NARUTO 先見の写輪眼   作:ドラギオン

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招集

 ナルトとの共同生活を始めたシャナ。部屋は別とはいえ、ナルトの家事能力の低さが、誰も彼の世話をしなかったことから起因すると考え、家事は主に担当。

 

 アカデミーに行っている間にナルトの部屋を掃除していた。

 

「ふぅ、やっと終わりだってばね」 

 

 少しナルトにかまい過ぎて、怒られることも何度かあった。逆にナルトのだらしない生活に注意することも多く、共同生活は、可もなく不可もなくといったところだった。

 未だに風呂に入ろうと誘うが、断られる。男女の機微や羞恥心に関しては、全く成長していないシャナ。それこそ3歳で止まっている可能性がある。

 

「ん?」 

 

 シャナは小休止していると、足に小さな巻き物を携えた伝書鳩が窓から入ってくる。

 

「招集?」

 

 伝書鳩から渡された文章は、三代目からの招集命令だった。一応書類上、下忍ということになっているシャナ。彼女に集合場所と時間を伝えた伝書鳩は、再び空に飛び立っていく。

 

「最低限下忍として、生きるしかないってばね……」

 

 忍者であることが最低条件の生活。面倒には違いないが、行くしかない。モチベーションが低く、しぶしぶゴーグルを額に付け、家を飛び出したシャナ。木ノ葉の里の屋根伝いに火影の執務室に向かう。

 

 火影の執務室の窓から侵入すると、机に三代目火影が座りながら、煙管をふかしていた。

 

「はやかったな。次は、入り口から入ってくるように」

「嫌だってばね」

 

 なぜ従う必要があると言わんばかりのシャナ。三代目火影は、里の最高権力者ではあるのだが、シャナは信用していない。故に敬いもしない。

 シャナが部屋に目を向ければ、シャナと三代目以外にも、2人知らない人間が居た。

 

 片方は、肌が白く長い茶色の髪を左側だけ三つ編みにして、明るい茶色の目を持った少女。少し病弱そうに見える。 

 もう片方は、鼻と口の周り以外はマスクで覆われた少年。髪の毛の色が黒であること以外はあまり姿が見えない。

 両者ともに、シャナと同じ10歳前後であることを除けば、共通点がない。

 少女は部屋の隅で座り込んでおり、少年は腕を組みながらシャナの方をマスク越しに見ている。

 

「そろそろ、説明を始めるかの」

「はい、火影様」

「……はい」

「帰っていいってばね?」

 

 一人だけやる気のないシャナ。先見の写輪眼は使っていないが、酷くめんどくさいことになる。シャナの言葉を無視して三代目火影は続ける。

 

「おぬしら三人は、忍者アカデミーに理由があって通えなかった者たちじゃ」

「……」

 

 三代目の言葉に、少年は頷き、少女は不安そうな顔で話を聞いていた。シャナは「それをお前が言うのかってばね」と心の中で愚痴る。男の方はまじめで、女の方は気弱、何の集まりだと思っていた。

 

「今、木ノ葉の里は、優秀な忍を求めておる。そのためのアカデミーでもあるが、アカデミーが全てではない。いろいろと協議もあったが、早い話がお前達三人でスリーマンセルを組んでもらうつもりじゃ」

「どう言うことですか?」

 

 おずおずと手を挙げた少女は、三代目を怖がるように、静かに尋ねる。

 

「確定ではないが、ある試験を乗り越えた場合、お前達を特例で下忍とすることに決まったのじゃ」

「そんな特例があるんですか火影様」

「お前達自身らが知るように、それぞれ特異な力を持っておるのがお前達じゃ。その才能を環境が潰してしまうのは、もったいないと思ってな」

 

 少年の質問に三代目火影は、そう答える。シャナは思い当たる節が多すぎる。先見の写輪眼、粒遁など特殊な技能を持っている。だがこの二人も何かを持っているということだろうか。

 

「詳しくは、試験官である彼に聞いておけ」

「やぁ」

 

 三代目の声と共に執務室の扉から、木ノ葉のジャケットを着た背の高い男性が一人現れる。

 男性は、三代目に頭を下げた後、「付いてきてくれるかな」と言い、そう言って3人を引き連れて、木ノ葉の里の修練場へ足を運んだ。

 

―――――――

 

 そして、修練場に足を運んだ4人は、それぞれ用意されていた椅子に腰かけ向き合っていた。

 

「まずは自己紹介から行こうか。僕の名前は、ヤマトと呼んでくれ。特定の一族出身ではないよ」

「ヤマト先生ですか?」

「うん。今日の試験を担当することになった。元暗部で今は上忍だよ」

 

