HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す! 作:sakurano
「今回の転生者はとても良い子だったわ!」
「今回の転生者には幸せになってほしいかな~」
「今回の転生者は……原作にも関われないかもしれんな」
担当する転生者を見送った神々が合流し、今回紡がれる世界に対する期待値を話し合おうとしたものの、出だしから3柱の神々の意見は見事に割れた。
金髪碧眼の美少女がハヤテを転生させた創造神。
ピンク髪の美女がリンを転生させた魔法神。
筋骨隆々のいかついおっさんがアルシュタートを転生させた武神。
異世界の書物をも閲覧する権限を持つ創造神が見事に地球のオタク文化にはまったことから全ては始まった。転生物が流行っている? よろしい、ならば神がその願いを叶えてあげましょう!
初めは自身が管理するいわゆる異世界ファンタジーへの勇者転生を楽しみ、次に悪役令嬢転生を楽しみ、そのあとは漫画やアニメを再現した模倣世界への憑依転生を経て、オリ主転生といくつもの物語を堪能している。自身が選んだ転生者だけだとワンパターンに感じてきたのでアクセントをつけるために、別の神様も誘い、複数の転生者達が織りなす物語を楽しむことが最近の個人的流行になっている。
「あら、武神の担当は残念な子だったのね」
「うむ、身の丈に合わぬ過ぎた望みを言ってきたから、現実的ではない制限を付けた状態で付与してやったわ。不幸を乗り越え一人で黙々と肉体を鍛えていたから期待しておったのに、よりにもよって武神であるこの私に魔法を望むとは、敵対行為といっても過言ではあるまい」
「過言に決まってるじゃない!
私達は何を司るとは名乗っていないし、転生者が知りえないことでマイナス補正を与えるなんてつまらないじゃない……。まったくどうしようかしら……。
──ーってこの能力やばいわ!
確かにこの能力を特典1枠で貰うならこれぐらいの制限は必要になるわね……」
「フン、ならば問題あるまい?」
「問題あるわよ!
こんな制限つき能力のどこが特典なのよ!
神としての威厳が失われるわよ!
大体、他作品の能力は消費枠3倍とかのルールも完全無視してるじゃない!」
武神のあまりの適当さ加減に創造神が怒っている間、魔法神は今回の転生者に関する纏め情報を見ながら他に問題がないか確認をしていた。
「……あら、創造神様の担当した子もおかしくないかな~?」
「え? ……そんなことはないはず……だけど?」
基本的に間違ったことは言わないはずの魔法神に指摘されたことで、大丈夫だったわよね? と心配になってしまった創造神は自信なさげに返す。
「十数回前の転生の時、特典数が少ない人が続いてるから、次に特典10個獲得できる人が現れたらボーナスでもう一つプレゼントするというルールを追加されたでしょ~?」
「……あ!
そんなこともあったわね……ごめんハヤテ……」
やらかしたー! といわんばかりに額をぽんと叩いて転生させたお気に入りのハヤテに謝罪する。
神聖なる美少女の神々しさが台無しではあるがそれもまた似合う美少女だ。
「ふんっ!
我に言うだけ言っておいて、お主もミスしておるではないか!」
「何よっ!
いつもの通常ルールを忘れるのと、気まぐれで追加した特別ルールを忘れるのを一緒にしないでくれるかしら!」
「我からすれば全てお主が気まぐれで設定したルールである!」
魔法神は、いがみ合う創造神と武神を笑顔で眺めつつ、二つのミスをどのように帳尻合わせしようかしらぁと考え込み、まずは太陽の紋章の元になった幻想水滸伝Ⅴの設定を確認してみることにした。
原作でも太陽の紋章を宿した人に別人格が宿り破壊衝動を抑えられなくなることは同じだったが、黎明の紋章と黄昏の紋章を揃えることで抑えることも可能であることがわかった。太陽の紋章は破壊と再生を司っており、基本的には破壊の力をふるうことが多いものの、この眷属となる二つの紋章があれば動植物に活力を与えるような繊細な制御もできるようになるらしい。
ただし、当然この世には紋章は存在しないのでこのままではそんなことはできない。逆に考えれば、二つの紋章さえ存在すれば改善されるということになる。その際に威力もこっそり抑える感じにさせてもらえばいいわね。
創造神様の担当している転生者に紋章を与えれば、特典不足も解消できる。
とはいえ、二つの紋章を与えることはさすがに過剰なので、もう一つは出会う可能性の高い誰かにあげるしかないかなぁ。
