HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す!   作:sakurano

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第10話:くじら島2

 ◇◇◇◇◇森探検中

 

 愚痴という名の長話をミトさんとミアキスちゃんが始めてしまったので、俺とリオンちゃん、ゴンちゃん、リンちゃんの四人で森を探索して時間をつぶすことになった。リンちゃんはあまり発言がないが、嫌がってるというわけではなく無言を苦にしないタイプのようだ。嫌がってないかなと思って顔を見つめてみると、首をかしげて?? と不思議そうに見つめ返してきた。

 なにそれ可愛い! 

 

「ところでゴンちゃん。ミトさんはコンと呼んでいたと思うんだけど、俺達もコンちゃんと呼んで良いのかな?」

「もちろん! 

 ゴンという名前も強そうで嫌いじゃないけど、ゴンと呼ばれるとミトさんがちょっと悲しそうな表情を浮かべることが多いから、コンって呼んでもらったほうがいいかも! 

 まぁ実名がゴンだから、初めて会った時の自己紹介ではうっかりゴンで名乗っちゃったんだよね」

「……コンの方が可愛い……」

 

「りょーかい。改めてよろしくなコンちゃん!」

「コンちゃんとリンちゃん合わせてコリンちゃんなの!」

「コリンも可愛いね! 基本的に僕はリンと一緒にいるから纏めて呼ぶときはそれでいいよ。

 リンもいいよね?」

「……別に良い……。……コリン……? コリン星……」

「ハヤテさん、リオンさん、ミアキスさん……ん────ー三人は纏め方が思いつかないやっ!」

「あははは。確かに難しいな~。

 むしろリンちゃんとリオンの方が似てるよね」

 

 コンの呼び名の話をしていたと思ったら、いつの間にかセット名の話になっていた。

 これが女の子の会話というものだろうか? 

 まぁ可愛いし呼びやすいから便乗するけどね! 

 

 そしてコリン星という発言、もう確実に転生者ですね。ありがとうございました! 

 

 

 

 景色を楽しみながら雑談していると、ヘビブナの群生地が見えてきた。

 そしていくつかの木々にはクロスした爪痕が刻まれている。

 

「おや。この辺りに子連れのキツネグマがいるんだな」

「子グマなの!? ハヤテ様、見たいの!!」

「残念だけどダメだ。

 コリン。この島に住んでいる二人ならダメな理由がわかるかな?」

 

 恐らくコンは知らないはずだ。

 原作開始三年前にコンがカイトというプロハンターと出会い、父親ジンの職業を知ることがプロハンターを目指すきっかけになったのだが、そのカイトとの出会いがこの子連れキツネグマだ。

 コンはこの危険性を知らないままに踏み入れてしまい襲われ、そこをカイトに救われることが出会いのきっかけとなっている。

 そう考えると原作だと今から二年後のゴンもキツネグマに怯えることしかできない少年だったんだな。

 

 

 ……あれ、ここで教えたら出会いのきっかけがなくなってしまう? 

 いや、まぁ俺がコンちゃんに父親であるジンの職業を教えればいいだけか。

 

 そして今更ながら思う。その事件で倒されたキツネグマの子をゴンが育てることになるのだが、その子グマの名前がコンだった。ゴンがコンと呼ばれてる時点でこの世界ではもうキツネグマのコンは存在しなくなるだろうと思うと、原作ファンとしてはちょっと哀しくなってしまった。

 

 

「はい、わかりません!」

「……クロスした爪痕は縄張りであることを示すシグナル……。

 ……このシグナルを見たら即撤退が常識……出会ったら問答無用で襲われる……」

「そうなの!?」

「そうなんだー! リンはやっぱり物知りだね」

 

 コンちゃんは原作通りキツネグマのシグナルを知らなかったようだ。

 意外と博識なリンちゃんが常識として説明したことで、素直なリオンちゃんとコンちゃんは知らなかったことを普通に認めてリンちゃんを褒めている。

 あ、リンちゃんがちょっとどや顔してる。可愛い。

 

「うん、リンちゃん正解。良く知ってたね。

 コンちゃんは知らなかったようだけど、知らないこと自体は恥ずかしいことじゃない。

 単に知る機会に恵まれなかっただけだからね。

 この島に住む以上は今後も出会う機会があるかもしれないからしっかり覚えて次に活かそう」

「わかりました、ハヤテ先生!」

「うん、コンちゃんも良い子だ。よしよし」

 

 いつの間にか先生呼びになってたけど、可愛いから思わず二人とも撫でさせてもらった。

 

 

 

