HUNTER×HUNTER世界でハーレムを目指す!   作:sakurano

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第32話:四次試験2

 ◇◇◇◇◇ヒソカ視点

 

「見~~~つけたっ

 

 名前も知らない小物だが、この昂った気持ちを抑えるためだけの狩りなんだから、逆にちょうどよい相手、そう判断して、ニィィと口角が上がってしまう。

 

 恐怖で気絶したら興ざめでしかないのでオーラは控えめに♣

 怯える姿もスパイスとして添えるために敢えて動きが見えるようにゆっくりと♠

 無抵抗なんてつまらないことはしないで、少しはあの二人のように楽しませておくれよ 

 

 獲物に駆け寄っていると、残り20mというところでようやくこちらに気付いたようだ。

 さぁどう出る? 

 

 獲物は硬直したまま、残り15m。

 

「ヒ、ヒソカ!? 

 うぅ……っ。

 くそ!! きやがれ!」

 

 ようやく剣を構えて待ち構える獲物、残り10m。

 反応が遅すぎる、これじゃあつまらないよ♣

 

 さぁ、せめて踊り狂って死ぬといい 残り5m。

 

 ゾクリ

 

 ……なんだ。嫌な予感がする。

 あれか? 

 いや、あれはただの雑魚♣

 

 右側か? 雑魚の相手は片手間に、瞬間的に『凝』でのオーラの確認、『円』での潜んでいる者の確認を試みようとしたが、その前に左側から何かが飛んできて胸元からナンバープレートを奪われてしまった。

 

 雑魚の血しぶきを背景に、視線を向けた先に居たのはコン。

 二次試験から注目していた、しかしまだ戦う価値はないと思っていた今後に期待できる青い果実。

 

 それがまさか気配を悟らせないまま着いてきていた? 

 あまつさえボクが誰かを攻撃する一瞬の殺気に自分の殺気を紛れ込ませて攻撃を悟らせなかった? 

 

 お見事

 素晴らしい

 ああ~~、コン! コン!! 

 良い!!! 

 その瞳! その表情! その心意気! 

 キミ、すごくいいよ! 

 

 あぁ、今すぐ……キミを壊したい

 

 あぁ……でもダメダメ♣

 もっともっと熟れてから……

 崩すのがもったいなくなるぐらい高く積みあがるまでの……ガマン

 溢れだす衝動を必死に抑えている間に、コンが逃げ出してしまった

 彼女にご褒美上げないと

 

 ゾクリ

 

 !! 

 再び感じた悪寒に冷静さを取り戻し、『堅』で防御を固めつつ、コンとは逆方向に振り向くと、木陰から殺気とともに刀が襲いかかってくる。

 

 なんだ、嫌な予感がしたわりに大したことのない速度じゃないか♠

 

 軽くサイドステップで回避してから片付けようと思ったが、攻撃以上にヒソカの移動速度が遅かった。おや? 行動遅延系の念能力でもかけられたかと思い改めて『凝』で確認しようとするも、オーラの移動すら時間がかかる。とはいえ、刀にもさほどオーラは込められていないように思える。

 

 これなら最悪でも『堅』で耐えられそうだけど、正体不明の能力の可能性も……

 

 <伸縮自在の愛(バンジーガム)>縮め!! 

 

 念のため事前に元居た場所へと貼り付けていたゴムを縮めて高速後退で、まずは回避しつつ距離をとって態勢を……後退できない? 

 

 一体何が、それを考える間もなく後方に佇む新たな気配に気付いた。

 後方へと張り付けていたゴムのオーラが感じられなくなっていることから、その人物が何かを仕掛けてきたのであろう。振り返って確認しようにも、相変わらず身体の動きは遅く、前方からの攻撃が迫り続けている状況ではその時間的余裕もない。

 

 それにしてもこの不自然なまでに遅い攻撃。気配を悟らせないまま接近した実力者がなぜ……♣

 

 ──────いや、違う。

 こちらの行動も遅くなっていることから考えると、相手の動きも遅く感じられているだけ。

 だけど、お互いの動きを遅くするだけならなんの意味が……

 

 ──────そして、気づく。

 ヒソカをして想像を絶するほどのオーラ量が、徐々に刀先へ集いつつあることに。

 

 素晴らしい……

 現在ヒソカの『流』が動かせる速度よりも断然速い速度であることを踏まえると、実際はどれほどの速度で行われているのか、そしてそれを実現させるほどの実力、実にエクスタシー

 

 ……おや? ボク、死ぬのかな……? 

