪魔三人衆(上記三人)「「「これも全部オールマイトを倒すため(笑)!」」」


本編「オールマイトもうすぐ引退するんですけど。ってか戦力過剰すぎへん?」


15歳 ヴィラン名決定

「雄英を記念受験しておきます」

「正気かの?」

 

中学三年が終わる頃、ドクター達のいる研究所へとワープし近況だったり脳無の話だったりと話をしていた。

 

そして私の受験先という重要な内容が二人と情報共有され、聞かされた二人は思い思いの反応を返していた。ドクターは呆れたような顔を、オールフォーワンは微笑みを。

 

「フフフ……やはり君とは馬が合うね、成生」

「そりゃそうでしょう。私の目的は『オールマイトを利用する』という側面を持ってます。貴方が『オールマイトを嬲り殺しにしたい』のと目的似てますし思考が近寄るのは当然です」

 

成生はオールフォーワンに刺激されたようにフフフと笑う。傍目から見ても、ヴィラン同士の碌でもない計画を練られているのが分かるものだった。

 

「どういうことじゃ?」

「今の私、ただの中学生です。普通の高校に進学する予定ですけど、きっと私の考えが役に立つ時が来ると思います」

 

不敵な笑みをし二人へ自らの考えを示す成生。そこにあるのはヴィランであるただの悪意だけだ。それも、巨悪オールフォーワンと考えを近くする並大抵ではないヴィランの悪意だ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、これ以上なくヴィランに有利なカードでしょう?雄英の記念受験は「普通」なことですよ」

 

成生が話したそれはヒーロー社会を破壊する一手。いつどこから強大なヴィランが現れるのか分からないという、社会を疑心暗鬼に陥れるヒーロー社会への攻撃だ。

 

しかしこれは雑に放たれて意味を発揮する一手ではない。社会的にインパクトのあるタイミングで放てば恐ろしい程の効力を発揮するタイプのものだ。上手くすればこの一手で、治安が恐ろしく悪くなっても驚きはしない程の。

 

「フフフ……カードの切るタイミングは弔に任せることになりそうだ。それでもいいのかい?」

「カードを切るのに完璧なタイミングなんて無いでしょう。それまでは弔君の下に付きましょう」

 

とはいえタイミングを作るというのは計画的な犯行でなければならない。そして成生には計画的に行動する気はさらさら無かった。

 

そして能動的に動くヴィランという役割なら最適な人物が近くに居る。死柄木弔という先輩……いや、既に後輩とすら言えるような、弟のようなヴィランが。

 

「それは助かる。弔は君と違ってまだまだ教えなければならないことが多い。君が天才児の飛び級なら彼が一歩一歩進むタイプさ。あと半年は付かないと教えきれない」

「いいでしょう」

 

オールフォーワンの言葉に成生は肯定を返す。弔という強大なヴィランの影に隠れて行動することで、ヒーローには弔と意志を近い者だと示すという狙いもあった。

 

「じゃがヴィラン側にいる姿を見られれば公安やヒーローに目を付けられるぞ?」

「ええ。そうなるでしょう」

 

ドクターの言うことは正しい。いくら「普通」の少女とはいえヴィラン側に付いた時点でヒーローに声をかけられ、公安に始末されるなんて未来もあり得るだろう。……何度も目撃されればの話だが。

 

「ですが今の私は「指先発光」の個性よりも、オールフォーワンから貰った個性の習熟とその個性伸ばしがメインです。この間貰った「人形を操る」「エアウォーク」。むしろ個性伸ばしの内容からすれば発光訓練のためにここに来る方がバッドですよ」

 

ニタリと笑い、現状を確認しますと一言告げて成生は語る。絶対にバレることは無いという事実を。

 

「ここには黒霧のワープ経由でしか来ていない。場所も「病」の一文字の言葉だけしか知らないから真実を話しても理解できる人はいない。家には監視カメラも無いから私のここに来た過去を知る者はここにいる人だけ」

 

