HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す!   作:sakurano

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第三章:ハンター試験
第28話:一次試験と二次試験


 特に問題なく試験会場の入り口が隠されている定食屋に辿りついた俺、リオン、ミアキス、リンは、合言葉であるステーキ定食の弱火でじっくりを注文する。そして案内された個室兼エレベーターの中で改めて方針の認識合わせを行った。

 

 ▽基本方針

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 去年のハンター試験では多数の殺人を行った危険人物ヒソカが不合格となり、今年も受験してくる可能性が高い。試験官すら半殺しにしていることから念能力者の可能性が高いため、俺達は『纏』すら使わない垂れ流しの状態で一般人を装う。更に卓越した戦闘能力者と思われるのも危険なので天空闘技場150階程度の身のこなしを心がけた偽装も行う。

 プロハンターになられるとあまりに危険だと判断した場合は機会を窺い討伐する。

 なお、この方針はコンやキルアとポンズも含まれる。

 ──────────────────────────

 

 

 事前に話し合っていたこともあり、会場入りする前から偽装している身なので誰からも質問はなく、エレベーターは地下100階に到着した。エレベーターが開くと目に入ってくるのは約200人近くの殺気立った受験者達と豆っぽいビーンズ。

 未熟な初受験者として動揺し息をのむ振りをしつつ、内心ではビーンズの愛らしさに感動する。

 彼が女の子だったらきっと惚れ……ることはないな。ただのマスコット豆だ。

 

 できるだけ目立たないように脇に移動しているとポンズがやってきた。

 原作ではもっと到着が遅かったポンズだが、キルアと合流して早々と到着したことで受験番号もかなり若くなっている。

 

 ポンズが多少殺気だっているのは、分身体を隠していたことと死んだふりしたことからだろうことは容易に想像がつく。とはいえ、すでに分身体が蜂でぼろぼろに刺されているのでもう許してほしいというのは贅沢な望みだろうか。なお、この刺された記憶が日を跨いでいないのに俺(本体)にあることからわかる通り、分身体はそのまま消滅させられてしまったよ……。

 改めて謝罪しつつ今回の試験では協力しあうことで同意できた。良かった。このなんだかんだいって引きずらずに許してくれる優しさはさすが俺の嫁であるポンズだ。

 でも、飛行船試験での失点については改めて指摘し反省会を行った。仮にも師匠だからね。

 

 ・キルアを恐れるあまり機を失った

 ・目前の敵に集中しすぎて周りの警戒を怠った

 ・毒か効かない可能性が高いことはわかっていたのにそれでも頼ったことで先手をとれなかった

 ・銃弾の音で武器を判断できず必要以上に警戒した

 ・落下中に早々に諦めた

 

 そんな中でも、視覚外からの殺意を察知し銃弾を回避できたことは素晴らしいと褒め称えた。指導には信賞必罰が大事である。照れるポンズを見たかっただけとかそんなことはない。それに視覚外からの銃弾回避は、原作でのポンズ死亡要因回避に直接繋がるから殊の外、嬉しい成長だった。

 

 

 試験開始までおとなしく待っていると、35回も不合格になっていることで、いや、新人潰しで有名なトンパが超強力下剤入りジュースを持って挨拶にきたのを無視し、ハンゾー、ギタラクルという強者が会場入りしたのも目をつけられないようにスルーしていると、ようやくコン、レオリオ、クラピカが到着し、その後すぐに一次試験開始の合図が出された。なお、コンとキルアには事前に試験会場では基本的に別行動することを伝えていたので無事到着したことを目礼で伝えるにとどめた。

 一応気にかけていたが、他の転生者と思われるような人物は見当たらなかった。もし転生者がきているなら、明らかに受験番号の異なるポンズと一緒にいる俺達は疑われるだろうが、それで何かしら接触してくるなら好都合だ。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇一次試験

 

 一次試験の内容は、二次試験会場まで試験官についていくこと。

 前半はただひたすら長い地下道を走り続ける。

 後半は詐欺師の塒と呼ばれるヌメーレ湿原を騙されないように走り続ける。

 ただそれだけの単純な試験だ。

 

 