 

『凝』のため目にオーラを移動させようとしていたがゆえに、防御のために攻撃予測位置へと改めてオーラ移動を行う必要があるが、明らかに着弾まで間に合わない。そして、あれだけのオーラ量が込められた攻撃は『堅』でも防ぎきれない。そして後方にも存在する未知の戦力。

 

 どうせ死ぬなら……この最高の攻撃を最後まで見届けよう……

 

 なんて潔く諦めるのはボクらしくないよね♣

 

 恐ろしく綺麗な斬撃であることを考えると所詮は体が真っ二つになるだけだから、死後強まる念によって斬られた半身をゴムとガムでくっつければ蘇生できる可能性はある。どうせ死ぬなら……試してみるか

 

 あぁ、待っててねボクの玩具(オモチャ)達!

 幻影旅団団長クロロ、その他団員達、武神ネテロ、イルミ、今回であった青い果実達、そしてボクを殺そうとしている最高の玩具(オモチャ)! まだまだ遊び足りないから絶対にボクは戻ってくるよ! その時は二人っきりで濃厚な時間を楽しもうね

 

 ヒソカが最高の愉悦を感じている間に体感速度が元に戻り、その刹那、首に衝撃が走り、視界が急速に下がっていく。

 あぁ、実に美しい攻撃だった

 地面に転がる生首の状態でも至福を感じているような狂気の笑顔のまま、ヒソカは亡くなった。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇とある老人暗殺者の独り言

 

 確かにある。

 ありえない? いや、ある。走馬灯のようなもんじゃ。

 死ぬって瞬間に時間が超スローになって、自分の人生振り返る感覚あるじゃろ? 

 あれに近い。

 むしろ、それより信憑性は測りやすいぞ。

 ある武道では心滴拳聴とよばれとる現象よ。

 真の強者同士がぶつかり合う瞬間にはよくある時間間隔の矛盾じゃ。

 

 ハヤテとヒソカの戦闘でもそれが起こったんじゃろう。

 マッハ3を超える速度で振るわれる刀は、ワシでも予測しておらぬ限り回避は不可能じゃよ。

 ましてやろくに警戒もしておらず狂気に溢れている状態で、視覚外から襲われてはどうしようもない。

 

 ゆえに、思考が追いついておらんでも、脳がすでに死を認めておったんじゃろうな。

 それでもなお、心滴拳聴を引き起こし、限界までその神業を見届けることができたのじゃから、バトルジャンキーとしてはこの上ない最後を迎えたといえるじゃろう。

 

 まぁワシクラスじゃと予測できない攻撃を食らうことなんてないんじゃがの。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇通常視点

 

 やっぱりヒソカは化物だった。コンに見惚れている隙をついて俺が全力で放った居合すら察知して振り返ったと思ったら<伸縮自在の愛(バンジーガム)>による回避まで行おうとしてきた。この速度なら回避される可能性は無いと思いつつも、念のために周囲に配置しておいた分身体で<コテっちゃん>を発動し縮む前のゴムを切断してなかったら危なかったかもしれないな。

 

 というか死ぬ間際に見せた、謎の狂気に満ちた笑顔が怖すぎる……。

 原作みたいに死んだと見せかけて蘇らないよね? 

『死後強まる念』とかいって、切断したはずの首から上と下をゴムとガムでくっついたりとか、首から下をすべてゴムにしてゴム人間になったりしないよね? 

 うん、念のために四肢をばらばらにしてから焼却しておこう。

 

 

 

 そして処理を終えた俺は、アゴンのナンバープレート(リオンのターゲット)と、ヒソカがクラピカ達から奪っていたナンバープレート118(俺のターゲット)、コンのストーキングしていたやつのナンバープレート371(ゴミ)を持って、リオンとミアキスに合流だ。残りの警戒すべき相手はギタラクルだけだ。ギタラクルがいる場所もわかっているので、感知されない程度に『円』を広げることもできるようになったことで、二人を探すことにそれほどの苦労はなかった。

 

 リオンは、キルアがアモリ三兄弟を殲滅している様子を目撃してから、余ったナンバープレートについて、1枚はリンのターゲットで、もう1枚は近くでストーキングしているハゲのものだから渡してあげるようにアドバイスしたそうだ。アモリとウモリは自身のターゲットプレートも持っていたのでそれをお持ち帰りしてきたそうだ。ついでに道中にいた狙撃手スパーのナンバープレートも手に入れている。ミアキスは自身のターゲットである受験番号053ポックルが保持していたナンバープレートを手に入れていた。