依光成生がここに来た過去は二人と黒霧以外には誰にも分からない。弔でさえ予想はできるが確信は無いのだ。高校に進学した後なら新しく貰う個性の関係上、問題は無い。

 

オールフォーワンも感心したように「ほぅ……」と微笑む。

 

「跡は残さず、完璧じゃないか」

「そうですね、しかも高校に進学するギリギリ前……半年後でしたっけ?その頃には「転送」も貰えるんでしょう?一週間もあればだいぶ伸ばせますよ。……あと、頼んでた私の人形って出来てます?」

 

ドクターへと顔を向けるとコクリと頷く姿があった。膝に乗せた小さな脳無が持つ個性だ。複製できると聞いている以上、使わない手は無い。空間転移という意味ではワープよりも扱い辛い個性だが、成生の場合はだいたい移動先には人がいる。問題になっていなかった。

 

「うむ、ジョンちゃんの複製は難しかったが順調じゃ。人形はできておるぞ、お主の協力ありなら脳無作ってるついででも簡単じゃ」

 

ドクターがチラリと後ろを向くと、そこには成生と全く同じ身体の姿をした者がカプセルの中で培養されていた。脳無と同じカプセルであり、意思無き人形……死体であるのは明白だ。

 

もっとも、私の細胞を培養し植え付けた特注の死体だ。これを操れば文字通り私が二人になるようなものだ。

 

「これで欲しい物は全て揃いました。人形操作の個性伸ばしで高校にはこいつを送ります。私自身は別動して個性を伸ばし切れれば弔君の力にもなれるはずです」

 

進学した後も、ヴィランバレした後も問題なく行動可能な地盤が作れた。「普通」の少女である依光成生を認識すればヴィランである成生を認識するのが難しくなる。そうなればこの場にいる三人を認識し、止められるものはいないも同然となっていた。

 

 

 

悪魔達の会合は新たな悪魔を加えたことで、新しい道を作り始めていた。

 

 

 

「あとドクター。脳無からちょっと考え付いたことあるんですが協力って出来ます?」

「ほう?具体的には何を」

 

ヴィランである成生だが、彼女が最も他とかけ離れているのは「目的を達成するためなら手段を選ばない」ことだ。他のヴィランでも同じだろうと思うが、彼女の場合は「自らがどうなろうと達成すればいい」という要素が付随する。

 

 

「──私の身体、もっと欲しいでしょう?

 

 

不敵な笑みを浮かべる成生に二人は笑みを浮かべて話を聞く姿勢に入る。

 

成生は自らの成長だけでなくオールフォーワンと会った後からオールフォーワン本人からの教えを、ドクターと会った後はドクターの考え方を、弔との鍛錬では格下への教え方やあしらい方といった学習も行っていた。

 

言うなれば教え子からの計画提案だ。二人は真摯な姿勢で話を聞いていた。

 

「当然じゃな。脳無にもっと使えればもっと上位の脳無が作れる」

 

 

 

「私、月に一回起きる性現象がありますよ」

 

 

 

月に一回起きる性現象。成生が女性という事実。それらから想像するのは二人なら容易もいいところだ。

 

そして成生の身体というには確かにこれ以上なく大事な素体だろう。何せ、新しい生命を生み出す核となるものなのだから。

 

「……取り出すのはできる。しかしそれを使ってどうするつもりじゃ?脳無に使うにも難しいぞ」

 

しかしそれは新しい生命のためのもの。既に死体である脳無からすれば真逆の存在だ。扱うにしても脳無とは全く別のものとしかドクターには思えなかった。

 

それを結び付けることができるのが、成生という存在だ。複数の個性を問題なく操れることが前提なら、大きく話は変わる。

 

 

生体培養で成長させながら脳無の力を据え付ける。私がベースにあるなら……できるでしょう?

