仕事が命がけすぎて死んだふりして逃げたいんだけど………   作:じゃがありこ

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日間ランキング一位?、だと?マジか

予想以上に需要があったようで驚いています。感想、評価をしてくれた皆さまありがとうございます。励みになっています!

感想についてですが、少しづつ返信していく予定です。


第4話

ナンパした相手に逆につかまって仲間になれと脅されている件について

 

1:いっち

どうしてこうなった

 

2:名無しの転生者

こっちのセリフや

 

3:名無しの転生者

ラノベのタイトルかな

 

4:名無しの転生者

kwsk!

 

5:名無しの転生者

安価は成功したのか?失敗したのか?それが重要だ

 

6:いっち

安価は成功した。めちゃくちゃ可愛い、銀白髪のお嬢さんに声をかけた。変なバーに連れていかれて、よくわからない酒を頼むと床が開いて階段が出現。流れで付いて行ったら、体育館の3倍くらいの地下空間に出て、ちょっと問答した後に戦闘開始。2人はサクッと無力化して、最後のラスボスっぽい人に手も足も出ずに、捕まった。

 

7:名無しの転生者

何言ってるかわかんないな

 

8:名無しの転生者

急展開が過ぎるぞ

 

9:名無しの転生者

それで前回の安価をしたのか

 

10:名無しの転生者

もう少し詳しく

 

11:名無しの転生者

情報量が多すぎて少ない

 

12:名無しの転生者

まず、声をかけた女は待ち伏せしてたやつらの仲間だったん?どういう会話をした後、戦闘になった?

 

13:いっち

安価通りのセリフを吐いたら、バーに案内される。地下室に行く。そこで、ボスらしき男に目的を問われる。

 

男がすげー高身長のイケメンが、中二病全開みたいなセリフを吐くから面白くなって「綺麗な蝶に誘われてここに来ただけだ。歩き方ひとつで素人じゃないのがバレバレだぜ」

 

って言ったら、いきなり銃撃された。後からわかったけど、あそこにいたのは学園から逃げてきたサバイバーとか国から秘密裏に追われているサバイバーらしい。

 

14:名無しの転生者

 

15:名無しの転生者

イッチが追手だと思ったのか

 

16:名無しの転生者

深夜テンションで喋ってるなw

 

17:名無しの転生者

出来の悪い勘違い小説のお約束展開みたいだw

 

18:名無しの転生者

現実は小説より奇なりってか?

 

19:名無しの転生者

声かけた女の子は可愛かったか?

 

20:名無しの転生者

何気にイッチが瞬殺されたのって初めて?

 

21:いっち

目が覚めると椅子に縛り付けられてた。で、さっきまでワイが学園から逃げてきたことを説明して、敵じゃないことをアピールしてた。幸い、ワイが武器を持っていなかったのが信用する材料になったらしい。この人たちは、生まれつき能力が使えるサバイバーや逃げ出してきた奴らを保護しているらしくて、その過程で執行局に仲間を殺されてたりするから怪しい奴には最大限の警戒をするらしい。

 

>>19

クソ可愛かった。今治療してもらってるけど、マジで見ているだけで眼福。華奢な体躯とフードの下の人形のような精緻に整った白貌。宝石めいたサファイア色の瞳に膝裏まで届く銀白髪が、一見ぶかぶかで不自然だと言われるであろうパーカーと不思議な調和を再現している。

 

22:名無しの転生者

草、ぜったい早口やろ

 

23:名無しの転生者

食レポならぬ女レポ始まったな

 

24:名無しの転生者

イッチの謎のレポのせいで、話が入ってこんw

 

25:名無しの転生者

うらやま死

 

26:名無しの転生者

イッチは殺すってことでおk?

 

27:名無しの転生者

おk

 

28:名無しの転生者

写真上げろw

 

29:名無しの転生者

転生者掲示板って画像とか上げられんだっけ?

 

30:名無しの転生者

不可能じゃないけど、そういう転生特典持ちじゃないと無理

 

31:名無しの転生者

ってかイッチは白髪関連好きやな

 

32:名無しの転生者

無意識に猫耳のこと思い出してんのか?