 

 これで俺、リオン、ミアキス、リン、キルア、コンはほぼ突破が確定したのは朗報である。

 準強キャラのハンゾーも突破点を満たしているので余計な争いは避けられるだろう。

 

 ▽ナンバープレートの状況整理

 044ヒソカ :コンのターゲット   (コンが入手)

 281アゴン :リオンのターゲット  (俺が入手しリオンに譲渡)

 384ゲレタ :ゴミ         (俺が入手)

 118ソミー :俺のターゲット    (クラピカ→ヒソカ→俺が入手)

 197アモリ :ハンゾーのターゲット (キルアが入手しハンゾーに譲渡)

 198イモリ :リンのターゲット   (キルアがリンに渡しに行ったらしい)

 199ウモリ :キルアのターゲット  (キルアが入手)

 089シシトウ:ゴミ         (アモリが奪っていたが今はリオンが保持)

 362ケンミ :ゴミ         (ウモリが奪っていたが今はリオンが保持)

 080スパー :ゴミ         (リオンが入手)

 053ポックル:ミアキスのターゲット (ミアキスが入手)

 105キュウ :ゴミ         (ポックルが奪っていたが今はミアキスが保持)

 

 嫁(候補含む)達の中で残りはポンズだけなので、仮にターゲットの蛇使いバーボンを倒せなくてもゴミ分のターゲットプレートで突破点を満たせる。ただし、そうするとポンズを狙っているレオリオが不合格になってしまうので、それは最後の手段だ。いや、ギタラクルとそのターゲットゴズ二枚を回収すればいけるのか。

 

 スパーは原作だとギタラクルをターゲットとして銃で狙撃した結果、反撃を受けて死亡している。今作ではリオンが気絶させただけで終わらせたので生存している。数少ない女性キャラだから頑張ってほしい。むしろ点数が余ったらナンバープレート返して合格させるか? いや、試験会場に向かう際にポンズと諍いが生じているからやめておこう。

 

 

 

 なんにせよ、他にやるべきことはギタラクル討伐だけだ。

 こちらはヒソカよりも断然楽な予定だが、そのために下準備がいろいろと必要がある。

 

 第一に土の中に潜伏するまで待機。

 第二に潜伏場所の特定。

 これについては原作知識でコンを見守っているうちに把握できたので既に達成済みだ。

 

 第三に人海戦術。

 つまり分身体の大量生産。分身体1体召喚時には最大オーラ量の半分を消費するので大量生産は本来難しいが、<空想の家(ファンシーハウス)>で待機させていたので時短できる。待機させてなければ、リオンから<メイドの抱擁(エンブレイスメイド)>を受けてオーラを急速回復しながら生産することになったであろう。

 ……あれ、能力を理由にリオンに抱きしめてもらえる機会を失ってしまったのか……? 無念♠

 

 第四に試験官の排除。

 四次試験では各受験者に試験官が採点のために隠れて同行している。

 ゾルディック家長男であるギタラクルを殺すところは見られたくないので、気絶してもらう。

 もちろんヒソカを殺すところも見られたくはなかったので気絶してもらっていた。ヒソカであれば試験官の気配に気付かないわけがないので先に気絶させるとばれてしまう。そのため、俺、コン、アゴンについていた試験官は先に気絶させておき、ヒソカについている試験官だけは俺の姿を見られないぎりぎりのタイミングで気絶してもらった。

 残りはギタラクルについている試験官だが、ギタラクルは他人を操るタイプの操作系能力者なので、最悪操作されている可能性がある。操作されていた場合、近づいていることにばれるとギタラクルに伝達されるかもしれないし、試験官を気絶させても気づかれる可能性が否定できない。試験官にばれないように気を付ける必要がある。

 

 第五に『死後強まる念』の対策。

 ギタラクルは愛妹であるキルアに操作系能力の針を刺している。

 これを放置したままギタラクルを殺した場合、死後強まる念としてキルアの意志で動けず解除もできないレベルまで強化される可能性すら考えられる。

 対策としては、予め『除念』してくこと。或いはキルアの身体の中から針を抉り出すこと。失敗する可能性のある手段も含めれば、強い未練や恨みなどの感情を抱く間もないように瞬殺するという手段も考えられる。今回はギタラクルが四次試験で上陸してからこっそりキルアの針を抉り出した。もちろん<メイドの抱擁(エンブレイスメイド)>で回復力を強化し治療済みだ。

