HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す!   作:sakurano

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第31話:四次試験1

 四次試験の内容は、6点分のナンバープレートを一週間かけて奪い合うサバイバル。

 ターゲットとなる受験者のナンバープレート及び自身のナンバープレートが各3点。それ以外のナンバープレートが1点となり、試験終了時点で6点分を確保していた受験者が試験突破になる。

 

 参加者は原作と同じ24名に、俺、リオン、ミアキス、リンを加えた28名。

 各自のターゲットも、ミアキスの<風使い(フリーダムウィング)>で確認した。この能力は、風に微量なオーラを混ぜるだけなので、人が多い場所では垂れ流しになっているオーラとの見極めがとても難しい。ゆえに『凝』で見ても気づきづらいのが大きなメリットである。

 ヒソカとギタラクルは視線だけで感知してくる可能性が高いので、この二人だけはターゲットを確認できていないが、消去法で考えればよいので問題ない。その結果として、原作主要キャラは原作通りのターゲットであることがわかったので大きな作戦変更せずにすんでよかった。

 

 

 俺のターゲットは 118ソミー。

 新人潰しトンパの相棒だ。

 猿と仲良しだ。

 

 リオンのターゲットは281アゴン。

 胴体を覆うマントが特徴のサーベル使いだ。

 軟弱そうな顔のわりに、狂気に染まったヒソカの接近に気付き迎え撃とうという気概をみせたものの、何の見せ場もなく即死したキャラだ。

 

 ミアキスのターゲットは053ポックル。

 ターバン帽を被った弓矢使いの青年で原作における合格者の一人だ。

 おめでとう、君の落選とキメラアント編での死亡回避は確定した。

 

 リンのターゲットは198イモリ。

 アモリ三兄弟の末弟だ。

 典型的なやられ役だ。

 

 コンのターゲットは044ヒソカ。

 言わずと知れた奇術師であり戦闘狂だ。

 

 キルアのターゲットは199ウモリ。

 アモリ三兄弟の多分次男だ。

 典型的なやられ役だ。

 

 

 さて、四次試験での目標は、突破は最低条件として、理想はヒソカとギタラクルの暗殺だ。

 

 原作でも最強キャラ候補として名を連ねる二人だが、唯一この試験だけは暗殺チャンスが巡ってくる。そのために俺はここまで力を隠してきたといっても過言ではない。こんな不意打ちじみた襲撃をしたことがばれてしまってはコンからの非難を免れないが、嫁の安全のためなら汚名も敢えてかぶろう。

 

 ヒソカは強い人と戦いたがる戦闘狂で、実力が不十分でも将来性があると見込んだ相手には唾をつけておき、育つのを待ってから戦いたがるという粘着質な危険人物だ。そして男相手でも興奮する変態だ。当然才能あふれる美少女なコンとキルア、リンは眼をつけられることになるので、ここで始末をつけなければ今後の人生でずっと付きまとわれる危険性が非常に高い。

 変態ではあるが、なんだかんだ存在がメリットになることも多いヒソカである。だが、9/1に幻影旅団がヨークシンシティに集まるという情報や、幻影旅団一部メンバーの能力密告程度であれば俺が情報提供すればいいだけなので問題はない。コンが強くなりたいと想うきっかけまで俺が代替できるかはわからないが、それでも嫁の安全性が最優先だ。

 

 ギタラクルの正体は、キルアの兄であるイルミだ。イルミはキルアをいろんな意味で愛しているので、俺がキルアを嫁にもらうための大きな障害である。非常に危険な操作系能力者でもあり、彼の念が込められた針を刺されたら完全催眠となってしまい操られてしまう。操作系能力は早い者勝ちルールがあるため、<秘める想いの誘導(ブレインインダクション)>で操作されて修行脳になっている俺を含めた一部メンバーは基本的に大丈夫なはずだが、イルミの怨念が込められた特殊な針だけはさすがに怖い。本当にすべての操作系能力に早い者勝ちルールが適用されるのか、それを試して失敗したら人生終了だから試せるわけがない……。早い者勝ちルールはあくまでも保険程度に考えるべきだろう。それに俺が大丈夫でも、俺の大切な人たちにその毒牙を向けられる可能性もあり、不意を打たれると勝負にすらならずに大事なものを失ってしまう危険性が高い。

