青道の守護神 作:麒麟
「よっこらせっと、ふぅ」
「いいのかい?受験勉強しないで」
「ばあちゃん俺の成績知っているだろ?野球推薦がなくたって強豪の県立高校は行けるから」
俺は小さく苦笑してしまう。というのも俺はスカウトがくるとこくるもののとある理由から諦めるところも多いのだ
まぁ俺がある条件を絶対に譲らないからだ。
それは両親が事故で亡くなってから婆ちゃんと二人暮らしである
「そういえばまた、推薦きてたよ。青道高校って名門じゃないかしら」
「…青道?あぁ、投手が不足しているところかぁ」
打線が売りのチームだが、投手力が壊滅的であるのだが、最近は甲子園に行けてはいないってことだ
「……まぁ、援護がある分出番は多いかもなぁ。ここからも近いし」
「でもいいのかい?スカウトの人と会わなくても」
「いや、褒められてばっかりも疲れるし、それに俺の要望に答えられるところなんてないだろ?」
「私はクローザーって知らないんだけど、要望は一度持ち帰るって言っていたわよ?」
「ふーん」
俺は適当に頷く。俺の条件クローザーもしくはセットアッパーとしての登板
いわゆるセットアッパーやクローザーにしての投球をしたいんだ
「まぁ、いいや。婆ちゃんなんかすることある?」
「それじゃあ買い物行ってもらおうかね」
「了解」
と言いながら空を見る
いつも通りの景色に少しだけホッとするのであった
「……へ?青道が?」
「あぁ。お前の要望に、答えていいとのことだ」
「……へぇ〜。珍しいな。通るんだ」
学校の始業式に話しかけられたのはそんな言葉だった
青道高校が俺の条件を飲んだっとの連絡だった
「じゃあそこ行きます」
「へ?」
「別に俺はリリーフをやれたらそれでいいので」
「お前…」
「まぁ、通用しないかもしれない可能性はありますけど、今までの実績は全部リリーフですし、最悪野手に戻りますよ」
基本的に俺の使っている変化球も肩肘の負担の少ないものばかりである
それに元々俺は野手であり、これでも全国優勝したことがあるのだ
「た〜ゎ、まぁ、青道もそうだけど苫小牧や市大とか」
「先発路線ですから。俺は先発には興味ないので」
「……はぁ。分かった。そう伝えておく」
俺は少しだけホッとする。元々条件を飲んでくれた最初のところに行こうと思っていたこともあり、このまま名門の浦学に行っても先発としての調整だっただろう
リリーフしか味わえない特別感があるのだ
クローザー
接戦時セーブを記録し、最近初めて注目され始めたポジション
高校野球においても先発は一つの憧れとしているのも確かだが俺はいかに締めるかが問題だと思う
100球どころか150球を1試合投げることがざらな高校野球において負担を軽減させるのは絶対的リリーフがいること
そして俺は最終回を〆る喜びを知っている
そして一イニングではあるがボールでねじ伏せる心地よさもだ
そうして俺は来年青道高校に進学することになった