 

 

 

 思ったより準備済みのことばかりでやることなかった。基本的にはヒソカ戦と同様で、待ち伏せするか、強襲するかの違いだけだ。とはいえ、失敗するとイルミを中心としてゾルディック家を完全に敵に回すことになる。もちろん成功してもバレたら同じことだがその時はその時だ。今はもう怯えるだけだった子供ではない。守りたい者達が多い状況で暗殺一家を敵に回したくはないのでできるだけ慎重に、用心を重ねて殺っていこう。

 

 まずは『絶』と暗歩を使ってリオンが試験官の後方へ潜む。

 残りも全員、『絶』と暗歩を使ってギタラクル周辺に潜ませる。

 

 次に、リオンが試験官に偶然の出会いをよそおい話しかけながら、その間に他の全員をギタラクルが潜んでいる場所に接近する。この時点で気絶ではなく話しかけた目的は、操作されていることを前提に考えると、気絶だと即察知される可能性があり、話しかけて気を逸らすだけなら数舜遅らせることができると考えたためだ。数舜もあれば余裕で接近できる。

 

 最後に、リオンが試験官を気絶させ、ミアキスが<風使い(フリーダムウィング)>と『円』でイルミの気配を掴み、俺の本体と分身体で『硬』を使って疑似<ビッグバンインパクト>20連!!! 

 

 ズドォー------ン! 

 

 元祖である幻影旅団随一のパワー自慢であるウボォーギンを超える筋力に、より膨大なオーラを纏わせて発動させる疑似的な<ビッグバンインパクト>を俺と20体の分身体で放つ、ただの脳金戦法。脳金を突き詰めた攻撃は、直径50m近いクレーターと、鳴り響く轟音、島ごと揺れているようにも感じる衝撃を引き起こした。

 

 巻きあがった砂煙で視界を奪われるのは想定通りなので、探知はミアキスに専念させていた。ミアキスを見ると、無事に討伐は成功したサインをだしていた。砂煙が収まり目視でも確認すると、ギリギリ人の形を保った遺体が見つかった。原作では<ビッグバンインパクト>の一撃で、世界中のマフィアを束ねる十老頭の実行部隊である陰獣でも跡形もなく吹き飛んだというのに……原型が残るなんて穴の中で眠っていたとしてもさすがはゾルディック家の長男。試験官の気絶が伝達されたのか、ミアキスの『円』を察知したのか、俺達の接近を察知したのかまではわからないが、瞬時に起きて『堅』で守りを行ったのだろう。戦闘狂ヒソカが95点と評する実力は確かだったようだ。

 思わぬ幸運としては、ギタラクルの遺体とともに2枚のナンバープレートが無事に見つかったことだ。ギタラクルが即死するほどの攻撃を受けてなんで残ってるのか逆に不思議だ。神様特典の豪運によるものなのか、ハンター協会が秘匿している超技術の賜物なのか。

 

 いずれにせよ、これで四次試験で自らに課したミッションは全て完了だ。

 

 

 

 その後は何事もなく、リン、ポンズ、キルアとも合流した。

 

 キルアは、リンにターゲットのナンバープレートを渡した後、そのままリンと一緒にいたようだ。

 まぁ一週間は長いし、狩りが終わってからは暇だから仕方ないね。実際俺も会いたくて合流しているわけだ。そろそろ飢えているころかなと思ってチョコロボ君を取り出したら二人仲良く駆け寄ってきた。ヨシヨシ。

 

 ポンズも既にターゲットである受験者バーボンからナンバープレートを奪い終わり、合格点を確保していた。原作ではバーボンが操る大量の蛇が潜む洞窟にいたことで、ボンズは脱出すらできずに諦めていたが、今世では『堅』状態の二人に傷をつけることができる蛇はいなかったので無傷で脱出できている。とはいえ、大量の蛇がニョロニョロと纏わりついてきて、シューシューと舌をチロチロさせてきた時はさすがに気持ち悪くなって、放出系の応用で、身体から全周囲に攻撃性をもったオーラを放出し全滅させたらしい。ポンズは放出系を苦手としていたはずだが、今回の出来事で覚醒したようだ。ヨシヨシ良くやった。

