HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す!   作:sakurano

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第13話:くじら島から出発

 くじら島での生活を半年ほど続けてから、また旅に出る事にした。

 メンバーは俺、リオンちゃん、ミアキスちゃん、リンちゃん(分身体)の四人だ。

 

 そんな俺達の新しい目的地は天空闘技場だ。

 そのため、くじら島からさらに北に進みミンボ共和国の港へたどり着いた。

 ミンボ共和国には特に原作での関わりがないので、さっさと東にある天空闘技場へ向かうつもりでいる。

 

 

 ちなみに、くじら島には分身体11号~14号までの四体を置いてきた。他の人から見られてもいいように姿は少しずつ変えている。

 

 11号:適当な姿 :主に家庭農園と漁網の補修手伝い

 12号:25歳の姿:ミトさんのお手伝い

 13号:20歳の姿:リンちゃんのお手伝い

 14号: 6歳の姿:コンちゃんのお手伝い

 

 ミトさんとリンちゃんは好みの姿で希望があったのでそれに合わせている。そのため13号は前世により近い髪型や格好をさせている。

 コンちゃんは特に希望がなかったので同い年ぐらいに見える俺の姿にしている。

 

 なお、リンちゃんとは前世からの繋がりがあったこともあり、相思相愛となっているので<俺達は運命共同体(ディスティニーシェアー)>の効果対象にもなっている。分身体を使えるようになったことにも喜び、修行もより捗ることでより喜んだ。基本表情に出さない美少女からこぼれ溢れるようにでてくる笑顔っていいよね。

 ただ、リンちゃんの放出系は具現化系能力とは相性が悪いので1体だけ、しかも補助なしでは1時間しか具現化できず姿も変化できないからまだまだ要修行段階だ。逆に放出系は発動者から離れることの影響が少ないので俺達に同行しても問題ないのはメリットだ。俺とリオンちゃんが<メイドの抱擁(エンブレイスメイド)>で回復できるから長時間の具現化もなんとか維持できている。夜は抱き枕にならざるを得ないからむしろ俺にとってはとてもラッキーだ。

 

 

 ミトさんともかなり仲良くなれているつもりだけどまだ恋愛関係までには至っていない。

 コンちゃんは……ちょっと無理かもしれないと思っている。

 6歳だからということもあるかもしれないが普通に友達枠に収まっている。

 まぁ原作で親友枠のキルアがいるから、異性となった今世では多分コンちゃんとキルアがくっつくんじゃないかなと思っていたりもする。

 

 ……あれ。

 その場合、俺は暗殺一家ゾルディックと親戚関係になるのかな? 

 オレ ⇔ リン 結婚

 コン ⇔ リン 姉妹

 コン ⇔ キルア結婚

 

 ゾルディック家に恨みを持つ者達にバレたら命を狙われそうだから、蟻王メルエムを倒しただけでは安全を確保できないかもしれないな……。だからといってリンちゃんを諦めるつもりは毛頭ないし、俺にできるのはいざという時に備えて強くなることだけだ。

 

 話がそれたが、分身体を置いていることもあり俺にはあまり寂寥感がない。

 毎日0時には皆と過ごした経験と記憶が返ってくるので、昨日も一緒に過ごしているようなものだ。

 

 

 

 ▽リオン視点

 

 ハヤテ様とミアキス様、リンちゃんとの次の目的地は天空闘技場というらしいのです。

 私は行ったことがないけれど、一日四千人の腕自慢が集う戦闘好きの聖地と呼ばれるすごいところなの。とはいってもハヤテ様が言うには、私達が全力で戦うと余裕すぎるらしいので、いろいろと能力に制限をかけたうえで戦い技術向上を目指すことが目的らしいの。

 

 この港はほぼ大陸の西端で、天空闘技場は東端らしいので飛行船に乗って移動するの。

 そのために飛行船がある街まで走りながら修行しようとするハヤテ様はいつも通りなの。

 リンちゃんはまだ体力に不安があるので交互に背に乗せることになるの。

 

 

 さて、ここから走っていき

 

「よぉ」

 

 ましょう、と思っていたら、目の前にオーラを害意全開にした野生の 不審者が 現れた。

 

 ハヤテ様もミアキス様も含めて、不審者が声をかけてくるまで気づかなかったことに冷や汗を流しつつ武器を構えて警戒する。

 

 不審者はターバンとマフラーらしきものを巻いたどこかの民族衣装のような恰好で、ポケットに手を突っ込んだまま仁王立ちしてこちらを睨んだまま動かない。トサカ頭も含めて強者感溢れるいでたちなの……。

 

 

 護衛としてハヤテ様とリンちゃんを守るため、ミアキス様と目配せして前に出ようとすると、ハヤテ様が手を広げてそれを制してきた。

 

「これは、俺がやらないといけないことだ。下がっていてくれ」

「ハヤテ様!? お一人で戦える相手ではないの! 