 

 

成生の卵子と適当な精子、そして成生の身体が基にあるならば脳無という複数個性持ちの意思持たぬ者への改造は容易。まさしく、悪魔と堕天使が融合したような提案だった。

 

 

成生の提案に二人は一瞬口を呆けさせ、その後大きく声を上げて笑っていた。

 

 

「──ハハハハハ!!!こいつは面白い!!!面白いぞ!!!」

 

「ハハハハハ!!!そんなことを考えてたなんて僕にも予想できなかったよ!!!」

 

ノリノリになったドクターはテンションを高めたまま成生へと質問を放り投げる。そこまで提案できるなら答えられるだろうと、ドクターの目は笑いながらも真剣だった。

 

「だが父親はどうする!?母親は全てお主になろうが、父がつまらん者なら碌な力も持たない者になろうぞ!?」

 

「力はあればいいですが、そもそも作った作品は知性が間違いなくあるでしょう。言うなれば人の身体に意思を縛り脳無の力が付いた者になるはず。個性があったら赤ん坊時点で取り上げて脳無の形で据え付ける。……知性を持った個性を持つ操り人形で人目に触れても問題ない代物になる。であれば父親は影響がある人なら誰でもいい」

 

その言葉にオールフォーワンも乗り気になったのか、二人の間に立って話に割り込んできた。

 

「いい計画だ、成生。僕も混ぜてもらっていいかな?」

 

「あ、オールフォーワンも父親で参加します?どうせ個性は別ですし」

 

「それも面白そうだ。でもどうせならオールマイトやエンデヴァーといったヒーローの方が面白いんじゃないか?」

 

邪悪なニヤケ顔を全員が隠す気無く見せていた。ここにいるものは全員がヴィランだった。それも自分達以外の者を何もかも利用するタイプの、黒幕《フィクサー》タイプのヴィランだった。

 

「ヒーローだけじゃ面白くないですよ。ヴィラン側もやっておかないと面白くない」

 

「もしかしたら隔世遺伝の個性が起きるやもしれん。個性の観点ではそれも間違いではないの」

 

巨悪と悪魔、新しく現れた闇──堕天使とでも言うべきヴィランという三人の人道を無視した計画の会話が続く。

 

一時間近くテンションが上がっていたため悪魔の計画が詳細までプランニングされ、実行まですぐさま決まったところでようやく三人は落ち着いてきていた。

 

一度頭を冷やそうとドクターが話題を切り替えるべく口を開く。

 

「ところで今の個性伸ばしは何をしておるのじゃ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

今の成生が持つ個性に内臓しているのは「指先発光」「思考力加速」「人形操作」「エアウォーク」であり、それぞれが「光熱操作」「学習能力超加速」「人形操作」「エアウォーク」に最適化されている。

 

後ろ二つはまだまだ最適化が進んでいないために使い慣らし段階だ。ただそれを成せば成生は間違いなく一段階上の力を身に着けることになる。

 

「指先発光によるレーザーで操るイメージで、自らの身体を自然に動かす練習です。戦闘訓練もこれでやってるんですよ?」

「何故そんなことを?」

 

 

一から説明すると成生は一言告げ、自らの個性について話し始めた。

 

 

「私は異形型。オールフォーワンから私の個性を聞いた後、指先発光からきちんと個性を確認し直したんです」

 

「異形型は人に異形を足して二で割ったような姿。では指先発光から来る異形とは?

 

その答えがこれ──()()()()()()()()()()()()こと。そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()こと」

 

これこそが成生自身の持つ最も異形である箇所。個性は脳で操作するはずだが、明らかにオーバースペックなのだ。

 

何せ上手く扱えば成生の反射速度は光速に至る。遠距離攻撃はレーザーを持っている以上、あとは身体の遅さだけが問題になるだけだ。

 

とはいえ上手く操れることは不可能だと分かっていた。所詮人である以上、光速で反射など人の枠組みにいる間はできはしない。そしてそのための「人形操作」だ。

 

「であれば私を人形と見立てれば……反応速度は光速になる。オールフォーワンも予想していたことですよ」

 

「うん、「エアウォーク」をあげたのも空と言うフィールドに移動させ周囲知覚の自由度を上げるためだった。あとは身体の速度さえ増強系で上げれば君に敵はいない」

 