 次は綺麗な湖に付いたので一旦ここで休憩することにした。

 時々コンちゃんとリンちゃんが釣りに来る場所で、大人五人でも歯が立たない主と呼ばれる巨大魚が生息しているらしい。

 

 休憩中にコンちゃんからハンターという職業について質問された。

 ミトさんから、父親であるジンは交通事故で亡くなったと聞いていたらしいが、先ほどの出発前の会話で実は生きていて帰ってこないだけという事を知って、やっぱり……と思いつつも興味を持っていたらしい。

 

「一言でハンターといってもそのありようは様々だね。

 人を傷つける危険な生物を倒すこともあるし、貴重な生物や遺跡の保護、食材や宝石を求めて世界中を旅する人もいる。ただし、どんな役割を目指すかにかかわらず、毎年百万人程度の候補者から数人しか合格できない厳しい試験を乗り越えないとなれないのがプロハンターだ。

 なることが難しい分、偉業を達成するプロハンターが多くいるので、ほとんどの公共機関を無料で使用できるようになったり、立ち入り禁止地域にも入れるようになったりと世界的にかなりの信用を得ている職業とも言えるんだ。だからコリンちゃん達の父親がハンターであるということは恥ずべき事ではなく、誇っていいことだと俺は思うよ」

「へーすごいんだー! 

 それって子供を捨ててでも続けたいと思う仕事なの?」

 

 う……答えづらいことをはっきりと突かれた。

 それでこそ原作主人公! とは思うけど、答える立場になると悩ましいものがある。

 でも父親を恨んでいるという感じではなく、単純な疑問として聞いているようだ。

 

「うーん……俺もまだ10歳だからそういうのは難しいところかな。

 当時どういうやりとりがあったのかもわからないからね。でもその子供を信頼できる幼馴染に預けているということは嫌われてたり、子供のことをどうでもいいと思っているという事はないと思うよ。それにハンターには危険も多い。凶悪な犯罪を起こした人達を捕まえたり、護衛の一環で暗殺者と戦うこともあるから、子供を連れていると人質として狙われる可能性もあるから、子供が大事だからこそ敢えて別行動するということも考えられるだろうね」

「うんうん!」

「なんなら、コンちゃんもハンターになって一人前になったことを証明してから父親にその理由を直接訪ねにいくことを目標にしたらどうだい? ジン=フリークスといえばかなり凄腕のハンターで世界中を飛び回っていて所在も謎に包まれていると聞いたことがあるからかなり難易度の高い任務だけどね」

「うん、それ楽しそう! 

 でもそうすると、ミトさんがハンターという職業を嫌っているようだから説得が大変そうだなぁ……」

「確かにあの時の反応はなー。

 よし、俺達もハンターを目指してるし説得には力を貸すよ。

 ところでリンちゃんもハンター目指すのかい?」

「……コンがいくなら付いていく……」

 

 あまり興味なし……か。

 今までの会話から転生者であることはほぼ確実だけど、もしかしたら原作知識がなく危険性を理解してないのかもしれない。転生者ばれすることによるリスクはあるが、悪い子じゃないのは間違いないだろうから事情をある程度説明して協力者になってもらったほうがよさそうだな。

 

 日も暮れたことだし、話の続きはコン宅に戻ってからにすることにした。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇再びコン宅

 

 戻った頃には、ミトさんとミアキスちゃんによるトークも一段落ついており食事の準備も整っていたので、皆で美味しくいただいた。

 

 ミアキスちゃんも、ミトさんの味付けや料理を学んだようだから、これでいつでもこの味が食べられる。つまり、ゴンちゃんやリンちゃんがハンターになって島を出てからもお袋の味として料理を振舞えるので安心してくれるだろう。

 

 そして食後の団らんというタイミングで俺はミトさんに話を切り出すことにした。

 

「ミトさん、実は謝罪しなければならないことがあります。

 さきほどコンちゃんとリンちゃんに森の中を案内してもらっているときに、父親であるジンが生きているということと、ハンターという職業のことを伝えました。伏せていたであろうことを伝えてしまい申し訳ありません……」

「っ!?」

 

 初手謝罪。

 ジャポン以外では土下座の文化はないのでそこまではしないが、姿勢良く頭を下げることで出来る限り誠意が伝わるよう心掛けた。

 

 原作知識から、ミトおばさん的にはジンのようになってほしくなくて意図的に伏せていたことを知っていたにもかかわらず、少しでも早く強くなってほしいという俺の勝手な願い故に行動してしまったからだ。これに関しては本当に申し訳ないと思っている。

