作:鍋奉行

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1話

死にそうになった時、神頼みするならどの神に頼るだろう。

 

熱心なキリシタンならイエスにするだろうが、日本人のような無宗教のものは概念的な神に頼むだろう。

ろうが、日本人のような無宗教のものは概念的な神に頼むだろう。

 

そんな無宗教の方にお薦めしたいのが「釈迦」と「観音」だ。

 

釈迦はたとえ死んだとしても死後の生活を畜生道になったとしても手助けしてくれる。また観音は名前を呼ぶだけで助けてくれる。

 

だから死にそうになったこう言おう。

 

 

 

 

「「しゃかんのん」」

 

 


 

 

転生してから17年が経った。

 

釈迦に頼ったので畜生道を覚悟していたが、幸運なことに人間だった。

 

さらに中世ファンタジーなナーロッパではなく現代。

 

歴史や地名は違うが前世とよく似た日本語を話す国で第二の人生というものを送れた。しかしまさか星座まで違うとは思わなかった。

 

幼少期に

『今日の一位はくじら座のあなた‼︎

思わぬところから探し物が出てくるかも!ラッキーアイテムはナタデココ』

とテレビでやってるのを見た母が

「確かこの子くじら座よね?」

と言っているのを聞いた時はここまでパラレルかと関心した。

 

このまま平穏な第二の人生になると思っていた。先週までは

 

『三門市の一件から一週間。被害の全容がわかってきました。死者は1000人以上、現在も500名近い方の行方がわかっていません。』

 

ワールドトリガーの世界だった。

 

そういえば星座までパラレルだったなあの世界。

 

地元の地方国公立を目指していたが、急遽目標変更だ。

 

どうにか両親と担任を説得しなければ。

 

ファンならば行かねば、いざ三門市立大学へ。

 

 


 

 

第一次大規模侵攻による校舎新設の関係で本試験はなくいわゆるセンターだけの判定になった大学入試。

 

例年はそこそこの倍率になる三門市立大学だが半年前の大規模侵攻で今年は定員割れがあったとかなかったとか。

 

特に県外からの進学者が露骨に少なかったらしい。

 

県外からくるのは余程の物好きばかりらしい。

 

三門市立大学には新たに工学部エネルギー学科というものが追加されておりトリオン研究室はこの学科に属することになるらしい。

 

あとキャンパスに行ったら東さんがいた。遠くから見かけただけで声はかけなかった。

あの人防衛大学校出身じゃなかったのか。一般人が殺気なんて消せるか普通。

 

原作キャラを見かけたとはしゃいでいる場合ではない。

 

今日は今後を左右する大切な日だ。

 

緊張してもしなくてもトリオン量は変わらないから、リラックスしていこう。

 

いざ入隊試験へ。

 

 


 

 

受かった。

 

大学の入試よりも緊張したかもしれない。

 

どのトリガーセットしようかなぁ。

 

やっぱ一回でいいから鳥籠できるか試したい。

 

てかこの時期入隊って誰がいるんだ。諏訪さんって初期メンだっけ?

 

まあ明日の入隊式行けばわかるか。

 

遅刻しないように今日は早く寝よう。

 

 


 

 

「ボーダー本部司令の城戸正宗だ。君たちの入隊を歓迎する。君たちはボーダーの一期生だ。まだ発展途上にあるこの組織だが、近界民は待ってくれない。この世界の未来はこの組織、ひいては君たちに掛かっている。君たちの健闘を祈る。では防衛のためのトリガーやトリオンについては忍田くんから…」

 

少し若く見える最高司令の訓示を40人くらいが聞いている。中には原作で見たことのある顔がちらほらある。しかし髭餅のまだ髭が生えてない姿はなかなかに新鮮である。

 

「忍田だ。ではこれからトリガーとトリオンについての説明に入る。

近界民はこちらの技術体系とは根本から異なる技術をもち、こちらの通常兵器は効果が薄い。そこで使うのがトリガーだ。

トリガーを使うにはトリオンというエネルギーが必要で、トリオンは見えない臓器のトリオン器官で生成される。

トリオン器官は個人によって差があり、同じトリガーを起動しても人によって使える時間や威力に差が出てくる。

現在ボーダーには二種類の攻撃用トリガーあり、個人のトリオン量や適正に応じて選択してもらいたい。」

 

忘れていた。

そういえば現ボーダー設立時、攻撃用トリガーは孤月とアステロイドの二種類と防御用のエスクードの計三種類しかなかった。

これでは鳥籠再現は当分お預けである。

 

「これから君たちのトリオン量を10段階評価で表したものを渡していく。

そこには攻撃用トリガーの特徴についても書いてある。

よく読んでどちらか1つを選んで用紙に希望する方をマークして次回の集会時に提出してくれ。では入隊試験の受験番号順に渡していく。001番…」

 

緊張の瞬間である。

トリオン量によってアタッカーかシューターかが決まってくる。

 

「次、005番」

 

呼ばれた。

 

受け取った用紙は2枚で一枚は弧月かアステロイド、どちらにするか。

2枚目にトリオン量などが書いてあるようだ。

 

いざ!………

 

7って多いのか、少ないのか?どっち?

 

確か修が2で木虎が4くらいだから多い方か?でも二宮さんは14くらいだし…

 

「よし、全員受け取ったな。10以上のものもいるかもしれない。あくまで基準だがトリオンが8より多いものはアステロイドを、そうでないものは孤月をおすすめする。ただトリオンでは測れない個人の適性がある。近界民と近くで斬り合うことに抵抗があるものや、剣に自信があるものなどはそちらに従って決めて欲しい。あくまでトリオンは基準だ。ではこれから本部施設の説明を行う。ついてきてくれ」

 

そういうと本部長は壇上から降りて廊下へと出ていき、それに続くように一期生も歩いて行った。

 

しかし7以上か。

うーむ、悩む。剣道などの経験がないのでアステロイド選ぼうと思っていたが、この時代のシューターは確かトリオン量がモロに強さに直結する。まだ変化弾などがないから火力勝負になってくる。

また旧ボーダーのメイン武装は孤月だった筈だ。アステロイドを指導できる人はレイジさんくらいしか思いつかない。それ以外基本アタッカーだしなぁ。

 

そのようなことを考えていたら本部施設の説明や、個人ランク戦、仮装戦闘空間の使い方などの説明が終わり、解散となっていた。次回の集会は明後日らしい。

それまでにどっちにするか決めなければ。

 

ふと思ったが狙撃手用トリガーがないってことは弧月かアステロイドを装備した東さんが見られるってことか?それは少し見てみたい。

 

そんなことを考えながら帰路につき、今世で一番刺激たっぷりの1日が終わった。




最初の神様云々の話はうろ覚えを書いた物です。間違っている可能性の方が高いです。
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