魔法少女大乱Online   作:八虚空

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第40話 箱庭碑文

「スゥーッ」

「……」

「フゥー」

「……」

「スゥーッ」

「ね、ねぇアミール。うなじに息を吹き掛けられるのは、ちょっとぞわぞわするんだけど」

「!!」

「あ、大丈夫。本格的に嫌って訳じゃないし、怒ってる訳でもないんだ」

 

 正面からまともに対面するのは恥ずかしいと言うんで、あれから背後に回ったアミールに無言で胸を揉みしだかれている。

 流石に力一杯、胸を捕まれるのは痛かったからそこだけ注意して、後は好きにさせているんだけど。本当に飽きない。もう10分近くはずっと胸を揉んでる。気持ちは分からないでもないんだけど、服も脱がせないでブラジャー越しに触ってるだけで良いのかな? 髪の匂いを嗅いでる気もするし匂いフェチ?

 

 むにむにと指に沿って縦横無尽に形を変えてるオッパイは自分の物なのに実感が湧かない。触られすぎて痺れてるせいかもしれないけど、そこまで気持ち良いって感じじゃないな。まだ胸の性感が目覚めてないんだろうか。

 どっちかというと、背中越しに感じるアミールの体温や柔らかい感触に興奮する。あと、うなじは本当に駄目。

 

「すっ、すみません。女神様」

「謝らなくっていいよ。基本、アミールの好きなようにして良いんだからね?」

 

 テンパるアミールが可愛くって思わずフフッと笑ってしまった。

 だって鈴の鳴るような綺麗な声音で童貞的な反応を返してくるんだもの。覚えてないかもしれないけど、もうディープなキスまでしてんのにさ。

 うーん。当時は正真正銘の男の子だったんだけど、やっぱりアミールが相手だと男を相手にしてるって抵抗感とかは湧かないなぁ。少しは躊躇すると思ってたんだけど。身体に精神が引っ張られているのか、それともアミールがあまりに少女チックな外見だったからなのか。わかんなっ!?

 

「あ、あのアミール。耳、舐めるのは、さすがに汚い、からっさ」

「はぁ……はぁ……ちゅぷ」

「うわわわっ」

 

 ウッヒ。何か鳥肌がヤバい。耳の中はちょっとアブノーマル過ぎない?

 僕がこういう知識に疎いだけなの? うっ。ペチャペチャと音が反響する。それに耳元で息を荒げられるのは、何かアレだよぅ。

 

 あ、倒れる。ベッドの傍で良かった。

 

「女神様。申し訳ありません」

「へ?」

 

 グッと力強い力でうつ伏せでベッドに倒れ込んだ僕の上にアミールが乗っかってきて熱に浮かされたような声色で囁いた。

 

「もう我慢できません」

「な、なにを……」

 

 最後まで言葉を紡ぐ事も出来ず、僕のスカートはアミールの手で捲り上げられた。

 

 

「待って待って何かこれ駄目だって」

「ウッ……ウッ……ウッ……ウッ……ウッ」

 

「出てる。前の方、もう一回、ベッドに擦れて出てるから」

「ヒッ……ウヒッ……ウゥ……ンァ? ンンン? ンクッ!」

 

「ハヒッ。ゆ、許して。もう駄目だから。限界だから。無理無理無理無理」

「ぁー……ぅ……っ………ひぃ…………もぅ……やめよぅ…………ね?」

 

「…………っ!……………っ!!……………っ…………っ!」

「ぁぅー…………んっ…………ぁぁ……………ぅっ」

 

 

 正直、色々と甘く見てたと言わざるを得ない。

 15歳の元少年を軽く考えていた。そうだよね。その年齢が一番、こう悶々としてる年代だよね。フフッ。めっちゃデリケートな部分がヒリヒリする。血が出なかったのが救いかなぁ。いや、アミールはもう女の子なんだし手と舌以外に使えるものはないんだから心配する必要なんて……止めよう。これ以上は良くない。

 

 ビッチャビチャのベッドと洋服に後でスライムを運んだら8匹の小精霊が新たに生まれて渇いた笑いが零れた。

 わーい。新記録だぞー。箱庭の住人が増えるよ。やったね。

 

 うん。次はもう好きにして良いよなんて絶対、言わない。身体が保たない。

 

 

◆◆◆◆

 

箱庭名:アールヴヘイム

支配者:サルマ・フィメル

 

文明レベル:0

文明タイプ:原始/精霊

 

箱庭人口:346人

経過年月:2月2日10時間

箱庭面積:10km2

 

魔素濃度:6150

蓄積神秘:115

 

保有戦力

N  :4万3千

R  :34

SR :1

SSR:0

UR :0

 

箱庭碑文

・ゴブリン神話『王朝開闢史』

 

◆◆◆◆

 

 

 ほら、箱庭人口を見てよ。半分近くが小精霊とか頑張りすぎだって、………箱庭碑文?

 よく見てみたら蓄積神秘も1日で2つくらい増えてる。これってやっぱりウィッシュの影響なのかな。SRのアウルムを眷属にした時よりも影響が大きいってマジでか。流石に継続的に入ってくる神秘そのものはアウルムの方が多いんだけど、あれ以降、妙に身体の調子も良いしな。他にも何か変わってるかも。えっと、ステータス画面をスライドさせてっと。

 

 

◆◆◆◆

 

氏名:サルマ・フィメル

外見年齢(実年齢):15(0)

性別:両性具有

身長:152cm

体型:ロリ巨乳(Eカップ)

色彩:緑髪翠眼

髪型:ストレートロング

 

陣営:デーモン

種族:ニンフ(森精)

階級:精霊王/下級女神

 

有利特徴:資源++、箱庭内強化+、神性+

不利特徴:箱庭外弱化--

 

◆◆◆◆

 

 

 うわ凄い。有利特徴に神性+が生えてる。

 ここって普通のデーモンじゃ一生を費やしても変える事は難しいって言われてるデーモンの基礎設計図だぞ。ここの文脈が変わるっていうのはSRからSSRに進化した並の出来事が起こった感じなんだ。

 

 あの一連の事件は僕の根本的な在り方すらも変えたのか。内容から推測すると精霊よりも女神に性質が寄ったのかな。それとも神性+は条件付きで獲得できる神の基礎能力って事? 確かに下級とはいえ女神なのに神性を持たないっていうのはアレだよな。野生の状態から飼い慣らされたイノシシが豚って名前を変えたように、束縛され飼育されてるニンフも神としての性質を失いつつあるんじゃ。うん。そっちの方があり得そうだね。

 

 つまり、やっと僕は新米の神様見習いになった訳だ。

 道程は長い。やれやれ。女神も楽じゃないね。一歩ずつ進むしかないんだから。

 

 取り敢えず今日は……まず、このグチャグチャになった服とシーツを洗濯機に突っ込む所から始めようか。

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