転生したらシャドウだったので原作で活躍したいと思います   作:OKNU

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遅くなってすみません…!
出来れば2月中には投稿したかったんですが、色々忙しくて遅くなってしまいました…!!
こんな亀更新ですが、これからも頑張っていきます!

あと、今作のシャドウのキャラですが、ボケもツッコミもしたりする常識人みたいな感じにしようと思ってます。元のキャラのままだと口数減りそうなので。


初陣

「御影が雷門を突き放したか…。雷門が逆転するには攻めなければならないが、下手に前線を上げすぎれば二点目のように裏を突かれる。さて、雷門はどう出るか…」

 

 FF地区予選第二回戦、雷門対御影専農の試合は、0-2の御影リードでハーフタイムを迎えていた。そんな中、観客席にて一人、後半の展開について思案を巡らせている者がいた。

 彼の名は鬼道有人。帝国学園サッカー部キャプテンにして、全国にその名を轟かす天才ゲームメーカーである。

 鬼道は、自分たちとの練習試合以降メキメキと実力をつけている雷門との試合に備えるため、この試合に偵察に来ていたのだった。

 前半を振り返るなどして時間を潰していると、後半戦に出場する選手たちがベンチから出てきたため、視線をグラウンドに向ける。すると、雷門イレブンの中に初めて見る選手がいることに気が付いた。

 

『さぁ、後半戦の開始です!雷門、この後半から宍戸に代わり、闇野がフォワードに入りました。この選手交代が、試合にどのような影響をもたらすのでしょうか!』

 

 実況がそう言った直後、後半開始のホイッスルが鳴った。それと同時に走り出したその選手を見て、鬼道は不敵な笑みを浮かべた。

 

「あの17番が帝国(うち)のスパイが言っていた転校生か。どんなプレイをするか…見ものだな」

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 とうとう俺の初出場の時がやってきた。

 というのも、ハーフタイムに後半の作戦会議をしていた時に、豪炎寺が「転校したばかりのシャドウのデータは奴らも持ってないんじゃないか」と提案したことがきっかけだった。

 その後、話し合いをした結果、宍戸と交代で俺が出ることになった。宍戸、お前の分まで頑張るから応援しててくれ。

 そんなわけで、後半のフォーメーションはこんな感じになった。

 

FW 豪炎寺 染岡 闇野(俺)

MF 半田 少林 マックス

DF 風丸      栗松

     壁山 土門

GK     円堂

 

 そして俺たちと御影、合わせて22人がポジションに着くと、御影のキックオフで後半が始まった。

 キックオフ直後のバックパスから何本かパスを回された後、ちょうど俺の方のサイドの選手にボールが渡ったので、プレスをかけに行く。しばらく駆け引きが続いたが、やがてフェイントで突破しようとしてきたのでわざと抜かせる。そして、

 

影縫い!」

「うわっ!」

 

 俺が伸ばした影が相手を捕らえ、動けない間に俺自身でボールを奪う。

 

『闇野、必殺技でボールを奪ったァ!そのまま御影陣内へ切り込んでいく!』

 

 どうやら御影は、データの無い俺がいきなり必殺技を使ってくるとは思っていなかったようで、完全に動きが遅れていた。

 その隙にドリブルで駆け上がり、マークが寄ってきたタイミングで、ゴール前でフリーになった染岡と豪炎寺にパスを送る。

 

「ドンピシャだ!ドラゴン…」

トルネード!!」

シュートポケット!…ぬあっ!」

 

 二人の必殺技は、前半同様杉森に防がれ弾かれる。だが、そうなるのは俺の読み通りだった。

 俺はボールの落下点に入ってジャンプし、思い切り左足を振り抜いた。

 

ダークトルネード!」

「何ッ!?……くっ!」

 

 黒いエネルギーを纏ったボールが、御影ゴールめがけ飛んでいく。

 ドラゴントルネードを弾いた時に体勢を崩していた杉森は反応が間に合わず、俺のシュートはゴールに突き刺さった。

 

