仕事が命がけすぎて死んだふりして逃げたいんだけど……… 作:じゃがありこ
ショタとお姉さんと行く!日帰り遊園地!~会話が無くて地獄ですの巻き~
1:いっち
助けてくれ
2:名無しの転生者
相変わらず急展開が過ぎる
3:名無しの転生者
は?イッチ、お姉さんとデートとか殺すぞ
4:名無しの転生者
殺意高くて草
5:名無しの転生者
なお、ショタが同伴している模様
6:名無しの転生者
ほぼ初対面と遊園地はやばい
7:名無しの転生者
とりま、安価は成功した?
8:名無しの転生者
草
9:いっち
安価は成功した。結果、銀白髪ちゃんとショタと一緒に遊園地に来ている
10:名無しの転生者
どういうことだってばよw
11:名無しの転生者
安価の結果、デートか。何で?
12:名無しの転生者
安価をすれば、お姉さんとデートできるのか。安価は正義!はっきりわかんだね
13:名無しの転生者
安価してくる
14:名無しの転生者
ショタ付きだぞ?考え直せ
15:名無しの転生者
落ち着け
16:名無しの転生者
は?ショタが付いてくるんだぞ?お得だろ?
17:名無しの転生者
通報して
18:名無しの転生者
した
19:いっち
ネタバレすると、遊園地には調査できている。
20:名無しの転生者
サバイバーを保護するためか
21:いっち
そう、遊園地のパレードの担当者の中に一般人にはできない動きの奴がいたらしくて、サバイバーだと国につかまって学園か研究所にドナドナされるから、保護してきてくれという指示だね。ワイ的には、サバイバーじゃなくて動きがすごい一般人であってほしい。そして、一刻も早く帰りたい。空気が重い。しんどい。美女と一緒なのに、泣きそうだ。
22:名無しの転生者
そんなにか
23:名無しの転生者
信用できるか微妙な相手と遊園地に来ているんだろ?普通の反応では?
24:名無しの転生者
何処の遊園地に行ってるんだ
25:いっち
ハハッ!
26:名無しの転生者
あっ
27:名無しの転生者
それ以上はいけない。消されるぞ
28:名無しの転生者
遊園地あるんだな
29:名無しの転生者
遊園地がない世界に転生した奴もいるのか?
30:名無しの転生者
異世界組とかはそうだろ
31:名無しの転生者
俺なんてSF宇宙だぞ。娯楽少なくて、泣きそうや
32:名無しの転生者
それより、安価の時間だぞ
33:名無しの転生者
そうだな
34:名無しの転生者
任せろ!俺たちが救ってやるさ
35:いっち
あー、しんどいんだから頼むぜ?
待ち時間にする最適な話題について
>>50
36:名無しの転生者
スリーサイズ
37:名無しの転生者
スリーサイズ
38:名無しの転生者
スリーサイズ
39:名無しの転生者
スリーサイズ
40:名無しの転生者
スリーサイズ
41:名無しの転生者
欲望という名の怪物だなw
42:名無しの転生者
ここにはゴブリンしかいないのか?w
43:名無しの転生者
イッチに対する殺意が高い
44:名無しの転生者
年下は好きですか
45:名無しの転生者
いつから、サバイバーなのか?
46:名無しの転生者
ぶっちゃけ、俺のことどう思っている?
47:名無しの転生者
遊園地ってきたことあるか?
48:名無しの転生者
前回の件に対する謝罪
49:名無しの転生者
無難に趣味とか聞いたら?ショタ君も合わせて聞けば、時間もつぶれて解決やろ
50:名無しの転生者
趣味とか、自己紹介とか?あとは、銀白髪ちゃんの可愛いところを列挙しろ………最後にスリーサイズ
51:名無しの転生者
処女ですか?
52:名無しの転生者
今夜一緒に夜のパーティーしません?
53:名無しの転生者
もう一回ナンパしろ
54:名無しの転生者
変態しかいないのか?
55:名無しの転生者
ナンパした日のこと
56:いっち
あああああああああああああああああ!安価は悪い文明!破壊する!!!
57:名無しの転生者
だが断る!
58:名無しの転生者
諦めろ
59:名無しの転生者
安価じゃなくて、スレ民が悪いんやで
60:名無しの転生者
まだ、マシな方やぞ
61:名無しの転生者
イッチ、次の報告が楽しみやなッ!
62:名無しの転生者
期待して待ってるで
63:名無しの転生者
絶対会話になるだろ?これなら
64:名無しの転生者
これ以降、口きいてくれなさそうだけどな
65:名無しの転生者
イッチは話題が提供される。俺たちは、スリーサイズを聞ける。ついでにイッチの苦しむ様子も見れる。ウィンウィンやな
66:いっち
辞書買ってこいや
67:名無しの転生者
好きな異性のタイプとかじゃなくて、助かったな
68:名無しの転生者
経験人数とか知りたいと思わないか?
69:名無しの転生者
それは知りたくない
70:名無しの転生者
これだからユニコーンは面倒なんだ
71:名無しの転生者
は?
72:名無しの転生者
何だと?
73:名無しの転生者
戦争だな
74:いっち
別のところでやれ
75:名無しの転生者
イッチのコミュ力に懸かってるな
76:名無しの転生者
こんな時から入れる保険があるんですか!?
117:いっち
ただいま
118:名無しの転生者
お!お帰りやで
119:名無しの転生者
流石に早くね?
120:名無しの転生者
それで?スリーサイズは?
121:名無しの転生者
待ってました、スリーサイズは?