こんなところで大丈夫かしらぁと考えを纏めた魔法神は、未だに罵り合っている創造神様と武神を止めて話して聞かせることにする。
しかし、筋骨隆々のいかついおじさん(武神)と、金髪碧眼の美少女(創造神)が罵りあう姿はもはや事案である。人間界であれば通報まったなしであることは疑いない。
「──────という感じでどうかしらぁ」
「うん、いいんじゃないかしら。
転生者達に協力を強いるような特典は好ましくはないのだけれど、今回はしょうがないわね」
「我も構わぬ。魔法神よ、ありがたい」
「でも出会うまでが心配ね。
下手したら特典の家族ですら失う可能性がありそうに思えるわ……。
ここまでしたなら、せっかくだしその幻想水滸伝Ⅴのキャラを何人か記憶無しで持ってくるのもいいわね。私の転生者に黎明の紋章を与えるつもりだから、黄昏の紋章を宿しているリオン、その親友ミアキスと……最も太陽の紋章の持ち主と長く付き合えたフェリドでいいかな」
「……お主、やけになっておらんか?」
「……転生者以外の異物を混ぜたくないと仰っていた創造神様がそれでよいのなら、私には異論はありませんわぁ……」
魔法神の提案に了承したものの更なる考えをドヤ顔で披露する創造神に、武神と魔法神が呆れたように告げる。もちろん、他作品の能力は消費枠3倍というルールを考えたのも創造神だ。ルールを考えた当時は、作品の世界観を大事にしたい、壊したくない、原作者をリスペクトしたいという主張をしていたわけだが、今回のこの提案は当時の主張と真逆の提案になる。
武神の適当な行動から始まった話ではあるが、仮にも創造神の名を冠するものがそのような主張をころころ変えていいと思っているのだろうか?
もちろん問題ない。
堅苦しいルールに縛られて有事の際ににっちもさっちも行かなくなるのは人間界の国だけで十分だ。
新しいものを創造する側は何事も自由であることが重要。何者にも縛られない自由な発想こそがより素晴らしいものを生み出すための源になるのだろう。
転生者達が今回の提案により面白い人生を歩んでくれるのであれば、神々としても喜ばしいことだ。
そう自らを無理やりにも納得させつつ、どうせ既存ルールに飽きてきただけなんだろうなぁと呆れてしまう武神と魔法神であった。
「はいはい、じゃあ決定ね!
リオンの魂にはもう黄昏の紋章が紐づいているから生まれつきにするしかないとして、ハヤテに黎明の紋章を授けるのは太陽の紋章か黄昏の紋章の発動に居合わせてからにしようかしらね。自分で身に着ける念能力が紋章に引きずられると面白くなくなるかもしれないわよね。その時にメモリが既に上限まで使われているかもしれないからメモリ消費は無にしちゃいましょう!
ここまでやったんだからちゃんと楽しませてよね、ハヤテっ!」
「うふふふふ、お兄ちゃん大好きなうちのリンちゃんも一緒に行動するだろうから楽しみねぇ~」
「……やれやれ、じゃな……」
無理やり幻想水滸伝Ⅴを入れた言い訳会です。神様のせいにしました。
ちなみに作者はそこまで幻想水滸伝Ⅴが大好きというわけではありません。
最初リオンとミアキス枠はオリキャラの双子で考えていましたが、半年もの製作期間中に幻想水滸伝Ⅳ、Ⅴに手を出してしまい、キャラ設定考えるの面倒だからパクるか、とじゃあもうこのキャラとクロスオーバーでいいや、と適当に考えた産物です。クロスオーバーの方がこのキャラどういう喋り方だっけとか調べる方が面倒だったんじゃねということに最近気づいて後悔している今日この頃です。(幻想水滸伝ファンの方、ごめん)
なお、ビッキーはⅤではあまり使ってませんが、Ⅳでは美少女攻撃という協力攻撃が強力だったので愛用していました。好きなキャラグラはⅣがミレイ、Ⅴがフェイレンですが、原作で登場シーンが少なすぎてキャラが全くわからないので諦めました。シリーズごとに108人の仲間がいるので好みのキャラとも出会える可能性が高いのが魅力的ですよね。そして108人もいるせいで好みのキャラに大した出番がなくて嘆くところまでがワンセットです。
皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)
-
個人的に読んで気持ち悪くなる最悪の作品
-
他読者にも周知したいほど面白くない作品
-
話、キャラ、オリ要素すべてが微妙な作品
-
話、キャラ、オリ要素一つ以上微妙な作品
-
段階評価が苦手で面白くない作品は全て1
-
チラシ裏に行ってほしいと思う作品
-
前書き、後書き、感想返しが微妙な作品
-
評価1でも総合評価が増えるから応援の意図
-
評価0~1はつけたことがない
-
その他