青道の守護神   作:麒麟

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入寮

入寮日になり俺の顔の知名度は低いのか普通に話の渦に入れていた

元々俺は関東大会では抑えとして4試合5回10奪三振1失点なので関東地区ではそこまで有名ではない。というよりも顔なじみで球種に触れているため結構当たることが多かった

まぁ全国大会では4試合4回12奪三振なのだが

入寮すると部屋は二人の先輩がいた

 

「おう。お前がここの入居人か」

「あっ。初めまして藤岡令といいます」

「ようこそ。青道へ。俺は水坂奏太。三年だ」

「俺は宇月信夫2年だよ。寮の説明は……しなくても大丈夫かな?」

「一応聞いているので。寝る場所だけ教えていただければ」

「あぁ。右の下側を使ってくれるといいよ。ここ」

「ありがとうございます」

 

俺はそう言うと荷物を置く。基本的に最低限度しか持ってきていないのもあるのだが少しだけ運動をしたかったのもある

 

「そういえば室内練習場ってありますか?」

「ん?あるけど。どうした?」

「少し疲れたので軽くランニングと素振りでもしようかと」

「入寮からか?」

「はい。そうしないと落ち着かないので」

「……まぁいいが。でてすぐ左のところだ」

「ありがとうございます」

「夕食までには戻れよ?」

「はい」

 

俺は中学時の練習着に着替え、アップシューズに履き替え、スパイク、バットとグローブ自分は室内練習場に向かう

すると多くの上級生と思われるユニフォームを着ている人達が大勢トスバッティングをしていた

 

「……」

 

邪魔したらやばそうなので俺は、隅にグローブとスパイクだけ置こうとした時だった

 

「ん。みねぇ顔だな」

 

すると一人のイカつい顔した人に話しかけられる

流石に少しだけ怖いんだけどなぁ

 

「……どうも」

「お前一年か?」

「はい。藤岡怜って言います。ポジションはピッチャーでクローザーを中学三年間ずっと9回を任されてました」

「藤岡?……聞いたことないな」

「……シニアで何回か対戦したことがあるけど、確か大宮だったよね?確かサードも守ってなかった?」

「一応大宮シニアでサードも守っていましたけど」

「大宮って全国準優勝校だったよな?そこのクローザー?」

「最速140km出した今年のエース候補の一人ですよ。そいつ」

 

するとピッチング練習で受けていたキャッチャーの一人がどうやら俺の投手を知っているらしい

 

「藤岡怜、全国大会で大宮シニアで守護神を務め、4イニング12奪三振を奪った化け物です」

「それって…全試合全てのアウトを三振で取ったってことか?」

「えぇ。四球すら出さないパーフェクトピッチングですよ。コントロールは良くはないですが」

「…こいつがか?」

「一応。今の球速アベレージ的には140.2で最速は142kmくらいですけど。それに俺はエースじゃなくてクローザーですし」

「クローザー?」

 

上級生の首を傾げると俺は苦笑してしまう。

高校生ではどんな選手でもエースを憧れるものだ

 

「試合は8回までって言われるくらいの投手になりたくてここに来たので」

「へぇ〜。それでどんな球投げるの?」

「……投げましょうか?キャッチャーがいるので受ける相手はいますし」

「へぇ〜いいのか?」

「アップだけはちゃんとしますから時間は頂きたいんですが」

「いいぞ〜。全国優勝投手の実力俺も見てえしな」

 

すると先輩方が俺に興味を示したのか俺に集まる

まぁ、面白くはないと思うけどいいだろう

そうして俺は先輩の前で投球練習をすることになるのだった

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