 長男のイルミを殺し、優秀なキルアを嫁としてさらっていくことになるので、ゾルディック家を完全に敵に回すことになってしまう可能性も考えられるが、失敗したやつが悪いという完全実力主義の暗殺一家だろうからきっと大丈夫だ。……大丈夫か? 

 おデブちゃんのミルキはともかく、優秀なカルトがいるからきっと大丈夫だ……(震え声)。

 

 

 

 何はともあれ始まった無人島サバイバル生活。

 三次試験を突破した順番で上陸していくことになるため、ビリで突破した俺は必然的に最後だ。

 そしてナンバープレートも隠していないので、俺をターゲットにしている人はそれに気づき狙ってきてくれるだろう。探しに行く手間が省けるから助かる。リンとポンズは隠しているが、リオン、ミアキス、コン、キルアは隠していないので同様に狙い待ちか何も考えていないかのどちらかだ。

 

 リンとポンズの二人組以外は、敢えて狙われるためにばらばらに行動している。合流するかどうかは状況次第だ。だが、残念ながら俺を狙っている受験者がいないのか周囲に試験官以外の気配を感じない。仕方がないので諦めることにした。

 

 

 待ち伏せを諦めて次の作戦。コンの応援だ。

 直接ヒソカを捜索・監視するのは逆に見つけられる危険があるので、ヒソカを狙うコンを遠くから応援しつづける方が安全だ。そしてかわいいコンを常に見て癒されることもできて、コンの危険を防ぐこともできるという一石三鳥の作戦である。

 実際に受験番号384ゲレタという黒人が、コンを付け回しニヤニヤとしていて犯罪臭を感じたので気絶させて遠くの砂浜に埋めておいた。まったく許しがたい大罪である。

 

 コンはなぜか持ち込んでいた釣り竿で獲物を捕る練習をしている。これは原作同様、ヒソカが攻撃する瞬間の隙をついてターゲットプレートを釣り上げる作戦で間違いなさそうだ。これには安堵した。原作と比べて念能力も習得し、戦闘技術もそれなりに身に着けているので、己を過信してヒソカに真っ向勝負を挑もうとされるとさすがに面倒なことになっていた。実力が上がったことで、よりヒソカとの実力差を感じとれるようになっていることと、まだこの時点ではヒソカとの因縁もあまりないことが要因だろう。

 コンを応援し続けること早二日、ついにヒソカを見つけることができた。

 

 二日間応援したといっても、コンの水浴びやお花摘みの時は目を逸らしていたから安心してほしい。時々こっそり覗き見ていた試験官の目もつぶしておいた。リオン、ミアキス、キルアは試験官のストーキングに気付ける実力はあるから大丈夫であろう。リンも大丈夫だとは思うが、最悪一緒にいるポンズが蜂を操って周囲の安全を確保しているはずだ。コンも俺が守るから、俺の嫁(と候補)は安心だ。安心できたところで目の前の観察に集中した。

 

 

 ある時は、ヒソカの隙を隠れて窺うコンの後ろから、受験番号371ゴズがヒソカに襲いかかった。だが、ゴズが戦う前から致命傷を負い、目からも生きることを諦めていることを見抜いたヒソカは、相手にする価値がないと判断して攻撃する様子を見せないため、コンも攻撃する瞬間という隙を狙うことはできず隠れ続けた。そしてギタラクルが登場しゴズは死亡。今世でもヒソカとギタラクルは仲良しである。

 

 ギタラクルは自分の3点、ターゲット(ゴズ)の3点で試験突破点数を獲得したため、試験終了まで寝るとヒソカに宣言して地面に穴を掘って、中に身を潜めた。

 

