HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す! 作:sakurano
1995年9月10日 12歳
「三人とも、良く来てくれたね! ありがとう」
予想以上に早く全員が集まってくれた。
まぁずっと分身体は一緒に居たから久々に会えたという感じは全然ない。
「まぁちょうど暇だったし。それより全力で殺り合える敵が多いって本当だろうね?」
「私は試し斬りもしたかったからね」
マチとシズクは戦闘機会の多さを伝えたことで釣れた。
分身体からの情報で、二人は、他者の念能力発動を問答無用で抑止できる何らかの念能力を持つ者を探していることがわかっている。そんな強力な念能力者と知遇を得るために、自身もそれなりに有名になり力もつけようとしていると聞いているので、修行の場としてグリードアイランドの話をもっていったわけだ。
団長クロロに盗んでもらえばいいんじゃないって思ったが、盗まれるのはNGで、あくまでも抑止する効果が必要らしい。抑止したい相手の制約か誓約に関係するんだろうけど、そこまではまだ教えてもらっていない。俺の<愛の修行場(ラブトレ)>によるオーラ負荷での抑止も手段の一つとして考えているそうだ。オーラ制御の負荷を限界まであげたとして念能力を発動できないほどまでの効果を得られるだろうか? いや、嫁に期待されて出来ないとは言えないな。
シズクは俺達と出会ってから訓練を続けていた刀の具現化をできるようになったようで、実際に切り刻むことを楽しみにしているようだ。決して辻斬りに目覚めたわけではない。多分。ちなみに具現化した刀に付与している特殊効果はまだ教えてもらえていない。
「あたしでも見たこともないような宝石があるという情報はマジだわさ!?」
猫を被ることすら忘れて問い詰めてくるビスケもいつも通りだ。
言うまでもなく、原作知識をいかして『ブループラネット』の情報で無事に釣れた。
噂程度には元々聞いていたそうだが、確定情報ではないことと、ゲームソフトの金額、拘束時間を諸々考慮してチャンスをうかがう程度に留めていたところに俺からの連絡があり、これ幸いと乗ってきたそうだ。
ちなみにグリードアイランドの攻略までは目指さない。やっぱり原作ファンとしてはコンに初めてのゲームクリア達成者になってほしいという想いがある。
幸い、三人の願い自体はクリアしなくてもゲーム内なら達成はできる。ビスケが宝石を現実に持って帰りたいと言い出したらクリアする必要があるが、そうならないようにするための対策は考えてある。
そんな三人にいつものリオン、ミアキス、キルア、リン、俺を足して八人(+分身体)でグリードアイランドに挑戦する。ゲーム開始時は中に入ってから一人ずつ説明を聞く必要があるので、待たされる時間を考慮して一人ずつ順番に練を使ってゲームの中に入ることになる。
最初は俺の分身体だ。
ゲーム開始場所は固定だから、変なやつが待機している可能性があるので、露払い目的だ。
転送された際の着地時に裸のおっさんが踏まれるために待機していたらさすがにトラウマものだろう。もちろん俺だってそんな汚物を踏みたくはないが、嫁達が踏むよりは断然ましだ。
二番手はマチが行くことになった。
短気すぎて待ちきれない様子だったので行かせた。睨みが怖かったわけではない。
三番手はシズクだ。
マチがゲーム開始後に一人で行動して万が一があると嫌なので付き合いの長いシズクを続かせることにした。
四番手が俺だ。
残りのメンバーは順番を気にしておらずまったりお茶を飲んでいた。
練をしてゲームの中に入ると、ノースリーブで肌面積が少し広い美少女がゲームの説明を行ってくれた。もちろん原作知識を完全記憶している俺は聞く必要がないが、美少女の声はいくらでも聞いておきたいので説明を断ることはなかった。
最後に名前を聞くと記憶の通りイータさんと名乗ってくれた。
また逢いに来ていいですか? と聞いたらにっこり「お待ちしております」と言ってくれた。可愛い。
社交辞令であることはわかっていても可愛いことには違いはない。
ここに住めないかな? 邪魔ですか、諦めます……。
説明部屋から抜けて階段を降りると見渡す限りの草原! 風! 触感! 現実感!
これらをゲーム世界として体感させるほどの技術を身に着けるためにはどれだけの苦労が必要になるのだろうか。実現できれば間違いなく18禁VRゲームとしての金字塔を打ち立てる事は間違いない。やれるか? やるしかないだろう!