 一次試験ではとりあえず目立たないことが最優先。

 最後尾をのんびり走りつづけているが退屈すぎる……。

 修行脳のせいで、<愛の修行場(ラブトレ)>で負荷をかけつつスタート地点と現在地をダッシュして修行したい欲求にかられるがなんとか我慢する。我慢しているのが伝わったのかリオン達が若干苦笑いしているように見えるがきっと気のせいだ。ポンズにいたっては可哀そうな子を見るような眼をしているのはもっと気のせいだ。

 

 一次試験の前半は最後尾にいたことでレオリオの脱落未遂からの奮起猛ダッシュをかっけーなーと眺めているだけで無事に終わり、ヌメーレ湿原を前に小休止となった。休憩と警告があるなんて優しいね? 

 

 

 小休止中に人面猿が試験官を装って騒ぎを起こそうとしたが、危険人物ヒソカが試験官と偽試験官に攻撃を仕掛けて人面猿をあぶりだし解決。ヒソカに面白い人物であると目をつけられていると、ここで一緒に攻撃される可能性が高いと思っていたが、特にそういったことはなかったので今のところ偽装はうまくいっているようだ。一安心。

 

 ヌメーレ湿原では先頭にいき試験官の真後ろを確保。最後尾では途中の受験者が騙されて道を間違うとつられてしまうことになる。それでも<念糸(ネンシ)>を使うなり、『円』を使うなりすれば合流することは可能だが、そうするとヒソカに目を付けられる可能性が高いから避けたい。それにヒソカもここでは最後尾周辺で試験官ごっこと称して遊びだすから、それに巻き込まれたくはないのであれば先頭を行くのがベターという判断だ。

 

 先頭グループにはコンとキルアもいたが、途中で後方からレオリオの悲鳴が聞こえたことでコンとキルアが戻っていった。原作ではコンだけが戻って、キルアは逸れたらアウトだと判断して戻らなかったが、どうやらキルアは気配察知能力の向上(はぐれても戻れるという自信)と仲間意識向上により一緒に戻ることに決めたようだ。

 

 俺達は戻らなかった。優しい皆はもちろん心配していたが、こっそり分身体を作って万が一の時は助ける用意があることを伝えて安心させた。この霧なら『隠』しながらであれば念能力を発動しても気づかないという判断だ。気づかれたとしても嫁の命には代えられないからこの選択に後悔はない。

 

 ここでヒソカを討伐する選択肢もあったが、そうするとヒソカが戻ってこないことに気付いたギタラクル(キルアの兄であるイルミ)に余計な警戒をされてしまうので纏めて殺れる機会を待つ。そもそも、真正面からヒソカと戦うと負ける可能性や、二次試験開始に間に合わない可能性もある。ヒソカはこの世界における最強格の一角であるため過信はできない。

 

 その後は何事もなく無事に二次試験会場に到着し、一次試験は終了した。ヒソカとコン達も無事に合流し、ここまでは原作通りであることに安堵する。なお、分身体も気づかれずに済んだので、合流せずに<空想の家(ファンシーハウス)>に待機させている。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇二次試験

 

 二次試験の内容は料理だ。

 前半は試験官ブハラのメニュー:豚の丸焼き

 後半は試験官メンチのメニュー:スシ

 

 

 豚の丸焼きは、現代世界でやるには豚を焼くだけでは当然美味しくならない。

 討伐後、血抜きを行い、内臓その他の不要物を取り除いた代わりに野菜やハーブを詰め、豚を焼くための台をちょうどいい高さで作り、火をおこし、火力を調整し、全体的にまんべんなく焼くための工夫をし、8時間程度じっくりと火を通すという、ほぼ一日作業といってよいほど手間のかかる料理だ。

 

 だがここはHUNTER×HUNTER世界。

 狩りが当たり前の世界なので、丸焼きの技術もより発展した漢の料理として熟成されている。

 そのため、現代世界の三倍程度の大きさがある豚であっても、討伐含め一時間もたたずに完成するという素晴らしい世界だ。きっと空気に混ざっているプロテインも良い調味料兼匂い消しとなっていることだろう。

 

 というわけで料理好きが集まっている俺達だが、いつも通り丁寧に作っていると他の受験者に後れをとることになるので、今回は手抜き料理をせざるを得ない。料理の試験なのになんでだろうな。

