本当にあったとは言い切れない、それぞれの日常 シーズンF   作:JUBIA

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インタビュー ウィズ リオレウス~3卓談義(ペット編)~グークの旅立ち

<<インタビュー ウィズ リオレウス>>

 

 えー、……ゴホッ。

 ……失礼しました。

 本日、私は命懸けのインタビューをお届けすることになるかもしれません。

 

 と、言いますのも、このコーナー始まって以来、初の大型モンスターに対するインタビューとなったからです。

 しかもそのお相手は、なんと! あのリオレウス氏です!!

 念のため「元気のみなもと」を飲んでからインタビューを開始したいと思います。

 

 記者は「元気のみなもと」を一気に飲み干し、大きく深呼吸をした。

 

 えー、今回お送りするこの場所は、森丘のとある洞窟内です。

 洞窟最上部にはポッカリと穴が開いており、ここからでも青空がクッキリと見えます。

 

 バサッ、バササッ、バサササッ。

 

 あっと! リオレウス氏が登場したようです。

 

【リ】待たせたかな?

【記】い、いいえ、ほんの少し前に着いたところですっ。

【リ】(おとこ)たる者、待たせるのは好きではないのでね。

【記】あっ、これツマラナイものすが……。

 

 記者は手土産に持参した生肉3kgを差し出した。

 

【リ】うむ。気を遣わせてしまったね。

【記】そ、それではインタビューを開始したいと思いますっ。

 

 記者のマイクを握る手が震えている。

 

【記】ではまず最初に、リオレウス氏から見て、ハンターと呼ばれる狩人達についてはどのような見解をお持ちでしょうか?

【リ】うむ。あの者らはこぞって我々を狩りに来くるが、こちらとしてはあの者らを狩る側として真剣に対峙(たいじ)している。

【記】なるほど、対等の立場で狩猟……と(メモメモ)。

 

【記】ではその狩猟内容として、リオレウス氏にとって最も困るハンターの攻撃は何でしょうか?

【リ】うむ。打撃というのかな? あの固いので頭を叩かれると、脳震盪をおこすので好きではないな。ほかにも、あの者らはやたらと尻尾を斬りたがる。尻尾を斬られると飛行のバランス調整が難しくなるが、あえてソレをあの者らには見せまいと、必死に飛行しなくてはならないところか。

【記】なるほど、部位破壊は止めて欲しい……と(メモメモ)。

 

【記】リオレウス氏は、ご親戚が多いことで有名ですが?

【リ】あぁ、貴殿らに言わせると、亜種・希少種・変種・奇種・若個体・激個体・特異個体やらいるようだね。

 

 リオレウスはそう言って、小さなため息を吐いた。

 

【リ】しかし、我々はまだ良いほうだ。リオレイアはさらにひどいことになっている。えーと、何だったかな? 刃……派……破……。

【記】……覇種、ですかね?

【リ】あぁ、それそれ。突然親戚が増えて困ったと言ってたな。

【記】家系図の拡大に困惑……と(メモメモ)。

 

【記】リオレウス氏と最も交流のあるご親戚の方は、どなたになるのでしょうか?

【リ】家内のリオレイアはもちろんだが、一番は蒼坊かな。

【記】亜種と交流あり……と(メモメモ)。

 

【記】では、最後の質問です。最近の噂では、なにやらG級なるモンスターが発見されたそうですが、その中にはリオレウス氏のご親戚もいらっしゃるのでしょうか?

【リ】……、聞いてないな。

【記】……G級は不明……と(メモメモ)。

 

【記】それでは、今回はインタビューにお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。

【リ】……うむ。

【記】……それではまた何かありましたら、よろしくお願いします。では失礼します。

 

 記者とカメラマンは揃って一礼すると、洞窟を後にした。

 

 えー、手に汗握るインタビューで、寿命がほんの少し縮んだ気がしますっ。

 今回は、初の大型モンスターということで原種のリオレウス氏でしたが、次回はなんとっ! 奇種のリオレイアさんにインタビューを試みたいと思います。

 

 以上、森丘洞窟前からお届けしました。

 

—————————————————————————–

 

【カ】ふーっ、最後の質問、あれヤバかったんじゃないっスか?

【記】いやー、俺もそう思ったんだけどさー、上からの命令だからさー。

【カ】何はともあれ、無事でよかったっスよ。何かあったら労災おりるんっスかね?

