「抱くの意味は分かってる? 単にギュッて抱きしめて欲しいだけ?」
「あ、あの。そこまで私、子供じゃないです……」
「そっか。なら、おいで」
真っ赤になって狼狽えるナフィーサをベッドの上に手招きした。枕からチラリと覗く上目遣いの目が小動物っぽくて良い感じ。日本だったらあざといって言われてたかもな。そういうのを学習できる漫画なんて読んでないだろうから完全に素だと思うけど。
ナフィーサは路地裏で無事でいられた事が不思議なくらいの美少女だし僕の方もそういう関係になる事に異論はない。地母神の役割的にはもっとバンバン子供を作らなきゃ本当は駄目なぐらいなんだしね。トレントの無言の催促を無視するのもそろそろ限界だったんだ。あの親戚に何時になったら結婚するのかって無言で催促されてるような目、マジで苦手。
「は、はい。失礼します」
カチコチになったナフィーサがベッドの上にそろそろと身体を横たえた。
ギュッと目をつぶって肉食動物にでも食べられる寸前のようだ。ゴブリンに襲われたのはやはり相当怖かったんだろうね。
「あはは。硬くならなくて良いよ。今日は本番はしないから」
「ふぇ?」
「身体が出来上がってないからね。少しずつほぐしていかないと最悪、膣が裂けるよ。自然治癒するからって強引にヤルのは趣味じゃないんだ」
「そ、そうなんですか」
ホッとしたナフィーサの様子を見てガッツカなくて良かったと自分の自制心に感謝した。
いやアソコの大きさは小さく設定してるしイキナリでも問題ないと思うんだけど、年齢的にね。13歳。日本じゃまだ中学1年生だ。
少し前まで小学生の年頃だった女の子に終わるまで我慢しろって強要して性体験に苦手意識を抱いて欲しくない。遊び半分にクスグリ合って快感を覚える所から始めるくらいでちょうど良いんだよ。
…………。うん。何か犯罪者の思考だな。
自分が怖い。別に僕はロリコンじゃなかったはずなのにどうして。ああもう。全部デーモンになったせいだ。ニンフはニンフォマニアって異常性欲の語源となった存在なんだ。そうさ。めっちゃエロい種族なんだよ。僕だって影響くらい受けてるよ。もう!
「ほらギューッ」
「ぁ」
勢いでナフィーサを抱きしめるとオズオズとナフィーサも抱きしめ返してくれた。暖かい。心臓の鼓動が早い。ドクドク言ってる。
薄いけど柔らかい胸があるのがハッキリと分かる。僕と比べても尚、身体が小さくてか弱い。
「えへへ」
照れ隠しに笑いかけるとナフィーサもフフッと笑ってくれた。可愛らしい娘だ。
長い髪を梳くとサラサラしてて気持ちが良い。こうやって至近距離でイチャイチャしてるだけで心が満たされる。
「女神様。暖かくて柔らかくて大きい」
「んー、今だけはサルマって呼んで良いよ。特別」
ふにゃふにゃと胸元の感触を堪能してるナフィーサに名前で呼ぶ許可を与える。
僕の名を軽々しくは呼ばせず、呼び掛ける度に女神である事を強調する事で僕の立場を無意識に刷り込もうという目論みだったけどベッドの上まで持ち込むのは味気ない。今はまだ3人しか元人間の住人はいないし、そこまで厳重にしきたりを気にしなくても良いだろう。僕がルールだ。
「サっ。さるま様」
一瞬、サルマって呼び捨てにしようとして失敗して舌足らずになるの可愛いな。もっと仲良くなりたくて隔たりを超えようとしたけど、直ぐには無理だった感じかな。後で何か問題になりそうな試みだけど、今はもう可愛いとしか思えない。マズいな。僕ってこんなチョロいのか。胸がキュンキュンする。
「ナフィ」
耳元で名前を呼んで耳たぶにキスするとサッと肌に朱が差した。ゾクゾクする。
もっと密着しようと抱きしめる強さを増したらナフィーサのお腹の辺りで異物が邪魔をした。
いや、その。僕のアレだ。
「ご、ごめん」
「いっいえ、だいひょうぶれす」
慌ててナフィーサを少し上にずらして異物を退けると、位置的にちょうど股下の辺りとなった。ううっ。別にそういう意図はなかったけど、これってすま……いや、何でもない。
胸同士が密着する体勢となってより一層ナフィーサの身体の柔らかさを感じる。至近距離にナフィーサの端正な顔があって目が合ってる。真っ赤な顔はもうリンゴのようだ。可愛い。もうその一言しか脳裏に浮かんでこない。
「ちゅ」
「ん」
挨拶するようにナフィーサの唇に軽いキスをすると、離れる唇を追いかけるようナフィーサからキスを返してくれた。
濡れた感触がピトっとくっついて離れる。浅いキスを何度も繰り返してるとハッハとお互いの息が少し荒くなった。
「あはっ」
「ふふっ」