122:名無しの転生者
はよ、スリーサイズの報告
123:名無しの転生者
あくしろ
124:いっち
えー、会話は出来ました。多少は仲良くなった気がしてる。だけど、スリーサイズについては何の成果も得られませんでしたッ!
125:名無しの転生者
は?
126:名無しの転生者
はー、使っかえ。ファン止めるぞ?
127:名無しの転生者
やる気なくなったわ、ペッ!
128:名無しの転生者
まあ、しゃーない
129:名無しの転生者
切り替えていけ
130:いっち
スリーサイズのこと聞いたら、ちょっと機嫌悪くなって席外している。残ったショタと会話していたら、中々面白い子でショタとは結構仲良くなれたと思う。
銀白髪ちゃんの好感度は60でショタが75くらいかなぁ。
これからパレードを見に行くから、実況するで!
131:名無しの転生者
そういえば、パレード見に来たんやもんな
132:名無しの転生者
パレードとか一回も見に行ったことねえな
133:名無しの転生者
え?ボッチですやんw
134:いっち
いやぁ、美女と一緒にパレード見るとか役得過ぎてスマンw
135:名無しの転生者
急に調子乗りやがった
136:名無しの転生者
なお、ショタが同行する模様なんですが、それは
137:名無しの転生者
機嫌の悪い美女とパレード見るんか
138:名無しの転生者
殺すぞ
139:名無しの転生者
俺たちも実況を聞いているから、実質俺たちも美女とパレードを見ている?
140:名無しの転生者
それはそう
141:名無しの転生者
そうはならないだろ………
142:名無しの転生者
イッチ、実況もいいけど安価しないとまずいんじゃないか?
143:名無しの転生者
スレを開いたら、安価しないといけないもんな
144:いっち
パレードは何を中心に実況する?
>>150
145:名無しの転生者
やっぱり、イッチの様子を見れないの残念だな
146:名無しの転生者
自分の記憶を画像として掲示板にアップできる転生特典を持っていたやつのスレは盛り上がったもんなw
147:名無しの転生者
銀白髪
148:名無しの転生者
ショタ
149:名無しの転生者
演者
150:名無しの転生者
全体的に
151:名無しの転生者
ショタ
152:名無しの転生者
銀白髪ちゃん
153:名無しの転生者
雑な安価だなw
154:名無しの転生者
イッチめんどくさくなってない?
灰色の雲が太陽の光を食い止めている。世をあげて太陽のためのお通夜をしているような、陰気な雲が辺りを覆っている。辺りは昼だというのに暗く、人工的な光である蛍光灯が煩わしい。有栖は閑散とした食堂で、一人窓際に佇んでいた。
そこに近づき声をかけるものが、一人だけいた。有栖と同じ制服を着た女子生徒である。
「風邪をひかれますよ。有栖様」
少女は有栖の取り巻きの一人であった。ただ、過ごした年月は長く歳は有栖の一つ下である。
「………彩夢君、私はこの学園に来てから7年間戦い続けてきた」
「存じ上げております」
「世界の残酷さを知りつつ、それに抗うために行動してきた」
「ええ、貴方がいなければ私も他の生徒も大勢が死んでいました」
「必勝など望むべくもなかった。戦いに絶対などない。だから、私は後輩の育成に力を入れた。私が面倒を見れた後輩の死亡率はグッと下がった。また明日と別れ際に言えるようになった子たちを見るのがうれしかった」
「………」
有栖は17歳になった際に後輩の育成に力を入れ始めた。生き残るのに必死だった時代とは違い、強くなった自分は誰かを救える側に成れるはずだと思っていた。しかし、相手は強く強大だった。未だに同世代の人間にも死者が出る。自分だって油断すれば死ぬかもしれない。それでも、見捨てたくはなかったのだ。
勝ち勘定をしている暇があったら一撃でも多く、攻撃を入れ自分が被弾しない様に動く。守るべき相手がそこに居れば、助ける前提で武器を振るってきた。
振り返れば多くのものが、有栖を慕っていた。その中には有栖同様、戦場にあっても他人を助ける度量と志を持つ仲間が増えていた。
特に、夜光達と駆け抜けた泥臭くも輝かしい時間こそ彼女の誇りだった。あの三人が有栖にとって初めて、背中を預けられる存在であった。
「………」
遠くで雷鳴が聞こえる。
有栖は慕われている反面、滅多に本心を表に出さないため冷酷だと言われることも多い。
全滅する可能性があれば、冷静に状況を判断し仲間を切り捨てる日もあった。切り捨てた仲間の死体を見ても、有栖は表情一つ変えなかった。
そこで後悔をしてしまえば誰かを救えなくなるかもしれないから。泣いてしまえば、動揺が周りに広がるから。常に冷静で合理的で信頼できる指示を出せるが故に、救えて来たと知っているから。
「有栖様………ここには誰もおりませんよ」
そう言いつつも、彩夢は有栖は泣かないことを知っていた。有栖にとって、彩夢は最も長い時間を過ごしてきた後輩だった。だが、有栖にとって最も濃い時間を過ごしてきた人間は彼らである。彩夢は唇を噛む。そして、押し黙る。自分の中にある黒い感情から逃れるために。
雨が降り始めた。窓の外の雨は一定間隔で辺りを濡らしだし、外の冷気に当てられ部屋の中は水族館みたいにひやりとしていた。
「さて、行こうか。確かにここは冷える」
そう言って、歩き出す有栖の笑みはいつも通りだった。