『ゴォール!交代で入った闇野、一度弾かれたボールに素晴らしい反応で食らいつき、必殺シュートを決めたァ!雷門、一点を返しましたァ!』

「ナイスシュート、シャドウ」

「…フン、ナイスシュート」

「…ツンデレ」

「アア!?」

「…フッ」

 

 そんな青筋立てなくても良いじゃないですか染岡サン。あと豪炎寺、鼻で笑ったの聞こえてるからな。

 そんな寸劇をしながら自陣に戻った後、御影のキックオフで試合が再開する。

 御影はさっきのプレーで俺への警戒を強めたのか、自分たちがボールを持っている時でも、必ず一人俺のマークにつくようになった。

 更に前半の終盤同様自陣でパスを回し、時間を稼いで逃げ切る戦法に切り替えてきた。

 このままではマズい。何とかしてマークを外せないか四苦八苦していると、

 

「うおおおおおおおおお!!」

「ええええ!?」

 

 円堂が突然ゴールを飛び出し、ボールを持っている御影の選手に向かって走り始めた。土門が慌てる慌てる。

 キーパーが前線に上がったため、御影の選手の視線は円堂に集中する。俺はその隙を突いてマークを外し、ボールを奪い取る。

 

「シャドウ!こっちだ!」

 

 ひとまず俺は円堂にボールを渡し、円堂がボールを奪われた時に備えて少し下がる。

 円堂は俺からのパスを受けるとそのままドリブルで上がっていき、シュートを放つ。

 

「データに無い…!君のシュートは、データに無いッ!!」

 

 そう言いながらも、杉森は円堂のシュートをダイビングキャッチする。円堂はシュートを止められたことを悔しがっていたが、ゴールがら空きだから早く戻るよう言おうとした時、

 

「円堂ォ!!早く戻れェ!!」

 

 染岡が割とガチでブチギレ、それを聞いた円堂は慌ててゴールへ戻っていく。

 そして、円堂がちょうどペナルティエリアに入ったタイミングで、

 

「オフェンスフォーメーション・シルバー1だ!」

 

 杉森が指示を出し、御影が攻撃を開始した。ベンチで御影の監督が命令違反だなんだと喚いていたが、誰も気に留めない。

 杉森のパントキックを受けた御影の選手のドリブルを壁山がブロック。そのこぼれ球をマックスが拾うが下鶴に奪われ、そのままゴール前まで攻め込まれる。

 

「行くぞ!パトリオットシュート!」

 

 下鶴の必殺シュートが雷門ゴールに迫る。これは円堂がパンチングで防ぎ、ボールはバーを越えてコートの外に出た。

 そして御影のコーナーキック。ゴール前にボールが蹴り込まれたが、御影の選手同士が交錯し、そのこぼれ球を拾った下鶴がシュート体勢に入る。すると円堂が再びゴールを開けてシュートを打とうとしている下鶴に突っ込んでいき、その後ろから豪炎寺が続く。

 

「豪炎寺、こっちだ!」

「円堂!一体何をする気だ!?」

「大丈夫だ、俺を信じろ!!」

「…分かった!」

 

 豪炎寺、お前円堂のことを信頼しすぎじゃないか?この状況ですんなり『分かった』って言えるのは、それはそれで異常な気がするぞ。

 そうこうしている内に、下鶴のパトリオットシュートが再びゴールを襲う。円堂と豪炎寺はそのコース上で、ボールが来るのを待ち構える。

 

イナズマ1号!!』

 

 二人の新必殺技が、パトリオットシュートを直接蹴り返した。

 …なんかこれ、イプシロンとの初戦で一ノ瀬のスピニングシュートが蹴り返されたシーンに似てるな。

 

「何!?この数値は、我々が持つデータを遥かに超えている!