 仮に俺が伝えなくても数年後にカイトが教えることにはなるのだが、今伝えることでコンちゃんの旅立ちが早くなるかもしれない。そうするとミトさんはまた大事な人に置いて行かれる苦しみを味わうことになる。

 

 それでも俺はコンちゃんに強くなってほしかった。

 蟻王メルエムを倒さないことには俺の幸せな家庭は築けない。一人で倒せるように努力は続けていくが、キメラアントとの戦いでは敗北は死と直結するし、俺はともかく嫁が傷つけられるのも可能な限り避けたい。そのために原作主人公とはいえ、女体化してしまった年下の女の子を巻き込んでいいのかという葛藤もあったが、コンちゃんは主人公であるがゆえにどのみち危険には巻き込まれる。

 

 実際に原作においては、ハンター試験では変態ピエロはさておけば適正レベルだったということにしても、天空闘技場では危うく念能力を知らないまま洗礼を受けるところだったし、洗礼を避けれると思ったら基礎の基礎である纏だけ習った翌日に戦って全治四ヶ月の大けがを負ったり、必殺技と呼べる念能力も習得していない初心者の時に世界でも上位の実力を持つであろうA級賞金首の幻影旅団と戦い捕まったり✖2、多くの念能力者が集ったグリードアイランドの中でも最凶と目されるボマーと戦い両腕と喉を壊されたり、キメラアント編では仲間を殺され自身も廃人になったりといつどこで死んでもおかしくない人生を送ることになる。そしてその行動をとったことを本人は後悔しない。つまり同じ状況になれば確実に同じ行動をして命を散らせる可能性があるということだ。

 

 このことを考えれば、早めに修行させた方がコンのためになる可能性の方が高い。とはいえ、そんなことをミトさんには説明できるはずもなく、ただただ誠意をもって謝ることしかできない。

 もちろん、原作の流れを変えることで起きる不測の事態というリスクが高まることも懸念材料だ……。

 

 

 ミトさんは鬼気迫る表情で立ち上がり、その勢いで倒れた椅子がガタガタッと音をたてて響き渡る。その勢いで怒鳴ろうとしたのか口を開いたが、思いとどまったのか少しの間、静寂がおとずれた。

 

「……はぁ。

 いいわ。あなたたちには口止めしてなかったわけだし。

 コン、リン、嘘をついてごめんね。確かにジンは生きてると思うわ。音沙汰はないけどね」

「うん、ウソだって気づいてた。

 ミトさん僕達に嘘つくとき絶対顔を逸らすからね。

 だからお父さんが僕達を捨てたわけじゃない事も知ってたよ」

「…………。

 ところで、なんであなた達はジンのこと知ってたの?」

 

(((((ごまかした)))))

 ミトさん以外全員の思考が一致した瞬間である。

 

 ジンがコリン達を捨てたわけじゃないという疑問さえ持てば、当時何があったかなんて調べればわかることだ。隠蔽技術に秀でた裏世界の人間が溢れる大都市ならさておき、ここは住民が全員知り合いという小さな島である以上、周りに聞くだけですぐにわかったであろう。あまりしゃべらないリンちゃんだけだと無理だったかもしれないが、好奇心旺盛でコミュ力お化けなコンちゃんなら余裕で聞き出す姿が思い浮かんでしまった。

 

 ミトさんもそれを察したのか、誤魔化しきれない、でも認めたくはないという想いから話を逸らそうと思い、俺達へ質問をしたんだと思う。

 

「実は俺達もハンターを目指してるんです。

 そしてジン=フリークスといえばプロハンターの中でもかなりの凄腕として有名なんですよ」

「……え? 

 聞き間違いかしら。あのバカが凄腕として有名? 問題児としてじゃなく?」

「あははは……。

 問題児として有名なのも間違いではないらしいですよ。

 ただその問題を加味してもハンター協会の最高幹部である十二支んに選ばれるくらいに功績をあげる実力があり、達成した実績を知って尊敬しているハンターもそれなりにいると聞きます」

「はぁ……世も末ね……」

 

 ミトさんのあまりの言いように、苦笑いしてしまった。

 やっぱり、くじら島にいては他大陸のハンター事情なんて情報は回ってこないのだろう。

 ミトさんからしたらジンに大してそういう印象を持ったままでも仕方ない。

 そしてその印象がハンターという職業につく全ての人達の印象になっても仕方がないのだろう。

 だが、この印象を覆さないとハンターへの挑戦権がコリンちゃん達に与えられない。

 