 

 辺りが静かになったことで、ついにヒソカがナンバープレートを求めて動き出す。そして見つけたのはクラピカとレオリオ。二人の場所へ駆け寄りプレートを要求したが、クラピカの機転により一点分にしかならないナンバープレート一枚を差し出すことで切り抜けこの場を去った。

 

 ヒソカが目の前に迫っている状況、更には一次試験でヒソカに殺されそうになったにもかかわらず、この突発的な緊急事態で冷静に頭を回転させて有効な回避策を提案するクラピカの知性と胆力は賞賛に値する。レオリオもそれに合わせる協調性と覚悟には成長を感じさせる。この時のレオリオが魅せたナイフ捌きと表情には、三次試験で感じさせたエロ親父の欠片も宿っていない真剣さを感じる。常にこのモードでいたら人気投票上位間違いなしだったであろう。いや、さすがにないな。

 

 なんにせよ、この短期間で戦闘狂ヒソカが満足するレベルで成長を遂げたことは素晴らしいことである。これで目的を果たすことができるというものだ。

 そう考えた瞬間──────

 

 

「くっくっくっ……。

 たった数日でみちがえるほど成長する……♠

 だが、まだまだ♣

 しかし、青い果実ってのはどうしてああも美味しそうなんだろうねぇ…… 

 

 うーん、残念♠

 もらったプレートはハズレか

 あと二点……♣

 

 も~~~やだなァ♠

 あの二人のせいで欲情してちゃったよ……

 鎮めなきゃ

 

 笑顔を浮かべていたヒソカから、殺気とともに暗黒のオーラがあふれ出す。

 俺に向けられているわけでもなく、そしてこれだけ距離をとっているにもかかわらず、正気を削るような、怖気が走るような、思わず逃げ出したくなるようなオーラを感じてしまったが、それでも冷静さを保ち、『絶』を維持して観察を続ける。これから逃げ出すようでは、より邪悪で、巨大なオーラを操るキメラアントの王直属護衛軍と相対することもできないだろう。今まで戦ったことのある賞金首程度の悪では経験することもできない性質のオーラを事前に体験することができたことは、俺の目的を考えれば有意義だったといえるかもしれない。

 

 それより、俺よりも近くにいたコンが気絶してしまわないか、後ずさりして音を出して気づかれてしまわないかが心配になってしまったが、原作同様、かすかに震えながらもなんとか耐えていた。万が一ヒソカが『円』を使っていたら確実に気づかれていただろうが、今回は単に興奮してオーラが溢れだしただけだったから気づかれずに済んだのだろう。俺もその前提でこうして観察していたのだから、その点は原作知識のおかげだ。

 

 

 獲物を探しに動き出したヒソカがある程度離れるのを待ってから、コンは次に狙われるであろう受験者を先回りして探し始めた。もちろん俺もこっそり見守り続ける。

 

 そうしてコンが見つけたのは、受験者番号281アゴン。

 リオンのターゲットなのに、特に大きな怪我もなく行動しつづけているのは、俺の指示である。

 原作を変えないように、アゴンは無視して三人のナンバープレートを集めるようにお願いしたのだ。

 つまり、ここで原作通りアゴンがヒソカに殺されるのは俺の責任でもある。リオンが相手であれば致命傷を負うことなくリタイアできただろう。

 

 正直すまないとは思っているが、この狂気に満ちたヒソカが嫁に向かったら最悪なので、原作通り生贄としての役割を果たしてもらうことにした。数年前からマチ達プロハンターに随行して行動している俺にはもう前世ほど殺人は絶対ダメという忌避感はない。もちろん、助けられる人は助けたいと思っているし、美少女は何が何でも助けるけど、ここでいってるのは優先順位の話だ。見ず知らずのおっさんが確実に殺されるのと、大事な嫁が襲われる可能性を秤にかけたら、嫁の安全を優先して行動するのが俺だ。

 

皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)

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