何故か二人してクスクスと笑い合って一層深く抱きしめ合った。
無意識にスリスリと身体を擦り合わせてて気持ち良い。全身が柔らかくって女の子だなぁって感じがする。
そのままチュッチュと飽きもせず浅いキスを繰り返して偶に身体を触り合って、身体が汗ばんでボンヤリと眠くなるまで繰り返した。
汗でグッショリとなった衣服と体温の籠もった布団と、ダラダラと流れるのが止まらない下の方の液体のヒンヤリした感触と、ハァハァとお互いの熱い息遣いのBGMを感じながら何時の間にかストンと眠ってた。
ほどよい性的な気持ちが良い刺激は眠気を誘う。過剰な刺激だったら逆に目が冴えるだろうけど、最初から今日は前戯だって割り切ってたから、そこまで強烈な事はしなかった。めっちゃ満足。もう毎日こんな感じに寝たい。
いや続けてたら欲求不満で辛くなるだろうけど、僕って最近、一日何回って自慰のノルマがある感じだったからさ。こういう悪戯みたいな触り合いっこは新鮮。
アウルムの溢れ出す色気で限界まで追い詰められる感じも凄い良かったけど、ナフィーサの可愛らしい幼い色気でオズオズと来られるのもめっちゃ良かった。
世の権力者がハーレムを築きたがるのも分かる。もう二人とも他の男に寝取られるのを我慢できる気がしないもの。二股とか常識で考えたらサイテーなんだけど、幸い二人ともそこは問題にしないと思う。ヘラの影響で結婚制度そのものに抵抗があるデーモンと一夫多妻が普通の文化圏出身の元人間だしね。日本出身の娘だったら危なかった気がする。助かった。
うん。実は僕もギリシャの主神を見習ってじゃないけど産めよ増やせよ地に満ちよ的な感じでハーレムを拡大してこうと画策してる。
気恥ずかしくて中々言い出せなかったんだけど。ニンフの僕の場合、豊穣の女神として農業を営む事で外貨を稼ぎ、箱庭内の主要デーモン達に祖神として敬われる事で神秘を蓄えるのが最もスタンダードな生き方だと思うんだ。トレント達も地母神の役割的にそうするのが当然だと言い切ってた。
まあ、パートナーが何十回もの短期間の妊娠に耐えられるんならハーレムを作る必要はないんだけど、箱庭内でそんな事が可能なの僕ぐらいしかいないじゃん。いや、そんなの出来ても嫌だよ。妊娠と出産を延々と繰り返すとか歴とした女デーモンにだって簡単な事じゃないんだ。しかも今、男デーモンはゴブリンとコボルトしかいないじゃん。僕にだって選ぶ権利くらいはある。
まあ、そういう訳だから、アウルムもナフィーサも向こうからアプローチしてきて僕は完全に受け身だったとか。雰囲気に流されて手を出したっていうか、手を出されたっていう感じだったとか。そういうんじゃない。僕はチョロインじゃないんだ。最初から狙ってたんだよ。うん。ホントホント。
「んっ、んぅぅ、ぁ、ぁ、ンァ、アアッ! アンッ! アッ………。……………。…………。ナフィ。あの。どうしてそんな事?」
「お、おふぁようございますっ。さるま様」
白い液体で口元を汚してるナフィーサに唖然として僕は問いかけた。
朝、目が覚めて最初に見た光景がこれだった。本当にエロゲのCGシーンが目の前で展開されているような衝撃に頭が混乱しててまともに考えられない。まだ夢でも見てるのかな。現実の出来事なのか、これって。
「くちゅ、苦しひょうだったのと、アウルムしゃんいないですひ、しょ精霊をふひゃさないと」
「ああもう。ペッてしなさい。ペッて。そんなの口に含んでなくて良いから」
「ぅぅ」
やだって駄々っ子のように首を振るナフィーサの為に朝から急いでスライムを捕獲しに行く事になった。
苦くて吐き出したいのに健気に我慢してたナフィーサの頑張りが実って無事、小精霊は生まれた。
直接ぶっかけなくても良いんだなって妙な感心が胸を過ぎったけど、いや待った待った。昨夜は1体も小精霊を作ってないからって責任を感じなくて良いからね。昨日の分を取り戻せるよう頑張って手伝いますって感じ出さなくて良いから。うう……プレイの幅が広がったな、なんて考えるな僕。
結局、最後はゴブリンに再び襲われた時に小精霊の数が少ないとダークエルフの身の安全に差し障るって理論で押し切られた。
早朝からの新人ラッシュに小精霊達が大騒ぎして喜び、寝ぼけ眼で起きてきたアルマ達にナフィーサとの情事がバレた。
ふぅ。スッキリした良い朝だね。おはよう皆。
もう羞恥心がバグって完全に賢者となった僕は堂々と皆と朝の挨拶を交わした。さあ、朝ご飯を食べよう。
うん。アミール。自分も手伝った方が良いのでしょうかって覚悟を決めた顔で言わなくて良いからさ。もう許して。お願い。