自身を人形と見れば完全に光速で反射できるようになる。あとは身体の遅さだけであり、それは後でドクターやオールフォーワンと最適化させていけば解決するだけの話だ。

 

解説して話していく成生だが、そういえばと話すのを忘れていたことを思い出した。異形型であると説明され色々と再確認したのだ。当然、使っている指先発光についても。

 

「あ、そういえば指先発光というのはある種間違ってました」

 

「ほう?それは初耳だ」

 

オールフォーワンが食いつく。最適化されたことで少し特性が変わったことを知りたいのは明白だった。成生も隠す気は無いので一つ一つ説明していく。

 

「光の特性を持ってこそいるものの、極小の生命エネルギーの放出とでも言うべきか……反射させるかどうかも自在でした」

 

試しに非常に弱くして人の目に入っても全く影響しないレベルに落とした光線を鏡に当ててみたのだ。結果は反射するはずの方向には行かなかった。

 

光線のベクトルは、成生自身が向けたいと思う方向へと向けられていた。それほどの自在性があるならばと、成生は色々と試してみたのだ。

 

「つまり、こういうこともできます」

 

例えば……光る色を変えるといったように。

 

「熱だけがある。まさか透明の光とでも?」

 

「そのまさかです。しかもこんな色まで」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。赤色だろうと青色だろうとどんな色にも変化させることができており、従来の白色光から恐ろしい程の発展を遂げていた。

 

 

これこそが成生の個性、最適化させるということだった。

 

 

「自然光、透明光、暗黒光を操ることができました。しかも当たった者が何かくらいまで知覚も出来るようになりつつあります。そこからピンと来たんですよ」

 

不敵な笑みを浮かべ、二人に語り掛けるように話す成生。その瞳は邪悪なヴィランそのものだった。そのヴィランが決めたもの、それは──

 

「──私のヴィラン名

 

忘れていたと二人はポンと手を叩き、軽口を叩くように成生へと思い描くヴィラン名を声に出した。

 

「死柄木成生は嫌かい?」

「嫌です。対等の……お嫁さんとかならともかく娘は嫌です」

 

「手に入れる個性を自らのモノにするのじゃから……グリードとかかの?」

「そんな強欲に見えます?」

 

ジト目で二人を見る成生に、ハハハと笑う二人。軽々しい態度だが、既に成生が決めているのならば重々しく話す必要も無いのだ。当然の態度だった。

 

「この光は闇を導く光。言うなればダークのためのライト。そして貴方、オールフォーワンとは対等でいたい」

 

ヴィラン名に思い描く自らのキャラクター性を詰め込む。ヒーローと同じ考え方だが、悪いことではない。むしろ「普通」の考え方とも言えた。

 

「Ms.ダークライ。それが私のヴィラン名です」

 

巨悪と悪魔に見守られ、新しい強大なヴィラン、闇のための光、Ms.ダークライは産声を上げた。

 

不敵な笑みを浮かべ、デビュタントはまだまだ先と見据えた、深淵のような瞳をした堕天使がそこにいた。




ポケモン関係ないよ。悪夢はそのうち見せますが

悪魔三人衆の外道計画
1.成生の身体から卵子を摘出します。月1ペース。
2.適当なヒーローやヴィランから毛髪やらを拾い、1と合体させ子供を培養開始
3.産声を上げさせず成長開始。個性が出たらオールフォーワンが奪う。奪えないor突然変異なら殺す。
4.3でできた死体を脳無へ。成生の細胞がDNAの半分なので見た目が変わらない脳無の完成!(生物学とか知らんけど、ここではそうなるんだよ!)
5.現在の脳無の力を4に移植。成生がベースなので複数個性とか余裕。オールマイト並のパワー持ちエンデヴァー脳無とか、オールマイト並のパワーをベースに複数個性持ちが無造作に隠密で各都市に出現することに

↑基本ここまで

↓Ms.ダークライの計画

6.5とMs.ダークライで都市同時多発テロ。首謀者はMs.ダークライ。Ms.ダークライの目標達成!




悪魔三人衆「さぁ止めてみろ」

ヒーロー「ざけんな」
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