 全員がヤマトの経歴を聞き、少し驚く。

 暗部というのは、文字通り暗殺専門の部隊であり、エリート忍者の集まり。そこ出身の忍者であるこの若い忍は、それ相応の実力者ということだろう。

 

「好きなものは、クルミ。趣味は、建築関係の本を読むことかな。では、君」

「あ、はい。えーと、鞍馬八雲です。鞍馬一族の出身で、好きなものは、果物。趣味は、絵を描くことです」

「八雲だね。よろしく。じゃ次は君だ」

「俺は、油女トルネ。油女一族。好きなものは、天ぷら。趣味は、昆虫採集」

「シクロさんのお子さんだね。よろしく」

「はい」

 

 二人の紹介が終わると。3人の目がシャナに向けられる。特にヤマトとトルネの目は、シャナを警戒する色が浮かんでいた。シャナの情報を持っているであろうヤマトはわかるが、トルネに警戒される理由がわからない。

 ただ黙っているわけにはいかないので、シャナも渋々自己紹介を始めた。

 

「うずまきシャナ。元うちは一族出身、好物は、温野菜。趣味は、……新術開発だってばね」

 

 うちは一族と言った瞬間、八雲が驚いていた。うちはの生き残りの一人ということで驚いていたのだろうか。そういえば、最近趣味がなかったとシャナは考えていた。

 ナルトは植物の水やりが趣味だと言っていたし、何か始めるかとのんきに考えていた。

 全員の自己紹介が終わったところで、ヤマトが話を切り出した。

 

「さて、自己紹介も済んだね。そろそろ試験の内容を教えるよ。試験は、僕の持っているこの鈴。これを君らの中の誰かが手に入れれば、合格だよ。逆に不合格なら、二度と忍者にはなれないと思っておいて」

 

 ヤマトは懐から金色の鈴を取り出し、それを狙って3人に挑むよう告げる。

 

「僕は、しばらく離れているから、作戦タイムなり、罠を設置するなり好きにしていい」 

「武器も使用するんですか?」

「そうだよ、殺す気で来て構わない。もし僕が死んだら、それでも試験は合格だからね」

「……了解」

「そんな時間、いらないってばね」

 

 鈴を取ればいいなら、さっさと取ると瞬身の術でヤマトに襲い掛かる。写輪眼でヤマトの隙を見逃さなかったシャナは、粒遁を纏わせたクナイでヤマトを攻撃。ガード不能の一撃必殺、その手ごと鈴を貰おうとした。

 なにより、実力を過小評価されたことに腹が立ったからだ。

 

「うん、いい動きだね。けれど、まだ試験開始してないよ」

「? へぇ、木遁だってばね」

 

 シャナが切り裂いたヤマトは、木材のような材質になり、シャナの手を枝分かれした木が拘束する。そして、地面から生えた木から現れたヤマト。

 信じられない事に、シャナはこれが幻術でないと看破している。先見の写輪眼は使っていない状態とはいえ、写輪眼のシャナでも見分けのつかない分身、そしてこの木を用いた拘束術。間違いなく初代火影のみが使えた木遁だと分かる。

 トルネと八雲も警戒して後ろに飛び、距離を取ってヤマトの様子をうかがう。

 

 腕を拘束されたシャナは、自分の背後に立つヤマトを青い写輪眼で睨む。

 

「そうだよ。木遁だ。これで多少は、認めてもらえたかな? 僕が試験官にふさわしい実力だと」

「いいってばね。ぶっとばしてやる」

 

 自分を拘束する木を、もう片方の手で握った粒遁の刃で切ったシャナは、刃をヤマトに向けて「面白くなってきたってばね」と笑う。

 

「よろしい。二人もいいね」

「はい」

「了解した」

「じゃ、一時間後に僕が此処に来たら開始だよ」

 

 うずまきシャナ、鞍馬八雲、油女トルネの三人は、ヤマトが消えると、少しだけ距離感はあったが、歩み寄る事を始めた八雲のおかげで、コミュニケーションを取り始めたのだった。

 




 油女トルネは、原作キャラで、鞍馬八雲は、アニオリキャラです。どちらもシャナと年齢同じということでこのメンバーになりました。
 八雲の年齢はわかりません。見た目で判断しました。

 ヤマトも合わせるとヤバい班なりますね。




名前 波風シャナ
忍者登録番号 なし
誕生日 12月24日(推定)
星座 魚座
血液型 O型
身長 145.5cm(10歳)
体重 34.9㎏(10歳)
好きな食べ物 おにぎり(梅干し)、稲荷寿司、温野菜
嫌いな食べ物 納豆
趣味 忍術開発・のちに映画鑑賞  
闘ってみたい相手 波風ミナト 
好きな言葉 強さ 家族
性質変化 風 雷 火 
血継限界 先見の写輪眼(万華鏡を含む) 粒遁(正確には血継淘汰)



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