 私は……私は誓ったの! 何があってもハヤテ様をお守りするの!」

「そういうことよねぇ~。

 誰かは知らないけど、そんな殺気巻き散らかすなんてそれなりの覚悟をしていただかないとぉ」

 

 なぜか一人で戦おうとするハヤテ様。

 私達を守ろうとしてくれていると思うと嬉しい気持ちもあるけれど、私は守られるより守りたいの! 

 私のために傷つくハヤテ様なんて見たくないの! 

 

 

「そういう次元の話ではないんだ。

 俺にとってこの人の相手は譲れないんだ。すまないが、ここは引いてほしい!」

「ハヤテ様……

 わかったの。私はハヤテ様のお志もお守りしたいから……応援しているの!」

「もぉ~。

 そんな顔で言われたら何も言えなくなっちゃいますよぉ~」

「…………?」

 

 それでも引いてくれないハヤテ様……。

 どうやら相手のことを知っていたようで一人で戦う決意を覆すのは難しいの。

 

 今までハヤテ様がこんな真剣な顔をしたことがあったかな? 

 見惚れつつも、私を守ろうとしているという思いが勘違いだったかなと思うと赤面しちゃうの……。

 

 

 私達の前に出ていくハヤテ様の横顔を見ると緊張感が高まってくるのです。

 ハヤテ様が深呼吸の後、意を決したように不審者へと話しかけた。

 

 

「こんにちは。既にご存知のようですが、私の名前はハヤテです。

 無駄話はお好きではなさそうなので単刀直入に言います。

 

 

 

 娘さんを私の嫁としてください!!!

 

だが断る!!!

 

そこをなんとかお義父さん!!!

 

 

「ふざけんなこの野郎!! 

 人が苦労して生んだ大事な娘をテメーみたいな色ボケクソガキにやれるかよ!」

「大事な娘ならちゃんと愛情込めて育てろや! 

 色ボケでも実際に大事にしている分、隠れながらこっそり覗き見ているだけのストーカークソ親父より全然ましだろうが!!」

「テメーに親父呼ばわりされる筋合いはねー!! 

 あーーー! うっせ! うっせ!!! わかったよ!!! 

 そこまで言うなら覚悟を示せ! 娘が欲しくば俺を倒すんだな!」

「はっ、やってやるよ!!」

 

 そうして二人の殴り合いが始まった。

 お互いに足も動かさず防御もせずにただただ殴って殴らせる。

 そして口汚く言い合う。ただそれだけの醜い争いだった。

 

「……ハヤテ様は一体どうしたの……?」

「うふふふふ。いいわよねぇ〜こういうの! 

 リンちゃんは僕のものだ! オヤジには渡さないっ! みたいなぁ〜。

 私も言われたいなぁ~」

「あ! ようやくわかったの! 

 あの方がリンちゃんのお父さんであるジン=フリークスなの!」

「せいか~~い! 

 娘のリンちゃんを誑かしたハヤテちゃんに会いに来たみたいねぇ~」

「……なんかヤダ……」

 

 少し前から相手を不思議そうな目で見ていたリンちゃんは気づいていたみたいなの。よくよく考えたらコン宅にあった写真の男性に似ているの。リンちゃんも話したことがあるわけではないから半信半疑という感じだったみたいですの。

 そんな親子の感激の初対面! とはならずに、娘に一言もなく、想い人と罵り合う父親を見たらどう思うのだろう? 彼女の瞳から光沢が消えて焦点が合わない虚ろ目が全てを物語っているの…………。

 

「でも結局何であぁなったのかまではよくわからないの……」

「それはぁ〜多分雰囲気に酔ってるんじゃないかしらぁ。

 少年漫画なんかでよくある、娘が欲しければ俺の屍を越えていけぇ、とか土手で殴り合う少年達なんていうテンションになってるのよぉきっと~? 

