ドトウと雪絵を追っていたナルトだったが、空を飛んでいる最中にロープがバレたことで空から突き落とされたナルト。偶然森に落ちたことで死ぬことはなかったが、足に怪我を負ってしまい、足を引きずりながら雪絵達が飛んで行った方向を進んでいた。
だが深雪の中を足を引きずって移動しては、間に合わない。
「このままじゃ」
ナルトに焦りが見え始めた時、森の中を大型のスノーモービルに乗った監督やスタッフが現れた。現れると思っていなかったメンツの登場だったが、監督はナルトの顔を見るなり「乗れ!」と指示を出す。
それにうなずいたナルトは、すぐに乗り込み、雪絵達が向かった方向を指さした。
―――――――
一方、ミゾレと森の中で戦闘していたサクラ。クナイを何本も投擲するが、障壁に弾かれるだけで決定打にかける。
「無駄だと言っているだろう!」
スノーボードで雪道を滑走するミゾレは、逃げるサクラを追い詰めていく。やがて息が切れたのかサクラの移動が止まり、諦めたと思ったのかスノーボードを降りる。
「ようやく観念したか小娘。まぁいい、一撃で楽にしてやる」
ガントレットの装着された腕を上げ、言葉通りサクラを一撃で殺そうとする。だがサクラはあきらめたわけではない。只集中するために、足を止めたに過ぎない。
(集中、集中よサクラ。綱手様の教えを思い出すのよ)
深呼吸しながら、全身のチャクラをコントロールしていく。医療忍術に必要な繊細なチャクラのコントロール。それを攻撃に転ずる術を。彼女の師は何度も見せてくれた。なら、それに応えないわけにはいかない。
今はまだ実戦で使える段階じゃない。だからこそ、成功率を上げるために、動きが遅い大男を選んだ。一歩一歩油断して迫るミゾレ。サクラに抵抗する術はないと確信し、舌なめずりまでしている。
その間にもチャクラを練り上げるサクラ。
「死ねぇ!!!」
「しゃーんなろーー!!」
サクラの頭部を砕こうと振り下ろされた一撃を躱し、練り上げたチャクラを、瞬時に拳に集中させることで爆発的な怪力を生み出す綱手の一撃の模倣。模倣でしかないが、綱手も認めるチャクラコントロール力を持つサクラのそれはオリジナルと比べて威力こそ劣るが、再現度は高い。
「ぐぉお、あ、ご」
必殺の拳は、チャクラの鎧では防げない。もろに胴体に受けたミゾレの内臓は破裂。即死しながら吹っ飛び、木々をなぎ倒しながら、森に沈んだ。
「ぐ、ううううう、あ、うでが、く」
慣れない怪力によって腕が破壊され、複雑に骨折し、サクラも悶絶する。けれど、自分一人だけで初めて敵を倒したことで、ナルトやサスケにおいていかれた自分ではないと確信を得た。
「待っててナルト」
サクラは、敵を倒し、ナルト達を追うのだった。
―――――――
一方雪山で戦っていたナダレとカカシの両名は頂上付近で戦闘を行っていた。
「真似事だけでは、俺には勝てんぞ」
「そうだな。だったら、俺のオリジナルを見せてやる。雷切」
カカシは印を結び、雷切(千鳥)を発動。相手を葬るため、加速する。猛ダッシュしてくるカカシを迎え討つため印を結ぶ。
「氷遁・狼牙雪崩の術」
雪山の雪が狼型の雪崩となってカカシを襲うが、カカシの雷切はその狼たちを貫きながら瞬く間に、ナダレに接近。
チャクラの障壁によって防がれはしたが、その貫通力と威力によって、ナダレのチャクラの鎧が破損する。
「惜しかったなカカシ」
鎧が壊れてもまだ勝機はあると油断していたナダレだが、二人の戦闘によって発生した余波で本物の雪崩が発生。それに巻き込まれた二人は雪山を落下する。
その隙にカカシはナダレを背後から抱え込む。
「何を?」
「たとえ忍術幻術が効かなくとも、忍者には体術がある。お前はその鎧に頼り過ぎた!」
体術奥義である表蓮華をナダレに仕掛け、その首を地面に叩きつける事で相手を絶命させたカカシ。ナダレの遺体は、名前の通り雪崩に呑まれてしまった。
写輪眼の使用でへばりそうな体に鞭を打ちながら、ナルト達の元に向かおうとカカシも雪道を移動し始める。