「それにジンさんの行動がハンターの全てというわけではないです。

 むしろジンさんはハンターの中でも特殊な問題児であることはミトさんが言った通りで、ちゃんと家族を築いて大事にしているハンターもそれなりにはいます。俺達もハンターを目指してはいますが、これも自衛のために力と仲間を手に入れるためなので、最終的な目標は大事な嫁達と平和にのんびり暮らすことですから!」

 

「…………言われてみるとそうよね……。

 なんで私はジンみたいなやつが標準だと思ったのかしら……」

 

 徐々に説得できているようだ。

 こっそりリオンちゃんとミアキスちゃんを安心させるように笑顔で振り向いたら、顔を真っ赤にしてうつむいていた。あれぇ……褒められると思っていたので驚いてしまったが可愛いのでよしとしよう。

 代わりにコリンちゃん達に今がチャンスと目配せした。

 

「それでね、僕達もハンターを目指したいんだ! 

 ミトさんをいつまでも困らせているお父さんを代わりに叩いてくるよ!」

「……ぶん殴る……!」

「あなた達……。

 もぅ……わかったわよ。

 親に似て行動的だとは思っていたけど、やっぱりジンの子よね……。 

 ただし! 

 ハヤテさん達に十分な力があると認められるまでは島からは出ないこと! 

 島から出ても疲れたり困ったらちゃんと私のところに戻ってくること! 

 何もなくても年に一度は二人揃って私のところに戻ってくること! 

 私の眼を見て約束できる!?」

「「もちろん、僕(私)達はミトさんの子供だからね!」」

 

 無事に説得できたようだ。

 俺は必要なかったかもしれないな。

 血の繋がりはなくてもミトさんとコリンちゃん達はちゃんとした母娘だ。

 

 そしてちゃっかり、約束事に俺達も巻き込まれていた。

 半年ぐらいでくじら島からは出る予定だったんだけど、定期的に様子を見に来ればいいのかな? 

 それなら約束がなくても可愛い二人と美しい一人に会いにくるつもりだったから問題はないな。

 

 

「ところでさっきさらっと流してしまったけど、嫁……達?」

「あ、はい! 今のところ恋人が五人いますよ! 自慢の恋人達です!!」

「「「五人!?」」」

 

 ノリと勢いでごまかせないかなと笑顔で言ってみたけどダメだったようだ。

 これはコリンちゃんとミトさんも嫁にする計画が早速暗礁に乗り上げてしまった……。

 いや、まだいける! 

 美女と美少女のために頑張るんだ俺! 

 リオンちゃんとミアキスちゃんに目配せしてから悪あがきを始める。

 

「えぇ。五人ですね。

 ジャポンは一夫多妻制ということもありますが、俺はちょっと特殊な力が使えるので何人に増えても平等に接することができるので、ここにいない三人とも実は毎日会って過ごしてので皆仲良しですよ」

「うん、それは私も保証するの!」

「えぇ、ハヤテ様にしか出来ない方法だけど嘘ではないですよぉ~」

 

「う~ん……。

 そんな嘘をつく子達じゃないとは思ってるけど……信じがたい話なのよね……」

「ねぇ、ハヤテさん! 

 その特殊な力というのを僕達にも見せてよ!」

「……見たい……」

 

 ミトさんは疑わし気に、コンちゃんは眼をキラキラさせて面白そうに、リンちゃんも言葉は少ないけど期待した眼で俺を見ていた。念能力は、基本的にハンター以外には教えてはいけないことになっていたはずだけど、教えないとごまかせないか……? 

 

 あれ、そういえば原作では心源流で門下生以外に教えてはいけないとウイングさんが言ってただけで、ハンター全員が心源流というわけじゃないよな。

 ハンター十カ条にも念能力を知らない人に教えてはいけないというルールはない。

 

 俺は別に心源流の門下生というわけでもないし、今世では誰からも教えてはいけない、なんて言われたこともないぞ。そもそも両親は俺に普通に教えてたしな。

 

 もしかして教えちゃって問題ないのか? 

 いや、これはもう問題ないだろう。

 問題になったとしたら、心源流道場でネテロ会長と会った時にも何も言われなかったということでネテロ会長のせいにすればいいだろう。うん、問題ない。

 

 

「……わかりました。

 ただ、いろいろ衝撃的な話になると思います。

 今日はもう遅いので明日からで良いですか?」

「あら、ごめんなさい! 

 時間のことも小屋への案内も忘れてしまっていたわ……。

 これから案内するわね」

 

 ……なんだかんだ能力の方に気を取られてうやむやにできた気がする! 

 

皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)

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