 

 そして、ポンズのナンバープレートを狙っているはずのレオリオはまだ来ていないようだ。

 まぁポンズが持っている薬品の臭いをもとに辿ることができるコンとの合流をしたかしてないかぐらいのスケジュールだから、当然ではある。

 修行は試験官に見られたくないし、かといって何もせず待つのも時間の無駄だから<空想の家(ファンシーハウス)>でのんびりしてもいいけど、何度も試験官を気絶させるのも申し訳ないから、今回は六人でキャンプ生活を満喫することにした。

 

 

 

 試験最終日、レオリオがまだ来ないので、こちらから出向くことにした。

 

 ハヤテ、リオン、ミアキス、リン、キルア、ポンズ。総勢6人での移動はその人数ゆえに、普通であれば目立つはずのものだ。だが、全員が暗歩と『絶』を使いこなせるため、物音を立てず、誰にも気づかれることのない移動を可能にしている。

 

 気づくことができるとすれば、『円』以外では目視と匂い。目視されれば視線で気づけるから問題はない。匂いについては、コンの嗅覚であれば辛うじて嗅ぎ分けられるかもしれないが、原作と異なりポンズが薬使いであることは知られていないだろうから、薬品の匂いを辿って来ることはないだろう。

 ……まだ来ていないのはそのせいか。

 

 そもそも隠れる必要はあまりないけれど、キルアがせっかくだからびっくりさせてやろうぜって言い始めてリンが乗ったので隠密行動をしている。二人が元気に飛び回って探しまわった結果、最初にコンを発見したのはキルアだった。さすがにリンよりも一日の長がある。キルアに案内されて向かったところ、木の上にいるコンの視線の先にレオリオとクラピカの姿を見つけた。どうやら、ちょうど合流するところだったようだ。

 

 

 ◇◇◇◇◇コン達との合流

 

「どうだ? 誰かいるか?」

「いや……さすがにすぐ見つかるような場所にはいないな」

「くそ~~」

「落ち合う場所と時間を決めて、二人ばらばらに探したほうが効率がいいな」

 

 最終日だというのに未だに試験突破分のポイントを集められていないレオリオの顔には焦りが浮かんでいた。トンパにはめられて自身のナンバープレートすら奪われるという危機は、合流したクラピカのおかげで回避できたものの、それはスタートラインに戻れただけだ。そのままクラピカと協力体制をとることになったが未だに成果は得られていないため焦りはどんどんつのっていっているのだろう。

 

 焦るレオリオをクラピカが落ち着かせ、建設的な意見を出しているさなか、二人の後ろにある木からコンが下りてくる。

 

「三人ならもっといいでしょ?」

「っ!! コン!」

「やっぱりみんな考えることは一緒だね。

 上で見てたら他にも何人かこの近くに来てたよ」

「そうか、上から探せば良かったのか!」

「ムリムリ……。

 コンの野生溢れる視力があってはじめてできる芸当だ。

 コンはもうプレートを集めたのか?」

「うん。まぁ、ね」

 

 そう告げるコンの表情は、合格点を集め終わったにしては少し陰を感じる。

 そういえば、ヒソカがコンを見つめて興奮しているときに逃げ出したから、ヒソカが死んだことを知らなかったな。ということはいつあのヒソカがやってくるかわからず怯え……いや、警戒している感じなのだろう。

 

「くそぉ、じゃ、オレだけかよ……。

 オレ達が探しているのは受験番号100のポンズって女だ。

 上から見つけた奴らの中にいなかったか?」

 

「えーと……、女性はいなかったよ。

 そっか、レオリオのターゲットってポンズさんなんだね……」

 

「おっ、コンは知ってるのか? 

 いやー、オレは全然覚えてなくてよ、トンパとの交渉で女性ってことはわかったんだが、初受験らしくてそれ以上の情報ないんだよなー」

 

 やっぱりコンはポンズのことを把握していたようだ。ハンター試験ではコンと基本的に別行動していたし、一緒に行動していたときはポンズはいなかったはずなんだけどね。実は俺のことを気にしてみていたのだろう。つまり────俺に惚れている! ないか。

 

「ポンズさんは、三次試験で一緒にいたハヤテに……さんと一緒に行動している人だよ。

 他にも三人とよく一緒にいたし、もしかしたらキルアも一緒にいるかも……」

 

「うげっ!? 

 まじかよ、くそぉ~~! 

