NARUTO 先見の写輪眼   作:ドラギオン

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サバイバル演習 前編

 すごい意気込みで木ノ葉の里の修練場にたどり着いたナルト。

 ちょうど、サスケとサクラも合流し、今日の演習について話し合うことになった。シャナの言葉をサスケとサクラに伝えるナルト。

 

「シャナさんって、あの綺麗な女の人? あの人がナルトのお姉さんなの?」

「うん。うずまきシャナっていうんだってばよ」

「あぁ。そういえば苗字同じね」

 

 サクラは、ナルトに姉が出来たと聞いていたが、その人物が下忍最強と言われるくノ一であることは知らなかった。そして強大なライバルとしてシャナを認識してしまう。

 

(あんな綺麗なお姉さんが、サスケ君の師匠だなんて。やばい。それに長い髪の女の子が好きって話も、あの人のせいなの)

 

 恋のライバルに認定されたシャナ。弟子としかサスケを見ていないことはサクラは知らない。一方で幼少の頃は、確かにシャナの事が好きだったサスケ。恋心か憧れかはわからないが確かに意識していた。とはいえ、シャナの正体を知った今、頼りになる師匠としてだけ認識している。

 明らかに話を聞いていないサクラを他所に、サスケとナルトは結構真剣に考えていた。

 

「あのシャナがそういう相手か。あれが?」

「うんうん。自分の事最強だと思ってる姉ちゃんが、強いって言ったってばよ」

 

 サスケが真剣に考え始める。あの女は、冗談でも相手を強く言ったりしない。相手を見て、ぼろくそに評価する。強さに嘘をつかない。それがシャナの評価だった。

 

「でも、ナルトのお姉さんも下忍なんでしょ? だったら上忍相手なら誰でも強いっていうんじゃ」

 

 サクラが自分の世界から戻り、サスケとナルトの話に参加する。心の中でこういう男の子同士の友情もいいな。とか考えながらだが、シャナを知らない彼女の評価は正しい。

 

「あいつは化け物だ。上忍とか下忍とか関係ない」

「とーっても怖いんだってばよ」

 

 どんな人なんだろう。それがサクラの感想だった。だが彼女をよく知る人間は、皆ナルトとサスケと同じ評価を出す。

 

「とりあえず、準備するってばよ! 時間はまだまだあるから」

「そうだな。サクラ」

「な、何サスケ君?」

 

 憧れのサスケに呼ばれ、サクラがきゃぴきゃぴと反応する。

 

「作戦を立案しろ」

「え?」

「ナルトは実技しか出来ない。俺よりも座学の成績のいいお前なら、何か策を考えられるはずだ。演習である以上、戦闘は行われる」

 

 突然の作戦指揮官の任命。それに戸惑うサクラ。

「俺とナルトの動きはわかってるよな」 

「う、うん」

「お前では俺たちの動きについてこれない。だからバックアップに徹して、状況判断を任せることになる」

 

 サスケの言葉は正しい。二人に合わせて接近戦に入れば、足手纏いになる。この数年でナルトの実力は、アカデミーでも有数になった。自分にあるのは頭脳と知識のみ。

 もしそれすら出来ないなら、ただのお荷物でしかない。サスケの言葉はそう言っているのだ。

 

「でも」

「大丈夫だってばよサクラちゃん。俺とサスケが絶対守るから。安心して、動いてくれってばよ。サスケ、もうちょっとサクラちゃんに気使えってばよ」

「なんだ急に……サクラ、お前の記憶力は、俺より優れている。だから適切に膨大な罠を利用できるはずだ」

 

 ナルトに励まされるサクラ。周囲の環境を見渡しながら、自分に出来る事。暗記した知識を引き出すことで最善の作戦を過去のデータから引き出す。

そして仕掛けた罠を全て記憶する。

 

「カカシ先生がどんな人かわからない。だから、オーソドックスな罠や作戦になってもいいの?」

「問題ない」

「なら、今から罠をたくさん仕掛けなくちゃ」

 

 上忍という未知の敵に対して、準備のし過ぎということはない。だが集合時間までに罠を設置することなど間に合うのだろうか。

 

「やるぞ、ナルト」

「おう」

 

 ナルトとサスケは、二人とも十字の印を組む。

 

「「影分身の術」」

 

 サスケは影分身を一体。ナルトは10人近い影分身を作り出す。影分身は高等忍術だったが、ナルトが先に会得。サスケとの修行で使用した際、それを教えろと頼まれたため伝授したのだ。

 

 数ではナルトに劣るが、影分身を使えるようになったサスケ。

 人数が11人増えたことで罠の準備を行えるようになった。

 

「「「「指示してくれってばよ」」」」

「「ふん」」

(すごい、分身の術じゃなくて、実体がある)

 

 サクラは、地面に絵をかきながら、ナルトとサスケの分身に罠の設置場所と種類を指示。大急ぎで用意された罠の数々は、演習場を一種の地獄に変えていた。

 だが、カカシが訪れたのは、集合時間から数時間遅れてだった。

 

――――――

 

(((ぶっ殺す)))

 

 万全の準備を整え、待たされ続けた怒りを殺意に変えた3人。そしてようやく狩場に獲物(カカシ)が足を踏み入れたのだった。

 

 

 

 




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