あり得ない!あり得るかァァァアア!!」

 

 円堂と豪炎寺が放ったイナズマ1号は、それを止めようとした杉森ごとゴールに突き刺さり、これで2-2の同点に追いついた。

 その後も俺たち雷門のペースで試合は進んだ。全員がイナビカリ修練場で鍛えられた身体能力を発揮し、中盤を完全に支配。そして、ゴール前に走り込む染岡と豪炎寺へのラストパスが通る。

 

「行くぞ!ドラゴン…!」

トルネード!!」

シュートポケット!……ぐあっ!!」

 

 三度目の正直でドラゴントルネードが決まり、3-2。ついに逆転に成功した。

 その後、再び御影のキックオフで試合が再開されたが、少林がスライディングでボールを奪った直後、御影の選手が驚いた表情で頭に手を当てていた。おそらく、監督との通信が途絶えたのだろう。攻め上がるついでにチラッと御影ベンチを見てみたが、既に監督がいなくなっていた。

 だからといって、こちらが止まる理由はない。

 そのままドリブルで上がっていった少林から染岡にパスが渡り、シュートチャンスになる。

 

ドラゴンクラッシュ!」

 

 シュートを打たれてなお、杉森は諦めたような表情を浮かべていたが、ふとハッとしたような顔になると、

 

「うおおおおおおおおッ!!!」

 

 雄叫びを上げながらシュートポケットを発動する。染岡のシュートはそれを突破し、威力を失わずにゴールに迫るが、

 

「負けたくない!俺は…負けたくないッ!!」

 

 どこぞのヘル○イザーのようなセリフを言いながら、杉森はシュートを防ぎ切った。御影の選手たちが驚く中、

 

「俺は勝ちたい!皆も同じだろ!最後まで…戦うんだ!」

 

 そう言いながら杉森がケーブルを外すと、それに続いて他の選手たちもケーブルを外す。

 

「行けェ!最後の1秒まで、諦めるなぁっ!!」

『おう!!』

 

 そこからは、一進一退の攻防が続いた。

 攻守がめまぐるしく入れ替わり、両チームのキーパーが好セーブを連発する。そして、互いに点を取れないまま時間が過ぎていき、ついにロスタイムに突入した。

 

影縫い!」

 

 ロスタイムも残りわずかの場面、俺は必殺技でボールを奪うことに成功した。

 そのまま自分でシュートまで持っていこうとしたが、豪炎寺がゴール前でフリーだったので、右サイドからクロスを上げた。豪炎寺はジャンプし、シュート体勢に入る。

 が、ここでアクシデントが起きた。

 

ファイアトルネー…「させるかぁっ!!」何!?」

 

 いつの間にか守備に下がっていた下鶴が、空中で豪炎寺とファイアトルネードを打ち合う形でぶつかり、そのまま二人とも地面に墜落した。

 突然の出来事に、しばらくフィールドにいた全員が固まっていたが、下鶴が杉森にボールを渡すと、杉森は雷門ゴールを目指しドリブルを開始する。そしてそのまま、ゴール前で円堂との一対一になった。

 

「行くぞ、円堂ォォオオ!!」

「来い、杉森!ゴッドハンド!!」

 

 杉森渾身のシュートを、円堂は右手一本で迎え撃つ。

 

「円堂ォォォオオオオオ!!!」

 

 杉森の叫びもむなしく、ボールは円堂の右手に収まる。

 そして、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 

『試合終了!準決勝進出を果たしたのは、雷門中だァ!!』

 

 実況が試合終了を告げ、観客席からは歓声が上がる。

 この時俺は、自分が本当に雷門の一員になったのだという事、そしてその勝利に貢献出来た事などへの喜びが、胸の底から一気にこみ上げてくるのを感じた。

 そんな中、ふと御影ゴールの方を見ると、円堂と杉森が健闘を称えあって握手を交わしていた。

 豪炎寺も染岡に肩を借りてはいたが意識はあり、そこまで酷い怪我ではないようだった。

 こうして、俺の雷門での初戦は、無事勝利で幕を閉じたのだった。

 

 

 




現時点でのシャドウの技
・ダークトルネード
・影縫い

今はまだこの二つです。こっから増やしていこうと思ってます。

次回は秋葉名戸戦です。飛ばすかどうか迷いましたが書きます。書きたいシーンあるので。
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