公安特捜班 冬の北陸を走る   作:新庄雄太郎

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果たして、犯人は風間なのか


第6章 福井駅の女

次の日、南と高山と小海は早速東海道新幹線「ひかり」に乗って京都へ向かった。

 

「本当に福井へ行ったのでしょうか。」

 

「確かに、風間は福井へ行ったのでしょうか。」

 

「風間が言うなら、間違いないだろう。」

 

「あっ、あれがスーパー雷鳥じゃないかな。」

 

「あれか。」

 

「よしっ、乗って見よう。」

 

「ええ。」

 

9時39分発、京都駅に発車した特急「スーパー雷鳥3号」は、その名の通りL特急「雷鳥」と同じイラストで、カタカナで「スーパー」の文字が描かれている。

 

南と高山と小海が乗った特急「スーパー雷鳥3号」は9時10分に大阪を発車し、新大阪、京都、福井、金沢、高岡、終着富山へは12時33分に到着する。そして半分は和倉温泉まで運転されている。

 

スーパー雷鳥の車内にて

 

「彼女は普通車に乗っていたんだな。」

 

「そうだ、京都から福井へ行くにはこれに乗ったんだ。」

 

「東京から京都まで新幹線に乗って、京都から「スーパー雷鳥」に乗ったんだね。」

 

「ああ。」

 

高山はラウンジカーへ行って見た。

 

「あのー、この女性を知っていますか。」

 

「ああ、この女性ならここに来ていたよ。」

 

「えっ、本当ですか。」

 

「何でも、東尋坊へ行くとかって言ってたな。」

 

「あっ、その女性と一緒だったんですか。」

 

「ええ、この女ならラウンジカーで一緒でしたよ。」

 

「その相手わかりますか。」

 

「そうね、内の売店で買いに来たのは覚えているわ。」

 

「そうですか、ありがとうございました。」

 

「いいえ、それほどでも。」

 

高山はラウンジカーの売店の吉岡店員に聞き込みをした結果、風間はラウンジカーに来ていた事が判明した。

 

「どうだった、高山。」

 

「風間はこの「スーパー雷鳥」に乗ってたよ、その時は琵琶湖を眺めながらラウンジカーに乗ってたって。」

 

「それ本当なの、高山君。」

 

「ああ、ラウンジカーの店員に聞いてきましたよ。」

 

「じゃあ、風間はアリバイ成立だね。」

 

「ええ。」

 

「風間はラウンジカーで琵琶湖を眺めていたんだよ。」

 

「そうか、裏付けがあったんだね。」

 

「うん。」

 

11時01分、特急「スーパー雷鳥3号」は福井駅に到着した。

 

「やはり、福井へ来ていたのは本当だったんだな。」

 

「ええ。」

 

「問題は、盛岡が福井駅のホームで見た女って言ってたな。」

 

「本当に風間なのかな?。」

 

早速、聞き込みをすることにした。

 

福井駅・ホーム

 

「ああ、この女性ですか。」

 

「はい。」

 

「この女性を見たんですか。」

 

「いいや、この女性じゃないな。」

 

「それってどういう事なんです。」

 

「うん、よく似てるけとこの女じゃないな。」

 

「どんな女性だったか覚えています。」

 

「さぁな、サングラスをかけていたから恐らく25歳ぐらいの女性だったな。」

 

「それ本当なんです。」

 

「ええ。」

 

南と高山と小海が福井駅で聞き込みをした結果、風間とは別の女性と判明した。

 

「と言う事は別人ですね。」

 

「うん、風間はその時にホームで降りて東尋坊と温泉に行ったんだろう。」

 

「スーパー雷鳥って事は、直通何だ。」

 

「その通りだよ、高山。」

 

「風間はそれに乗ったのか。」

 

「ええ。」

 

「風間じゃないことは確かね。」

 

と、小海は言った。

 

「どんな女だったか覚えているか。」

 

「確かコートとサングラスをかけていたって言ってたな。」

 

「サングラスか。」

 

高山は、高杉班長に報告した。

 

「何、風間とは別人。」

 

「ええ、福井駅のホームで聞き込みをしたら、コートとサングラスをかけた女と言っていました。」

 

「そうか、じゃあ高山は引き続き、アリバイ捜査を続けてくれ。」

 

「わかりました。」

 

と、電話を切った。

 

「後は、彼女は富山へ行ったって事ね。」

 

「うん。」

 

「と言う事は、福井から特急に乗ったから、富山へ行くのは可能なんんだ。」

 

「なるほど。」

 

「問題は、車に乗って送ってもらったって言ってたな。」

 

小海はロータリー付近で聞き込みを行った。

 

「あっ、風間さんが乗った車ですか。」

 

「はい。」

 

「ああ、9時30分くらいに福井駅に止まってたな、確か4ドアセダンだったな。」

 

「運転していたのは女でしたか男の人でしたか。」

 

「男だったよ、確か32歳ぐらいのね。」

 

「32歳ですね。」

 

福井駅のロータリーで32歳の男が風間を駅まで乗せた事が分かった。

 

次の日、南と高山と小海は10時05分発の北陸本線特急「かがやき5号」に乗って富山へ向かった。

 

「長岡行か、これに乗ればいいんだな。」

 

「よし、乗ろう。」

 

10時05分、特急「かがやき5号」は福井駅を発車した。

 

「やはり、富山へ行ったのは本当みたいだな。」

 

「友人の住所は、確か富山市の奥田町だったな。」

 

「ええ。」

 

11時32分 特急「かがやき5号」は富山に到着した。

 

「ここで、友人が迎えに来ていたんだ。」

 

「そこからはタクシーに乗ったんだ。」

 

南と高山は風間の友人に聞き込みを行った。

 

「ええ、福井へ行った話をしたのを覚えているわ。」

 

「じゃあ、あなたは風間と一緒でしたか。」

 

「ええ、一緒だったわよ。」

 

調べた結果、風間は富山の友人遊部恵津美と一緒に入たことが判明した。

 

「これで、アリバイ成立ですね。」

 

「ええ。」

 

福井と富山から戻って来た南と高山と小海は、すぐに高杉班長に報告した。

 

「そうか、アリバイ成立か。」

 

「はい。」

 

「ただ、福井駅へ行く時は車で送ってもらったと証言しています。」

 

「なるほど、それで運転していたのは。」

 

「32歳ぐらいの男でした。」

 

「32歳の男と27歳の女か。」

 

「班長、この2人が怪しいと。」

 

と、菅原は言う。

 

「ああ、現段階ではな。」

 

この2人が犯人なのか?

 

 




そして、その女とは
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