 見つけさえすればなんとかなると思ってたんだが……。

 あ~~ここまでこれたのにどんどん絶望的になってきたぜ」

 

「とりあえず近くで見つけた受験者のところにいってみる?」

 

「待て。悲観的になるのはまだ早いだろう。

 それだけ仲間がいるということは、試験中狙われることも多かったはずだ。

 そしてその受験者を狙う人もさらに集まる。

 つまりハヤテ達は余分にナンバープレートを持ってる可能性もあるのではないだろうか?」

 

「なるほど! 

 余分があれば交渉して貰おうってことだな!」

 

「へぇ。

 レオリオはナンバープレートの対価として何を出せるんだい?」

 

「そりゃーあれだよ。

 えーと……、良い女が揃ってるパブの情報とかどうだ!?」

 

「その手のお店には興味はないな。なにより、幸いなことに恋人達がいるからね」

 

「……ん? うげっ!?」

 

 三人の会話に途中で割り込むと、クラピカとコンはすぐに気付いたが、レオリオだけは気付かないまま会話を続けていたが、ようやくこちらを見て反応してくれた。レオリオとクラピカは武器に手をかけようとして、諦めたのか、こちらに敵意がないことを察したのか、いずれにしても手を下げた。

 

 まぁ6人(ハヤテ、リオン、ミアキス、ポンズ、リン、キルア)もいたらそれも妥当だろう。念能力は見せていないものの、俺とキルアは二人よりも明らかな強者であることは示したつもりだ。戦うよりも交渉した方が建設的であることは馬鹿でなければわかるし、ちょうどそういう話をしていたところだからね。交渉の結果としては「レオリオが医者になったら格安で受診・治療してもらう」ということで話がついた。

 

 なんだかんだ優しいレオリオなら治療特化の能力を習得してくれると信じている。

 ……その前にセクハラ医者として名をはせるようなら引導を渡すことも視野に入れておこう。

 

 

 ヒソカとギタラクルがいなくなり、何の垣根もなく仲良くすることができるようになったメンバーで食事や雑談をしているとあっという間に試験終了の時間となった。

 

 ■四次試験合格者

 受験者名     ターゲット名  点数配分

 099 キルア   →199 ウモリ  3+3

 100 ポンズ   →103 バーボン 3+3

 191 ボドロ   →034 リュウ  3+3

 221 ハヤテ   →118 ソミー  3+3

 222 リオン   →281 アゴン  3+3 

 223 ミアキス  →053 ポックル 3+3

 224 リン    →198 イモリ  3+3

 294 ハンゾー  →197 アモリ  3+3

 403 レオリオ  →100 ポンズ×  3+1+1+1

 404 クラピカ  →016 トンパ  3+3

 405 コン    →044 ヒソカ  3+3

 




原作最強格という噂もあるヒソカとイルミがあっけなく退場したことへの苦情は覚悟していますので、感想に不満を書かれてもかまいませんが、変更する予定はなく、返信も多分しないのでご了承ください。
ちなみに作者はイルミが嫌いですが、ヒソカは普通に気に入ってる方です。ただ、本作のようにゴン、キルア、マチをハーレムに加える場合、どうしても居てもらっては困るもので……。文才がある方なら、襲いかかるヒソカから守ることで仲の良さアピールしたりと良いアクセントとして使いこなせるのでしょうね。

あとヒソカに攻撃するタイミングについて。
最初はコンと同じく、ヒソカの殺気に紛れて攻撃するつもりでしたが、その場合、コンに見られるため『なぜ殺したのか』と詰め寄られたりとか、ヒソカのナンバープレート受け取ってくれない等々の暴走をしだして喧嘩になってしまうところまで執筆したところで、こりゃだめだと全部消してタイミングを遅らせることにしました。
それにアゴンに接近して攻撃するヒソカを刀で攻撃できる距離だと、さすがにアゴンに見つからないのは無理だと思いました。アゴン攻撃して止まるであろう少し先ならまぁなんとかならないこともなくはないよねってことで見逃してください。

皆様からいただいた評価をどう受け取ればいいかわかっておらず、評価0と1をつけてる人は何を作者に伝えたくてつけてるのかなと疑問に思ったのでアンケートです。本作品に限らず、評価0と1をつけたことがある人はどういう時につけてますか?(小説に関係ないアンケートは禁止されてますが、小説への評価の意図確認だから一応関係しているはず……だめそうなら消します)

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