 

33:名無しの転生者

高身長イケメンボスの詳細はよ

 

34:名無しの転生者

他のメンバーの詳細を教えろ

 

35:いっち

高身長イケメンボス、ワイが見てきたサバイバーの中でぶっちぎりで強い。だけど、転生特典で不意を突けば殺せそうな気がする。8年前に学園を逃げ出した25歳だって。

無口透明ショタ、全然喋んないし色素の薄い眼をしているのでガラス細工みたいに見える。たぶん、武器なしで能力が使えるタイプ。強くはないけど、やばそう。

マシンガンマッチョ、マシンガン打ってきた巨漢。そんなに強くない。弱くもないけど。

我らが銀白髪ちゃん、ちょっと年上。最高やなッ!

 

36:名無しの転生者

イッチの物差しが強いか強くないかとか、殺せるか殺せないかとかで、過激すぎるw

 

37:名無しの転生者

無口透明ショタとかマシンガンマッチョとか………イッチ…お前ネーミングセンスが

 

38:名無しの転生者

わかりやすいからいいんじゃね?

 

39:名無しの転生者

一発で理解できる

 

40:名無しの転生者

面白いのでヨシ!

 

41:名無しの転生者

っというか今の状況。何気に最高なのでは?そのまま保護してもらえば、諸々解決するんじゃ

 

42:名無しの転生者

8年間も隠れ住んできた実績があり、執行局を倒せる実力がある。なるほど。クォレワ勝ったのでは?

 

43:名無しの転生者

いけるいける

 

44:名無しの転生者

そろそろ安価しようぜ

 

45:名無しの転生者

安価!安価!安価!

 

46:名無しの転生者

いや落ち着け、高身長でイケメンで強くて年上だと?絶対怪しいだろ

 

47:名無しの転生者

信用しない方が………

 

48:名無しの転生者

相手が狂人の場合も考えて、こっちも狂人ロールプレイしようぜ

 

49:名無しの転生者

狂人ロールプレイ………前にそんなスレあったような………

 

50:名無しの転生者

大惨事になった奴やな。最終的に世界が滅びて、神様が頭抱えたらしいで。その後、腹抱えて爆笑してたらしいけどな

 

51:名無しの転生者

あの伝説のスレか、聞いたことはある

 

52:名無しの転生者

掲示板のスレってスレ立てた奴が死ぬと消えるからなぁ

 

53:名無しの転生者

そろそろ安価しようぜ?

 

54:名無しの転生者

狂人相手に狂人ロールプレイは乙る気がする

 

55:名無しの転生者

とりま、安価しよう

 

56:いっち

相手の提示している条件は三つ。一つは、保護の対象者がいた場合は協力してもらうこと。二つ目は、みんなとなるべく仲良くしてほしいということ。三つ目は、私の個人的な仕事の手伝いをできればしてほしいということ。この三つが守れるのなら、金銭的援助と偽造の身分証明書、サバイバーの相棒である武器を与えるって。

 

仲間になるか否かの返答

 

>>70

 

57:名無しの転生者

だが断る!

 

58:名無しの転生者

要するに…「お前も仲間にならないか?」ってわけか

 

59:名無しの転生者

断るしかねえな

 

60:名無しの転生者

>>58

これは断るしかないぜw

 

61:名無しの転生者

残念でもなく当然

 

62:名無しの転生者

選択しなくないか?マジレスすると、イッチはこいつらの手を取らないといつか存在がばれそう

 

63:名無しの転生者

でも、怪しすぎるんだよなぁ。金とか何処から出てきてるんだろ………

 

64:名無しの転生者

だが断る!

 

65:名無しの転生者

断った方が良いんじゃね?

 

66:名無しの転生者

逆に質問しろ

 

67:名無しの転生者

逆に条件を付けるんだ。銀白髪ちゃんの身柄をよこせと

 

68:名無しの転生者

あんたの腹の内を見せろって言え

 

69:名無しの転生者

随分面白い野望を抱えているんだな。面白うそうだって意味深なことを言う

 

70:名無しの転生者

お前の野望の行く末………それが見たくなってきたぜ(訳知り顔)しろ

 

71:名無しの転生者

俺からも条件があるぜ

 

72:名無しの転生者

裏切りは死を持って償わせるからな

 

73:名無しの転生者

また香ばしいのが………

 

74:名無しの転生者

これただの痛い奴では?