蟻王メルエムを倒した後の一生を費やす価値がある目標といっても過言ではない!
……あれ、リアルハーレムが築けているから必要ないか。やめておこう。
「マチ、シズク。お待た……マチ!? 大丈夫か!?」
少し先にいた二人に声をかける。
その瞬間、マチの目の前から身体が切り裂かれるような音とともに血煙が上がったのを見て、焦って声をかけた。
「あん?
あ──こいつかい?
アタイも何が起きたかわかんないが、いきなり飛んできたかと思ったら、カードをかざして"追跡使用マチを攻撃"とかほざいてオーラを飛ばしてきたから念糸で縛ったんだが、"再来使用マサドラへ"と叫んだと思ったらこうなったのさ。全く何がしたかったのやら」
「説明にあったバインダーを開いてたからゲーム特有の呪文っぽいよね。
言葉の意味をそのまま捉えれば、マチをストーキングする能力を使って、どこかに移動しようとしていただけだろうから問題はなさそうだけど」
どうやらマチが切り裂かれたわけではなかったようだ。良かった……。
それにしても念糸で縛られた状態で移動系のカードを使うと、移動しようとする力とそれを止めようとする念糸の力が合わさって身体がばらばらに切り裂かれることになるなんて怖すぎないか?
それだけ強靭なマチの念糸がすごいというべきかなんというか……。
そんな惨殺死体を生み出したというのに気にした風もないマチや、我関せずと岩に腰かけて読書したままなシズクはさすがの安定性だ。俺も念糸使えば同じことができてしまうことは胸の中にそっとしまっておこう……。
なお、ゲーム内の遺体はすぐに消えるので、幼少組が見なくてすむことはせめてもの救いだ。
いずれにしてもメンバーが集まってから一応注意喚起だけはしておいた。原作知識のことは説明していないので、カードの効果までは説明できなかった。
注意喚起後、まずはほぼ全員で開始地点である『シソの木』から北10kmにある『懸賞の街アントキバ』に向かい、そこからさらに北90kmにある『魔法都市マサドラ』へ向かう。
分身体は各方面にばらまかせて地理の把握から行う。さすがに原作でも島の形と一部都市しか所在地を把握できていないので、把握する目的だ。もちろん最終的にはカードで街の移動をすることにはなるが、眼で見ないと気づけないカード入手の可能性があるから虱潰しに調べるのも仕方ない。
指定カード『ブループラネット』目的のビスケには、魔法都市マサドラで呪文カードを購入し『道標』を手に入れてから本命アイテムの入手場所を調べることから始めるよう勧めている。
その他の修行目的メンバーは、魔法都市マサドラまでの道中に出てくる多種多様な魔獣や、マサドラから西50kmにある港までの道中に出てくる無限湧きの魔獣で戦闘経験を積む予定だ。
もちろん素の強さはキルアとリン以外は全員問題のないレベルだし、観察眼的にも弱点を見抜き戦うことも容易なことだろう。だが、そこに<愛の修行場(ラブトレ)>の効果で負荷をかけることで、より高度なオーラ操作や戦闘技術を求められるようにできる。
原作で登場する魔獣としてはこの無限湧きする『群狼の長』が最強クラスではあったがCクラスでしかないので、分身体がより強敵となりえる魔獣を見つけたらそちらに移動するつもりだ。
なお、分身体が地理の把握を最優先にする本当の目的はもちろん『恋愛都市アイアイ』に少しでも早く行くためだ。ここには眼鏡を落として慌てるドジっ子青髪美少女や、パンを咥えて曲がり角でぶつかってくるメスガキ転校生美少女、悪漢達に壁際へ追い詰められる短髪美少女がいることがわかっている。ここまで美少女が集まっている都市に行かない理由があるだろうか? いや、ない!!
