転生したらシャドウだったので原作で活躍したいと思います   作:OKNU

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皆さん、早速ですが申し訳ございません。
前回のアンケート、投稿時は「前後半を一話で書き切る」の方が多かったのですが、「前後半分ける」の方が多かった時に話の展開がまとまってしまったせいで、今回、前半しか書いてません。
今後は迂闊にアンケートを出さないように気をつけていこうと思います。


恐怖のサッカーサイボーグ

『さぁ、FF予選二回戦の開始です!』

 

 ついにやってきた御影専農との試合。(自称)実況の角馬圭太の良い声が御影グラウンドに響き渡る。

 俺は雷門での初試合の相手が、アニメでシャドウが初登場した時の練習相手だった杉森のいるチームであることに、運命的なものを感じていた。

 そんな俺は今、背番号17のユニフォームを着て、影野や目金、マネージャー達、ついでに冬海先生と共にベンチにいる。まぁ、野生中戦で土門がベンチスタートだったのと同じだと思ってもらえばいい。

 ただ、なぜこの試合からレギュラーになった土門の代わりに影野が控えになったのか、正直俺は納得していない。それこそ栗松で良かったんじゃないだろうかと思っている。

 …栗松、帰国…じゃなくてベンチ入りの準備をしろ。

 そんなことを考えていると、キックオフの笛が鳴った。

 

 

FW   豪炎寺 染岡 

MF 半田       宍戸

     少林 マックス

DF 風丸       栗松

     壁山 土門

GK     円堂

 

 

 先攻は雷門から。豪炎寺からパスを受けた染岡を筆頭に、雷門イレブンが御影陣内に攻め込んでいく。

 

「ディフェンスフォーメーション・ガンマ3、発動!」

 

 杉森の号令と共に、御影の選手が一斉に動き出す。

 その直後、染岡からパスを受けた豪炎寺が前を向くと、既に大量の選手が立ち塞がっていた。

 だが、一人を複数人でマークすれば、必然的に他の誰かはフリーになる。案の定ノーマークとなった染岡に、豪炎寺はボールを戻す。

 

ドラゴンクラッシュ!」

 

 染岡が渾身の必殺シュートを放つ。

 しかし、いつのまにかシュートコースに入っていた四人の選手が、少しずつ威力を削ぎ落としていく。そして、もはやシュートではなくなったボールを、杉森が楽々キャッチする。

 

『凄いぞキーパー杉森!ナイスセーブで、開始早々のピンチを凌いだァ!』

「やりますねぇ。あの杉森から得点するのはかなり難しいですよ」

 

 目金がクイッと眼鏡を正しながらそう言う。

 確かに杉森も凄いが、その指示を正確に実行している他の選手も同様にハイレベルだ。サッカーサイボーグの呼び名は伊達ではない。

 

 杉森からボールが前線に送られ、今度は御影が攻め上がる。

 一度は風丸がボールを奪ったものの、そのパスを受けた宍戸がすぐにボールを奪い返され、ゴール前まで攻め込まれる。

 

『ああっと!?下鶴の逆サイドに山岸が走り込んで来ている!』

 

 雷門ディフェンスの逆をつき、フリーとなった山岸がゴールの左上スミにシュートを放つ。これは円堂がダイビングキャッチして防いだ。

 そして円堂から風丸、風丸から豪炎寺へとパスが繋がり、一気にシュートレンジまで切り込む。

 今頃、杉森には『ファイアトルネードの確率、99.83%』という指示が送られているのだろう。残りの0.17%が一体何なのかは不明だが。

 

ファイアトルネード!」

シュートポケット!…くっ!」

 

 炎を纏ったボールが御影ゴールに迫る。

 ボールは杉森が展開した空気の壁に威力をほとんど殺され、かろうじてそれを突破するが、杉森に弾かれた。しかし、そのこぼれ球を拾ったのは染岡だった。

 

「まだだ!豪炎寺、行くぞ!ドラゴン…!」

トルネード!!」

シュートポケットォ!…ぬおっ!」

 

 炎を纏った竜がボールと共に突撃し、今度は空気の壁を突き破る。

 杉森は体でボールを受け止めるが、勢いは止まらず、ボールはさっきよりも高く弾かれる。

 

「豪炎寺さん!」

 

 ここで壁山が攻撃参加。

 それを見た豪炎寺はゴールに背を向けて走り出し、壁山と同時にジャンプ。そして、壁山の腹を踏み台にさらに高く跳び、オーバーヘッドの体勢に入る。

 

イナズマ落とし!」

ロケットこぶし!!」

 

 落雷の如きシュートが御影ゴールを襲うも、杉森のもう一つの必殺技によって三度(みたび)弾かれる。

 ボールは先程よりも遠くまで飛ばされ、御影の選手に拾われた。

 

 御影のカウンター。

 壁山がイナズマ落としのために前線に上がったことでマークが追いつかず、再び山岸がフリーとなった。

 円堂はゴールを守ろうとするが、山岸がしたのはシュートではなく、逆サイドでフリーになっていた下鶴へのパス。

 そのまま下鶴がダイレクトでシュートを放つ。

 

熱血パンチ!」

 

 円堂がかろうじてボールを弾く。しかし、その先に既に走り込んでいた山岸がダイビングヘッドでボールをゴールに押し込んだ。

 

「ど、どうしましょう木野先輩!先制点取られちゃいましたよ!」

「大丈夫よ。みんなの動きは悪くないし、きっと追いつけるわ」

「…奴らに、まともに勝負する気があればの話だがな」

『え?』

 

 俺の言葉に、冬海以外のベンチにいた全員が首を傾げる。

 俺がコートを見るよう促した時には、既にそれは始まっていた。

 

「シャドウくん、これってまさか…!」

「ああ。奴らはこのまま、一点のリードを守って逃げ切るつもりだ」

 

 真っ先に気付いたらしい木野が声をあげる。

 御影はボールを奪ってから全く攻めようとせず、ひたすらパスを回し続ける。

 ボールを奪おうにも、御影の選手が壁のように立ちはだかり、近付くことすら出来ない。最終的にはキーパーの杉森の元までボールが送られた。

 アニメの通りに進めば、前半はこのまま0-1で終わる。

 

 

 ……そう思い込んでしまっていたが故に、気付けなかった。

 ボールを奪うために全員が前線を上げたことで雷門陣内に生まれたスペースに、御影の選手が一人走り込んでいることに。

 

「ッ!?円堂、逆サイドを見ろ!下鶴がフリーだ!!」

「何!?」

 

 思わずベンチから立ち上がって叫んだが、気付くのが遅すぎた。杉森からのパントキックをトラップした下鶴は、そのままシュート体勢に入る。

 

ファイアトルネード!!」

「しまった!…くそぉッ!!」

 

 下鶴のシュートに円堂は必死に飛びつくが惜しくも届かず、ボールは雷門ゴールに突き刺さった。

 

『ゴォール!!豪炎寺のお株を奪う下鶴のファイアトルネードで、御影が雷門を突き放したァ!!』

 

 0-2。まさしく痛恨の失点というやつだろう。ゴールを割られた円堂も、悔しさの余り地面を殴りつけていた。

 

 そしてここで、前半終了のホイッスルが鳴り響いた。




次回後半戦。シャドウ出ます。
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