 

75:名無しの転生者

素面でこれ言うのか。しんどいなw

 

 

 

 

講義室より少し狭い校長室。その部屋には現在4人の人間がいた。その内、三人は夜光の元チームメイトだった。凜は迷子の子供のような表情を浮かべている。有栖は、仮面をつけているかのような無表情を。計正は、苛立ちを露にしている。

 

いずれも冷静とは言えない状況で、タバコをふかしている校長だけが真意を悟らせない笑みを浮かべていた。

 

「それで?いったいどういう了見で我々を集めたのでしょうか?」

 

「………君たちに調べてもらいたいことがありましてねぇ。本来であれば夜光君に聞きたかったのですが、死んでしまったのでね」

 

「ふっざけんなッ!!!!!!!!!!!!!!」

 

計正の怒号が響いた。それを見てタバコをふかせる老人がため息をついた。凜は呆然としたまま心ここにあらずだが、有栖は確かな嫌悪感を抱いた。しかし、それを態度に出すことはない。結果、残った1名が険悪な雰囲気を醸し出している。

 

「何を怒っているのですかねぇ?人死になど珍しくもないでしょう」

 

「お前たちがそれを口にすんのかッ!俺らは家畜でも実験動物でもないんだぞッ!」

 

「知っていますよ。君たちは貴重な道具だ。だから、壊れても直せるように設備を整えているし、娯楽だって提供している。私としても心苦しいのですよ?彼は使える道具でした」

 

ブチッ!何かが切れる音がして、計正が弾丸のように校長に飛び掛かった。しかし、校長に到達する前に有栖によって叩き落されてしまう。床に叩き落された計正は血走った眼で有栖を睥睨した。

 

「何で止めるッ!有栖!」

 

「君らしくもない。今日はよくしゃべるじゃないか。ジンクスを破ってまで、吠える必要があるのかい?わかっているだろう?彼を殺しても何も解決しないよ。明日には新たな国の役人が、あの席に座って我々を消費し続けるんだ」

 

有栖の声はどこまでも平坦で、声色には一切熱がこもっていなかった。その様子に満足げな表情を浮かべる校長。舌打ちをする少年、無反応の凛………室内の状況は正しくカオスだった。

 

「チッ!クソ………」

 

「話を続けましょうか。我々に頼みたいこととは?」

 

「………君たち以外にも声はかけるつもりですが、とある魔物の調査を行ってもらいたいのですよ。限りなく人間に近い見た目の魔物」

 

弾かれた様に凜は、視線を上げた。校長は目を細める。

 

「やはり、君たちを襲ったのはR-TEOTBか。まさかとは思ったがねぇ」

 

「R-TEOTB?」

 

聞きなれない言葉に有栖は、小首をかしげた。

 

「………そういう仮の名前が付けられた未確認の魔物ですよ。こいつは10年前に一度だけ姿が確認された魔物でね?横浜奪還作戦にも参加していた歴戦のサバイバーを瞬殺したとされている。証拠は画質の悪いカメラに映った映像だけでね。当時は英雄扱いされていたメンバーの突然の死に魔物が関わっていたと公表するわけにもいかず、公式には存在しないということになっていたのです」

 

「なっていた………」

 

「そう、公式には発表しないが最近になって目撃情報が増えてきたらしいですね。今月だけで、10件以上が目撃されています。学園の死者数も今月だけ異様に高いのだよねぇ。いやはや、怖い話だ」

 

「話が見えてこないのですが」

 

ほんの少しだけ、有栖の声色に苛立ちの色が乗る。それに気が付いた校長は皮肉気に笑った。

 

「………聡明で優秀な君らしくない現実逃避だねぇ。やはりここにいる仲間は君にとっても特別か」

 

「………」

 

「夕凪夜光が自由任務を受ける前に、校長室に予備の武器と装備を置いていったのだよ。もう俺には必要のないものだからと言ってね」

 

「ッ!?」

 

有栖よりも早く、その言葉に反応したのは凛だった。混乱しており言葉には出していないが、表情には恐怖と嫌悪と苛立ちが漏れ出ていた。

 

「自由任務自体に怪しい点は見受けられなかった。『三頭牛』を狩ってくることだけ。だとすると、彼の行動はあまりにも不自然だとは思わないかね?まるで自分が死ぬことを予期していたみたいじゃないか」