◇◇◇◇◇懸賞の街アントキバ
懸賞の街アントキバまでは邪魔も入らず辿り着くと、毎月15日に何らかの大会が開かれており今月はジャンケン大会が行われることがわかった。
五日ぐらいなら、という事で一旦待機することになり、巨大パスタ早食い挑戦の報酬により無料で食事しつつお金になるカードをゲットし、街の付近に出る魔獣退治で更にカードをゲットしてお金を得る。
そんなことを繰り返しつつ街に戻ると、5人組のプレイヤーが待ち構えていた。
見覚えのある顔だと思いつつ会話をすると、原作で登場したハメ組の初期メンバー達だった。
25人という大人数でゲームに入ってきた様子から、大富豪バッテラの依頼で開始したものと勘違いしたことによる勧誘であった。もちろん勘違いであることを説明して協力は断った。
グリードアイランド内はなかなか攻略の進捗が進まない停滞状態が続いた結果、1994年ごろからプレイヤー狩りという殺してでもカードを奪おうとするものが続出し、見かねた一部メンバー(先ほど登場したハメ組)が報酬である大金を得ることよりもゲームクリアを優先し大人数でのプレイを開始するという、ちょうど分岐点のようなタイミングで俺達はゲームを開始したことになる。
まぁ繰り返しになるが今回のメンバーはキルアとリン以外は全力で戦えばグリードアイランドにいるプロアマ混在のハンター達のレベルを超えているので、負荷さえかけていなければ、爆弾魔ゲンスルーと相対しても勝つことができるので大きな問題はない。
むしろ襲ってきた奴からはカードを奪っても罪悪感は感じないのでむしろ有り難いまである。コンがいたらオヤジが作ったゲームで殺しや奪い合いなんて……と一悶着あるかもしれないが、今回はいないので不満を持つメンバーはいないだろう。というよりジンが開発者であることはまだ知らない情報か。
暗殺一家で育ったキルアはともかく、平和なくじら島で育ったリンは天空闘技場で多少の荒事に慣れたとはいえ、プレイヤー狩りと聞いてちょっと怯えている様子だったので「何かあっても俺が絶対守るから」と言いながら頭をポンポンと撫でてあげたら抱き着いてきた。可愛い。
それを見て近づいてきたものの何も言わないキルアも頭を撫でてあげた。リオンとミアキスとビスケはその姿を見てほっこりしているようだ。マチは何か言いたげに睨んできたけど何も言わなかった。シズクは特に反応は見せなかった。
その後、行われたジャンケン大会で俺が優勝して報酬の『真実の剣』を手に入れた。勘の鋭いマチや負けん気の強いキルアがイカサマを疑ってきたが、知らんぷりした。普段は相性が悪そうな二人だけどこういう時は息ぴったりだ。同族嫌悪というやつだね。ちなみに知らんぷりしたのはジャンケンの必勝法はきっといつかエッチなお願いをするときなんかに役立つと思ったからだ。
本来なら誤魔化すことが難しい二人ではあるが、ちょうどプレイヤー狩りの集団が現われカードを奪おうとしてきたので、捕まえてカードや情報を貰ったことで話題が変わり助かった。
あ、ついでに最初から地理が埋められている方の高い地図も買っておいた。
完全記憶能力と分身体のおかげで地図は脳内で徐々に出来上がりつつあるけど、皆に説明するために手書きするのはめんどくさいし見づらいと思ったんだ、仕方ない。
◇◇◇◇◇魔法都市マサドラ
道中の魔獣を蹴散らしながら問題なく辿り着いた魔法都市マサドラ。
原作ファンなら誰もが知っての通り、ここには真っ先にいかないといけない大事な場所がある。
そう、呪文ショップだ。この呪文ショップの店員であるお姉さんも結構可愛いのだ! しかもため口だから友達か恋人感覚で会話できる! これは定期的に通うしかないよね!
そして、残念ながらここまできたらメンバーは解散になる。
マチとシズクは港の方に向かい、Cクラスの魔獣で最強の体力と攻撃力を誇る無限湧きの『群狼の長』を相手にひたすら実戦的修行だ。
ビスケは呪文ショップで手に入れた<道標>と<解析>のカードで宝石カードを探し自由に行動することを選択した。どうやら『闇のヒスイ』『賢者のアクアマリン』『美を呼ぶエメラルド』『レインボーダイヤ』『ブループラネット』を狙うようだ。
キルアとリンはまだ『群狼の長』と戦える実力がないため、アントキバとマサドラの中間地点である岩石地帯で念の修行を行う。
もちろんそれぞれに俺の分身体をつけている。
最後に俺とリオン、ミアキスはひたすら三人で模擬戦だ。
天空闘技場でありとあらゆる武術の流派を学ぶことができたので、それらを組み合わせて自分なりの武術への昇華を目標とした特訓だ。ある程度は天空闘技場で試しているが、リオンとミアキスとのより高度な模擬戦の方が弱点や問題点が浮き彫りになりやすいから改めて見直すのだ。
皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)
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