普通少女のヴィランアカデミア   作:火ノ鷹

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明日からUSJ襲撃するよー

成生ちゃんは「普通」の女の子だよ?そんな襲撃に参加するわけ……するけど

成生「「普通」の女の子だから、ヴィラン連合に囚われてるかもしれないじゃん?助けてヒーロー(笑)!」
弔「演技上手過ぎて苛立つ」


オールフォーワン「どう見ても一般高校生だね」
ドクター「女の演技とはこれほどか……脳無に使えんか?」
成生「無理☆」


USJ襲撃前夜

「オールマイトは弱っている。これは間違いない事実だ」

「本当か?」

 

弔が「崩壊」させ黒霧がUSJのカリキュラム情報を雄英から盗み出したことで、弔はUSJ襲撃を決定した。

 

オールマイトを殺したいと言う弔だ。雄英で教師をすると宣伝があったことから黒霧とオールフォーワンが事前に準備立てのために指示したのだった。

 

 

そして明日、USJを襲撃するという段階に来ていた。

 

 

オールフォーワンがモニター越しで説明を、私がバーのソファに座って補足説明を行うという形で弔に教えていた。

 

「後継者に力を渡してるんだよ?どんどん力は減る一方。連続して行動できるのも数時間とかじゃない?」

 

個性で人形のように自らの腕を上下させながら弔の疑問に答えを示す。既にある情報から判断できる分なら説明しても問題にはならない。

 

「時間稼ぎで殺せるか?」

「御冗談を。今の立ち位置にいるオールマイトが反応するということは雄英教師も反応します。いくら情報を遮断してもパトロールくらいしているでしょう」

 

黒霧の指摘も当然のものだ。いくら外部と遮断できると言えど、外部と遮断されていると外側の人物が察する可能性は十分にあるのだ。雄英という最高峰ならむしろ可能性が無い方がおかしい。

 

「……Ms.ダークライの力なら」

「おっとそれは無し」

 

弔の言葉に即否定を返す。Ms.ダークライを示すのはまだまだ先なのだ。こんなアホみたいな段階でバレるわけにはいかない。

 

「はぁ?」

「私は弔の下に付いてるけど、付いてるだけだよ。そうだね……オールマイトと教師二人までは手を出さない。教師が三人以上いれば一度だけ手を貸すくらいかな」

 

黒霧と脳無、そして弔で三人だ。なら向こうのプロレベルが三人までなら手出し無用だろう。

 

それ以上であれば蹂躙するのもやぶさかではないけれど、あまりやりたくないところだ。だから妥協するとその当たりになる。

 

「うん。手の内を少しだけ見せるのは流石だよ」

 

苛立つ弔だが、オールフォーワンが肯定を返したことで渋々矛を収める。

 

しかし弔を中心にヴィランを集めるとなると考える人、参謀的な役割が必要になると思うところだ。弔が成長すれば問題ないけれど、今の弔だと難しいところだろう。

 

とりあえず最初くらいはしてあげてもいっかな。まずは自らの戦力を知ることから。

 

「弔にハイエンド脳無一体と黒霧、おまけでチンピラ60~70人くらい?……私一人より弱いね」

「チートが」

 

思わず煽ってしまったが実際弱いのだから仕方ない。弔はレーザーで貫けるし脳無は小間切れにして熱で燃やせばいい。黒霧は適当に放つ熱量に耐え切れない。チンピラは論外。

 

うん、間違いなく殲滅できる。

 

っと、話が脱線してた。次に敵の戦力だ。

 

「ヒーローはオールマイトにイレイザーヘッド、あと13号。それに生徒20人」

 

カリキュラムから判断するにこれで全員だ。敵は23人、こちらが60人を超える戦力なのだから、個性さえ無ければ壊滅させられる戦力差と言える。

 

もっとも、人数差をひっくり返せるのが個性なのだが。

 

「気を付けるのは後継者である縮れ毛の少年、あとそいつに口うるさく言っているやつの二人までは確認してる。イレイザーヘッドも含めて脳無ぶつければなんとかなるでしょ」

「指図すんな。今は俺が上だ」

 

弔が全くこちらの言うことを聞かない。……いや、情報として受け取ってこそいるものの無視しているようだった。

 

それならこちらも口を出すことはない。

 

「はいはい。そもそも私は普通に高校で過ごしているんだから、本来なら一緒にいるはずないもんね」

 

ツーンと態度を固くして弔から目を離す。

 

こちらも個性の鍛錬に注力したいのが本音なのだ。何せ新しく「転送」「瞬発力」を貰っているのだ。慣らすのに時間が必要だった。

 

「成生、今日まではいいが、君が弔に教えるのは以降禁止としたい」

「……へぇ?」

 

オールフォーワンの言葉に感心と疑惑を半々で混ぜたような目を向ける。

 

私と弔を離すのは理解できるし、今はいいタイミングと言える。だが弔の成長が上手くいくのかがかなり怪しくなるはずだ。

 

……まぁ先生と生徒という形だ。従っておくことにしよう。

 

「先生?どういうことだそれ」

「Ms.ダークライは才覚と力を持ち過ぎた。最早教える側とも言えるが、弔には少しばかり影響が大き過ぎる」

 

そうなのだ。ライバル関係が高め合う関係になるように、上手な人がタイマンで教えると成長が早まるように、身近に「こうありたい」という姿があるというのは成長に大きく関わる。

 

それが私と弔だと弔側が成長が早まる関係性にある。しかしそれは私在りきになってしまう。

 

可能な限り早く離しておくのは正解だ。

 

「手遅れ感あるけどね。これからは弔が先生から教わるか、弔自身で学ぶか。頑張りなよー」

「そういうことだ。弔、間違えることを恐れてはいけない。恐れるべくは間違えたことに気づかないことだ。」

 

オールフォーワンの言葉に弔は上を向き、そしてモニターの方へと顔を向けた。

 

「……先に間違いを教えてはくれないのか?」

「間違えたという経験は糧になる。即座に気づくなんていう成生が優秀過ぎるから、比較するのが間違っているだけだよ」

 

失礼な。私の場合は目的に辿り着くためという判断基準があるから間違っているかどうかすぐ分かるというだけだ。思考加速も手伝って即座に判断できるように見えるだけだ。

 

弔が静かに微笑む。その瞳にはもう成生は映っていなかった。

 

「オールマイトを殺す。そうすればこいつよりかは優秀って言えるだろ」

「その調子だよ、弔」




成生の影響力がデカすぎたので弔への干渉禁止令

仕方ないね、そうでもしないとUSJ時点でオールマイトが死にかねない

オールマイト「え」

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