【記】バカっ、来る時に書いた念書読まなかったのか?

【カ】えーっ? 字が細かすぎて、あんなの読んでないっスよぉ。

【記】全部自己責任だとよっ。

【カ】えーっ? マジっスかぁ? ……ところで次がリオレイアなんて、俺聞いてないっスよぉ?

【記】番組的に、こうなるって予想ぐらい付くだろっ。

【カ】えー、やってらんないっスねー。

【記】あーっ、疲れたっ。帰りに一杯行くけどどぉ?

【カ】いっスねー♪ ゴチでーっす。

【記】……ん? ってか、お前なんでまだカメラ回してんの?

【カ】えっ? あれ? ……ヤベっ。

 

 

<<3卓談義(ペット編)>>

 

 ここは、とある酒場。

 今日も3卓では、いつも仲良し4人組のハンター達が酒を酌み交わしていた。

 

A「ねー、ねー、もしペットにするなら、どのモンスターがいい? 私はねー、ヒプノック! 言葉を教えてインコみたいにおしゃべりするのっ♪」

B「俺は断然カムだぜ。散歩する時、カッコよくね?」

C「うーん、僕はやっぱりアイルーかな。色々と家事を手伝ってくれそうだし」

 

A「広い庭にエルペたんがいるのもカワイイよねぇ♪」

D「フフフッ」

B「でっかい牧場でディアブロスもいいなぁ。俺の牛、見に来る?とか言いてぇぇッ」

C「だったら僕は、大きな水槽でガノトトスを飼いたいなぁ。アクアリウムは見てて癒されるし」

 

A「エスピたんと一緒に寝たら熟睡できそう♪」

B「リオレウスの背中に乗って、空飛ぶの悪くないな」

C「冬になったら、ドドブランゴと雪合戦するのもいいね」

B「じゃ俺はラージャンと腕相撲してみたいぜ」

D「フフフッ」

 

A「チャチャブー達とキャンプファイヤーも楽しいカモ♪」

B「おい、お前だったら何のモンスターがいいんだ?」

D「フフフッ、私はですね、ランゴスタとカンタロスを同じ虫カゴに入れて……」

ABC「む、虫ッ?!」

 

 

<<グークの旅立ち>>

 

 私は、グークです。

 

 ここしばらく、ハンターさんの姿を見ていません。

 何かあったのでしょうか?

 それとも、私のことが……嫌いになってしまったんでしょうか?

 

 このガーデンにいたほかのグーク達が1羽……また1羽と、どこかへと旅立っていきます。

 そして、とうとうグークは私1羽だけになりました。

 

 みんなのように、私も旅立ったほうがいいのでしょうか?

 でも……もしかしたら……。

 私は、チラっとガーデンの入口に目をやりました。

 

 でも、誰も来る気配がありません。

 あと1日だけ待ってみようと思います。

 

 翌日も、その翌日も、誰もこのガーデンにはやって来ませんでした。

 私は、世話焼き猫さんへ相談してみました。

 世話焼き猫さんは、私の好きにしたらいいと言ってくれました。

 

 そして最後に、家出したグークをハンターさんが探しに行くこともあるよ、と言ってくれました。

 

 もしも私が旅立ったなら、ハンターさんは……探しに来てくれるでしょうか?

 もし探しに来てくれなかったら……。

 ……いいえ、ハンターさんならきっと探しに来てくれるはずです。

 でも、もし……。

 

 あと1日だけ待ってみます。

 

 ……あと1日……。

 

 …………。

 

 あれから何度目かの朝を迎えた私は、ハンターさんが今まで私にくれた、たくさんの洋服をしまっている箱を覗いてみました。

 その中から、鬼神のような洋服を取り出しました。

 これならどこにいても、きっと目立つはずです。

 私は、鬼神の洋服に身を包んで世話焼き猫さんへ、今までのお礼と最後の挨拶をしてガーデンを飛び出ました。

 

 ハンターさん……。

 私……待っていますね。

 ハンターさんが迎えに来てくれるまで……ずっと……待っています。

 

 そして、いつの日か……今よりももっと(たくま)しくなって、大きく成長した私を見て驚かないでくださいね。

 

 親愛なるハンターさんへ

 

 あなたのグークより

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