 とりあえず危険もなさそうだし、長くもなりそうだし、あそこでケーキでも食べましょぉ?」

「うん、わかったの……」

「……(コク)……」

 

 いまだに何が起きているか理解はできないものの、女には理解できない世界もあるんだなということを今日学んだの……。ミアキス様は生暖かく見守るような眼差しでいまだに殴り合ってる二人を一瞥してから近くのケーキ屋さんに誘ってくれた。

 後ろから「オメーの想いはそんなものかー」とか「俺のリンちゃんへの想いはまだまだこんなものじゃねー」とか聞こえてきた気もするがきっと気のせいなの。リンちゃんの教育に悪いの。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇和解

 

 三人でケーキ屋さんに行って二時間ほど経過したところで、先ほどの場所に戻ってくると、二つのぼろぼろになった人間が転がっていた。

 

「あらあらぁ、引き分けだったのかしらぁ」

 

「は? どう見ても俺の勝ちだが?」

「フラフラのおっさんが何言ってんだか、俺はもう普通に立つ余裕があるけどな!」

「あ”!? 上等だボケが!!!」

「ハヤテ様もジン様ももうやめるの! 

 悲しんでいるリンちゃんが目に入らないの!!

 それ以上やるならミトさんに電話しますからね!」

 

 ミアキスちゃんの発言でジンが跳ね起きて挑発してきたので俺も煽り返したら、リオンちゃんがガチギレしてきた。怖い。可愛い。

 ジンさんも拍子抜けしたように戦意を失っていった。

 というかリオンちゃんの隣で見ているリンちゃんは興味なさそうだ。

 

 

「あ~~~~わかった。

 いや、あんまわかってねーけどまず落ち着こうや。

 あれだろ? 

 オヤジと婚約者には仲良くなってほしい乙女心的なやつだろ? 

 それは前提が間違ってる。

 

 そもそも俺はオヤジだと思われてねぇ!

 

(((確かに……)))

 

 これにはさすがに全員の意見が一致した。リンちゃん本人も頷いている。

 生後一年もたたずにミトさんが預かり育てることになったので、ジンと会った記憶もないだろう。居間にジンの写真も飾られていたので顔ぐらいは知っていると思うが、リンちゃんからジンの名前を聞いた覚えが一切ない。コンちゃんは時々言ってたけどね。

 

「それをさておいても、最初から本気で怒ってはねーよ。

 6歳児に念能力を教えようとするバカがどういうやつか気になって見に来ただけだしな。

 ついでにオヤジらしく一度は目の前に立ちふさがってみるのも面白そうだと思ったんだ。

 息子ができていたら親子喧嘩もしてみてーと考えてたし一石三鳥の思い付きだな」

 

 少し毒気が抜けた感じのリオンちゃんの追及をのらりくらりと躱し続けるジン。まぁ確かに娘に恋人ができたからといって止めに来るようなのはジンらしくないだろう。原作で息子のゴンがキメラアントとの死闘で意識不明の重体に陥っていた時ですら見舞いにいかなかったし、復活したゴンを前にしても普段通り飄々としていた男だからなぁ。

 

 それがわかっていて何で茶番を繰り広げたかって? 

 相手がだれであれ、父親である以上は筋を通す必要はある。6歳の娘に手を出した以上は殴られる覚悟はあった。殴り合いになったのは流れだ。それにリンちゃんコンちゃんミトさんを寂しくさせてるやつを殴らずにはいられなかったんだ。まだ真正面から殴りつける実力はないので、せっかくのチャンスだと思って全力で私情込めて殴らせてもらったのでちょっとすっきりした。リンちゃんはすっきりしてなさそうだからもっとやるべきだったかもしれない。

 

 

「えーと、それでジンさん。

 結局リンちゃんとの結婚は認めてもらったということでいいんですか?」

「あ? そんなもん知らねーよ。

 リンが付き合いたいと思ったなら付き合えばいいし、結婚したいならすりゃあいい。

 俺は止めねーよ。まぁ困ってて助けを求めるなら考えなくはないがな。

 何事も経験だ。道草を楽しめばいいさ、大いにな」

 

「……(言っても無駄か)ありがとうございます!」

「……(何様のつもりなのか)うん……」

「ハヤテ様、リンちゃんおめでとうなの!!」

「あらあらぁ、今夜はお赤飯かしらぁ」

 

 リオンちゃんとミアキスちゃんとハイタッチで喜びを分かち合う。

 ジンの発言は全スルーして認められたことだけピックアップしたようだ。

 自分のことじゃないのにわがことのように喜んでくれる二人は本当に嬉しい存在だ。

 

「あ、せっかくなのでご祝儀くれませんか!?」

「おう、ずうずうしいやつだな。とりあえず言ってみろ。

 それなりに楽しめたから気が向いたら考えてやるよ」

「グリードアイランドが欲しいです! 