 

それでもそんな状況をスルーして、話を進める校長に有栖が食って掛かった。この場に凜がいなければ、冷静でいられたであろう。しかし、彼女が予想した話の結末は凜にとってはあまりにも酷で、有栖は初めて動揺し取り乱した。

 

「ッ!ありえないでしょう。夜光はバカで変態でネガティブな男ですが、この学園にあっても優しさや思いやりを忘れない男です。それに彼は優秀だ。あの男が死ぬとわかっている危険地帯に、凜を連れていくことなどありえないでしょう」

 

「………それが国からの強制任務であったら?そこに彼女を連れて行くという指示があったらどうでしょう?過去一度だけ似たようなことがありましたよねぇ?あの時彼は、条件を無視して単独で任務に臨み無理やり成功させましたが、その後かなりのペナルティーを受けた………ご存じでしょう?」

 

「「………」」

 

二人は黙りこくった。凜はあまりにも大きすぎる感情を処理しきれていないのか、能面のように表情を凍らせて人形のように微動だにしなかった。

 

「この学園の学生に下される強制任務は基本的に校長である私を通して伝令される。ただし、機密性の高い任務及び現総理の派閥とは違う人間が関わっている場合は別です」

 

彼はこう言っているのだ。夜光は一枚岩ではない国の無茶苦茶な強制任務を受けていたのではないかと。

 

「仮にも私はこの学園の校長ですからねぇ。夜光君の性格はわかっています。1年生の死亡率を憂慮して、1年生の引率を買って出るような男です。大梛凛を巻き込みたくはなかったのでしょうねぇ………ですが、大梛君は夜光君以上の使い手だ」

 

校長の言葉が毒のようにしみこんでいく。

 

「そして、彼が全幅の信頼を預けていた人物でもある」

 

徐々に徐々に。

 

「私が全力で調査しても中々尻尾がつかめないのです。かなり影響力のある人物が関与しているのでしょう。それこそ、いつか自分が消される可能性を考えるほどにね」

 

「やめたまえ」

 

有栖が口をはさむ。しかし、校長の演説するような考察は止まらない。

 

「おそらく彼は、大梛君に助けてほしかったのでは?彼は—————」

 

その先の言葉は放たれなかった。拘束から抜け出した計正が校長を殴り飛ばしたからだ。寸でのところで有栖が止めに入ったため、威力はかなり殺されていたがそれでもなお痛みを想像させるのに容易い類の鈍い音が響いた。

 

「どうして止めるッ!?」

 

歯ぎしりをして凶悪な野生を迸らせる少年は、語気を強めて有栖を突き飛ばす。

 

「少し、黙りたまえ」

 

「ッ!?」

 

怒りに燃える少年は有栖の様子を見て、悔し気に唇をかんで黙り込んだ。有栖の全身は怒りのために爪の先まで青白くなって、抑えつけても抑えつけてもぶるぶると震えていたからだ。

 

「凜も今は大人しくしていたまえ。自分の感情に整理をつけずに暴れても意味はない」

 

有栖は凜に釘を刺した。静まり返った室内で二人は僅かな距離を残して眼差しを絡める。少女たちの間で可視化できない魔力が空間を音もなく浸食し始めた。

 

「凛、お願いだ」

 

「………………」

 

この部屋の中で一番感情を吐き出していないのは自分であるが、一番爆発寸前なのは凛だと確信していた。

 

「どうにもきな臭いのですよねぇ…最近。研究庁の奴らも動きが怪しすぎる。ですが、私個人で調査をするのは不可能です。なにせか弱い一般市民ですからねぇ」

 

「だから、我々に白羽の矢が立ったと」

 

口の中を切ったのだろう。校長は苦痛に脂汗を流して、話を切り上げようとした。

 

「………任務の件ですが、私個人の依頼で動いてもらうわけですから、できる範囲では協力いたしますよ。報酬も格別なものを用意いたしましょう。例えば………夜光君に強制任務を出した奴らをこの場に引きずってくるとか、ね」

 

「細かい話は後日にしましょう。すぐに治療した方がよさそうだからね」

 

有栖は無理やり話を終わらせて校長室から凜を連れ出した。その様子を見ている校長の目には冒涜的な狂気が宿っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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