NARUTO 先見の写輪眼   作:ドラギオン

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今日は2話投稿です。雪姫編ラストです。


雪姫忍法帖 完

 

 その後、ドトウは倒され、雪忍達も滅ぼされ彼の築いた雪の国は、滅亡。

 主権は、雪の国の正当後継者である雪絵改め、小雪へと継承された。風花の遺した発熱機によって、疲弊していた雪の国の民たちも、一時的な春を迎えた。

 

 独裁者であるドトウを打ち倒し、春をもたらした小雪姫を国民たちは大いに歓迎したのだった。

 雪の国の民族衣装に身を包んだ小雪は、国民たちへの御披露目を終え、今回の功労者である木ノ葉の忍達とパーティ会場で談話していた。激戦から一週間ほど療養した面々は完全に復活していた。

 

「あの装置だけど、まだ未完成だったのよ」

「じゃ、また冬に逆戻りなんですか?」

 

 そう簡単に国の気候を変える事は出来ない。けれど小雪は嬉しそうに話を続ける。

 

「けれど、これからも研究を続けていけば、雪の国はいずれ春の国と呼ばれるようになるわ」

 

 不思議と今の小雪なら、本当に可能なのだという説得力があった。だが国家当主となることが決まった事で、サクラはせっかく売れていた女優を辞める事になって残念ですねと口にする。

 

「え!? やめちゃうってばね!?」

 

 隣で稲荷寿司を頬張っていたシャナが驚愕の声を上げる。大ファンで命がけで戦ったのに、その女優が辞めてしまうなんてあんまりだと言った表情になる。流石のナルトでも当然だってばよと理解していた。

 しかし、小雪の返答は、予想外のものだった。

 

「何言ってるのよ。雪の国の当主も女優も両立させるわよ。此処で諦めるなんて馬鹿みたいじゃない。じゃ、またね」

 

 そう言った小雪の手元には、完結したはずの風雲姫シリーズの続編の台本が握られていた。そして、打ち合わせがあるのか映画の撮影班の面々の元に向かっていくと、途中で大勢の色紙を持った子供たちにサインを強請られていた。

 かつては、サインなんて何の価値もないと切り捨てていた彼女だが、今は心から嬉しそうにサインを書いていた。

 

「え、嘘」

「すごい人だな本当に」

「雪絵の姉ちゃん、変ったってばよ。ますます、ファンになるってばよ。って、サイン貰っとけばよかったってばよ」

 

 第七班の面々が感想を零していると、途中で何かを思い出したかのように雪絵が戻ってきてシャナに色紙と写真を手渡した。

 

「え?」

「約束のサインよ。それに、ナルト。貴方の分もね」

 

 シャナの手には、風雲姫シリーズ関係者のサイン色紙。そしてナルトには、病室で眠っているナルトの頬にキスをした風雲姫の写真。写真には『あきらめずに火影になってね』と記されていた。 

 

「どうせなら、もっとカッコいい写真にしてほしかったてばよ~」

「家宝にしますってばね!!」

 

 二人の姉弟の声が会場に木霊するのだった。その声を聴いて雪絵は本心から微笑むのだった。

 

 

――――――

 

 その後、完結編風雲姫は全世界で公開。本物の忍者の戦いを収めた映画は、爆発的な大ヒットとなる。そして、謎の登場人物(シャナ)も人気になり女優が誰かと人々は噂したが、木ノ葉の青い閃光その人だと結びつくことはなかった。

 

 一方、その頃、鬼の国で。劇場ではなく、広大な敷地を持つ城の天守閣でも、ある女性とそのお供達が映画を見ていた。

 

「足穂(たるほ)。どうなっておるのじゃ。この女、どう見ても私じゃ。なぜ私と同じ顔をした女が映画に出ておるのじゃ」

 

 映画に登場するシャナを見て驚愕している少女がいた。そばに控える足穂と呼ばれた眼鏡の男性も同じくおどろいていた。

 

「どうして紫苑様が」

「なにかの悪戯か? 民が私に対して嫌がらせをしておるのか?」

 

 何故なら、男性の前で偉そうに振る舞う主は、シャナと全く同じ髪に同じ顔、同じ姿をしているのだから。違うのは瞳の色くらいだった。

 

「足穂様、もしかして、巫女の一族の関係者やもしれません」

「一応、調べてみましょう」

 

 鬼の国でシャナの正体を探る動きが起こったが、映画関係者は、全員秘密を守ったため、正体がバレることはなかった。

 

 

 

 

 

ーーーーー3年後までは。

 

 




 
 劇場版の話に別の劇場版が少し入ってきました。少年編も後数話かな。
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