 ハンター専用ゲームという事で諦めてたんですがもしかして持ってたりしませんか!?」

「ん? 

 これが欲しいのか。

 ほらよっ」

 

 言うなりジンが何かを投げてきたので、一瞬慌てつつも壊さないよう慎重に受け取った。

 念のために表面を見るとグリードアイランドの文字があった。

 半ば冗談で言ったつもりだったけど本当に持ってて、しかもくれるなんて思ってなかったから驚いた。

 

 このゲーム、1987年の発売当初58億ジェニーだったというのに100本限定販売だったということもあり、入手が困難になっている。おまけに発売翌年に世界の大富豪バッテラ氏がゲーム自体に170億、クリアデータに500億ジェニーの懸賞金をかけたにもかかわらず、名乗り出るものは一人もあらわれず、幻のゲームとして不動の評価を得たことでその筋では有名になっているほどだ。

 そんな幻のゲームを持っていて、初見の相手にポンっと渡すなんてさすが開発者の一人だ。

 

「ハヤテ様、これは何ですの?」

「あぁ~、多分ジョイステーションのゲームソフトだと思うよぉ。

 門弟の子がこんな感じのソフトを持ってるのを見た気がするぅ」

「……あぁ。

 さすがに驚いたよ。なんと驚愕の170億ジェニーする幻のゲームだ! 

 ジンさん、本当に貰うよ、ありがとう!」

「構わねぇよ。

 俺はもうやらねーし、最近、中が停滞しているって噂も聞いたから、刺激物を放り込んだらちったぁマシになるだろ。あ。コンにはそれでやらせんなよ。もし頼まれたら、俺に会いたいならこれぐらい自力で手に入れてみろって伝えといてくれ。

 リンは正直ハンターとしての資質はなさそうだからこっちから会いに来たが」

 

 俺達を見ながらにやっと笑いかけてくる。

 なんだかんだ俺達の実力も認めてくれていたようだ。これはレイザーと本気で戦わないといけないフラグか? 楽しそうだし、良い修行になるから大歓迎だけどな! そして意地でもコンちゃんに会おうとしないジンは原作同様こじらせているようだ。

 リンちゃんは確かに冒険とか謎の解明とかが好きというより好きな人達と一緒に居たいという感じなので、多分自分からジンを探して会おうとは思ってなかっただろう。でも全然合っていないのに娘二人のことを知りすぎているしストーカー説は肯定されたようなものだ。

 そしてにやっと笑いかけられても誰も同意できないよ……。

 

 

 

「これで用事も済んだし、俺はもういくぞ」

「ああ、リンちゃんは……いや、リンちゃんとコンちゃんとミトさんは大事にするよ!」

「そりゃいいな! それでミトのやつもちったぁましになりゃ、くじら島に帰りやすくなるんだがな」

 

 そういって去っていくジン。

 リンちゃんが何か言いたそうにしていれば引き留めようかとも思っていたが、話したくなさそうにしていたので、ジンを黙って見送ることにした。

 

 

 

「ところでリンちゃん。

 全然お父さんと喋ってなかったけど本当に良かったのかい?」

 

「……会ったら言いたいことはあったけど今はいいの……」

 

 そう言って顔を伏せるリンちゃんに、やはり娘を手放すような父親に対する不満や悲しさが溢れそうになっているのかと胸が苦しくなった。思わず優しく抱き締めたその体は華奢で頼りなく、そのまま泣いてしまうのではないかと思わせ、決して手放さず保護しなくてはいけない存在なんだと感じさせる。

 

「えと……別にあの人を恨んだりとかはしてないからね……?

 話さなかったのは……神様からもらった保護欲向上がかかって連れていかれたりしたら、お兄ちゃんと一緒に居られなくなるかなって思ったの……」

 

 顔をほんのりと赤く染めながらそういって抱き締め返してくるリンちゃんが可愛すぎて、さっきとは真逆の方向で胸が苦しくなってきた今日この頃でした。

 

皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)

  • 個人的に読んで気持ち悪くなる最悪の作品
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  • 話、キャラ、オリ要素一つ以上微妙な作品
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  • 評価1でも総合評価が増えるから応援の意図
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