公安特捜班 冬の北陸を走る   作:新庄雄太郎

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そして、終結を迎える。


第8章 愛の企み

「おい、犯人と思われる男かわかったぞ。」

 

「えっ。」

 

「本当か。」

 

「誰なんです。」

 

「この男だ。」

 

と、高杉は写真を見せた。

 

「この男、誰なんです。」

 

「名前は、吉岡 賢だ。」

 

「えっ、あの男が。」

 

「班長、もう1人の共犯は女性でしたね。」

 

「ああ、そうだ。」

 

「と言う事は、あの長谷川って言うのは。」

 

「あれは偽名だ、犯人の本名は古 家亙だ。」

 

「じゃあ、あの女が富山に行っていたのか。」

 

「そうか、この女が那須谷を殺害したのか。」

 

「その通りだよ、恐らく犯人は古と吉岡と見て間違いないだろう。」

 

「じゃあ、東尋坊の水死体は。」

 

「恐らく古が、突き落として溺死させたんだ。」

 

「わかったの、犯人が利用した列車トリックが。」

 

「ああ。」

 

「どんな列車トリックを使ったの。」

 

「わかったの、犯人のトリックが。」

 

「ああ、遂に分かったんだよ。」

 

「本当か、それ。」

 

「高山、時刻表を持ってきてくれ。」

 

「はい。」

 

高山は、早速時刻表を持ってきた。

 

「犯人は東京から福井と富山に別れて行動したんだよ。」

 

「本当か。」

 

「恐らく吉岡と古は乗る特急を利用して行動したんだ。」

 

と、高山は時刻表を調べて見ると。

 

「吉岡と古は、この列車に乗ったんだ。」

 

東海道新幹線「ひかり201号」新大阪行

 

午前7時00分発 東京駅に乗車

 

午前9時35分着 京都で下車

 

北陸本線特急「スーパー雷鳥3号」

 

午前9時39分発 京都で乗車

 

午前11時01分着 福井で下車

 

古はが乗ったのはな。

 

東京発23時40分 夜行大垣に乗車

 

名古屋着6時08分 下車

 

名古屋発8時12分 北陸本線特急「しらさぎ1号」に乗車

 

富山着11時46分 下車

 

「なるほど、乗る列車を別ルートを利用したんだな。」

 

「そうだ。」

 

「そして、古は富山から福井へ行ったんだ。」

 

「なるほど、犯人はそれに乗って福井へ行ったのか。」

 

「はい。」

 

と、調べて見ると。

 

北陸本線特急「雷鳥24号」

 

富山発9時36分 乗車

 

福井着11時06分 下車

 

「そして、古は福井駅で吉岡を待っていた。」

 

「帰りに乗った特急は。」

 

北陸本線特急「加越6号」

 

福井発12時18分 乗車

 

米原着13時17分 下車

 

東海道新幹線「ひかり242号」

 

米原発13時35分

 

東京着15時556分

 

「なるほど、犯人は別ルートの列車に乗って殺人を行ったって訳ですね。」

 

と、桜井は言う。

 

「その通りだよ、桜井。」

 

「よしっ、すぐに逮捕しましょう。」

 

「後、古と吉岡は何処にいるんだ。」

 

「わかったよ、二人はどこにいるか。」

 

「本当か、岩泉。」

 

「犯人はここだ。」

 

「やはり、二人はどこに。」

 

「しかし、犯人の女性が偽名を使っていたのはよくわかったな。」

 

「ええ、調べて見たらこの女は偽名だなと分かったんです。」

 

「なるほど。」

 

そして、吉岡と古の逮捕へ向かった。

 

「動くな、鉄道公安隊だ。」

 

「く、くそー。」

 

「なんでここがわかったのよ。」

 

3日後、吉岡と古は殺人容疑で逮捕された。

 

吉岡は、兼子を東尋坊で毛井愛の後に断崖で突き落として殺害したと自供した。その後の調べで古は長谷川と名乗り偽名で富山の総曲輪で射殺したことも自供した、何と古は女スパイだったことが判明した。東京のある企業で企画した書類が何者かに強奪され、疑いをかけられた。その男が殺害されたのが那須谷だ、そして、那須谷は長谷川が持っていたコルト25オートで射殺され、吉岡の仲間、古に殺された。

 

そこへ、富山県警の目黒警部がやって来た。

 

「古 家亙、機密文書略取及び那須谷 徹殺害容疑で逮捕する。」

 

「アンタ、警察だったのね。」

 

「ああ、鉄道の警察だけど国鉄職員さ。」

 

「ちくしょー。」

 

と、古は連行された。

 

こうして、冬の北陸で起きた連続殺人は無事に解決した。

 

 

 




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劇中の列車時刻は平成4年のダイヤを利用しています

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