 

 

 無事に豚の丸焼きをクリアし、メンチの試験が始まる。

 

 メンチとは『黄金るるぶ』による導きにより以前一度あったことがある。彼女も覚えていてくれたのかこちらをちらっとみてきたが、平等に試験するという気持ちの表れか、何のアクションもなく視線が逸れた。

 

 以前あったときから素晴らしいスタイルのメンチはとても魅力に溢れていたが、いつもブハラと一緒にいるぐらい仲がよさそうだったので泣く泣く諦めた過去がある。行動が遅すぎたのだろう。残念だ。

 

 試験の内容はスシづくり。ジャポン出身の俺達はもちろん、前世が日本人であるリンは当然スシを知っているし、作ることもできる。通常であれば周囲に海がなく川魚しかとれないためスシネタがネックにはなる。ただし、<空想の家(ファンシーハウス)>に設置してある『不思議ヶ池』には、俺の分身体を世界各地に向かわせて確保した美味しい魚を大量に放してあるので、そこからスシネタを持ってくれば問題もない。どこから持ってきたのかという追及は避けられないが、ハンターが秘密を持つことは当たり前なので黙秘するだけだ。

 

 なんなら先ほどの試験と同じ豚肉を使って豚塩カルビのにぎり寿司を作ってもよい。

 この時期だとまだマイナーなので試験官メンチが知っているかは不明だが、実際に存在する以上、議論すれば勝つ確率はそれなりに高い。そもそもジャポン出身の俺達とスシ論争するのか? という話だ。俺は絶対に譲らないし出身地であるがゆえに周りからの賛同は得られやすいし、論争に負けたら美食ハンターの名が廃れることにもなる。

 もちろん、肉を乗せるという異質なスタイルわにぎり寿司とは認めないというジャポン人もいるわけだが、この場にはいないから問題はない。

 

 そのため、合格することは容易だが、今回は敢えて合格しない。

 誰も合格しないことで別の試験が行われることを知っているし、下手に合格してヒソカに目を付けられることも避けたい。最悪だととコン達が不合格のまま今年の試験が終わる可能性もある。

 何もせずに待つのも暇なので、自分達用にスシを大量に作ってお昼ご飯として堪能することにした。ちなみに一番美味しいのはミアキスだ。神様特典が与えられているリンが才能では一番だが、くじら島ではミトが料理していたから経験年数が少なすぎた。

 ちなみに皆は俺のが美味しいと言ってくれた。やはり愛情が一番の調味料なのだ。

 

 なお、このように不合格になるという、変な指示にも従ってくれるリオン達だが、彼女らはそもそもプロハンターにどうしてもなりたいという想いはないからな。もちろん俺への信頼もあるだろう。……あるよね? 

 

 

 そのまま、無事に? 二次試験後半の合格者が0で終了し、メンチの判断を問題視したネテロ会長が急遽かけつけて別試験が行われ、知り合いは全員合格できた。良かった良かった。

 

 ついでに俺達が作って余ったスシを受験者全員に配り歩いた。この試験が原因でスシ嫌いになられたら、ジャポン人として耐えられない。

 まったく、スタイルが良いとはいえ、性格の悪いメンチのフォローは大変だぜ。

 

 ……メンチから殺気が零れてる気がするがきっと自分の至らなさを自覚したのだろう。やれやれ。

 





ヒソカに実力がばれないように行動するのは無理じゃねって意見が出そうですね。
まったくもって同意です!

という本音はさておき、下記のような理由で何とかなってると思ってください。

・ヒソカは選挙戦のように一人ひとり見た上での品定めをしていない。
 予め分析が終わってしまうと長いハンター試験がつまらなくなるので、
 予期せぬ出会いを後の楽しみにしようとしている。
 原作でもハンゾーには最後まで絡まず、ゴン達とも直接相対してから
 注目しだした感じですよね。

・転生特典の完全記憶能力で天空闘技場150階にいる闘士の動きを覚えている
 ので、それを完全に再現し、他メンバーの動きも監修している。

・多少はできるように見られても、見た目20歳ぐらいなので
 年齢を考慮して評価が下がっている。

皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)

  • 個人的に読んで気持ち悪くなる最悪の作品
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